「採用活動を外部に任せたいけど、コストや柔軟性も気になる…」と悩む企業担当者が増えています。
そんな中、注目を集めているのがフリーランス人事です。フリーランスならではの柔軟な対応やコスト削減のメリットがある一方で、信頼性や依頼時の注意点を押さえておくことが重要です。
本記事では、フリーランス人事の特徴や法人との違い、メリット・デメリット、失敗しない依頼のポイントを詳しく解説します。この記事を読めば、最適な人事サポートの選択肢が見つかります!
フリーランス人事とは
では、まずフリーランス人事とはいったいどのような人か解説をしていきます。
フリーランス人事は、1つの企業で人事を行うのではなく、業務委託を受け複数の企業で採用活動を行う人たちのことを意味します。
そのため複数の企業での採用実績があるので、各業界での採用方法やノウハウ、多くの情報を持っているのが特徴です。
フリーランス人事と法人の違い
採用業務を外部に委託するという観点から見ると、法人とフリーランス人事は似ているように思うかもしれません。しかし、法人とフリーランス人事には大きな違いがあります。
法人の場合、その企業に所属する正社員が人事業務を担当しますが、フリーランス人事は特定の企業に属さず、個人として活動しています。このように、会社単位でのサービス提供か、個人単位での対応かという点で、法人とフリーランス人事には本質的な違いがあるのです。
フリーランス人事のメリット
では、フリーランス人事に依頼することで得られるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
優秀な担当を選べる
法人のサービスを利用する場合、担当者を自分で指定するのは難しいことが多いですが、フリーランス人事の場合は、個人を直接選定することが可能です。そのため、スキルや実績をもとに、最適な人材を選ぶことができます。
柔軟な対応が可能である
フリーランスであれば、自社に常駐してもらうことや、急な業務の発生に応じてもらうことが可能です。この柔軟性の高さにより、業務の進行中も担当者とスムーズにコミュニケーションを取れる点がメリットです。
コストを抑えることができる
フリーランス人事は、必要な期間に必要な業務のみを依頼できるため、柔軟性が高く、結果としてコスト削減が期待できます。法人のサービスのようにパッケージ化された内容と比べて、必要な部分だけを依頼できる点が大きな魅力です。
フリーランス人事のデメリット・注意点
一方で、個人に業務を委託することへの不安を感じる方もいるかもしれません。その場合、以下のポイントを確認してみてください。
相手の実績を確認する
まず最初に、実績の確認はマストと言えます。フリーランス歴の長さや成功実績、取引件数などを参考に、信頼して業務を託せられるかどうか判断してください。
レスポンスの早さを確認する
個人単位で動いているフリーランスの中には、必要なときにすぐ連絡が帰ってこない人も存在します。そのため、連絡手段やツール、相手が対応可能な時間帯は事前に把握しておく方が良いでしょう。
相場より極端に安くないか確認する
フリーランスの料金設定は人によって異なりますが、相場より極端に安い場合は注意が必要です。コストだけで判断せず、信頼性やスキルもしっかりチェックしましょう。
フリーランスの人事に求めるべきスキル
実際にフリーランス人事に依頼する際、どのようなことを求めることできるのでしょうか。
フリーランス人事には、主に以下の3点のスキルを求めることができます。
採用計画の立案能力
まず最初に求めるスキルは、具体的な採用計画の立案です。
いつまでに、どんな人材が何人欲しいかなど、各企業には採用活動におけるKPIがあるでしょう。そのKPIを逆算し、どのように採用活動を実施するか、具体的な戦略の立案はフリーランス人事のサポート範囲です。
採用活動におけるマーケティング能力
実際に採用業務を依頼した後は、良い人材を採用するため、市場のマーケティングや応募者たちの傾向など、様々な情報を仕入れる必要があります。
それらの情報収集なども、フリーランス人事に依頼することで、自社の人事部の業務を大きく減らすことができます。
応募者の管理能力
実際に応募が入った後は、各応募者の面接日程の調整など、スケジュールの管理を行わなければなりません。また、応募者たちと連絡を取り合い、今後の選考を案内することもフリーランス人事の業務範囲です。
フリーランス人事を利用した際の費用・料金
フリーランス人事に依頼する場合、どの程度のコストがかかるのか気になる方も多いでしょう。以下に、料金相場や法人との比較について解説します。フリーランス人事を利用することで費用面でのメリットを享受できる可能性がありますが、内容に応じた価格設定を十分に確認することが重要です。
フリーランス人事の依頼料金相場
前提としてフリーランス人事は個人単位で稼働しているため、人によって料金の設定は大きく異なります。そんな中でも一般的には、月額20~30万円あたりが相場となっています。ただ依頼内容や対応範囲によっては、コストも変動するので注意が必要です。
法人のサービスと比較したコスト
法人が提供する人事関連サービスと比較してみると、法人では約50万円前後が相場となることが多いです。一方でフリーランス人事を活用した場合、適切に依頼内容を選定すれば、法人サービスと比べてコストをおおよそ半分程度に抑えられることが期待できます。
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フリーランス人事マッチングサービス 8選
実際にフリーランス人事に依頼をしたいとなった時、どのように探せばよいのでしょうか?この章ではフリーランス人事を探すことができる、マッチングサービスをいくつか解説していきます。
corner works
2020年にリリースされたcorner worksは、プロの人事を探すためのマッチングサイトです。
人事に特化したマッチングサイトのため、質が高いフリーランス人事を探している企業へおすすめできるマッチングサービスの一つと言えます。
人事プロパートナーズ
こちらも同じく、人事に特化したマッチングサービスで、質の高い人事の登録が多いことが特徴です。
特にIT関連の知識が豊富な人が多いため、採用システムなどを活用している企業とは相性が良いでしょう。
Warisプロフェッショナル
駆け出しのフリーランスから支持を集めているWarisプロフェッショナルは、上記の2つに比べ、登録人材のレベルがやや低い傾向があります。
しか、駆け出しのフリーランスが多いからこそ、他と比較して費用が安く、採用コストの削減にも繋げることができます。
Workship(ワークシップ)
ワークシップは、週3日以上働けるフリーランス向けのマッチングサービスです。
そのため、1週間の稼働時間が長い人材の登録が多数あるため、多くの採用業務を委託したい企業におすすめできるマッチングサービスです。
クラウドワークス
クラウドソーシングの大手であるクラウドワークスは、人事を含め多くのフリーランス人材の登録があります。
登録人数が多く、より自社に合ったフリーランス人事を探すことができるため、依頼先をしっかり選定したい企業はクラウドワークスを利用すると良いでしょう。
ランサーズ
クラウドワークスに次ぐクラウドソーシングサイトとして有名なランサーズも、非常に多くのフリーランス人材の登録があります。
そのためクラウドワークスを利用してフリーランス人事を探したものの、条件の合う人材が見つからない場合、一度ランサーズから人材を探してみると良いでしょう。
コトラプロ
様々な分野で特化したスキルを持つ人材の登録が多いコトラプロには、スキルの高いフリーランス人事の登録が非常に多いです。
フリーランスに依頼をしたいが、ある程度知識やスキルを求めている企業にとって、コトラプロの人材は相性が良いと言えます。
スタッフサービス
数あるマッチングサービスの中で、スタッフサービスは人事職の募集件数が業界トップクラスです。
そのためフリーランスで人事を行いたい人の登録が多いので、複数人のフリーランスを比較検討して依頼を決めたい企業は、一度スタッフサービスの登録人材をチェックしてみてください。
まとめ
働き方が多様化する中で、フリーランスとして独立する人や、副業でフリーランス活動を行う人が増えています。
以前はライターやプログラマーが主流だったフリーランスも、現在では人事や採用支援を専門にする人材が増加傾向にあります。そのため、企業は法人だけでなくフリーランス人事にも採用支援を依頼するケースが増えてきました。
一方で、個人単位で活動するフリーランス人事に依頼する際には、信頼性や実績への不安から、依頼をためらう場合もあるでしょう。
ここまで読んでみて、「やはり採用業務を外注依頼するのはフリーランスよりも法人のほうが信頼できてよさそう」と思った方は、ぜひキャリアマート「人事の時間を生み出す」採用代行もご覧いただければと思います。