・優秀な人材は欲しいがどう選んだらよいかわからない・・・。
・プロの目で自社に適切な人材を選んでほしい・・・。
など人事に関する悩みを抱えている採用担当者の方も多いのではないでしょうか。
そんな中で、最近よく「RPO(採用代行・採用アウトソーシング)」についてお問い合わせいただくことが増えてきました。
しかし、メリットデメリットがわからないと導入するにも判断がつきませんよね。
そこで今回は「RPOのメリット・デメリット」について徹底解説していきますので、RPO採用アウトソーシングについてご検討の方は、ぜひ最後までお付き合いください!
RPOとは?
RPOとは「Recruitment Process Outsourcing」の略で、採用に関わる業務を外部の企業に委託することを意味しています。採用代行(RPO)を「採用アウトソーシング」と称することもあります。
RPOの目的
近年続く売り手市場のため、優秀な人材を獲得すべく企業間競争が激化しています。最近の採用方法には、求人広告や社員紹介によるリファラル採用、直接採用候補者へ積極的に働きかけるダイレクトリクルーティングなどさまざまあります。
企業が自ら行動を起こす必要がありますが、採用方法が多様化し業務量が増えたために、なかなか思い通りの活動が行えず、人材確保に至らない企業も多いのが現状です。
そこで、プロの目での人材確保や採用担当者のパフォーマンス向上をはかる目的として、採用活動の一部業務を委託する採用代行の需要が高まっています。
RPO市場の規模拡大
2019年度の人事・総務関連業務のアウトソーシング市場規模は、前年度比 4.1%増の8兆6,542億円であり、そのうち、人事業務アウトソーシング市場が前年度比3.2%増の9,472億円と報告されております。
参照:矢野経済研究所「人事・総務関連業務アウトソーシング市場に関する調査を実施(2021年)」
人事系アウトソーシングには、採用代行のみでなく、給与計算、研修、人事管理なども含まれるため、採用代行だけに絞ると市場規模はもう少し小さくなりますが、少子高齢社会の影響による労働力不足や採用難の時代に、採用代行市場規模も拡大していくと言えます。
採用代行市場の成長理由
現在景気が低迷する中でも、採用代行ビジネスが市場を広げている要因はいくつか考えられます。
人材不足問題の拡大
少子高齢社会の影響による、人材不足は日本全体の問題と言えます。そんな中、委託が可能な業務は、外部の代行サービスなどを使用することにより、リソース不足の解消などを行えます。
労働契約法改正の影響による拡大
労働契約法の一部改正により、非正規で働いている方が、5年以上契約が更新された場合、労働者自らの意思で無期労働契約に雇用形態を切り替えることが可能になりました。これにより、企業が雇用に躊躇する傾向が生まれ、雇用契約ではなく、業務委託契約に基づくBPOの需要が増加しています。
働き方改革の推進の影響による拡大
働き方改革により、時間外労働の上限規制が導入されたため、社員一人当たりの業務量が見直され、足りない部分を外部に委託などをせざるを得ない状況が生まれました。
以上3点にとどまらず、採用代行ビジネスが市場拡大を続けている理由はまだまだありますが、こういった理由から採用代行を利用する企業も増えてきています。
RPOの導入で出来ること
採用業務委託会社によって、さまざまなサービスがあります。詳しく見ていきましょう。
母集団を形成する
母集団とは、採用する人材の集まりのことを言い、自社に興味を持っている人材を多く持つことで優秀な人材を確保できます。求人広告を出したりSNSなどを活用したり説明会を開催することで、採用候補者となる人材を多く集めるのです。母集団形成をしっかりと行うことで、多くの応募者に企業を知ってもらうことができ、自社の知名度アップにも繋がるでしょう。
応募者の管理
採用業務委託会社に応募者の管理を任せることで、応募者に迅速丁寧な対応を印象づけられます。そのため、採用段階での辞退者数の減少が望めます。また、スキルや資格、経験など応募書類の確認による選考も業務委託することで、面接に至るまでを効率よく行え、採用担当者の負担を軽減することが可能です。
面接や採用を行う
プロの面接官が求人内容に合う人材かどうかを判断してくれます。ただし、自社と採用業務委託会社の間で希望する人材に対するズレがあった場合は、雇用後に問題が発生する可能性があるため注意が必要です。そのほかには、自社の面接官に対するセミナーや育成などもあります。
内定者のフォロー
内定者をフォローし、勉強会や研修、面談に関する連絡業務などを行ってくれます。そのため、内定者からの問い合わせなど迅速に対応可能となり、内定者と自社との連絡がスムーズに行えます。
RPO5つのメリット
ここからはRPOの5つのメリットを紹介していきます。
採用担当者の工数削減で、コア業務に集中
採用に関するコア業務とは、説明会の実施や面接、選考など採用に直接関わる業務のことを言います。
それ以外のノンコア業務は、説明会や面接実施の計画に会場手配、求人広告、応募者への案内送付や連絡などで、コア業務を支える業務です。このノンコア業務を委託することで、採用担当者の業務量が減りコア業務に集中でき、自社の希望に合った人材を確保することに繋がります。
貴社におけるノンコア業務の内容
キャリアマートが主に行っている「採用代行(RPO)・アウトソーシング」の業務内容は以下になります。
貴社におけるノンコア業務内容=採用代行(RPO)・アウトソーシング依頼内容ということになりますので、導入をご検討の際は、何を頼んで、何を自社で運営していくのかを明白にする必要があります!
▶キャリアマートの採用アウトソーシング内容をもっと詳しく知りたい方はコチラ
ピンポイントなRPO・採用代行依頼
また、「ノンコア業務」とされるこれらの業務を全て依頼しなければいけないというわけではありません!
「スカウト配信だけ代行してほしい」
全ての採用代行(RPO)会社が対応してくれるかどうかはわかりませんが、キャリアマートでは、そんなピンポイント業務の依頼でも承らせていただいております。
ここの部分さえ、代行することが出来れば…。そんなご状況にありましたら、ぜひ、ご相談いただければと思います。
質の高い採用業務が期待できる
採用活動の専門家である採用業務委託会社には、これまでの経験や培われてきたノウハウから、業務のクオリティには信用力があります。ミスなく正確に採用活動を行い、応募者に対する対応も的確です。
また、マイナビ、リクナビをはじめとする大手就職サイトの運営管理から、AOL、R-ship、SONARといった採用管理システムについても専門的な知識があり、安心して業務を依頼することが可能です。
業界を問わず採用を支援している採用代行会社は、業種職種に合わせて、それぞれの採用したいターゲットに合わせたアウトソーシングを提供してくれます。
年間を通してお付き合いすることになりますので、採用担当者が安心して任せられる、信頼ある採用業務委託会社を選びましょう!
短期の数名採用から100名以上の大規模採用まで
採用の規模は問わず、また急な採用ニーズの案件でも対応してくれることが、アウトソーシング・採用代行(RPO)の良いところです。
そんな急な依頼にも対応してくれます。
しかしながら、こういった「短期で数名採用したい」というような内容であれば「新卒紹介」をおすすめします。
成果報酬型の採用代行方法になりますので、1名あたりの単価は少し高めですが、短期で数名採用といった場合においては新卒紹介もおすすめです。
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また、基本的にその採用プロジェクトが完了したら契約終了になりますので無駄な人件費を抱える必要もありません。
競争力を高める
変化の激しい現代において、企業は絶え間なく変動する顧客ニーズを迅速に判断し、柔軟に対応する必要があります。
そのため、少しでも作業の無駄を減らし、作業の効率化を行うことによって、変化を取り入れられる余裕が生まれます。
業務の効率性を図る
ゼロの状態から新たな人材を育て上げるにしても、育成コスト+人件費は勿論かかってきます。また、現在、急激に進歩している社会でなかなか新たな人材を育てる時間も確保することが出来ず、対応するのにもかなりの工数(労力)が必要になります。
このため、アウトソーシングを利用することによってスピーディーに変化に対応し、より必要とされる人材の育成やその他の業務に集中することが出来るのです。
RPOによるデメリット
RPO(採用アウトソーシング)を行っている会社としては、声を大にしてはあまり言いたくはないところではありますが・・・!
きちんと、デメリットがあることも踏まえた上で、導入するのか否かを見極めていただきたいので、しっかりとお伝えさせていただきます!
コスト面
これまで自社で採用業務を全て行っていた場合、それを外部にアウトソースするので、その分コストがかかってきます。
しかし、膨大な作業時間を費やしてきた残業時間などの人件費と照らし合わせてみるとどうでしょう?
意外にも、採用代行を導入した方がコスト削減につながる可能性も否定できません。
どこまでの業務を代行するか、どのくらいの費用を費やせるのか、導入をする際にきちんと相談しておけば、予算内でしっかりおさえてくれるはずです。
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自社に採用ノウハウがたまりにくい
外注するということは、自分たちでは行わないわけなので、人事担当には採用のノウハウは蓄積されてはいきません。
しかし、ここ数年の様子からもわかる通り、採用市場は時代背景に流されやすく、これからもどんどんと変動していくと予想します。
そのため、自社で採用活動を行うより、ノウハウのある採用のプロに任せていた方が、優秀な人材を確保できる可能性は高いのではないでしょうか。
内定者との関係構築
説明会参加後から内定までの期間において、電話・WEBを通して、アットホームな雰囲気で話すことは、企業の印象付けにおいても非常に有益なテクニックであると考えます。
説明会の開催や、選考、内定フォローまでをも採用代行してしまうと、せっかくの学生と触れ合える機会を損失してしまいます。
代行業者と、入社した会社の人の雰囲気が違えば、「あれ?思っていた感じと違うかもしれない…?」と入社後の早期離職にも繋がりかねません。
メリットの部分でもお伝えしましたが、簡単な日程調整やエントリー者への電話掛けなど、ルーチンワーク業務は代行して、自社の魅力付けができる場面においては、人事担当者が対応することをおすすめします。
まとめ
RPO(採用代行・採用アウトソーシング)にもメリット、デメリットはそれぞれ存在します。
現在は、新型コロナの影響もあり、採用業務を外部へ委託しようとしている企業は増えています。Web面接などの新しい採用方法が急激に増えたこともあり、採用のプロに任せることで、自社の負担を減らそうとする動きからだと思われます。
しかし、自社とミスマッチな会社を選んでしまっては、かえって採用活動に時間が掛かってしまう可能性があります。限られた予算の中で、採用成功を収めるには、阿吽の呼吸で併走してくれる採用代行・アウトソーシング会社を選んでいくことが重要です。メリット・デメリットをしっかりと把握して、採用代行会社を選択するようにしましょう!
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