メラビアンの法則とは?採用面接に活かせるテクニック

  • 福永 はるか
    • 2025-01-16
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    コミュニケーションの話をする時にメラビアンの法則という名前を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。メラビアンの法則では、話す内容や耳から入る情報よりも、見た目の情報が最も大事だという主張がありますが実は、この解釈は大きな誤解なのです。

    今回はメラビアンの法則の概要を改めてご紹介した上で、よくある誤解を紐解きます。また、面接の場でどのようにメラビアンの法則を活かしたらいいのかといったポイントをあわせて解説していきます。

    メラビアンの法則とは

    メラビアンの法則とは、アメリカの心理学者であるアルバート・メラビアンが提唱した心理学上の法則で、人と人がコミュニケーションを図る際に、相手から受け取る情報割合を示したものです。言葉そのものの情報は7%、耳から入ってくる情報は38%、そして目から取得する情報は55%となっています。いう割合で影響を与えていることを示した心理学上の法則です。

    ❝メラビアンの法則とは、1971年にアメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した概念で、話し手が聞き手に与える影響を、研究と実験に基づいて数値化したものです。別名「3Vの法則」や「7・38・55ルール」と呼ばれる事もあります。❞ <引用>https://bizhint.jp/keyword/104435

    3Vの法則 7-38-55ルール

    メラビアンの法則で聞き手に与える3つも情報は次のとおりです。

    • 言語情報7% verbal
    • 聴覚情報38% vocal
    • 視覚情報55% visual

    3つの単語の頭文字を取って3Vの法則とも呼ばれています。 また、それぞれの影響割合をとって、7-38-55ルールと呼ばれることもあります。

    つまりこの法則では、
    • 目から受け取る情報…55%
    • 口調や声のトーン…38%
    • 言葉や内容…7%
    という割合で影響を受けていると言われています。

    メラビアンの法則と採用

    つまり、テキストでのやり取りは、この7パーセントのみでやり取りをしていることになるのです。人の感情は複雑で、文字だけ、文章だけのコミュニケーションは、以上のことからとても危険なものになってしまうのかもしれません。これを採用にあてはめてみたらいかがでしょう。
    会社説明会の案内や選考の合格通知がメールだと学生にとっては担当の方の気持ちが7%しか伝わらないということですよね。
    やはりメールより電話、電話より直接会う、というのが学生の志望度を上げるのには有効的になってくるのではないでしょうか。

    コミュニケーションの種類

    コミュニケーションの種類は、非言語コミュニケーションと言語コミュニケーションに分けられます。言語コミュニケーションとは、その名の通り「言葉」を通して、気持ちを伝え合うコミュニケーション方法です。

    非言語コミュニケーションとはどのようなものか、確認していきましょう。

    非言語コミュニケーション

    非言語コミュニケーションとは、 ノンバーバルコミュニケーションとも呼ばるもので、表情や身振り手振りなどの仕草、 声のトーンや服装、雰囲気などの情報を指します。アルバート・メラビアンの研究によると、私たち人間は、これらの非言語コミュニケーションから多くの情報を取得しているといえます。

    非言語コミュニケーション

    • 表情
    • 視線
    • 手や足の仕草、身振り手振り、ボディランゲージ
    • 物理的な相手との距離
    • 大勢
    • 声のトーン、大きさ、声色 など

    これらの非言語コミュニケーションを手がかりにして、私たちはコミュニケーションをとっています。

    コミュニケーションの3つの構成要素

    コミュニケーションの構成要素は言語・聴覚・視覚の3つがあります。

    一つずつ、具体的に確認していきましょう。

    言語情報

    言葉から得られる情報とは、話の内容や相手の発する言葉そのものを指します。手紙やメール、チャット、SNSなどを使って相手とコミュニケーションを取る場合は、言語情報のみでコミュニケーションをとることになります。

    言語情報を使ってコミュニケーションをとることで、事実を明確に相手に伝えることができる一方で、声や表情、身振り手振りなどの非言語コミュニケーションがないことがデメリットとなります。うまく言葉を選び、使い分けをしないと、言葉の周りにある本心やプラスアルファの情報を伝えることが難しい場合があります。

    聴覚情報

    聴覚情報とは、 声の大きさやトーン、声色、話す速さ、口調、声の強弱などを指します。同じ言語情報を伝えていたとしても、聴覚情報を変化させれば、「怒っている・悲しんでいる・楽しそうにしている」などのさまざまな感情を表現することが可能です。

    私たちは、日頃から言語情報に加えて、聴覚情報から多くの情報を得ていることがわかります。

    視覚情報

    視覚から得られる情報には相手の表情や身振り手振りなどのジェスチャー、立ち居振る舞い、視線の動きなどがあります。これらはボディランゲージとも呼ばれ、言葉そのものや声のトーンなどでは表現しづらい感情や考えを伝えるのに効果的です。

    例えば、言語の通じない外国籍の人とコミュニケーションをとる時を想像してみてください。私たちは無意識のうちに身振り手振りでコミュニケーションを取ったり、ボディランゲージで相手の主張を読み取ったりしているものです。

    また、言葉では「楽しい」と発言していても、 相手が視線を合わせてくれなかったり、腕を組んで強張った表情をしていれば、聞き手は「楽しくないんだな」という情報を受け取るでしょう。

    このように言語・聴覚・視覚の情報すべてが合わさることによって、相手の本心や伝えたいことを理解し、日々のコミュニケーションが成り立っているのです。

    第一印象(見た目)よりも大事なこと|メラビアンの法則の誤解

    メラビアンの法則では視覚情報がコミュニケーションに与える影響が全体の55%を占めるという結果となりました。この法則から、「人と人がコミュニケーションする上では見た目が一番大事なんだ」 という主張が独り歩きし、場合によっては誤解を生みだしているため注意が必要です。

    その他にも、「言語コミュニケーションよりも非言語コミュニケーションが重要である」や、「話の内容よりも見た目が良ければ問題ない」などの誤った解釈が生まれてしまっています。

    メラビアンの法則でもっとも重要な解釈は「 見た目が大事」ということではなく、3Vの情報バランスを意識的に使わないと、 コミュニケーションで矛盾が起きてしまうリスクがあるという点です。

    先の例でも説明したように、「楽しい」という言語で自分の楽しんでいる感情を伝えたいにも関わらず、視線を落として表情が暗かったり、腕組みや貧乏ゆすりをしていたりしたらどうでしょうか?言語情報の「楽しい」と、聴覚・視覚情報の「楽しく無さそう」という情報のズレにより、コミュニケーションミスが起きてしまいます。

    このように、感情を伝えるコミュニケーションの上で、聞き手がどの情報を優先的に受け取るのか実証したのがメラビアンの法則なのです。誇大解釈をして、誤った使い方をしないよう気を付けましょう。

    面接でメラビアンの法則を活用するポイント

    メラビアンの法則の概要や注意点をふまえて、採用面接での活用方法を確認していきましょう。

    面接では、志望動機や自己PRなど「話す内容」に注目して、必死に話す文章を考える方も多いと思います。しかし実際は、せっかく用意した台詞よりも、あなたの話し方や見た目の情報の方が面接官に多くの影響を与えています。

    志望動機や自己PRの文章を練る時間も大事ですが、考えた内容を話す力を磨いたり、TPOに応じた服装、見た目を整えたりすることも忘れないようにしましょう。

    話し方の練習の際は、自分が話しているシーンを動画で撮影して、客観的に確認する方法もおすすめです。声の大きさ、抑揚、トーンは聞き取りやすいか、気持ちを乗せられているかなど、細かくチェックしながら練習を重ねましょう。

    見た目に関しては、決して派手で個性的であれば良い、という意味ではありません。社会人にとってもっとも重要なのは清潔感とTPOです。ワイシャツやスーツにしわがないか、サイズはぴったりあっているか、選考の場に適した服装をチョイスできているかなど確認するとよいでしょう。

    まとめ

    メラビアンの法則は、就活の場だけではなく、日々のさまざまなコミュニケーションの場で活かされる知識です。

    言葉の情報だけに偏らず、聴覚・視覚から得られる情報を意識しながら、相手にあわせたコミュニケーションをとっていきましょう。