ビジネスゲーム研修とは?特徴やおすすめのゲーム例を解説

ビジネス ゲーム

実際のビジネスシーンを疑似的に体感できるロールプレイング研修として、ビジネスゲーム研修があります。ゲーム感覚で取り組みながらも、頭や手を同時に動かし、ビジネス感覚を養います。

今回は、ビジネスゲーム研修の目的や特徴研修の進め方などを紹介します。

ビジネスゲームとは

ビジネス ゲーム研修

ビジネスゲーム研修とは、実際の仕事内容をモデル化したロールプレイング研修のことで、複数の受講生がチームを組んでゲーム感覚で行う研修です。

ゲームといっても実際の業務の流れと同様に、達成目標を決めて課題を抽出し、戦略を立てて納期までに計画を実行していきます。

チームで協力し合い、一人ひとりが主体的に参加しなければゲームクリアになりません。ビジネスゲームに参加することで、楽しみながら頭を使いチームビルディングを推し進めます。

ビジネスゲーム研修の目的・特徴

ビジネス ゲーム目的

ビジネスゲーム研修はチームビルディングを調整する目的で実施されることが多いです。

モデル化されたゲームクリアを目標に、チームで取り組んでいく過程で、メンバー一人ひとりの強みを引き出し、コミュニケーションをとりながら組織の一体感を醸成します。

ビジネスゲーム研修はオンラインで実施できるものも多く、テレワーク中でも柔軟に実施することが可能です。

ビジネスゲーム研修のメリット

ビジネスゲーム研修を行うことのメリットを三つご紹介します。

1,社内コミュニケーションの強化

ビジネスゲーム研修は単独で行うものではありません。ゲームを達成する過程で、必ずチームメイトと会話を重ね、戦略を練ったり役割分担をしたりしなければなりません。

ビジネスの疑似体験をロールプレイング型で行うことによって、実践的なコミュニケーション力が身につきます。社内コミュニケーションが弱い点に課題を感じている企業に導入がおすすめです。

2,リーダーシップの醸成

ビジネスゲーム研修ではリーダーシップを身につけることも可能です。参加者が主体的に意見を出し、お互いの役割を理解しながら、主体的に取り組む必要があります。

座学ではリーダーシップの調整が難しいですが、ロールプレイング型のビジネスゲーム研修であればリーダーシップ力が醸成できるでしょう。

3,モチベーションの向上

ビジネスゲーム研修はモチベーションの向上にも役立ちます。ビジネスの疑似体験を行って、課題をクリアしていくことで達成感を味わうことができます。

短い時間で課題に取り組み、1つずつ擬似的なビジネス目標を達成していく過程で参加者のモチベーションを高めることができます。

どのような場面におすすめの研修か

チームビルディング

ビジネスゲーム研修は、社内のチームビルディングを強化したい時におすすめです。 複数名でゲームに取り組むことで必然的にチームコミュニケーションが生まれます。

また、座学研修などのインプット研修を行なった後に取り入れるのも良いでしょう。ビジネスゲーム研修は、事前の知識をインプットした後にゲーム中にアウトプットを行い、講師からのフィードバックを受ける流れで行うとより効果を実感できるでしょう。

ビジネスゲーム研修の流れ

ビジネスゲーム研修は、次の流れで進めます。

ルール説明

ビジネスゲームのルールと、研修目的について説明します。

ゲームの実施

各ゲームの設定を元に課題を抽出し、計画を立て、ゲームクリアを目指します。基本的にはチームで取り組む研修なので、チーム内でコミュニケーションを重ねて役割分担を行い、それぞれが主体的に行動することが求められます。

ゲーム結果の共有、振り返り

チーム戦で行うビジネスゲーム研修であれば、どのチームが勝利したか結果を共有します。

また、なぜゲームがクリアできたのか、クリアできなかったのかを振り返り、自分たちの課題を把握した上で再度ゲームに取り組みます。

ビジネスゲーム研修であれば、一度失敗した後にすぐゲームをノースことができるため、反復練習を重ねてアウトプット力を鍛えていきましょう。

ビジネスゲーム研修の種類

ビジネス勤務研修には経営のシュミレーションゲームや、課題をもとに気づきを与えるゲーム研修などの種類があります。 ここではオンラインに特化したビジネスゲーム研修を5つ紹介します。

1,ヒアリングチャレンジ

ヒアリングチャレンジとは営業の仕事を疑似体験できるゲームです。例えば住宅の販売員という設定で、来店客に質問やヒアリングを重ねて、最適な商品を提案するゲームです。販売員は何でも質問できるわけではありません。

あらかじめ決められた選択肢の中から質問項目を選び、最大10個まで顧客に質問ができます。対面方としてカード版も用意されているので、オンラインでもオフラインでも実施可能です。

2,コンセンサスゲーム

コンセンサスゲーム

コンセンサスとは合意形成という意味を持ちます。コンセンサスゲームで代表的なNASAゲームでは、月に不時着した宇宙飛行士という設定で、遠く離れた船に戻るために手持ちのアイテムに優先順位をつけていくゲームとなっています。

優先順位をつけるためにチームで話し合いますが、オンラインではZoomなどのWeb 会議システムを活用すれば取り組みやすいでしょう。

ゴールである船に戻るために、複数のチームメイトを説得し合意させて決定していく過程でビジネス感覚が養われます。

最後にNASAからの模範解答があるため、最も模範解答に近いチームが優勝となります。

3,マナーストーリー

マナークイズ

マナーストーリーとはビジネスマナーをクイズ形式で回答していくビジネスゲーム研修です。先輩や上司などとお客様先に訪問した際の、ビジネスマナーをクイズ形式で出題されます。

クイズに間違えると保有する信頼チップが減っていくため、信頼チップがなくなるまでにお客様と名刺交換をしなくてはなりません。

ゲーム感覚でビジネスマナーを体感できる点がメリットでしょう。

4,ドミノインテリア

ドミノインテリア

チームがインテリアメーカー、研修講師がお客様役で行うビジネスゲーム研修です。お客様役の講師が発注した内容に応じて、チームで製造を行っていきます。

納期内に製造できるようチームでコミュニケーションをとり、タスクを分け、業務改善をしながら進めていきます。

ドミノインテリアと類似したビジネスゲーム研修にドミノハウスというものもあり、ドミノハウスではチームがハウスメーカー役を担います。

ドミノハウス研修でも講師がお客様役を担い、「こんな家があったらいいな」といった要望を汲み取り、成果物を作っていきます。

5,ビズストーム

ビズストーム

経営を模範したボードゲーム型のビジネスゲーム研修です。ゲーム参加者がそれぞれ一社ずつを経営している設定で、会社ごとに研究開発やマーケティング、営業などを行いながら市場に挑んでいきます。

経営者の立場でゲームを攻略することで、ビジネスの全体図を学ぶことができます。経営戦略やマーケティングを充実したビジネスゲームのため、新入社員には視座が広がるきっかけとなり、中堅社員にとってはリーダーシップマネジメント力を高める効果があるでしょう。

まとめ

ビジネスゲーム研修は、ゲーム感覚で取り組めるロールプレイング型の研修です。一定の座学研修で知識をインプットした後に取り組むことで、アウトプット力を鍛えることができます。

どのゲームも複数名でチームを作り、コミュニケーションをとりながら戦略的にゲームクリアを目指します。社内コミュニケーション不全に悩んでいたり、チームビルディングを強化したいと考えていたりする企業は、導入してみてはいかがでしょうか。

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