HRMOS(ハーモス)って何?特徴・導入までの流れと導入事例を紹介

HRMOSとは

採用業務における様々な情報を一元管理し、採用業務の効率化を目的とした「ATS(採用管理システム)」が近年注目されています。

ここでは「使いやすさ」と「データ分析」に定評があるHRMOSについて紹介します。

HRMOS(ハーモス)とは

HRMOS(ハーモス)とは

「HRMOS」とは、株式会社ビズリーチが提供する採用管理クラウドサービスのことで、母集団形成から管理・分析までを一元化管理することができます。使いやすい管理画面と採用課題を可視化できることから2016年のリリース以降、導入社数は700社を超えています。

どれくらいの企業が導入している?

現在「HRMOS」はベンチャーから大手まで、多くの企業が活用しています。

「応募者対応に時間が割かれている」「応募から内定までのリードタイムが長い」「根本的な課題が分からない」といった悩みに対して、その一元管理システムや直感的なUI/UX(システムやサービスを通じて利用者が得る体験やその接点のこと)、レポート機能など各企業ごとの課題にアプローチできることから多くの企業が活用してます。

HRMOSで利用できる機能

HRMOSで利用できる機能は大きく3つあります。

母集団形成

PC・スマートフォンから閲覧できる求人表作成はもちろんのこと、SNSへの連携や検索エンジンへ自動掲載できます。また、リファラル採用の管理や求人媒体の応募者データ取り込みを含めた母集団形成をHRMOSでは行えます。

管理

実際に求人媒体やエージェントからの応募者を管理する際、HRMOSであれば選考ステータスや面接設定などを一元管理出来ます。

ダッシュボード機能では対応の漏れを防ぎ、タスク管理にも役立てることが出来ます。

HRMOS 管理機能

分析

応募・選考レポートや面接官評価、CSVダウンロードによる採用レポートをHRMOSでは確認できます。これまで感覚値、もしくは可視化できていなかった課題の発見にも役立ちます。

HRMOS 分析機能

画像引用:HRMOS

HRMOS(ハーモス)でできること

では具体的にHRMOSで出来ることをいくつか紹介していきたいと思います。

求人管理・求人媒体連携

HRMOS 求人管理

求人媒体や人材紹介会社をいくつも利用していると管理が煩雑になってきます。

HRMOSでは「ビズリーチ」や「リクナビNEXT」、「マイナビ転職」といった求人媒体や、複数人材紹介会社へ一括紹介、またメール履歴の確認も行えるため採用媒体を一元管理することが可能です。

選考管理

HRMOS 選考管理

画像引用:HRMOS

候補者の履歴書やメール履歴など候補者に関する情報を一元管理できるため、社内外の情報共有の漏れ防止や、Google、Outlookとのカレンダー連携が可能なため日程調整に掛ける時間、業務量を削減することができます。

採用状況の可視化

候補者ひとりひとりの進捗状況はもちろんのこと、採用目標に対する現状把握や採用プロセスにおいて、課題点などの可視化ができます。また、各面接官の評価割合や傾向なども可視化できるため、採用の基準を社内で揃える際にも役立ちます。

HRMOS(ハーモス) 3つの特徴

HRMOSを知るうえで押さえておきたい特徴を3つ上げました。

1.幅広い求人連携が可能

幅広い求人連携が可能

HRMOSでは人材紹介会社はもちろん、数多くの求人媒体との連携が可能です。

近年では様々な求人媒体が数多く存在しますが、「マイナビ転職」や「リクナビNEXT」といった求人広告はもちろん、採用広報・SNSツールとして知られる「Wantedly」やダイレクトリクルーティングとして注目を集める「ビズリーチ」「Green」など、数多くの求人媒体への連携が可能なのはHRMOSの特徴の一つです。

ビズリーチ、Wantedly、リクナビNEXT
doda、マイナビ転職、エン転職、Green

2.採用業務の一元化

HRMOSでは、上記の求人媒体から来た応募者の情報を取り込むことができます。

また面接の評価や選考ステータス、さらに人材紹介会社とのメール履歴も見れるため、採用業務に関しては全て一元的に管理することが可能です。

3.使いやすさ

使いやすい管理画面と見やすいデータに関しては各企業ともHRMOSの導入理由にも上がるほど優れています。

またそれを裏付けるようにHROMOSは2017年にグッドデザイン賞を受賞してます。複数人での管理や引継ぎ作業の際は直感的な操作が可能なものをお勧めいたします。

HRMOS 使いやすい

画像引用:HRMOS

HRMOS(ハーモス)導入メリット

ダイバーシティを推進するメリット

ここではHRMOS導入のメリットについて説明していきます。

クラウドで採用管理がラクになる

これまでExcelや紙で応募者のデータを管理していた企業もあるのではないでしょうか?

HRMOSであれば応募者・候補者のデータはクラウドで管理されているため、いちいち探さずに簡単な検索で確認することができます。また複数担当者がいる場合、もしくは拠点などで管理している場合も、それぞれがログイン・確認ができるため採用管理は一段と楽になります。

可視化による現状把握と課題の発見

HRMOSでは各応募者・候補者の進捗状況はもちろん、全体の採用計画も立てられるレポート機能があるため、現状の把握から何がボトルネックとなっているかを発見することができます。

例えば人材紹介会社からの推薦数は多いが1次面接の通過率が悪ければ質を改善する必要があり、内定通知後の辞退率が多ければ内定後のフォローを強化する費用があるなど、課題点をグラフ・レポートにて示してくれるため現状把握と課題の発見に役立つことができる。

こんな課題を抱えている企業におすすめ!

では、HRMOSをどんな企業におすすめなのでしょうか。

日程調整で一日が終わっちゃう

もし応募者・候補者から頂いた面接候補日の調整に時間を割かれているようであればHRMOSは大いに役立ちます。Google、Outlookとのカレンダー連携が可能なため、面接担当者と応募者・候補者の空いている時間を確認するだけで日程調整が完了となります。

履歴書のパスワードがみつからない

それぞれの人材紹介会社とのやり取りや、各求人媒体で管理している場合、履歴書・職務経歴書のパスワードをいちいち確認、管理しなければいけません。

HERMOSであれば履歴書や面接時の評価などすべての情報が集約されており、面倒なパスワード管理も不要で、面接官や組織内の情報共有が簡単に行うことができます。

面接官からの報告が遅い

HRMOSでは未評価・未対応者がいた場合、自動リマインド機能があるため対応を忘れるといったことは最小限に防ぐことができます。

応募者・候補者への対応が遅れるほど入社意欲や内定承諾率にも影響するため、応募者・候補者への迅速な対応がHRMOSでは可能になります。

HRMOSを導入する際にかかる費用は?

HRMOSを導入する際にかかる費用は?

プラン名 料金(月額) 登録できる応募者数
スタンダード 100,000円 5,000人
プロフェッショナル 150,000円 10,000人
エンタープライズ 200,000円 30,000人

HRMOSには企業の規模や用途に応じて3つの料金プランを用意しています。料金プランについてはHRMOS担当者が状況などをヒアリングしたうえで案内します。

自社にはどのプランがいいのか迷った際には是非、見積の依頼を行いましょう。

HRMOS(ハーモス)を導入するまでの流れ

HRMOSの導入は最短5営業日にて開始することが可能です。

打ち合わせ 話し合いに必要な資料などを株式会社ビズリーチの方で作成
お申込み お申込み日を含め最短5営業日でアカウント開設
利用開始 利用開始日当日、初期設定を専任のカスタマーサクセスの説明を受けながら設定
運用開始 開始後、専任のカスタマーサクセスが1名付き、運用開始

導入後のサポートはある?

導入後のサポートはある?

画像引用:HRMOS

初期設定や導入方法、運用・利用方法については専任のカスタマーサクセス担当者がいます。

導入前・導入後のフォローも行っており、ユーザ会によるノウハウ共有や必要であれば操作方法の説明会の開催もできます。また、HRMOS側の開発体制も充実しており、機能改善の面からも各企業ごとの課題解決をサポートします。

HRMOS(ハーモス)の効果的な使い方

HRMOSには様々な機能が備わっています。効果を存分に発揮するための効果的な使い方を紹介します。

求人表作成の最大活用

HRMOSでは画像や動画を挿入した求人票を作成することができ、その求人表は「indeed」や「Yahoo!しごと検索」などの求人サイトに自動的に掲載されます。

また、SNS連携による広報活動やリファラル採用の管理など、採用チャネルの最大化と活用による母集団形成をすることができます。

グラフ・レポートの徹底活用

HRMOSの特徴でもあるグラフやレポートも是非、活用して貰いたいです。

HRMOSでは選考の進捗状況や職種ごとの応募者数、面接官の評価など、あらゆる情報をリアルタイムにグラフ化できます。

また、面接官ごとの評価実績や求人媒体ごとの費用対効果を可視化することが可能なため、現在の採用状況の確認や次回・次年度の採用計画時にも活用できるHRMOSのグラフ・レポートを活用することで、採用活動の改善や活発化に役立てることが可能です。

HRMOS VS sonar ATS

ATS(採用管理システム)はHRMOSの他にも数多くあります。中でも今回はThinkings株式会社が提供するsonar ATSと比較して、自社はどちらのATSが合っているか、今一度確認してみてください。

sonar ATSとの違いは?

sonar ATSの最大の特徴は新卒・中途両方に対応しているため、sonar ATSという1つのシステムで簡潔する点は非常に魅力的な点です。しかし操作性やUI/UXの点では、やはりHRMOSには劣るようです。改めてsonar ATSとHRMOSの特徴を比較して紹介します。

sonar ATS

新卒・中途を一括で管理出来る採用管理システムです。「フロー管理機能」がついており、簡単に採用フローを再現できるので、直感的且つリアルタイムの採用状況を可視化することが可能です。複数のプロセスも一つの画面で一括管理できる操作性や、システム利用料のコスト削減を重視するなら「sonar ATS」は非常におすすめです。

一方操作方法やUIの画面に慣れるには少々時間を要するため、注意が必要です。

HRMOS

母集団形成から管理、分析において様々な機能と使いやすさから多くの企業様が利用していますが、その機能の多さから、何を目的としてHRMOSを導入したか、また機能の把握・管理が難しいという声もあります。

HRMOS(ハーモス)の成功事例

ここでは実際にHRMOSを導入することで効果が出た企業の事例を紹介します。下記の事例以外にも豊富な成功事例があるため、興味があれば是非ご覧ください。

電通アイソバー株式会社

電通アイソバー株式会社

月間200名の応募と30以上の求人、さらに人材紹介会社とのやり取りを1名で行うことになり、操作性とUIの見やすさからHRMOSを導入しました。

その後、人事は複数名体制となり、チーム内の情報共有にもHRMOSを活用。ひとりひとりに合わせた選考フローや対応が実現でき、効果としては内定承諾率が55%から80%へ上昇しました。

また応募から内定までのリードタイムは導入前と比較すると36日から31日へ、平均5日間短縮する結果となりました。

auコマース&ライフ株式会社

auコマース&ライフ株式会社

もとは別の採用管理システムを利用していたが、年間100名以上の採用を2名で行う際に、自社の採用のどこに課題があるかを可視化できていませんでした。

HRMOSのレポート機能では数値が整理されており、求人ごとの選考通過率を細かく見ていき、それぞれの求人において選考ステップのどこがボトルネックになっているかを考え、週次で改善活動を行うなど、数値の変化に対する仮説を立てて施策を打つことにより目標の年間100名以上の採用に成功しました。

HRMOSの評判・口コミ

HRMOSの評判や口コミについても紹介します。

  • どこからの応募なのかを全て一元化できるところは非常に便利でした。
  • 選考中一覧のフィルターも見やすく、使いやすいのも良かったです。
  • 各採用媒体からの応募者をHRMOSへ反映する作業は簡単でした。
  • 募者情報や進捗状況が一覧になってひと目で確認できるところも使いやすかったです。

上記によると、いい意見が多いように見えますが、応募数が少ない業種や新卒に注力している法人ではHRMOSが使いにくくなるかもしれません。母集団が少ない場合、おそらくExcelで管理が可能だからです。

また、月額料金が高めなのがネックです。新卒募集時期など応募者の人数が多いときは管理の面でかなりの時間短縮になり効率化が図れていましたが、人が集まらない時期は費用対効果が悪いと感じました。

参照:SaaSLOG

まとめ

今回紹介しました「HRMOS」はレポート・グラフの分析機能と使いやすさの点から、戦略的な採用活動を実施できる採用管理システムです。

採用における課題はどこか、ボトルネックは何かなど課題の把握と、次回施策に繋がるPDCAサイクルなどこれまでの感覚値や主幹での採用活動から戦略的、効率的な採用活動を目指される際は是非、今回の記事を元にHRMOSを検討してみてください。

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