やる気のないゾンビ社員とは?特徴や与える影響を知って対処しよう!

やる気のないゾンビ社員

やる気のないゾンビ社員は、どの会社にも発生する可能性があります。そのような社員が1人でもいると他の社員にも悪影響を及ぼし、会社全体の業績にも関わってくるでしょう。

そこで今回は、ゾンビ社員の特徴や無気力化してしまう原因、会社に与える影響などを紹介していきます。

併せてゾンビ社員への対処術を紹介していくので、社員のやる気が感じられない、ゾンビ化した社員によって会社の生産性が下がっていると感じている方はぜひこの記事を参考にしてください。

ゾンビ社員とは

ゾンビ社員

ゾンビ社員とは、目標や目的を見失っているが退社する気もなく、会社にはびこる社員のことです。「ゾンビ」すなわち「死体」のように魂が抜けたような働き方をする社員のことを指しています。

やる気のない社員(無気力社員)の特徴

やる気のないゾンビ社員にはどのような特徴があるのでしょうか。以下では、ゾンビ社員の特徴について解説していきます。

最低限のことしかやらない

無気力のゾンビ社員は、自ら積極的に仕事をして結果を積み上げるようなことをしないため、最低限のことしかやらないのが特徴です。与えられた仕事を、時間いっぱいかけてやるので非常に効率が悪いといえるでしょう。

仕事を与えられた際はしっかりと返事をし、静かに仕事をこなしますがそれ以上のことはせず、少しでも守備範囲以外のことを頼むと「私の仕事ではない」と発言し、定時ぴったりに急いで帰る人もいます。

仕事に楽しさを感じられていない、生活のために仕方なく仕事をしているという社員によく見られる傾向です。

覇気がなく無責任

ゾンビ社員は無気力で覇気がなく、無責任という特徴があります。

基本的に喜怒哀楽がなく、指示を出しても返事をしないため、指示の内容を理解できているのかわからない場合が多いです。

さらに、デスクで居眠りをしたり欠勤・遅刻・早退をしたりなど、やる気が感じられないという特徴もあります。そのうえ、周りの社員との会話も少なく、発言したとしてもネガティブな内容が多いでしょう。

加えて、ゾンビ社員には無責任という特徴もあり、仕事の納期を守らなかったり、できないことに対して言い訳をしたりするのです。また、トラブルが起きても、他の社員のせいにしたり他人事のように振舞ったりする、非常に厄介な特徴を持っています。

会社や身の回りの愚痴ばかり言う

あらゆる出来事や会社・環境・周りの人に対して愚痴をこぼしたり批判したりするのも、ゾンビ社員の特徴です。

「自分ができないのは誰も教えてくれないから」、「会社のやり方が悪いから」と文句ばかり言います。しかも、陰で愚痴を言うだけで、表では実行しようとしないのも厄介です。さらには、自分の過去の自慢が多いという特徴もあります。

仕事が雑でミスが多い

ゾンビ社員はやる気や向上心、集中力がなく、細部まで注意が行き届かないため仕事が雑でミスが多い傾向にあります。

さらに厄介なことに、何度注意しても改善する姿勢が見られないので、安心して仕事を任せられません。例えば、仕事を納期までに終わらせられなかったり、仕事を終わらすことができても抜けや欠陥があったりする場合が多いです。

社員がゾンビ(無気力)化してしまう原因

社員がゾンビ(無気力)化してしまう原因

では、なぜ社員がゾンビ化してしまうのでしょうか。以下では、社員がゾンビ化してしまう原因について紹介していきます。

待遇に問題がある

ゾンビ社員がやる気をなくす原因の1つに、会社の待遇に問題がある点が挙げられます。

例えば、仕事量に対し給料が見合っていない場合、社員のモチベーションを上げるのは難しいでしょう。その社員が能力を持っている場合は、会社がとても大きな損失をしているといえます。

このように、会社の待遇に問題があり、不満を感じることが、社員をゾンビ化させている可能性があるのです。

会社が本気で社員を教育しない

社員のやる気の有無に限らず、本気で社員を教育する環境が整っていない会社には、無気力なゾンビ社員が現れる可能性があります。

社員の仕事に対し、褒める・叱るなど関心を持ってサポートする人がいないと、社員は放置されていると感じ、虚しくなってしまいます。経営者層を含め、社員一体となって、人材を育成していく体制が必要といえます。

難しい仕事を与えている

社員の能力に対して会社側が難しい仕事を与えており、よい結果が出せないことで、社員のやる気を失わせているケースがあります。

この場合、きちんと「その社員に合った仕事を与えているか」「難しすぎる仕事を与えていないか」など確認することが必要です。

正当な評価がされていない

自分の仕事ぶりに対し評価が正当にされないと、やる気をなくし、無気力なゾンビ社員になってしまう可能性があります。

例えば、自分以外の社員が年功序列や家族経営で昇進するケースは、「頑張っても意味がない」「働いても働かなくても評価に関係ない」などと思わせてしまい、モチベーションがどんどん下がっていくでしょう。

人間関係がうまくいっていない

上司や部下、同僚などと人間関係がうまくいかず、ストレスになっていると、仕事へのやる気が起きず、ゾンビ社員になってしまう場合があります。

会社側は、上司が部下に対して高圧的な態度をとっていないか、社員同士で上手にコミュニケーションが取れているかなどを常に気にしてあげるとよいでしょう。

仕事の社会的意義を理解させていない

社員をゾンビ化させる原因の1つに、会社が社員に仕事の社会的意義を理解させていないという点が挙げられます。

社員が仕事の社会的意義を理解していないと、自分の仕事は何の役に立っているのだろうか、自分の仕事は意味がないとマイナスに捉え、やる気をなくしてしまうのです。そのため、会社側は社員に対し、仕事の社会的意義を日頃から伝える必要があります。

仕事ぶりが隠れやすい

仕事ぶりが隠れやすい環境のある会社では、やる気をなくしてゾンビ社員になってしまう可能性があります。

例えば、チーム単位で管理している仕事の場合、個人の仕事量がわからないために、自分は働かなくても仕事が成り立つと感じ、急にやる気をなくす人も出てくるでしょう。

また、オフィスのレイアウトが問題で、ある一角のデスクでは仕事をしなくてもバレないと、まじめな方でも気を抜きゾンビ社員になる可能性もあるのです。

ゾンビ社員による悪影響は?放っておく危険性

ゾンビ社員による悪影響は?放っておく危険性

ゾンビ社員を放っておくと、どのような悪影響があるのでしょうか。その危険性を以下で見ていきます。

モチベーションの低さが他の社員へ波及する

やる気のないゾンビ社員が1人でもいると、周りの社員にも広がり、やる気をなくしてしまいます。

例えば、あの社員は言われたことしかやらないのになんで同じ給料なのか、仕事をしない方が得ではないのか、とまじめに働いている社員たちが不満を抱いたりやる気をなくしたりするでしょう。

離職率が高まる

1人でもやる気のない社員がいると、その社員の仕事をカバーする人や悪影響を受けた社員が、離職を検討する可能性があるのです。

辞めるのは無気力なゾンビ社員ではなく、悪影響を受けているまじめな社員であることが多いため、優秀な人材を流出させてしまう恐れがあります。

やる気のない社員ばかりだと感じる場合の対処術

やる気のない社員が増えてどうしたらよいのかわからず困っている会社もあるでしょう。しかし、1度失ったやる気を取り戻させるのは容易ではありません。そこで、以下ではゾンビ社員への対処術を紹介していきます。

新しいスキルや知識を身につけさせる

会社にゾンビ社員ばかりだと感じた時は、新しいスキルや知識を身につけさせることが効果的です。

新しいスキルや知識を身につける際は、今までにない考え方や行動をしなければならなくなるため、必然的に社員の意欲は上がるでしょう。

特に、何かしらの資格を取得させることがおすすめです。合格というゴールがあることで、社員のモチベーションややる気を上げることができるうえに、会社側も評価しやすいというメリットがあります。

新しい目標を設定する

やる気がないことの原因の1つに、目標がないことが挙げられます。そのため、新しい目標を設定することで、目指すゴールが明確になりやる気を出させられるでしょう。

目標を設定する際に重要なのは、社員が自主的に実現したいと思うことを目標として設定することです。さらに、常時新鮮な目標があることも重要といえます。

セルフモチベーションを習得させる

やる気がない社員には、セルフモチベーションを習得させることが効果的です。セルフモチベーションとは、自分で自分のモチベーションをコントロールすることを指しています。

やる気がなくなってもセルフモチベーションする力が身についていれば、ゾンビ社員からの脱却を目指せるでしょう。

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コミュニケーションのあり方を見直す

やる気のない社員を生み出す会社は、コミュニケーションが上手に行われていない場合があります。

例えば、同僚同士でも褒め合える、ダメ出しばかりではなく相手を承認できるなどの環境を作るために、コニュニケーションによって縦横のつながりを密にしていくことが大切です。ミーティングの開催やコミュニケーションツールの導入などが効果的とされています。

評価制度を見直す

仕事をした分、正当に評価されないと社員のモチベーションは下がる一方です。

それを食い止めるためには、評価制度の見直しが必要といえます。明確な評価シートの作成や、面談の実施がおすすめです。

育成プランを見直す

ゾンビ社員の対処をするには、育成プランの見直しも効果的です。ひとりひとりをしっかり見ていく体制を取れば、やり遂げた仕事をしっかり見てもらえると感じ、やる気を出せる場合があります。

さらに、フォローしてくれる先輩や上司がいると、困った時には助けてもらえると感じ、心が安定して前向きな気持ちになれることで、ゾンビ社員からの脱却を目指せるでしょう。

まとめ

やる気のない無気力社員は、周りの優秀な社員たちだけでなく、会社全体の業績にも悪影響を及ぼします。

ゾンビ社員を生み出させないような会社の仕組みが必要ですが、無気力な社員のことで困っているようでしたら、評価制度の見直しや上手にコミュニケーションが取れているかを常に確認したりなどして、社員のやる気アップを目指しましょう。

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