インターンシップは、学生にとって、企業の事業内容や仕事内容が理解できるだけでなく、
- 現社員の方とふれあいやコミュニケーションがとれる
- 自分が働くイメージがつきやすくなる
- アルバイトや大学の課題で忙しいから1日完結型はありがたい!
などの声が挙げられ、実際にインターンシップに参加した企業の本選考にエントリーする学生も増えています。
この1年で大きく変動した1Dayインターンシップ・1日職業体験の実施事例を紹介させていただきます。それぞれ、どんな「おもしろ1Day インターン・1日職業体験の実施事例」があるのでしょうか!
1Dayインターンシップ・1日職業体験とは?
以前にもキャリブロで1Dayインターンシップをご紹介させていただいていますが、再度振り返りとして1Dayインターンシップ・1日職業体験について説明させていただきます。
1Dayインターンシップとは?
1Dayインターンシップとは、その名の通り1日で行うインターンシップのことです。インターンシップは、学生が一定期間企業などで就業体験をする制度で、企業や業務内容への理解や、学生が自己の適性を知ることが主な目的とされています。
1Dayインターンシップの種類
1Dayインターンシップには主に3つのタイプがあり、「会社説明会・セミナータイプ」「体験・見学タイプ」「ワークショップタイプ」に分けられます。
「会社説明会・セミナー」タイプ
これは一般的に行われている会社説明会と同じ形式で、会社についてや働き方についてなどをの説明をするタイプの1Dayインターンシップです。
実際に就業体験をするものではありませんが、どんな会社でどんなことをしていて、どういった働き方ができるのか、詳しく学生に伝えることができます。
「体験・見学」タイプ
実際の仕事現場を学生が見学したり、簡単な実務を体験してもらい、説明だけでは分からない仕事場の雰囲気や業務のイメージを知ってもらうインターンシップです。
体験してもらうことで、自分がこの仕事に向いているのか、実際に働いてみたときに頑張れそうかなどを学生は判断します。これは、採用する側としても、体験をしたうえでうちの企業に来たいと思っている学生を取り込めるので、採用後の定着の安心材料になるのではないでしょうか。
「ワークショップ」タイプ
ワークショップタイプは、学生同士で与えられた課題に対してグループワークをするインターンシップです。
同じような業界を目指している学生同士でディスカッションなどを行い、様々な意見を交換することで業界や会社への理解を深めてもらうインターンシップです。
1Dayインターンシップのルール・表現について
さて、1Dayインターンシップについて、ここまで説明してきましたが、2020年に経団連から1Dayインターンシップの平日開催が原則廃止とされたことはご存じでしょうか?
大手新卒採用サイト2社においては、1Dayインターンシップの取り扱いも停止し、長期休みなどに開催することを促しています。
また、求人情報各社では「1Dayインターンシップ」という表記を改め、「1Day仕事体験」などに変更するなど、「1Dayインターンシップ」は形を変えています。
1Dayインターンシップの平日開催が原則廃止された理由は、学業に支障が出ることが主な理由とされており、学生がインターンシップを重要視していることが分かります。
「インターン」というと選考の一部だと思い、学業に関係なく参加してしまう学生が多いため、「1Day仕事体験」に名称を変更し、選考とは別であることを分かりやすくする目的もあるようです。
職業体験を1日で開催している企業割合
株式会社学情の調査によると22卒の職業体験を1Dayで開催を予定している企業は46.7%(2020年6月時点)となっており、職業体験開催予定期間としては最も多い回答となっております。次いで多いのは2日~3日の開催ですが割合は21.1%となっており、1Dayの約半分の割合となっています。
このことから、1日で職業体験(インターンシップ)を考えている企業が多いことも分かります。
出典:株式会社学情「【22卒インターンシップに関する企業アンケート】」
オンライン開催におすすめ! おもしろ1Day職業体験
この1年で増えたオンラインの1Day職業体験ですが、実際に開催している企業はどんな内容をオンラインでやっているのか、今回は一部ですがご紹介しようと思います。
オンラインの職業体験は、自宅からの参加になるため、地方の学生にも優しく、会社側も日本全国から優秀な人材を確保することができます。今後も増えるであろうオンラインの職業体験、ぜひ他社の事例を参考にしてみてください!
オンライン1dayインターンシップ 事例
食品サービス・販売系
開催内容
- 会社説明会
- 業界に関する数字を使ったクイズ
- 画像を使った社内見学
- 実際の仕事場を想定した販売促進のグループワーク
出版系
開催内容
- 会社説明会
- 実際に担当者になったらという想定でのグループワーク
- 実際の作家さんが書いた未発表原稿を売るための編集会議体験
情報・広告・コンサルタント系
開催内容
- オンラインゲーム会社説明会
- 社長挨拶
- 簡単なプログラミングツールを使用したプログラミングミッション
メディア・広告・ゲーム系
開催内容
- 1日ゲーム開発
- 結果発表
- 懇親会
オンライン開催の特徴
オンラインの1Day職業体験では、学生同士がグループワークをして発表する、といったオフラインでよくある形式よりは、一人一人に対して企業が向き合う形の職業体験が多いように思います。
グループワークをしても、発表ではなく会議を実際に体験してみるなど、個人の意見を出す形や、オフラインでは難しいオンラインならではのゲーム内での会社説明会など、ユニークな職業体験が増えてきています。
オフライン開催におすすめ! おもしろ1Day職業体験
コロナ以前では主流だったオフライン(対面・リアル開催)での1Day職業体験ですが、実は様々な工夫をしている企業が多く存在します。
オフラインでの開催は、実際に学生と対面で話をすることで、職場の雰囲気などを知ってもらう機会となります。
コロナ禍で気を付けなければいけないことも多くはなりますが、それでもテレワークが難しいお仕事などはオフラインでの職業体験の開催を検討してみてください。
オフライン(対面)開催の1dayインターンシップ 事例
商社・サービス系
開催内容
- 会社説明会
- どんな仕事をしているのか
- 実際に商品に触れて仕組みの理解や体験
- グループワーク
食品系
開催内容
- 工場見学
- 社員との座談会
- 自社製品手作り体験
- 1日の振り返り
住宅・不動産系
開催内容
- 社長から業界についての説明
- 就活アドバイス
- 接客体験
- グループワーク
福祉・介護系
開催内容
- 会社説明会
- 先輩社員とのトーク会
- 仕事体験
- 振り返り
オフライン開催の特徴
オフラインの1Day職業体験は、実際にその場で体験できるものが多く職場の雰囲気も掴みやすいため、学生にとっても魅力的です。
実際に「商品に触れる・お客様を接客する」など普段はなかなか経験することのない仕事を体験することで、学生は「自分には、この仕事が合っているのか」を見極めることもできます。
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まとめ◇自社の強みを創出しましょう!
以上、「最新おもしろ1Dayインターン実施事例」をお届けました。
最新2022卒では、各社一括採用廃止の流れからさらに早期の段階での母集団形成に力を入れています。そのため、ただ開催するだけという企業は減ってきたように感じています。
インターンシップのコンテンツを凝るのはもちろんのこと、「インターンシップ参加後のフロー構築」も整ってきており、一括採用でなくなった時の採用力強化に移行しているような対策がとられているようですね。
今後、重要なことは以下の2点です。
- 自社の強み(魅力)を認識する、創出する
- 学生とのコミュニケーションフローの明確化
その傾向が既にインターンシップのコンテンツにも表れておりますので皆様も早めに取り掛かっていただかないと置いていかれます!「やばい」と思われた方はキャリアマートへ是非ご相談くださいませ!
今まではオフラインが主流でしたが、オンラインという新たな職業体験の形が出てきた今、今まで以上に工夫の凝らした職業体験が学生にもウケるのではないでしょうか?
面白い職業体験は学生の記憶にも残りやすいので、ぜひ様々な1Day職業体験の形を考えてみてください!