転職エージェントとは?おすすめサービス比較12社

転職エージェント比較

中途採用の場で、自社における採用課題の解決や採用効率向上に向けて、転職エージェントの活用を検討される方は多いのではないでしょうか。

この記事では、転職エージェントのメリットやデメリットとともに、導入に向けたサービスの選び方のポイントについてもご紹介していきます。大手から専門特化型まで、幅広いジャンルでのおすすめサービスもお伝えしますので、各社の特徴を比較しながらご覧いただければと思います。

自社の求人広告になかなか応募が来ないという企業や、採用ノウハウがなく中途採用の進め方に悩んでいるといった採用担当者の方は必見です。

転職エージェントとは?

転職エージェントとは、中途採用を考えている企業と転職希望者のマッチングを目的とし、採用成功に向けて人材紹介をはじめとしたさまざまな支援を行うサービスのことです。

企業に対しては、候補者に求める経験やスキル、人物像などといった情報をヒアリングして求人情報の保有を行います。転職希望者に対しては、希望条件を確認したうえで保有している求人情報と照らし合わせ、マッチする企業の紹介を行って入社までをバックアップするのが大まかな流れです。

なお、転職エージェントには「一般紹介・登録型」と「サーチ型」があります。

人材バンクとも呼ばれる一般紹介・登録型は、転職エージェントが持っている転職希望者のデータの中から、企業側が求める条件にマッチする人を紹介するサービスです。

サーチ型は、データベースに限らず幅広い方法で企業への人材紹介を行うサービスです。転職エージェントのネットワークを活かし、潜在的な転職希望者も含めて企業が求める人材を探し出し、紹介を行います。ヘッドハンティングやスカウトもサーチ型と呼ばれる人材紹介の方法の一つであり、経営層や管理職の採用に使われるケースが多いのが特徴です。

転職エージェントサービス利用のメリット

転職エージェントを活用するメリットは以下の通りです。

採用担当者の負担軽減につながる

転職エージェントでは、企業の求める条件にマッチする人材の紹介を行うだけでなく、候補者との面接のセッティングやメールの送信業務を代行してもらえます。サービスによっては、書類選考から入社までの採用業務を全て代行している転職エージェントもあるため、採用担当者の負担軽減や採用活動における工数削減につながります。

代行を依頼する業務と自社で行う業務をうまく使い分けることができれば、転職エージェントの魅力をより大きく感じられるでしょう。

採用コストの削減が期待できる

転職エージェントの利用にかかる費用は、成功報酬型が一般的です。求人情報を掲載した時点で費用が発生する求人媒体とは違い、採用成功までは無料でサービスが利用できる仕組みになっています。

また、万が一採用後に早期離職者が出てしまった場合も、在籍期間に応じて返金制度を設けているケースがほとんどです。そのため、早期離職にならないように内定後のフォローを手厚く行っているのも転職エージェントならではのメリットです。

急な人員不足に対応できる

急な欠員や新規事業の立ち上げなどにより、スピーディーな採用活動が求められるような場面では、すぐに新しい候補者の母集団を形成するのが難しいケースもあるでしょう。転職エージェントでは、それぞれのサービスが常時多くの転職希望者を抱えているため、よりスピーディーにマッチする人材を探し出すことが可能です。

各転職エージェントならではのデータベースにより、いつでもすぐに必要な人材紹介を受けられるのも、サービスを利用するメリットの一つです。

転職エージェントサービス利用のデメリット

転職エージェントにはデメリットもあります。利用を開始する前には、メリットとともに確認したうえで対策を行いましょう。

1人あたりにかかる採用費用が高くなる

転職エージェントの利用で採用が成功した場合、成功報酬として支払う費用の相場は採用者の年収の約30~50%です。中途採用は新卒採用に比べて年収が高いうえ、職種によってはより高額になるケースも考えられます。採用に至らなかった際には費用が発生しない一方、採用単価が高くなる傾向にあるため注意しましょう。

転職エージェントを利用する際には、自社だけで採用活動を行う場合にかかる工数や人件費などを計算しておくことが大切です。サービスを利用して成功報酬を支払う場合とどちらがコスト削減につながるかを見極めたうえで活用を検討しましょう。

社内に採用ノウハウが蓄積されにくい

転職エージェントに代行業務を依頼すれば、採用の工数を削減できるという大きなメリットがある反面、自社に採用ノウハウが蓄積されないといったデメリットも発生します。

採用担当者自体のレベルアップや、成功体験を自社のノウハウとして蓄積することが見込めなくなるため、任せきりで採用活動を進めるのはおすすめできません。利用にあたっては、転職エージェントのサービス会社や担当者ときちんとコミュニケーションを取りながら採用ノウハウを学び、次の採用に活かすことが重要です。

転職エージェントサービス会社を選ぶポイント

転職エージェントは、各社で特徴が異なります。選ぶ際は、以下のポイントをチェックして自社に合ったサービスを選びましょう。

総合型か特化型か

転職エージェントには総合型と特化型の2タイプがあり、募集する職種によってどちらを選ぶべきかが変わります。

幅広く業務を行ってほしい場合に向いているのが総合型です。大手転職エージェントは総合型であるケースが多いため、初めての利用にも向いています。

特化型は、特定の業界や職種、属性に特化したサービスです。専門知識を持ったコンサルタントが担当するため、業界のトレンドや転職を希望する人の傾向などといった専門的なアドバイスを受けられます。

登録者数や取引実績を確認する

登録者数がより多い転職エージェントを選べば、アプローチできる人数が多くなるため採用効率もアップします。各サービスの登録者数を比較する際は、累計ではなく年間登録者数をチェックするようにしましょう。

また、取引実績の多さも信頼できる転職エージェントかどうかという重要な判断材料になります。多くの転職希望者を抱えていても、入社に至っている人数が少なければ意味がないため、登録者数と合わせて確認しておくことが大切です。

採用業務の代行サービスの有無

自社の採用ノウハウに不安がある場合や、採用担当者の業務負荷を軽減したいと考えている企業は、採用代行サービスの有無を確認しておく必要があります。

サービスによっては面接設定から入社までほぼ全ての採用業務を代行してくれるケースもあるため、自社のニーズに合った転職エージェントを選ぶようにしましょう。

<大手>転職エージェントサービス特徴まとめ3社

ここからは、おすすめの転職エージェントサービスをご紹介します。まずは、大手転職エージェントサービスを見ていきましょう。

マイナビエージェント

マイナビエージェントは、株式会社マイナビが提供するサービスです。大手就職情報サイト「マイナビ」や「マイナビ転職」を運営しているノウハウを活かした人材紹介サービスを受けられます。
自社の採用課題に合わせて深い業界知識を持ったスタッフが丁寧に対応してくれるため、転職エージェントを初めて利用する企業にもおすすめのサービスといえるでしょう。

doda人材紹介

doda人材紹介は、専門性の高い人材を多く保有する転職エージェントです。登録する転職希望者のおよそ75%が20~30代前半の若手・中堅層であるのもサービスの大きな特徴の一つです。

業界や職種ごとに異なる専任担当者が求人票の作成から面接の日程調整、入社後のフォローに至るまでサポートしてくれるため、大幅な採用工数の軽減が期待できます。

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、年間登録者数およそ125万2,000人、年間決定数およそ5万2,000名という圧倒的実績を誇る大手転職エージェントです。(2019年度実績)北海道から九州地方まで、国内19箇所に拠点を展開しているため、全国規模での人材紹介に対応しています。

地方エリアでの採用や、地域密着型企業、Uターン・Iターン希望の候補者を求める企業におすすめのサービスです。

<IT/Webエンジニア特化>転職エージェントサービス特徴まとめ4社

続いて、IT業界やWebエンジニアの採用に特化した転職エージェントをご紹介しましょう。

マイナビIT AGENT

マイナビIT AGENTは、株式会社マイナビが提供するサービスの一つで、IT・Webエンジニアの採用に特化しているのが特徴です。IT業界に精通したアドバイザーが在籍し、人材紹介から入社に至るまでの幅広い工程でサポートを受けられます。

マイナビIT AGENTを利用した転職者の定着率は97.5%にのぼるため、業界でも安定したサービスを受けられる転職エージェントといえるでしょう。

マイナビクリエイター

マイナビクリエイターは、ITやWeb、ゲームなど、クリエイティブ業界に強い転職エージェントです。専門性の高い採用コンサルタントが、情報サイトでは伝えきれない企業の魅力を直接伝えながら転職希望者とのマッチングを実施しています。

マイナビグループの高い認知度や豊富な実績により、転職希望者と厚い信頼関係を結んでいる点もサービスを利用するメリットの一つです。

レバテックキャリア

レバテックキャリアは、デザイナーとITエンジニアに特化している転職エージェントです。ハイスキルなフリーランス人材を含む幅広い選択肢の人材紹介を受けられます。職種別の専門チームが、現場のニーズを徹底的にヒアリングしたうえで最適な提案を行なっているのが特徴です。

募集する人材の要件整理や求人票の魅力づけをサポートしてもらえるため、採用ノウハウがない企業にとっては特に頼れるサービスといえるでしょう。

ワークポート

ワークポートは、国内外の優秀な人材を保有するデータベースが魅力です。国内に23拠点、海外に4拠点展開する転職エージェントで、よりさまざまな地域の人材提案を受けられます。地方拠点の中途採用を本社が担うケースや、対象エリアの採用市場に詳しいアドバイザーからサポートを受けたいと考えている企業にぴったりのサービスです。

また、競合他社に知られることなく、非公開で採用活動を進めたいといった要望にも対応しています。

<第二新卒>転職エージェントサービス特徴まとめ3社

第二新卒の採用におすすすめの転職エージェントは以下の3サービスです。

マイナビジョブ20’s

マイナビジョブ20’sは、転職先企業の風土に馴染みやすい20代の若手社会人のみを対象としたサービスです。ビジネススキルを持ちつつ、将来性のある若手の採用を希望する企業に向いています。

人材選考から内定までの採用業務代行に対応しているほか、追加料金不要で候補者に直接アプローチ可能なスカウトサービスを利用できる点がメリットです。

ハタラクティブ

ハタラクティブは、自社の採用ニーズにぴったりマッチした人材のみをピンポイントで紹介してもらえる若年層特化型の転職エージェントです。「プロジェクトの立ち上げに伴い、早急に勤務経験を持つ若手人材を確保したい」というケースにも即日対応してもらえます。

候補者はアドバイザーとの面談や手厚いフォローを経て人材紹介に至るため、企業理解や志望意欲が高い転職希望者と採用成功率が高いマッチングが叶うのが魅力です。

キャリアスタート

キャリアスタートは、第二新卒を中心に新卒や既卒を含む若手人材に特化した採用サポートを行っています。転職希望者とのマンツーマン面談によって人材の特性や方向性をきちんと把握し、仕事内容はもちろん、企業の風土や文化に合わせたマッチングを行なっているのが特徴です。

選考決定率の向上に向けて、採用ポイントの抽出や課題に対する対策といった手厚いサポートを受けられます。

<女性向け>転職エージェントサービス特徴まとめ2社

次に、女性の採用を希望する企業におすすめの転職エージェントをご紹介しましょう。

Type女性の転職Agent

Type女性の転職Agentは、転職サイト「type」の運営元である株式会社キャリアデザインセンターグループが手がけるサービスの一つです。女性に特化した転職エージェントならではのノウハウを持ち、18年以上にわたって延べ数千名以上の転職サポートを行った実績があります。

また、採用後の長期定着のためのサポートが充実しているのも魅力です。人材紹介から入社に至るまでの過程はもちろん、入社後1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月後のフォローを受けられます。

パソナキャリア

パソナキャリアは、オリコン顧客満足度調査の「転職エージェント」部門で4年連続総合1位を獲得した経歴を持つサービスです。女性の働き方についてのセミナーや、女性管理職やキャリアデザインを学ぶイベントなど、働く女性に向けた活動も積極的に行っています。

業界や、女性のキャリアアップに精通したコンサルタントによるサポートが受けられるのが特徴です。即戦力になる女性の人材を必要としている場合や、女性の長期的なキャリア育成を望んでいる企業におすすめの転職エージェントです。

まとめ

転職エージェントは、それぞれ特徴やメリットが異なります。採用に至るまでは費用がかからない成功報酬型が多いため、複数の転職エージェントに登録してみるのもよいでしょう。

今回ご紹介した選び方のポイントを踏まえて自社のニーズにマッチしたサービスを選び、採用効率アップに役立ててみてはいかがでしょうか。

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