中途採用を検討する中で、どの求人広告媒体で採用活動を行うかが重要になります。しかし、現在さまざまな媒体があるため、何が自社にあっているのか悩みますよね。
そこで今回は、ITやエンジニアの職種採用に強い「doda」について、特徴や他の転職サイトとの違いなどを紹介します。
doda(デューダ)とは
dodaとは、パーソルキャリア株式会社が運用する業界を代表する転職サイトの一つです。
dodaは求人広告媒体の役割以外にも人材紹介サービスとしても利用できるため、人材紹介を活用している求職者に同時アプローチができる媒体となっています。
会員数はどれくらい?
画像引用:doda求人情報サービス
dodaには、約 813 万人(2023年8月時点)の求職者が登録しています。(上記画像図は2023年1月~2023年6月末までにdodaに新規会員登録いただいた方の内訳)社会人経験がある求職者が多く、経験業種としては、メーカーやエンジニアの割合が多い結果となっています。
また、年齢層の特徴としては35歳以下が約70%と若手社会人の採用に強い求人媒体になっており、特に、24歳以下の登録者が伸びており、2021年時は14.6%しかいなかったのに対し、2023年には22.4%と、7.8ptも24歳以下の登録者が増加しています。
dodaの特徴や強み
他社と比較してdodaの特徴や強みをご紹介します。
IT・エンジニア採用に強い
dodaは、大手総合転職サイトの中でもエンジニア職の割合が多くなっており、エンジニア職の求人内訳としては、SE/Webエンジニアや建築関係が多くなっています。
また、エンジニア系求人の検索項目が多く、エンジニア特化型のフェアが多いことからエンジニア職での転職を考えている求職者が集まりやすい媒体になります。
国内最大級の転職フェア
画像引用:doda転職フェア Twitterより
dodaの転職フェアは、来場者は3日間で1万人を超え、出展社数は最大300社超えと国内最大級の合同企業説明会になっています。来場者は経験豊富な即戦力人材が中心となるため、企業にマッチする求職者と出会える機会が大いにあります。
また、求職者のニーズに合わせたイベントがあり、”転職を検討している顕在層”と”転職を近いうちにしていきたい潜在層”のどちらにも、メリットがあるのが特徴です。
即戦力採用に向いている
先ほど説明したように会員全体の約7割が35歳以下の若手経験者で占めており、即戦力の採用には適していると思われます。
特に第二新卒層の採用最終学歴は大卒・大学院卒で約6割を占め、多くの企業が対象年齢とあげている会員の大部分を構成しています。
doda 利用者・企業からの評判は?
dodaは業界を代表する求人広告サイトになりますが、実際に利用している企業や利用者(求職者)の評価・口コミはどうなのでしょうか。
企業からの評価
dodaを利用した企業からの評価は下記になります。
- 原稿に動画やオリジナルの画像を付けることができ、応募者が会社の業務内容を理解した状態で面接を行うことができ、採用まで繋げることができました。
- 営業、ITエンジニア経験のある求職者が多いことからdodaに選定しました。実際に、経験のある方からの応募を多く頂けたかと思います。
- 20代/30代の求職者に向けてのSNSでの広告に力を入れている印象があり、実際にスマホアプリから若手の応募が多かったです。
- オンラインでエンジニア限定のイベントがあり、経験のある欲しい人材に直接アプローチすることができました。
若手で、社会人経験者層のアプローチが多いdodaの特徴を理解したうえで選定を行い、良い結果が出ているという声が多かったです。また、需要が高いIT/エンジニア限定のイベントもあり、積極的に求職者にアプローチを行う企業もよい結果が出ている印象でした。
利用者(求職者)からの評価
一方、利用者(求職者)側の評価は下記になります。
- 他サイトにはない限定的な求人を自分の住んでいる地域に絞って 探すことができるため、希少な企業にスピーディーに転職することができました。
- かなり好条件で求人検索を行ったのですが、かなりの求人件数が多かったです。
年収と年間休日数の設定を高くし、勤務地、職種で検索しても、選びきれないほどの求人が出てきました。あまりブラック企業も無さそうな印象でした。 - 前評判通り、圧倒的な求人数の多さで驚きました。やはり選択肢というのは多ければ多いほど、転職も有利になるかと思います。
参照:すべらない転職
やはり求人数の多い点が、好印象につながっていると感じられました。また、条件設定を細かく絞っても多くの求人が出てくるので、求人を掲載する際は検索項目や業務内容などを明確にして、志望度の高い応募を集めることが可能です。
doda 他の転職サイトとの違い
IT/エンジニア採用に強いリクナビNextとtypeとの比較を表にまとめています。
比較 | doda | リクナビNext | type |
主な特徴 | パーソルキャリア社が運営する国内最大級の転職サービスの1つ。 全求人のうち80~90%が非公開求人 |
リクルートが運営する大手転職サイト 全体の85%がリクナビNext限定の求人であり圧倒的な求人数を誇る |
キャリアデザインセンターが運営する エンジニア(IT・ものづくり系)の掲載職種数No.1の求人広告媒体 |
対象年齢層 | 35歳が7割 (若手採用に強い) |
全年齢 (30・40歳のミドル層に強い) |
全年齢 (30~39歳が多い) |
求人数 | 144,870件 | 63.067件 | 2,794件 |
特に多い業種 | ・技術職 (SE/インフラ・WEBエンジニア) ・技術職 (建築/不動産/工場・プラント) ・営業 |
・ITエンジニア (システム開発/SE/インフラ) ・営業 ・建築/土木技術 |
・ITエンジニア (システム開発/SE/インフラ) ・営業 |
特に多い雇用形態 | 正社員 | 正社員・派遣社員 | 正社員・派遣社員 |
スマホアプリ | あり | あり | あり |
dodaの公開求人数は、リクナビNextとtypeと比較して圧倒的であり、ここに関しては他の転職サイトの中でもトップクラスです。求人数がここまで多い理由としては、転職エージェント経由での応募できる求人も含まれているからです。
求職者側としては、より多くの選択肢の中から選択できることからdodaを使用する可能性も高くなります。では、もう少し詳しくリクナビNextとtypeの違いをご紹介します。
リクナビNextとの違い
リクナビNextに関しては、登録している会員の年齢層が35代以上の方が多く、キャリアを多く積んでいる幹部候補の採用に向いています。
一方、dodaは、社会人経験のある若手の求職者が多いため、ある程度キャリアのある方の採用に向いています。また、dodaでは”ITエンジニアのためのdoda転職フェア”があり、志望度の高い求職者へのアプローチが可能となっていますのでIT/エンジニア採用の際はおすすめです。
typeとの違い
typeは、20代後半〜30代の登録者が多くエンジニア・技術職系の採用に向いています。また、首都圏募集の求人が多いことも特徴の一つです。dodaとの大きな違いは、媒体自体の知名度があげられます。dodaは、若い世代が多く触れるSNSでの広告を出しているため、そもそもの知名度が高く、会員数も多くなっています。
また、typeはエンジニア特化の媒体としており、確かに求人の割合でみるとIT/エンジニアが多くを締めています。しかし、求人数、会員数でみてみると圧倒的にdodaが多い側面もあります。
現状、IT/エンジニア経験者の採用は、売り手市場になっていますので採用する人材要件を明確にして、各媒体の登録者の年齢層や募集職種に応じて、選定することをおすすめします。
doda 掲載費用はどれくらい?
求人企画タイプ | 通常原稿 | dodaチケット6 (35%OFF) |
dodaチケット3 (30%OFF) |
dodaチケット2 (15%OFF) |
---|---|---|---|---|
Aタイプ | 25万円 | 97.5万円 | 52.5万円 | 42.5万円 |
Bタイプ | 40万円 | 156万円 | 84万円 | 68万円 |
Cタイプ | 60万円 | 234万円 | 126万円 | 102万円 |
Dタイプ | 100万円 | 390万円 | 210万円 | 170万円 |
Eタイプ | 150万円 | 585万円 | 315万円 | 255万円 |
プレミアBタイプ | 50万円 | 195万円 | 105万円 | 85万円 |
プレミアCタイプ | 80万円 | 312万円 | 168万円 | 136万円 |
プレミアDタイプ | 120万円 | 468万円 | 252万円 | 204万円 |
プレミアEタイプ | 180万円 | 702万円 | 378万円 | 306万円 |
dodaの基本企画は、毎週月曜日または木曜日からの4週間掲載され、Aタイプ~Eタイプの5種類のプランがあります。
また、各プランには、通常タイプとプレミアタイプの2種類あります。プレミアプランは通常プランと違い、2週間に1回新着として上位表示することでできるため、より多くの求職者の目につきやすくなります。
企画によって利用者(求職者)が求人を探す際に、表示される順位や写真枚数、テキストの文字量などが変わります。Eタイプ・プレミアEタイプは、”Pick up ”があり、企業の情報をより詳細に掲載できるページが増えます。
さらに、プライム付きプレミア〇〇という、企画もあり求人広告の素材を参考にし、動画制作を行い「doda」内に動画求人広告を掲載できるサービスもあります。
企画別の掲載イメージ
下記の画像は、掲載イメージとなります。
画像引用:dodaサービスガイドより
求人情報サービス オプション
求人情報サービス オプションもいくつかありますので、ご紹介します。
DMサービス
約317万人(2023年6月時点)のスカウト会員の中から、自社の求める人材に直接アプローチができます。
画像引用:dodaサービスガイドより
エリアロゴバナー
9つのエリア(北海道/東北/北信越/東海/関西/中国・四国/九州・沖縄/海外)に分け、地域を絞って企業を探す求職者に向けて、バナー広告により自社の求人の発見率を高めることができます。
新着テキストバナー
自社の魅力をPRし、閲覧性の高い1週間以内の求人原稿を集めた”新着求人一覧ページ”に表示させ発見率を高めることができます。
職種PRバナー
7職種(営業職/IT系技術職/販売サービス職/機電系技術職/企画管理職/事務アシスタント/建築設備系技術職)が対象であり、閲覧性の高い”職種検索一覧ページ”に表示させ発見率を高くすることができます。
dodaチケット
複数職種の採用や連続掲載を行う企業にはお得な商品です。計画的な採用計画が立てられている場合は、年間の採用予算コストをトータルで削減することができるためおすすめです。
お買い得なキャンペーンはある?
dodaで利用できるキャンペーンをご紹介します。初めて掲載される企業様にはお買い得なキャンペーン(2024年3月29日(金)まで)がありますのでご紹介します。
画用引用:doda
最大のお得な部分としては、プライム付きプレミアEとプライム付きEが、約半額で通常4週間掲載が、8週間掲載できるところです。
業界・職種・エリアによっては、上位企画であっても思っているより応募者が、集まらないなどありますので、8週間掲載でも割引があるのは魅力的です。その他の企画は、定価より半額以下での掲載ができますので、予算と自社に合った企画を選定を行ってください。
また、2023年12月15日(金)までのお申し込み分に限り、下記内容のキャンペーンを行っております。
※上記価格に消費税は含まれておりません。
※DMオプションは、変更可能です。
※初期設定(DMテンプレート)と週間進捗報告付き。
※写真撮影に関しては一部規定がございます。
キャンペーン・掲載プラン等、もっと詳しく、料金について知りたい方は下記よりお問い合わせ下さい。
doda エンジニアの検索項目はどれくらいある?
利用者(求職者)が利用する際、エンジニア検索項目がどれくらいあるか、PC版サイトから見ていきましょう。赤枠で囲っている部分がエンジニア職に繋がる検索項目です。
画像引用:doda
- SE/インフラエンジニア/Webエンジニア
- 機械/電機
- 組み込みソフトウェア
- 建築/土木/不動産/プラント/設備
- クリエイティブ
他社の検索項目と比較すると、エンジニア職の業界が細分化しており、求職者がより調べやすい検索項目になっています。
実際に掲載する際の流れは?
では、実際にどのような流れで掲載開始ができるのでしょうか。
1, 人材要件のヒアリング
現状の募集職種、雇用形態、求める人材、採用課題、採用スケジュールなどの詳細を共有します。
2,掲載企画の選定
予算、人材要件から的確な企画を選定します。
3, 取材、原稿作成
効果の高い求人を作成するためのインタビュー・写真撮影・取材を行い、原稿を作成します。
4,掲載スタート
すべての手続きが終了後、月曜日か木曜日に掲載開始されます。
dodaに掲載すべき企業の特徴
dodaに掲載すべき企業の特徴をご紹介します。
経験のある若手・即戦力を採用したい企業
これまでもご紹介してきた通り、dodaは社会人経験のある25歳~35歳の求職者が多く利用している媒体となっています。
また、専門サイトではハイクラスで高い年収で掲載している求人もあり、即戦力採用にも適した媒体です。
エンジニアを採用したい企業
dodaでは、エンジニアに特化したイベントや、ITエンジニアのページがあるため、利用者(求職者)が、求めている求人を探しやすくなっています。
ITエンジニアのページに関しては、職種・言語・フレームワーク・人気キーワードから検索をすることができます。それにより、業務内容を細かく表記でき経験のある人材に出会えるので、エンジニア採用を行いたい企業にはおすすめの媒体となっています。
doda 他社成功事例 3つ
dodaで掲載した企業で採用成功した事例を3つほどご紹介します。
人材・サービス事業会社の事例
採用職種 | 勤務地 | 採用目標人数 | ターゲット |
ITエンジニア | 関東 | 3名(事業拡大により) | 25歳~35歳、業界未経験歓迎、転職2回以下 |
<導入前の課題>
これまで、あらゆる総合求人広告に掲載したが、結果としては良くなかった。
<導入理由>
求人の業務内容が多く、1求人1職種では業務内容の説明が難しく求職者の理解が難しくなってしたため、2職種に分けて掲載を行いたく、安価掲載可能なdodaに決定。
<導入後成果>
応募者は20名獲得し、3名の内定。その中で1名採用に成功。
自動車販売会社の事例
職種 | 勤務地 | 採用目標人数 | ターゲット |
個人営業職 | 全国 | 3名(事業拡大により) | 40歳未満、車が好きな方 |
<導入前の課題>
人材紹介・ハローワークやリファラルなどを使い募集していたが、40歳以上の方が多く、面接までなかなかできていない。
<導入理由>
若手で社会人経験している登録会員が多く、2週間に1回新着があがるプレミア企画があり、DMを大量送信できるオプションがあるため。
<導入後成果>
キャリアアップのロールモデルを記載し、若手層への応募を促したところ51件の応募が獲得でき、そのうち39名が35歳以下と、ターゲット層の応募が獲得できました。その中から3名採用成功。1名は採用難エリアから採用できています。
建築会社の事例
職種 | 勤務地 | 採用目標人数 | ターゲット |
施工管理 | 全国 | 3名(増員) | 施工管理経験者 |
<導入前の課題>
他の企業よりも好待遇であるのにも関わらず、経験者の採用に苦戦している。
<導入理由>
専門性の高い職種採用に特化していたため。
営業・金融・エンジニア・グローバルなどの各業種・職種に特化をした専門サイトが展開されており、アプローチがしやすいため。
<導入後成果>
給料の上がり方に関しては、細かく明記し、採用難エリアには交通費特典をつけて、各エリアにアプローチ方法を変えたところ24名の応募を獲得し、その中から目標の3名を採用することできた。
dodaで採用成功させるために利用すべきサービス
求人広告以外にもdodaにはサービスがありますので、ご紹介します。
doda人材紹介
これまでも、少し触れてきましたがdodaには人材紹介のサービスもあり、初期費用不要の完全報酬型サービスです。また、採用した人材が早期退職してしまった場合、費用の一部を返してくれる返金制度もあります。
画像引用:doda人材紹介
利用者の経験業種や職種はさまざまで、専門性の高い人材を若手から中堅層までの幅広いニーズに対応することが可能です。年齢層としては、25歳〜34歳の層が62%と社会人経験の若手が多いのが特徴となっています。
doda ダイレクト
会員登録情報(現職種、スキル、居住地、年収など)を確認した上で、転職希望者に対して、直接スカウトメールが送れるサービスです。dodaスカウト会員は約237万人で、日本最大級の人材データベースを誇っています。
doda内の受信BOXで2週間上位に表示され、新しく届いたDMよりも上位に表示され続けるため、開封率が高くなるプレミアムオファーという仕組みがあります。メール内に自社の強みを、画像や動画で表示させ、通常DMと比べて約2倍の情報量を掲載でき、応募率を上げることもできます。
doda CONNECT
doda CONNECTとは、中途採用業務全般を一元管理できるシステムです。
求人情報サービス、人材紹介サービス、dodaダイレクトをご利用の場合、doda CONNECTを無料で使用できます。選考・応募者情報・人材紹介会社の管理機能や、メッセージ機能、dodaダイレクト のスカウト機能などがあり、採用業務を効率よく管理できるサービスです。
doda転職フェア
dodaの転職フェアには、「doda 転職フェアオンライン」と「doda 転職フェアセレクト」があります。
doda 転職フェア オンライン
dodaの転職フェアオンラインでは、転職希望者とオンライン上で自社のアピールをできるイベントです。
志望動機や応募書類は不要で参加でき、面談形式で気軽に求職者が、集まるイベントになっています。面談も1日で終わるのではなく、1週間ほどありますので多くの求職者と出会うことができます。
また、求職者が面談をしたい企業を選べるので、確度の高い応募を獲得できると思います。
doda 転職フェア セレクト
doda転職フェア セレクトとは、求職者が企業と気軽にコミュニケーション出来る機会として、面接ではなく面談を行うイベントです。
開催ごとにテーマがあり、そのテーマに合わせてdoda側でスクリーニングをし、要件に合致した転職希望者のみ当日参加することができるため、非常に効率よく採用活動ができます。
まとめ
現在、中途採用の需要は高まっており、採用施策の中でも求人広告媒体は軸となりうるツールになっています。
また、エンジニア採用においては、doda以外にもリクナビNextやtypeといった媒体が特化しており、その中で人材要件にあった選定を行うことが重要です。今回は、doda目線での内容でしたが、他にも求人広告はありますので改めて自社の人材要件に合う媒体を見つけ、求める人材を獲得していきましょう。
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