皆さんの企業ではインフルエンサー採用を行っていますか?多数のSNSが普及した昨今では、求人サイト経由の採用ではなく、SNSで影響力をもった方の採用を進める事例が増えています。
今回は、「中途採用のインフルエンサー採用事例をご紹介するとともに、インフルエンサー社員の配属先や活用術」などあわせてご紹介します。
インフルエンサー採用とは
インフルエンサーとは、SNS上でフォロワー数(その人につくファンの人数)が一定数以上あり、個人消費者に対して影響力を持つ人のことを指します。ファンを多く保有している発信力の高い人材を採用することは、企業のブランディングの促進や新たな消費者を開拓できるメリットがあります。
アジャイルメディア・ネットワークの調査によると、SNS経由で商品を購買したことがある方はそれぞれ3割を超えているものがほとんどととなっています。
LINE | SNSいずれか影響している | ||||
化粧品 | 10.0% | 5.8% | 10.9% | 8.7% | 31.7% |
食料品 | 12.7% | 7.5% | 12.2% | 10.9 | 37.6% |
ファッション関連(洋服など) | 8.8% | 6.1% | 13.0% | 9.1% | 31.7% |
日用品(シャンプーなど) | 6.8% | 5.3% | 8.3% | 8.0% | 28.1% |
家電 | 6.5% | 5.3% | 5.4% | 6.6% | 26.6% |
このように、SNS個人の発信内容・口コミをもとに販促を展開していく手法に注目が集まっているのです。
参照:株式会社インプレス「SNS別クチコミの購買転換率調査」Instagramは、ファッションや化粧品以外でも来店・購入に寄与
インフルエンサー採用のメリット
インフルエンサーを中途採用することで得られるメリットを見てみましょう。
- インフルエンサーの中途社員を通して企業の宣伝(広報・PR)を促進できる
- インフルエンサー社員を経由して、新たな商品の販路が開拓できる
- 従来の書類選考では見落としていた人材の採用機会が生まれる
CMやWeb広告など多大なコストを投じなくても、インフルエンサー経由で企業の発信力を高めることができます。ブランド力の弱い中小企業にとって、インフルエンサー中途社員は大きな戦力となる可能性が高いです。
インフルエンサー採用で活用すべきSNSは?
中途採用インフルエンサーで用いられるSNSは以下のものが代表的です。
instagramは、アパレル・コスメ・旅行など「映える」商材との相性が良いSNSのため、ファッション業界などで取り入れている企業が比較的多いです。
Twitterは、ビジネス系全般と相性が良いため、業界問わずTwitterインフルエンサー採用を実施している企業が増えてきています。
インフルエンサー採用の事例と採用後の活用術
中途採用でインフルエンサーを取り入れている企業の事例を見ていきましょう。
OWNDAYS
メガネの販売小売業のOWNDAYSは、インフルエンサー採用の火付け役と言えるでしょう。SNSのフォロワーが1万人以上いる方は、選考を一部免除したり、選考過程で加点対象となる仕組みです。
TOKYO BASE
アパレル企業のTOKYO BASE社では、主に新卒採用枠でインフルエンサー採用を実施していますが、第二新卒の中途採用もインフルエンサー採用をOKとしています。
まとめ
インフルエンサー採用をした後は、通常通りの現場に配属し、企業の広報業務を一部任せていく形が主流でしょう。
インフルエンサー採用を取り入れている企業はまだまだ少なく、アパレルなどの小売業中心に注目されていることがわかりました。口コミ経由、インフルエンサー経由で商品を購入する消費者が増えている今だからこそ、toC向けの商材を持つ企業は、前向きにインフルエンサー採用を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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