学生に響く採用キャッチコピー14選&使うとNGワード集

採用キャッチコピーとは?作り方・他社事例6選

突然ですが皆さんは、多くの学生がどのように自社の説明会を見つけて来たのか、何が気になって説明会に来てくれたのか、気になったことは無いでしょうか?

多くの情報が溢れている現代で、学生は就活サイトを見て印象に残った企業の説明会に行ってみて、エントリーするか考えることが多々あります。

そういった場合、目を引くキャッチコピーがあれば、より自社の説明会に来てくれる学生が増えます。今回は、そんな学生の注目を集める、魅力的な採用キャッチコピーについてお話しします。

採用キャッチコピーとは

採用キャッチコピーとは

キャッチコピーとは「人の注意をひく広告文、宣伝文」という意味があり、採用においては、学生の興味を引いたり、自社の魅力が分かりやすく伝わるようなフレーズのことを言います。

学生が就活サイトを見て、企業に興味を持つかは、この採用キャッチコピーが重要となってきます。次は、この採用のキャッチコピーの役割と重要性について説明します。

採用キャッチコピーの役割

採用キャッチコピーの役割は学生に自社の魅力を知ってもらうためだけではありません。いくつか役割を紹介します。

採用キャッチコピーの役割

興味を持ってもらうため

採用キャッチコピーを考えるとき、一番に考えるのは「どうしたら学生に興味を持ってもらえるか」「学生の目をどうしたらひけるのか」という事だと思います。

採用キャッチコピーは、最初に学生の目につく自社の紹介文です。魅力的なものや面白いものほど、学生の目に留まり、興味を持ってもらえます。

ミスマッチを防ぐ

自社の企業理念や求めている人材についてをキャッチコピーに反映させることで、企業理念に共感した人や、同じ目標に向かって頑張れる人が集まりやすくなります。

こうすることで、双方のミスマッチを防ぎ、学生は本命企業に向ける時間が、企業は本当に自社を志望している学生に向ける時間がより多く確保できます。

他社との差別化をはかる

自社の魅力を詰めたキャッチコピーは、競合他社との差別化に最適です。同じような仕事内容でも、「どうしてもこの企業に入りたい」と思わせるようなキャッチコピーを掲げることで、より自社に合った人材が集まりやすくなります。

採用キャッチコピーの重要性

採用キャッチコピーには様々な役割があることが分かっていただけたと思います。

採用キャッチコピーを掲げることで、自社の特徴や雰囲気、目標や求めている人材を絞り込む事ができ、より志望度の高い学生が集まりやすくなるのです。

それだけではありません。情報が溢れる現代では、ワンフレーズで自社の魅力を覚えていてもらうことも重要となります。

毎日学生には様々な企業のスカウトやメッセージが届きます。そんな中でも、忘れられないようなキャッチコピーを掲げることで、エントリー数内定承諾率を上げることにもつながります。

採用キャッチコピーの種類

どういった学生に来てほしいか、自社のどういった部分を知ってほしいかで、作るキャッチコピーの種類を決めると良いです。キャッチコピー3種類を紹介します。

仕事内容重視の学生へ向けたキャッチコピー

仕事内容や募集職種をそのままキャッチコピーに組み込むことで、どういった仕事内容なのかが分かりやすく、その仕事を志望する学生が集まりやすくなります。

学生の好奇心を揺さぶるキャッチコピー

一目見たとき、「なにこれ!?」と思わせるような文言を組み込んだキャッチコピーは、学生の記憶に残りやすく、面白そうだから説明会だけでも聞いてみようと、応募の母集団を増やすことができます。

職場環境や働き方に安心感を持ってもらうキャッチコピー

女性の働きやすさや、自分に合った働き方で働ける等、どういった職場環境でどういった働き方が出来るのかをキャッチコピーの組み込むことで、安心出来る職場の印象を学生に持ってもらうことができます。

学生に響く!採用キャッチコピー他社事例14選

ここからは数ある採用キャッチコピーの中から、厳選して他社の採用キャッチコピー事例6選を紹介します。

株式会社アイ・ディー・エー

街づくりを支援する 建設コンサルタント

こちらは、キャッチコピーにも書いてある通り、建設コンサルタントとして、公共工事の支援や高速道路の維持管理を行っている企業、株式会社アイ・ディー・エーの採用キャッチコピーです。

また、「街づくり」という言葉が入っていることで、数あるコンサルタント事業の中でも、公共のものや、街づくりに関わることが出来る職種であることが一目で分かります。

丸眞株式会社

商人として 考動せよ

こちらは、繊維製品の商社である丸眞株式会社のキャッチコピーです。

キャッチコピーのみでは、どの分野の商社なのかは分かりませんが、仕事内容は書いてある通り、商品の提案、販売を行う、商人として働くことになることが分かります。

こうして、募集している職種を書くことで、その職種を志望している学生に見てもらいやすくなります。

株式会社東京商工リサーチ

社長たちに「話しすぎちゃった」と思わせたら、一人前

一見どんな職種、業種なのか分からないこちらは、株式会社東京商工リサーチの採用キャッチコピーです。コンサルタントや出版など、様々な業種に当てはまる、各種ビジネスサービスの会社です。

こういった一見不思議なキャッチコピーは、一度企業の詳細を見てみないと、何をしている会社なのか、どういった職種を募集されているのかが分かりません。

ただ、「面白そう」という学生の好奇心をくすぐり、説明会へ参加してくれる母集団を増やすことが出来ます。

丸善食品工業株式会社

味力

こちらは、調味料や業務用食品等を扱う企業である、丸善食品工業株式会社のキャッチコピーです。

「味力」と一言だけを見ると、「味」とついているので、食品系なのかという想像まではついても、詳しくどんな仕事をするのかまでは分かりません。

食品業界に興味のある学生には、見つけやすく、つい気になってしまうようなキャッチコピーとなっております。

株式会社スタッフサービスミラエール推進部

私に”あう”オフィスワーク

こちらは、人材派遣や人材紹介等を行う株式会社スタッフサービスミラエール推進部のキャッチコピーです。

人材派遣や紹介の会社ということで、キャッチコピーに書いてある通り、自分にあった働き方が出来る会社に派遣として働きに行くことが出来る、働き方重視の学生にとっては、とても魅力的なキャッチコピーとなっております。

株式会社英技研

我社の自慢は 土日が休み 残業が少ない

こちらは医療機器の開発・販売等を行う企業である、株式会社英技研のキャッチコピーです。

キャッチコピーに仕事内容を入れるのではなく、仕事時間についてや休みについてを書くことで、プライベートも重視したい学生の目に止まるキャッチコピーとなっています。

日本国土開発株式会社

新しい景色を共に見よう。好きにやれ、責任は会社が取る!

こちらは日本国土開発株式会社のキャッチコピーです。建設系の業種で、若くても裁量を与えて現場を任せ、「若手の成長を応援する、チャレンジングな風土」として採用を行っているようです。

大和ライフネクスト株式会社

「 」、ツケテいこうぜ

大和ライフネクスト株式会社の採用キャッチコピーです。

「 」、ツケル という言葉による疑問、“格好つけていこうぜ”という語りかけ、この2つを組み合わせたキャッチコピーです。企業のことを知ることはできませんが、「自分」にこだわりを持つ学生が食いつきそうな表現ですね。

大成建設株式会社

地図に残る仕事

大成建設株式会社の「地図に残る仕事」というフレーズは、TVCMでも耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?建設業という業種紹介、「地図に残る」という表現で「やりがい」のマイナス感を緩和させながら盛り込み、そして「そんな仕事をしたくないか?」と言外で語りかけています。背景のイラストもあいまって強く印象に残るキャッチコピーですね。

トゥモローゲート株式会社

ようこそ、ブラックな企業へ

かなり攻めたこのキャッチコピーはトゥモローゲート株式会社の採用キャッチコピーです。ブラック企業が騒がれる中でのこのキャッチコピー、かなり強めですね。疑問すぎて、謎過ぎて・・・、なかなか気になりすぎるキャッチコピーです。また「ブラックな企業」というマイナスワードを疑問に昇華されています。個人的最優秀賞を送りたい気分です。

株式会社読売新聞

好奇心を、シゴトに

業務内容を少し覗かせつつ、「好奇心」という当人が主体の感情にスポットを当てることで、社員の自主性を重んじる印象を受けるキャッチコピーは株式会社読売新聞のものです。

株式会社集英社

出版が変化する 感動が進化する

株式会社集英社の採用キャッチコピーです。大きく掲げられたキャッチコピーそのもののインパクトもそうですが、TOPページから本の様にページがひらいていく、工夫がされています。出版社ならではの仕組み、これだけでも相当のインパクトです。

株式会社LAVA International

私らしさで、勝負しよう。

こちらの企業はフィットネスクラブ等を全国に展開している株式会社LAVA International(ベンチャーバンクグループ)のキャッチコピーで、自分らしさを活かして成長し続けることを大切にしているようで、こういったキャッチコピーになっているようです。
お客様の幸せは自分たちの成長や進化によって生まれるとしていて、自分らしく成長できる環境があることが分かります。

株式会社バンダイナムコエンターテインメント

アソビきれない毎日を。

こちらはTVCMでも目にしたことがあるかもしれません。株式会社バンダイナムコエンターテインメントの採用キャッチコピーです。こちらの企業は家庭用・配信ゲーム等の企画・開発・販売等を行っている企業で、ゲーム制作を行っている会社らしいキャッチコピーがついています。
社員も楽しんで仕事が出来るような、お客様にも楽しい毎日をお届けできるようなキャッチコピーとなっています。

採用キャッチコピー作成手順

では、実際に採用キャッチコピーを作成するにはどういった手順で作成すればいいのか紹介します。

採用キャッチコピー作成手順

自社の特徴や雰囲気の理解を深める

自分たちの働いている会社は、どんな良いところがあるか、どういった特徴があるかを書き出し、明確にすることで、まずは自社への理解を深めましょう。

ここがふわふわしていると、学生にも伝わりにくいキャッチコピーが出来てしまいます。

求める人材像を明確にする

自社を理解したあとは、求める人材像について考えてみましょう。

自社の雰囲気に合った、ガッツのある人がほしいのか、コツコツ真面目に頑張る人が欲しいのか、明確にすることで、キャッチコピーの方向性が決まります。

採用キャッチコピーに仕込むべき3つのポイント

学生を惹きつけるには、思わず覗きたくなるインパクトのあるキャッチコピーが必要になります。そんなインパクトを出すためのポイントを紹介します。

1. 疑問

わからないこと、不思議なことがあれば、ほとんどの人がその疑問を解決するために「調べる」という行動に移るのではないでしょうか。この「調べる」という行動が「会社を知る」につながります。

企業のキャッチコピーで与えられた疑問は、その企業にしか解消できません。疑問を植えつけられた学生は、それを解消するために企業を知ろうと動き始めます。

2. 驚き

驚くという感情は、「想定外」から生まれます。

「想定外」は「疑問」と「興味」を生み⇒「知りたい」につながります。

3. 語りかけ

文字通り語りかける言葉をキャッチコピーとします。疑問系や宣言の形をしているものが多く、事業内容や経営理念を示しやすいため多くの企業が使用しているパターンです。

キャッチコピーに使わない方がいい「マイナスワード」

過労死、業務関係が原因の自殺、ブラック企業エピソードなどによって最近の就活の企業選びは厳しい目で見られます。キャッチコピーは企業の第一印象を決める部分でもあります。

この段階からマイナスイメージを持たれるとエントリーに結びつきません。そうならないための要注意ポイントが存在します。一昔前なら入れるべきと言われていたワードもありますので要注意です。

やりがい

数年前であれば積極的に盛り込んだ言葉ではないでしょうか。ですが、いまの学生には逆効果となることもあります。

それどころか「ブラック企業の求人によくあるフレーズ」に必ず上げられるほどの要注意ポイントとしても見られることが有るようです。

取り入れる場合は、あまり強調しないように、工夫していただければと思います。

アットホーム

こちらも「ブラック企業の求人によくあるフレーズ」として上げられる事が多くなっています。

具体性がないため胡散臭く見えてしまいます。取り入れる場合は、具体的な内容と一緒に使用する場合であればありでしょう。

気合・熱意といった精神論

こういったフレーズがぴったり来る職種もありますので、絶対に使わないほうがいいというわけではありません。

ですが、これを使うということは、人事や役員が「精神論」を使用するといっているようなものです。取り入れる場合は、それを踏まえて考えると良いでしょう。

まとめ

採用キャッチコピーは、自社へ興味を持ってくれる学生の母集団を増やすのみではなく、その会社がどんな会社なのか、少なくとも自分の望んでいる雰囲気の会社かどうかが、分かるかと思います。

これにより双方にとって、貴重な時間を有意義に使うことができるようになります。

今まで、採用のキャッチコピーを考えた事が無かったり、今は採用キャッチコピーを付けずに採用を行っている企業様は一度キャッチコピーを考えてみてください。

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