会社説明会の開催|何時・何曜日がベスト?学生が集まる時間帯×曜日を徹底解説

そんなに重要なんだ!?最適な会社説明会の開催時間とは?

今回のテーマは『説明会に最適な開催時間』についてです。説明会を開催するにあたり、企業側が重要視されているのは「内容」「日程」「場所」ではないでしょうか。

しかし!上記3点以外にも重要なことがあるのをご存じでしょうか?それは、意外に見落としがちな「説明会の開催時間」です!開催する時間帯によって、学生が参加しやすい・参加しづらいがあることが、マイナビの学生モニター調査にて明らかになりました。

「学生が興味をもちそうな内容にする!」「日程を増やす!」「なるべく交通が便利な場所を選ぶ!」それにプラスして「学生が参加しやすい時間帯」に説明会を開催することで、参加率・予約数は格段に増えるかもしれません!そして更には、その後の選考にも関わってくると思うと非常に重要なことなのです。

開催時間に最適なのは 午前?午後?

企業によって、午前・午後でそれぞれ開催していると思いますが、比率はどちらの方が多いでしょうか?

最も「対面セミナーに参加しやすい」のは14時台

セミナーに参加しやすい時間26卒

データ参照:2026年卒 大学生キャリア意向調査3月<就活生のワークライフバランス意識>

学生は午前中、学校の必須授業や研究室での作業などで予定が埋まっていることが多いため、比較的午後の枠を多めに設けておくと想定以上に参加者が集まることが多いといいます!

その午後の中でも最も参加しやすい時間帯は「14時台」であることがマイナビの調査にて明らかになりました。

セミナーに参加しやすい時間帯ランキング

  • 1位 14時台 64.4%(午後)
  • 2位 15時台 58.8%(午後)
  • 3位 13時台 57,9%(午前)

1位~3位のうち、すべて午後の開催という結果でした。

「午前か午後か?」という問いに対する答えは「午後」ということになり、以前は午前中開催の「11時台」も割と人気の時間帯でしたが、26卒では42.4%と16時台48.8%より低い結果になっています。14時開催の参加しやすさは23卒時からずっと変わらないため、27卒説明会においても、14時に開催がベストだと予想できます。

文理別でみるセミナー開催時間

セミナーに参加しやすい時間文理

データ参照:2026年卒 大学生キャリア意向調査3月<就活生のワークライフバランス意識>

文系も理系も14時台が最も参加しやすく、午前中であれば11時台が参加しやすい傾向も共通しています。さらに、2026年卒のデータでは、文理間の参加しやすい時間帯に大きな差が見られず、全体として似た傾向になってきていることがわかります。

13時台や15時台、夕方以降も文理で大きな差がなく、以前と比べて文理の差は縮小しているといえるでしょう。

男女別で比較

セミナー参加しやすい時間男女

データ参照:2026年卒 大学生キャリア意向調査3月<就活生のワークライフバランス意識>

2026年卒のデータでは、男女ともに「14時台」が最も参加しやすい時間帯である点は変わらず、前年同様に午後の時間帯が人気であることがわかります。特に13時〜15時台にかけては、男女ともに参加率が大幅に上昇しており、前年と比べて+10ポイント以上の伸びを見せています。

一方で、2026年卒では女子学生の参加率が全体的に男子を上回る傾向が見られました。特に15時台では女子が66.5%、男子が55.9%と、10%以上の差が出ており、女子の方が積極的にセミナーに参加している様子がうかがえます。

選考を含む場合は、午前?午後?

採用活動も終盤になってくると採用フロー短縮などの関係で、”説明会の後に一次選考まで!”という企業も増えてくるかと思います。特に秋採用の時期になると選考期間が非常にタイトなため、選考を含めた説明会を実施する企業も多いです!

そこで考えるべきは「選考にかかる時間も考慮して開催すべき」ということです。

選考を含むなら「午後」

中でも、筆記試験などは大体1時間はかかることが通常です。それを午前中に実施しようとすると会社の説明時間をそれだけ短くしなければなりません。また、終了時間が12時を過ぎることは避けたほうがいいとされています。

その場合は、やはり開催を午後にしてみることをおすすめします。午後なら、終了時間を多少遅く設定しても参加できる学生は多いのではないでしょうか。また、会社説明の時間も必要以上に短くすることなく開催できると思います!

説明会+「希望者のみ参加」の選考

しかし、どうしても午前中に開催したい…!という場合には、その後の選考を「希望者のみ」としてみるのもいいかもしれません!

説明会予約の時点で、”ちょっと説明は聞いてみたいけど、筆記試験を受けるほどでもない、それに時間もない”といった学生も少なからずいるはずです。そういった学生に対しては、自社の魅力を知ってもらう!という目的でまずは足を運んでもらうことを考えましょう。1人でも多く選考に進んでくれることが望ましいです。

他のスケジュールを考慮した時間設定を!

就活中の学生はとても忙しく、午前中だけではなく午後も他の予定が入っていることがあります。そのため、そういったことも考慮した時間設定をしてあげることで学生側はとても予定が立てやすくなります。

例えば・・・
・午前開催であれば ⇒ 終了時間は12時前にする。
・昼食ピークと移動時間を考えて ⇒ 13時開始ではなく、あえて13時30分開始にする。

ある1人の学生が、既にその日の午後に他の予定を入れてしまった後に、貴社の午前開催の説明会に興味をもったとします!前述したように終了時間が12時前と分かっていれば、次の予定との兼ね合いも立てやすくなり、参加を検討しやすくなるのです。

すごく急げば次の予定に間に合うけど、12時までに終わるか分からないのは微妙だな・・・

というように、先約の予定を考えてしまうことで午前の説明会参加を躊躇してしまう学生もいるかもしれません。そんなのもったいないですよね?

午前開催の場合は、11時30分を終了時間に設定するのが理想だと考えます。その後の個人的な質疑応答や、アンケート記入なども考慮した余裕をもった時間設定です。

「考えたことがなかった!」という人事担当者の方は、実施してみると参加率にも変化が出てくるかもしれません!もちろん、説明会はせっかく学生が集まる機会ですので自社の魅力をたくさんアピールしたいところではあります。

ですが、長ければよいというものでもありません!集中力が続く一定の時間内で、確実に自社アピールができるように。そう考えると、時間だけではなく内容も今一度見直す機会になりそうですね!

▼「説明会で学生が求めている情報ランキング」を下記記事で公開中!

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学生が知りたい本当の説明会

狙いたいターゲットに合わせて、開催時間の設定を!

以上、『説明会に最適な開催時間』についてお届けしてきました。

学生が参加しやすいのは13時~15時。午前中なら11時台。
選考を一緒にするなら開催は午後。
学生の行動パターンを予想して時間設定を心がける!

最後に、ちょっとしたおまけ情報です。上記では、参加しやすい時間帯をお話しましたが、同マイナビ調査から分かった「参加しやすい曜日」は…なんと文系・理解で異なるということがわかりました。

参加しやすい時間帯を設定しても、曜日的に参加が難しければ意味がありません

ぜひ、こちらの記事もご参考に時間・曜日の設定をしてみてください!

個別企業セミナーに参加しやすい曜日

マイナビが26卒学生を対象に調査したアンケート結果によると、理系学生は土日のほうが平日よりも個別企業セミナーに参加しやすいと感じる割合が高い傾向があり、文系男子は曜日による大きな差がなく、文系女子は平日のほうが土日よりも参加しやすいと答えた割合が高いことが分かりました。

文系学生の比較

それでは、文系学生について詳しく見ていきましょう。

男子より女子の方が「平日に参加しやすい」と回答

特に文系女子学生の方が平日に参加する傾向があるようです。平均してみると、平日に参加しやすいと答えた割合が男子学生より女子学生の方が7.0%高く、逆に土日では、男子学生の方が5.1%高いという結果となっています。

セミナー参加しやすい曜日文系

男女共に、文系学生が参加しやすいのは「水曜日」

文系学生がセミナーに参加しやすい曜日としては、水曜日(平均49.8%)が最も高く、次いで月曜日(平均49.2%)が参加しやすい曜日となっていました。

また男女別でみると、文系男子は土曜日(50.3%)の参加率が最も高く、平日では水曜日と月曜日が続きます。一方、文系女子は水曜日(51.7%)と月曜日(50.8%)が特に高く、平日全体で参加しやすい傾向が見られます。

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日
文系男子 47.6% 45.2% 47.9% 46.6% 42.4% 50.3% 46.9%
文系女子 50.8% 48.6% 51.7% 48.9% 50.4% 44.4% 44.4%
文系平均 49.2% 46.4% 49.8% 47.7% 46.4% 48.7% 45.7%

この結果から、文系学生をターゲットにしている企業の場合は、出来るだけ「水曜日」にセミナー設定してみることをおすすめします。

理系学生の比較

次に理系学生についてみていきます。

理系学生が最も参加しやすい曜日は「土曜日」

理系学生の場合、平日は研究室に行く割合が多いので、おのずと個別企業セミナーに参加しやすいのは、土日となってきます。回答にほぼ男女差はなく、やや男子学生の方が平日の回答が高めで、逆に土日の回答は女子学生の方が高い回答結果となっています。

理系学生をターゲットにしている企業の場合は、土曜日にセミナーを設定してみることをおすすめします。

セミナー参加しやすい曜日理系

平日に参加するなら「金曜日」

しかし、土日は自社社員を休日出勤させることになったりと、社内での人員配置が難しい場合もあるかと思います。もし理系学生が欲しいけれど、土日にはあまり開催したくない…という場合には、平日の中で最も高い文系学生同様、「金曜日」にするのがお勧めです。

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日
理系男子 34.5% 31.6% 35.4% 34.5% 36.5% 57.1% 55.6%
理系女子 33.4% 33.4% 31.8% 33.2% 34.3% 54.6% 54.0%
理系平均 34.1% 32.3% 34.1% 34.0% 35.7% 56.2% 55.0%

まとめ

今回は「会社説明会の最適な開催時間と曜日」について見てきました。

調査結果からわかるのは、学生が最も参加しやすい時間帯は午後、特に14時台であるという点です。午前開催の場合でも、11時台が比較的参加しやすい時間帯となりますが、全体的には午後の方が参加率が高くなっています。

また、文理・男女別の分析からは以下のような傾向が見えてきました。

  • 文理別:文系・理系ともに14時台が最も参加しやすく、近年は文理の差も縮小しています。

  • 男女別:男女ともに13〜15時台が人気ですが、女子学生の参加率が男子学生をやや上回る傾向があります。

  • 曜日別(文系):平日が参加しやすく、特に水曜日が高い。女子学生は平日全般に参加しやすい傾向。

  • 曜日別(理系):週末、とくに土曜日の参加率が高い。平日なら金曜日が比較的参加しやすい。

つまり、文系をターゲットにするなら「平日の水曜日14時」、理系をターゲットにするなら「土曜日14時」といった設定が効果的だといえるでしょう。

説明会の内容や場所にこだわることはもちろん大切ですが、あわせて「学生が参加しやすい時間帯と曜日」を意識することが、母集団形成の大きなポイントになります。ぜひ、自社の採用戦略に取り入れてみてください。