HRテック(HRtech)とは?導入メリット・採用領域別おすすめサービス8選

HRテックとは

突然ですが、皆さんは、採用活動する中で、HRテック(HRTech)を導入していますか?

少子高齢社会の中、

より良い採用をできるだけ少ない人数で行えたら…。

と考えたことは無いでしょうか?

今回は、「HRテックを導入し、少人数で密度の高い、より良い採用を行うため施策」について紹介します。

HRテック(HRtech)とは

HRテックとは何かご存じでしょうか?まずはHRテックとは何なのか、どんなことができるものなのか、ご説明いたします。

HRテックとは

HRテックとは、「HR(Human Resource)×テクノロジー」の略で、Human Resourceは人的資源のことを指します。

人工知能(AI)やクラウド、ビッグデータなどの最先端テクノロジーを活用し、採用、育成等の人事業務を効率化させることや、課題の解決など行うサービスです。

これまでの人事システムとの違い

これまでにも、HR領域には大手ITベンダーが提供するテクノロジーを用いた人事業務の効率化ツールは存在していました。

しかし、HRテックはこれまでと違い、データに基づき、PDCAサイクルを回すことで、経験や勘だけに頼らない判断制度の向上と意思決定が可能です。

また、インターフェースや操作性についても大きく改善され、大幅に生産性向上を見込めるようになりました。

HRテック(HRtech)が広まった背景

HRテックが広まったのは以下のような背景があります。

クラウドサービスの普及

従来は、オンプレミス型といわれる形で、企業がソフトウェアのライセンスを一括購入して自社にサーバーを設置し、データを管理する形が主流でした。しかし、この方法では、新しいバージョンや機能が登場した際に、追加で投資を行い、データ移行を行う等、手間やコストが多くかかり、すぐに導入することは難しい方法となっていました。

それに比べ、クラウド型のHRテックでは、初期投資を抑え、かつ、新しいバージョンを常に利用できる環境となり、中小企業でも導入がされるようになりました。

ハードウェアやソフトウェアの変化

これまでの人事ソフトは、人事担当者のみが利用する想定で設計されており、一般の社員向けではありませんでした。そのため人事担当は、データを管理する際に、メールで得た情報をExcelや紙にして管理、作業されてきました。

しかし、現在では、処理を行う端末もテスクトップPCから、ノートPC、タブレット、スマートフォンへ変化し、社内外関係なくアクセスが可能となり、使いやすいソフトウェアが増えたことも広まった要因とされています。

少子高齢化

日本は、少子高齢社会となっており、労働人口が年々減少しています。そんな現代では、少ないコストでよりよい人材確保が求められています。人間が行わなくてもよい業務は機械に任せ、人の手でなければ行えない業務に人を配置する必要があります。また、多様な働き方が増え、複雑な人事管理が必要になった背景もHRテックの普及に関係しているでしょう。

テクノロジーの向上

AIの発達は、HRテック普及に大きく関与しています。データ分析やフィードバックはもちろん、RPAで行える日々の繰り返し起きる業務などをコンピュータやロボットに任せることで、ミスを減らし、人の時間を増やすことに繋がります。効率もあがり、少ない人材でより良い人事業務を行えるようになっているのです。

HRテック(HRtech)サービスの領域

HRテックには様々なサービス領域がありますが、今回は3つに絞ってどんなことができるのか、ご紹介いたします。

採用領域

  • 面接など選考スケジュールの管理
  • 応募者の評価管理
  • 求人管理
  • 評価基準の固定化
  • オンライン面接のツール

採用領域では、主に応募者に関するデータの管理や、スケジュール管理、採用に使用するツールの利用などが出来ます。

人事領域

  • 従業員の資質を活かした配置
  • 従業員の基本情報や評価、目標などのデータ化
  • 従業員の悩み等のデータ化

人事領域では、従業員に関するデータの管理や、データに基づいた従業員の配置決めなどが行えます。より良い会社とするために、アンケートを取った際の結果管理なども行うことができます。研修歴、異動歴、人事評価などを簡単に表示できるようになると、その分業務の効率も上がります。

労務領域

  • 勤怠や休暇など、様々な労務管理のデータ管理
  • 社員の健康管理
  • 給与計算などの日常業務のシステム化

労務領域では、毎月起こる給与計算や従業員の休暇、勤怠の管理を行うことができます。また、社員の健康状態も管理しようと思えばシステムで管理することが可能です。

HRテックでは、上記のような業務を行うことができ、採用に限ってみても、サービスを提供している企業は画像のように、多く存在します。採用だけでもこれだけの企業がサービスを提供しているというのは、日本にもHRテックが広まってきている証拠でしょう。

何が解決できる?HRテック導入のメリット

では、HRテックを導入することで、どのような問題が解決できるのでしょうか?

ルーティン化された業務の効率化

従来の人事業務は管理的なものが多くなり、戦略的な業務を行う時間が確保できないなど、人でなくてもできる作業に追われている人が多いと思います。

HRテックを導入すると、ルーティン化された業務はRPAなどの自動で行ってくれるものにやらせ、人間はより良い人材の確保やより良い会社にするための戦略を考える時間を確保することが可能です。

離職率の改善

過去の離職データを取っておくことで、それをもとに様々なシミュレーションを行うことが可能です。従業員がどんな不満を持って辞めてしまったのか、自社の強みはどこなのか見つめ直すのにデータは最適なものだと言えます。

生産性の向上

従業員のデータを管理することでできるのが、その人に合った配属決めです。何が得意なのか、どういったスキルを持っているのかをデータとして保管することで、適性の配置を決めることができ、企業の業績向上を望めたり、良いサービスの提供などを行うことができるようになります。

採用領域別でおすすめHRテック(HRtech)サービス

おすすめのHRテックサービスを採用領域別で紹介します。

採用管理

採用管理システムを使用することで、採用活動の効率化につながります。

HRMOS(ハーモス)採用

HRMOS(ハーモス)採用

株式会社ビズリーチが提供するHRMOSは、応募者の情報管理や、選考の進捗管理等を行うことができ、採用業務における母集団形成から管理・分析まで一元管理ができる採用管理クラウドです。各種数値などのデータを根拠とした戦略的な採用を実現できます。

SONAR

SONAR

SONARは主要サービスとの自動連携を常に進めているため、採用担当者・応募者共に使い勝手の良さを保ち、効率的な採用業務推進を実現できます。

あらゆる採用フローの管理、職種別・地域別の採用状況をリアルタイムに把握するなど、採用時に必要な情報管理や最新情報の入手等が行える他、求人の管理など様々な機能が利用できます。

採用マーケティング

採用マーケティングにもHRテックツールが活躍します。

採用係長

採用係長

「採用係長」は採用サイト作成から応募者集客まで対応した採用支援ツールで、IndeedやGoogleしごと検索など6つの求人検索エンジンに一括連携が行えるHRテックツールとなっております。

応募者の管理やアクセス数の管理、選考プロセスの管理なども行え、運営会社が広告代理店ということもあり、広告に特化したアカウントプランナ―による広告運用が可能なのが特徴です。

ハイソル

ハイソル

独自の採用サイトの開設や、採用サイトの多言語対応、電話での応募受付コールセンターを持つなど、応募者数や採用数を増やす機能が特徴のHRテックサービスです。

その他にも、応募者管理、詳細分析レポートの作成など、基本的な採用時の煩雑な作業を行ってくれます。

採用広報

HRテックサービスを取り入れることで、情報発信の生産性を高めることが期待できます。

PRTable

PRTable

talent bookというものを作成し、採用力の強化や部署間の情報浸透の促進につながるサービスを提供しています。

「つくって・届けて・分析する」情報発信の生産性を向上させる企業カルチャー発信クラウドとなっております。

UWORK

UWORK

様々な企業のユニークな制度や、多様な働き方が認められている企業などを一覧で見ることができるサイトです。

掲載されているものには「プロポーズ休暇」が取得できる企業や「ペットが扶養扱い」になる企業など、見ているだけでも面白いサイトとなっており、求職者の興味を引くでしょう。

適性検査

求職者が自社にマッチするかを判断できる適性検査も、様々なタイプのものがあります。

3Eテスト

3Eテスト

エン・ジャパン株式会社が提供する適性検査で、特徴は、短い検査時間で、実施者と受検者それぞれの負担が少ない検査となっており、その中で活躍できる「人材」を発見し、見極めることができる適性検査となっております。検査時間は最大でも35分で、短時間で正確な検査結果を得ることができます。

ReTAS

ReTAS

AIを用いて企業にフィットする求職者を見つけることができる適性検査です。

企業側は自社がどのような会社なのかを明確化し、求職者側は考え方や価値観を明確化することで、その企業に合っているかどうかが分かり、採用のミスマッチも起きにくくなります。

まとめ

HRテックにも様々な種類があり、それらを合わせて使うことで、より良い採用に繋がったり、社内の人事の業務を管理的業務から戦略的業務に変えていくことができます。日本でも少しずつ広まりつつあるHRテックは、これからもどんどん進化していくと思われます。ぜひ導入を考えてみてください。

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