”効果の出る”トレンド採用ツール比較8選|料金・特徴

企業の採用活動では、求める人材を獲得するために採用ツールの活用が必要不可欠です。売り手市場の現在、さまざまな媒体を利用して会社の魅力を広く伝えることはもちろん、選考や応募者への連絡など採用業務の効率化も求められています。

今回は、採用ツールの必要性や得られるメリット、選ぶポイントのほか、新卒・中途採用別おすすめ採用ツールなども併せて紹介していきます。

採用ツールとは

採用ツール

採用ツールとは、採用活動を行う企業が使用するさまざまな手段や方法を指します。企業側が求める人材に対して自社の魅力や仕事内容を的確に伝え、効率よく採用活動を進めるために役立つ情報伝達ツールです。

具体的な採用ツールには、下記のようなものがあります。

  • 自社採用サイト
  • 求人情報サイト
  • 紹介動画
  • 説明会で使用するスライド
  • 会社パンフレット
  • SNS
  • 採用管理システム

採用における採用ツールの役割

就職活動を始めるにあたり、新卒者がまず行うのは情報収集です。どのような業界を志望していたとしても、他社を含めて応募先を検討することがほとんどでしょう。

いくつかの候補の中から自社を選んでもらえるよう、採用ツールを使い自社の魅力を的確に伝えることが必要です。

会社や業界の存在を知ってもらう

志望業界が決まっている学生であっても、就職活動を通じて初めて知ることになる企業は多いものです。世の中にはこんな仕事や企業があるということを知ってもらえれば、就職先選択の幅を広げることができます。

仕事内容や会社のビジョンを伝える

新卒者が就職先を選ぶにあたり、この会社はどのような仕事をするのか、どのようなビジョンを掲げているのかを知ることはとても重要です。

他社との差別化を図るためにも、採用ツール内に必ず盛り込むようにしましょう。

応募の窓口を増やす

学生が情報収集する手段は多岐に渡ります。インターネットを筆頭に、就職セミナーでもらったパフレットや街中の広告などさまざまです。

就職活動中の学生の目に触れる機会が多ければ多いほど、興味を持ってもらえる確率も高くなり、応募者増加につながります。

採用ツール普及の背景

昨今、採用活動において母集団形成や選考、内定に至るまでのプロセス全般を通して採用ツールを利用する企業が増加しています。採用ツールが普及した背景について解説していきましょう。

売り手市場の激化

就活市場は人口減少や少子高齢化、転職の一般化などにより売り手市場の競合が激化しています。企業側はさまざまな採用ツールを利用して求職者に企業の認知を図り、母集団形成という課題に取り組むことが重要になります。

企業情報を求める声

売り手市場において求職者は、業務内容や待遇以外に働き方や価値観なども重要視しています。そのため企業側は、正確な企業情報や自社の魅力をより多くの求職者に伝えることが必要となってきます。

採用手法を簡単に見つける3つの秘訣

では、ここ最近増えてきている採用手法、採用ツールですが、どのように自社に適しているものを見つけるといいのでしょうか。

採用計画の順序

一つ目は、正しい順序で採用計画を進めることです。下記のような3つのステップで進めるようにしましょう。

  1. ターゲット像を明確する
  2. 予算と運用体制の兼ね合いを精査する
  3. 上記2つを踏まえて、採用手法&ツールの選定をする

採用計画の順序

採用手法&ツールを選定するにあたり、まず何よりも大事なのが、ステップ1の「ターゲット像を明確にすること」です。土台からしっかり採用計画を練って、完璧な状態で次のステップに進むようにしましょう。

他社状況の把握

意外にも見落としがちなのは、他社(ライバル求人)の状況把握です。ライバル求人では「どのような待遇設定をしているのか」「どんなツールを使っているのか」など、Web上で把握可能な情報はたくさんあります。

他社状況の把握

いかに素晴らしい原稿を作って、多額の費用を注ぎ検索上位に表示されても、ライバル求人に出し抜かれるような条件になっていては、応募者は逃げてしまいます。そうならないために、他社状況の把握はしっかり行いましょう!

ツール毎の特色把握

採用ツールにはそれぞれ、特色があります。新卒採用向けなのか、中途採用向けなのか、理系特化型などさまざまな特徴・強みが存在します。

導入前に必ず採用ツールの調査を行うようにしましょう!下記では、一部ではありますが、各ツールごとの特徴を紹介しますので参考にしてみてください。

採用ツール選択時に気を付ける点

どんなに優れた採用ツールでも、就職活動中の学生の目に触れる機会がなければ意味がありません。採用ツールを選ぶ際、どんなところに気を付ければよいのでしょうか。

新卒者向けであるか

新卒者を募集したいのに、パートやアルバイト向けの求人サイトに掲載していても意味がありませんよね。また、経験が活かせるなど中途採用向けのメッセージや仕事内容を記載していても、新卒者は自分向けの求人ではないと判断してしまいます。

採用ツールを選ぶときは新卒者向けとしてふさわしい内容にしましょう!

デジタルとアナログを使い分ける

インターネットの時代だからと、ホームページや動画など、SNSだけに特化して採用活動を行うのはもったいないことです。従来のメインツールであったパンフレットは、インターネットとは異なり応募者の手元に残せることにメリットがあります。

また紙広告では、通学電車のつり広告で企業の存在を知り、そのあとSNSで検索をして調べる、ということもあります。デジタルとアナログの両方のよいところを活かしましょう。

新卒採用におすすめの採用ツール4種類

では、新卒採用を行う企業におすすめ採用ツールを4種類紹介していきましょう。

求人広告(就職サイト)

求人広告(就職サイト)は最もスタンダードな採用ツールです。幅広い企業に対応可能で多くの閲覧や応募が期待できます。活用時期は政府の「就職・採用活動の要請」による広報活動開始日である3月1日から掲載可能です。

マイナビ

マイナビ

マイナビは、株式会社マイナビが運営。HR総研×楽天みん就が2022年卒学生を対象に調査した就活サイトランキングで1位を記録するなど、日本の学生が最も多く利用しているサイトです。掲載料金はプランにより異なりますが80万円〜となっています。

マイナビについて下記の記事で詳しく紹介してますので、合わせてご参照ください。

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リクナビ

リクナビとは

リクナビは株式会社リクルートが運営。中小企業の採用活動に強い新卒向けサイトです。

求める人材にマッチした学生の紹介や安心サポートが充実しています。基本企画は120万円ですが、エリアによって掲載料金が異なるので、詳しい料金については問い合わせ必要です。

リクナビについて下記の記事で詳しく紹介してますので、合わせてご参照ください。

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人材紹介(新卒エージェント)

人材紹介は、企業が求める条件にあった学生と企業の間を仲介するサービスです。

マイナビ新卒紹介

マイナビ新卒紹介

株式会社マイナビが運用。先ほど紹介した就職サイトのマイナビには載っていない非公開求人を多数取り扱っています。文系・理系や地方、留学生などさまざまなニーズに合わせて学生を紹介することができます。

掲載料金は、成功報酬型で文系学生が85万円(税抜き)、理系・体育会系・地方・留学生が100万円(税抜き)となっております。

採用管理システム

採用管理システムは、企業の採用活動業務の効率化を図るシステムです。活用するには、応募時から選考・入社に至るまで一元管理可能なシステムの導入が望ましいでしょう。

AOL

アクセスオンライン AOL

株式会社マイナビが運用しているAOL。企業ごとの悩みに合わせて自由にカスタマイズ可能な採用管理システムです。

大手就職サイトのマイナビはもちろんのこと、その他にもたくさんの媒体と連携が可能になっています。基本料金は、600,000円~になります。

AOLについて下記の記事で詳しく紹介してますので、合わせてご参照ください。

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MOCHICA

MOCHICA

株式会社ネオキャリア運営しているMOCHICA。学生利用が多いLINEと連携した採用管理システムです。

企業と学生の連絡手段にLINEを活用するため、面接日程の調節や連絡、採用・選考の管理がスムーズに行える機能が充実しています。月額料金は0円のフリープランから65,000円のスタンダードプランまで選択可能です。

i-web

i-webとは

株式会社ヒューマネージが運営。導入シェア14年連続1位という実績を誇る採用管理システムです。

業界では唯一リクナビなど大手求人サイトや適性検査と連動しているため、企業への誘導を素早く行えます。科学的なデータや定期レポートにより企業の採用活動全般をサポートするのが特徴です。月額料金は問い合わせが必要です。

i-webについて下記の記事で詳しく紹介してますので、合わせてご参照ください。

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SNS

SNSは10〜20代などの若年層の利用が多いInstagramやTwitterに代表されるように、ネット上に無料で情報発信が可能な採用ツールです。

活用の条件には、定期的な情報発信と一定数のフォロワーの確保が必要であり、長期的な運用が求められます。

採用HP

どんな採用ツールを利用したとしても、ツールを経由して企業HPにアクセスしてくる学生がほとんどでしょう。そこで、採用に特化したページを作成しておくことをおすすめします。

採用ページでは、求人情報のほか、先輩社員の紹介や仕事の流れなどの事例を掲載するとよいでしょう。

どんな人と働くのか、入社後のキャリアパスの描き方などがイメージしやすくなり、入社後のギャップを減らすことができます。

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採用サイト制作 重要性

採用パンフレット

会社説明会などの参加者には採用パンフレット(会社案内)を渡すようにしましょう。

紙で用意することで、説明会の口頭説明の補助資料としたり、URLやQRコードを記載しておくことで採用HPへ誘導したりすることが可能です。

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採用パンフレットの目的と効果

採用動画

動画は視覚的に自社の魅力を伝えるのに効果的です。

オフィスの様子や仕事中の風景、先輩や社長からのメッセージなど、文字や写真よりもリアルに伝えることができます。採用HPに掲載したり会社説明会などで放映したりして活用しましょう。

中途採用におすすめの採用ツール4種類

次に、中途採用を行う企業におすすめの採用ツールを4種類紹介していきましょう。

求人広告(転職サイト)

求人サイトは新卒採用同様、登録者数が多い採用ツールです。中途採用大手の求人サイトは、登録者の年齢層や地域、経験職種の幅が広いことが特徴です。

中途採用の繁忙期は年度末前の1月頃ですが、採用活動の最適な時期だとは言い切れません。求職者の数が多い時期や少ない時期に応じて採用方法の見直しが不可欠です。

マイナビ転職

マイナビ転職とは

株式会社マイナビが運用。月間平均掲載企業数は約1万社を誇る、業界最大級の転職サイトになります。

35歳以下の登録者が多く、若い人材が多く登録してます。また、業種・職種・規模を問わず、幅広い求人に対応しています。掲載料金は20~150万円とプランによって異なりますので、どのプランがいいか検討する必要があります。

マイナビ転職について下記の記事で詳しく紹介してますので、合わせてご参照ください。

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マイナビ転職とは

doda

doda

パーソルキャリア株式会社が運営。約665万人という業界トップクラスの会員数を武器に即戦力人材や経験者の採用に強い転職求人サイトです。

求人サイト以外に人材紹介やダイレクト・ソーシングなど中途採用を成功に導くためのサービスも用意されています。料金は10〜180万円とプランやサービスにより異なるため確認が必要です。

dodaについて下記の記事で詳しく紹介してますので、合わせてご参照ください。

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エン転職

エン転職

エン・ジャパン株式会社が運営。登録者数が日本最大の900万人を突破し、オリコン顧客満足度4年連続1位を獲得している転職求人サイトです。

若手転職希望者の登録が多く、企業に対して正直な情報提供を推奨する姿勢が、入社後のミスマッチを防ぎ定着率向上にも役立ちます。料金は募集地域によって変動するため確認が必要です。

転職エージェント

転職エージェントは、企業が求める条件にあった転職希望者と企業をマッチングするサービスです。転職エージェントは、それぞれ得意分野が異なるため採用企業の目的に合った会社を選ぶ必要があります。料金は成果・成功報酬型であり初期費用はかかりません。

総合型エージェント

総合型エージェントは、リクルートエージェントやマイナビエージェントなど大手転職エージェントがサービスを展開しています。エリアや業界を幅広く網羅し、企業規模に関係なく対応可能です。

特化型エージェント

特化型エージェントは、業界や職種、属性などに特化した人材紹介を行うのが特徴です。ゲーム・IT業界に特化したギーグリーや営業職種に特化したhape(エイプ)などが代表的なサービスです。

サーチ型エージェント

サーチ型エージェントはスカウトタイプの人材紹介サービスです。専門的なスキルや珍しいキャリアを持っているなど、レアな人材探しに適しています。コーン・フェリーや縄文アソシエイツなどが代表的なサービスです。

採用管理システム

採用管理システムは数多く存在します。複数の求人媒体を通して採用活動を行う中途採用では、求人管理に優れた機能があるものが良いでしょう。

AOLC

AOLC(アクセスオンラインキャリア)

株式会社マイナビが運用。応募者情報の一括管理だけでなく、採用フローに合わせた選考進捗管理や企業と応募者の調整を柔軟に行うことができます。

採用管理システム市場では業界トップクラスの導入実績があり、企業規模関係なく、幅広い企業の方が利用しています。基本料金は、600,000円~になります。

ジョブスイートキャリア

ジョブスイートキャリア

株式会社ステラスが運営。中途採用実務を得意とし、初期設定や選考プロセス管理の使いやすさなど、これまで培ったノウハウとともに提案しています。月額料金は50,000円〜です。

求人検索エンジン

求人検索エンジンは、求人情報に絞った検索エンジンです。代表的なサービスはIndeedや求人ボックス、キャリアジェットなどがあり、ほとんどが掲載料金無料なので採用コストを削減しながら求人活動が行えます。効果を出すには自社の求人情報をこまめに更新することが必要です。

採用ツールを最大限に活用するポイント

採用ツールを最大限に活用するポイントは、自社で行う採用活動の課題を洗い出し、その課題解決に導くための採用ツールを選択することです。

  • 母集団形成を強化したい
  • 内定承諾を増やしたい
  • ミスマッチによる離職率を減らしたい

など目的に応じて選んだ採用ツールは、実際に使いこなせるように活用方法まで考えることも大事なポイントです。

まとめ

採用活動において、求める人材を獲得したいと考える企業は多いはずです。これまで思うようにいかなかった採用活動や人材獲得は、採用ツールの活用次第で変わるかもしれません。

採用活動で使える採用ツールは多岐にわたります。もし自社でどんな採用ツールを利用したらいいか分からない方がいましたら、採用代行会社に相談するのもいいでしょう。

下記の記事では、採用代行会社の特徴や費用感などを比較してますので、合わせてご参照ください。

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