入社式直前!実際に起こった内定承諾後の「直前辞退」事例

内定式後入社式の間に起こった実際の事例

今回は、人事採用担当者と学生の昨年、内定式後入社式の間に起こった実際の事例をご紹介させていただきます。

入社式の前日。あなたは翌日の最終準備をオフィスでしている。するとそこに、スマホのSMSにメッセージ受信の通知があった!

Aさん
●●●●(内定者の名前)です。入社の件でAさんにお伝えしたいことがあります。
この度、内定を辞退させていただきたくご連絡を致しました。
辞退の理由は、○○○○○○です。
Aさんのご都合がつく際に、謝罪をしたいと思っています。
このような形でのご連絡をお許しください

これは入社式前に、実際に送られてきたメッセージです。
信じられないかもしれないけれど、これが「内定辞退」の現実。この事実を人事部長や役員にどう伝えればいいのかを考えただけで胃が痛くなりますよね。
人事採用担当者は入社式まで気を抜くことはできない。内定式が終わり、入社まであとわずかとなった今、人事採用担当者が最も恐れているのは「内定辞退」。学生はなぜ内定辞退をするのでしょうか。

「内定辞退」を招く2つの行動と防御法

連絡がつかない、連絡がない、連絡が遅い
当たり前のように聞こえるが、学生が非常に気にしているのがこの「連絡」です。

内定が出た直後は、学生も高揚しているので良いのだが、ちょっと落ち着いてきた頃から周囲に内定先の話をしていくうちに、変化が起きてきます。ベンチャー企業の内定者の場合は、周囲に不安感をあおられるケースが結構な頻度で起こる傾向にあります。

「その会社で本当に大丈夫?」
「今からでも遅くないから、他も受けるだけ受けてみなよ!」

こんな言葉で、心を迷わされている学生は少なくありません。こんな時に、きちんと相談してもらえる関係性を作っておくことは大前提ですが、連絡に対するスピードに意識を向けていただきたいです。

説明会に参加してから内定が出るまでの間にどれだけ早くその学生に対応するかによって、内定承諾率が大きく違います。
内定者通知後も、内定者だからといって、ついつい後回しになっていないでしょうか。

また、内定者は不安と常に隣り合わせなので、自己肯定感を求める学生が多いことが分かっています。

そんな学生にはどう接すれば良いのでしょうか?

こまめに連絡をして、こちらが気にかけていることを伝えるだけではなく、“レスポンス”早く対応することが極めて重要なのです。

内定出しまでは

・1回で伝える情報量をこまめに細分化し、通常の連絡(選考日程案内、確認)、先輩社員紹介メール、社内イベント共有等

・携帯電話に電話して出ない場合でも必ず、留守番電話でメッセージを入れ、メールをする

・注目する学生とは連絡ツールとしてSNSでつながる

・電話、メール、SNSだけではなく、選考前に明日の注意事項などを通知するのをSMS(ショートメール)の別ルートで送る

 

内定出し後は

・宿題、課題を出し、つながる。

・残りの学生期間をどのように過ごすのか、本人に目標を立てさせ、情報を定期的に共有してもらう

・内定後のインターンシップを選考時から告知し、参加してもらう

 

選考中、内定後ともに、「連絡を取る口実」や「他の会社に目を向かせない何か」を準備します。

実は、むやみに既存社員と会わせることが逆効果を生むことがある!

これは大手企業の話です。

よかれと思って内定者をフォローするために、現場の社員と会わせて話をしてもらうことをしている人事担当者は多いのではないでしょうか?

学生が今どんな状況なのか?どんな話を聞きたいのか?をしっかりと把握せずに、人選しているケースが多いことが散見されてしまうのです。

 

例えば、やる気に満ち溢れている学生に、“生活感が漂う社員”を会わせたらどうなるでしょう。理想と現実は違う、会社のマイナスな面も含めて入社してほしいという「善意」も、学生にとってみれば逆効果です。

現場の社員にフォローしてもらう際は、学生の情報はもちろんの事、どんな話を学生が聞きたいと思っていて、会社のどんなところをアピールしながら回答して欲しいのかを事前に伝える必要があります。

そしてこれも当然ですが、現場の社員のフォローが終わったら、学生にコンタクトして、どんな話をそのメンバーがしていたのか、正確に把握することが必要です。

常に、状況を把握することを意識する為のヒアリングを重視すれば、不必要な内定辞退を防げます。

 

以上、キャリブロがお届けしました!

次回もお楽しみに!!

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