リクナビとは?採用サービスの特徴や利用すべき企業を解説

リクナビとは

採用活動をするにあたり、リクナビやマイナビのような採用サービスの利用を検討する企業も多いのではないでしょうか。

多くの学生が登録するリクナビを利用することで、今までにない角度から自社のニーズにマッチした学生へ効果的にアプローチできます。

今回はリクナビのサービスの特徴や、マイナビとの違い、リクナビを利用すべき企業について紹介しましょう。

リクナビとは

リクナビとは

リクナビとは、リクルートグループが提供するサービスで、多くの企業や学生が利用する日本最大級の新卒採用サイトです。企業情報や採用情報を掲載できるだけでなく、WEBエントリーや説明会・面接の予約機能など、採用活動における選考過程で活用できるサービスも充実。

リクナビは、採用年度に準じてサービス名をリクナビ2023、リクナビ2024というように分別しています。

利用者数

国内最大級の新卒採用サイトと言われるリクナビでは、学生登録数の圧倒的な多さが特徴です。2023年5月時点のリクナビ2024全体では、掲載社数20,388社に対して登録学生数が507,739人でした。(キャリアマート調べ/掲載社数は本社所在地で集計)

リクナビの特徴

次に、リクナビの主な特徴を見ていきましょう。

多くの中小企業が利用している

リクナビに掲載している企業は、過半数が従業員数300名未満の中小企業です。採用活動で使用する書類フォーマットや資料をダウンロードできるなど、初めての新卒採用や採用活動の見直し時に参考にできるサポートが充実しています。

また、日本最大級の合同企業説明会を全国各地で開催しているのも特徴の一つです。WEBだけでは集まらない学生にもアプローチできるなど、対面でしか叶わない採用活動にも対応しています。企業の採用対象学生に合わせてさまざまな合同企業説明会が用意されているのもポイントです。

たとえば、理系学生が対象のイベントでは自社製品の展示を可能にするなど、より企業への理解を深める工夫を実践しています。

求める人材を効果的に集められる

学生登録数の圧倒的な多さにより、求める人材に出会いやすい点もリクナビのメリットです。サービスの一つに、企業の大小に関わらず学生の興味関心に合わせた企業をピックアップして表示する機能があります。

各学生がリクナビで閲覧した求人情報の履歴や応募情報などといった行動履歴を解析し、よりニーズに合った企業が目に留まりやすくなる仕組みになっているのが特徴です。

また、企業の人材要項にマッチする学生に対して自動で企業をピックアップ表示させる機能も備わっているため、リクナビは求める人材を効率よく集められるサービスと言えるでしょう。

専門アドバイザーによる採用サポートが受けられる

リクナビでは、広報から内定承諾を経て入社後に至るまで、専門アドバイザーによる手厚いサポートを受けられます。およそ60年にのぼるリクルートの豊富な採用実績に基づいた先回りのアドバイスや、採用業務に関わるあらゆる相談への対応力が魅力です。

説明会やスケジュールのプランニングだけでなく、原稿の書き方や写真の撮り方、配付資料に関する提案などといった細部にわたるアドバイスが受けられます。

リクナビでできること

リクナビ できることリクナビでは、基本情報の掲載以外にもさまざまなサービスを利用可能です。ここでは、リクナビでできることを紹介していきましょう。

OpenES

OpenESとは、履歴書やエントリーシートの情報を共通化し、WEB上で管理できるシステムです。学生にとっては、何度も手書きで書類を記入する負担がなくなり、複数の企業へ提出しやすいといったメリットがあります。

一度入力すれば複数の企業に提出できるため提出率の向上が見込め、さらにオンラインで書類管理することで企業側の業務負荷軽減も期待できるでしょう。

学生データ管理システム(RICS)

学生データ管理システム(RICS)とは、さまざまな採用業務を支援してくれるサービスです。学生の情報管理や社内における面接の日程調整、ペーパーレス面接など幅広いシーンで活用できます。OpenESと完全連携されており、履歴書やエントリーシートの提出者一覧を写真付きで分かりやすくチェックできるのも嬉しいポイントです。

タブレットやPC上で面接書類を管理できるので、セキュリティに考慮したペーパーレス面接に役立てることができます。

上位表示オプション

上位表示オプションは、学生がカテゴリや条件を絞り込んで企業検索を行った際、検索結果の企業一覧の中で自社の求人情報を上位に表示させるオプションです。検索画面のトップPR部分に1枠だけ確保されている最上部表示と、通常の検索結果で上位に表示される通常上位表示の2パターンが展開されています。

DM(ダイレクトメール)

リクナビでは、多くの学生に一斉にアプローチできるDM配信サービスを利用可能です。「ターゲティングWEB-DM」では、学生の地域や志向条件、学校情報、資格や経験と行動履歴などを基に配信対象を設定します。

また、発見性や納得度を高める「オリジナルデザインWEB-DM」の配信も可能です。自由にデザインできるテンプレートにより視覚的にメッセージを届けられます。スペシャル配信では、メッセージBOX内で自社のDMを目立たせるオプションが追加されるため、他社との差別化を図れるでしょう。

スカウトメール

スカウトメールは、学生のスキルや経験情報を基に、一人ひとりに異なるメッセージを送信できるサービスです。条件や行動履歴から、自社のニーズにマッチし、自社に興味がありそうな学生をピックアップして配信対象者を選べます。

「大会での入賞素晴らしいですね」「サービス業でアルバイト経験があるあなたへ」といったように、一人ひとりの特徴に合わせたメッセージでスカウトの納得感や特別感を醸成できるのが魅力です。

ハガキ・パンフレットの配送サービス

リクナビでは、企業が制作したハガキやパンフレットなどを学生の現住所宛てに直接配送できる配送サービスを行っています。ターゲティングWEB-DMと同じ検査項目で配送する学生を選定できるのが嬉しいポイントです。

ハガキなど紙媒体の配送に対応することで、WEBだけではカバーしきれなかった幅広い学生へのアプローチを実現できる上、より深い企業理解に繋げられるでしょう。

リクナビの掲載料金

リクナビ2023の基本の掲載料金は以下の通りでした。

引用:「リクナビ2023パンフレット」より

リクナビの掲載プランについては年度やエリアによって異なるので、詳細については直接問い合わせる必要があります。期間については、いつ申し込みをしても年度末までの掲載になるのが特徴です。ここでは上記表の基本商品について、簡単に説明していきましょう。

基本企画、グループ募集基本企画

企業や採用の情報を掲載できるサービスです。会社名や業種などといった基本情報はもちろん、アピール情報や先輩社員情報、モデルケースや採用データなども掲載できます。勤続年数や有給休暇についてなど、学生が気になる情報をスマートフォン向けに見やすく抜粋して配置しているのも魅力の一つです。

WEBエントリーシステム

WEBエントリーシステムは、学生からのプレエントリーを受け付けるためのサービスです。職種や文理など用途に合わせて複数の画面を設定でき、特定の対象者以外を非公開にするなど利便性の高い機能が備わっています。エントリーの際の学生データは、学生データ管理システム(RICS)での管理が可能です。

説明会・面接予約画面

説明会や面接などの情報を公開して、予約受付を行うサービスです。WEBエントリーシステムと同様、職種や文理など用途に合わせて複数の画面を設定でき、学生情報を学生データ管理システム(RICS)で管理します。予約受付時に質問を設定できるほか、対象の学生ごとに違う情報を表示することも可能です。

マイナビとの違い

今までご紹介したリクナビの基本情報を踏まえた上で、続いては同じく大手採用サイトであるマイナビとの違いを見ていきましょう。

掲載企業の特徴

掲載企業の業界について、リクナビとマイナビに大きな違いはありません。どちらもサービスやインフラ、メーカー企業の割合が多くなっているのが特徴です。地域別に比較してみると、主要都市である東京・大阪・名古屋・福岡の企業は、リクナビが全体の48.0%マイナビが47.0%を占めています(2022年5月時点)。

つまり、マイナビとリクナビどちらも主要都市に掲載企業が同じくらい集中していると言えるでしょう。

登録学生の文理別比較

登録している学生の専攻を2サイト間で比較すると、文系学生はリクナビが70.2%なのに対しマイナビが70.8%、理系学生はリクナビ29.8%でマイナビ29.2%でした(2022年5月時点)。現状、学生の見つけやすさは文理ともに同程度と考えられるでしょう。

リクナビを使うべき企業

リクナビは、およそ60年にのぼる採用実績を基にした安心のサポート体制が充実しており、多くの中小企業に利用されています。全国各地の大学でガイダンスやチラシ、ポスターなどを利用して積極的に広報活動を行っており、就職活動中の多くの学生が利用している採用サイトと言えるでしょう。

初めての新卒採用で相談しながら進めたい場合や、効率の良い採用業務で採用にかかるコストを抑えたい場合におすすめです。

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まとめ

リクナビの仕様や特徴は年度で変化する可能性があるため、活用をお考えの場合は定期的に最新情報を手に入れておくのがおすすめです。基本商品に自社のニーズに合わせたオプションを組み合わせることで採用活動を効率よく進めることができるでしょう。興味のある方は、ぜひリクナビを活用してみてはいかがでしょうか。

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