より優秀な人材を確保するため、オータムインターンが注目されつつあります。オータムインターンは、秋に開催するインターンシップのことで、定番のサマーインターンとは少し違った内容で開催されます。
そこで、今回は、オータムインターン実施の目的や、そこから選考に繋げるためのポイントなどをご紹介します。
オータムインターンとは
サマーインターンとは少し違うと冒頭でお話しましたが、一体どんな点が違うのでしょうか。開催時期や参加対象者、種類などを詳しくご紹介します。
開催時期は、10月~11月
オータムインターンは、先ほどもご紹介したように、8~9月頃に募集を行い、10~11月ごろにかけて本番を実施するのが定番です。
夏休みのように学生にまとまった休みがないオータムインターンでは、1週間のうちいくつか曜日を決めて飛び飛びで行う企業や、土日などを使って1~2日程度行う場合など、さまざまなパターンがあります。
なかには、授業がない夜の時間帯にオータムインターンを行う企業もあり、学生の都合に合わせたスケジュールを組むのが一般的です。
参加対象は大学3年にしている企業が大半
オータムインターンの参加対象に特に縛りはありませんが、これから就職活動を始める大学3年生をターゲットにしている企業が多いようです。
しかし、なかには早い段階で優良な人材を発掘するため、大学1~2年生からインターンシップの募集を行っている企業もあります。
オータムインターンの種類
オータムインターンには、大きく分けて3つの種類があります。ひとつずつその特徴を見ていきましょう。
短期型
1日で終了する会社説明会やセミナーといった短期型で、主に、就活中の学生向けに行われるインターンシップです。
学生自身も気軽に参加しやすいため、一度に大人数を受け入れる企業側にとっても自社を大勢に向けてアピールすることができ、母集団形成にも役立ちます。
短期~中期型
企業が学生に課題を出すプロジェクト型のオータムインターンです。主に就活生に向けたインターンシップですが、企業によっては学年を問わないケースもあります。
期間は、1~2週間程度、または1カ月程度など、企業によって差があるのも特徴です。
学生が少人数でチームを組み、課題に取り組むのが一般的で、そのまま選考に直結することもあるインターンシップです。
長期型
大学1~3年生と就活後の4年生を対象とした就業型のインターンシップです。企業の一員のような位置づけで長期的に働くのが特徴で、給料が発生するのも特徴的です。
より実践に近い形でのインターンシップなので、短期型や中期型では身につけられない知識や技術を学ぶことができます。
即戦力として採用できる人材の確保によく用いられる種類です。
秋採用との違い
秋採用は、読んで字のごとく秋に学生を社員として採用することを指します。主には大学4年生が対象となり、春夏に確保できなかった人材を補填するために取り入れている企業が多く、募集人数が少ないことがほとんどです。
なかには、春夏の就職活動で内定がもらえず、焦って秋採用に参加する学生もいるので、学生との間でミスマッチが発生しないよう、しっかりと見極めることが重要ポイントとなります。
一方でオータムインターンは、本採用に向けた準備段階です。主な対象者は大学3年生となります。企業で実際に働き、積極性があるかどうかや素直さ、自分で考える力など、学生自身が持つ力を間近で見極める絶好の機会です。
オータムインターンから本採用までが直結しているケースもあるようです。
オータムインターンを開催する目的
オータムインターンを開催する目的は、本採用に直結する学生を見つけることです。
多くの学生が参加すると言われるサマーインターンに比べ、オータムインターンはより本格的な採用や内定を視野に入れて行う企業が多い傾向です。
また、サークル活動などが忙しく、サマーインターンに参加できなかった学生を受け入れる目的もあります。
オータムインターン開催の企業割合
これまではサマーインターンのように、早い時期からインターンを行う企業が多い傾向でした。
しかし、徐々にオータムインターンやウィンターインターンといった、1年のなかでも後半にあたる時期にインターンを開催する企業の割合が増えてきています。
開催企業数が多い順に8月(35.8%)、7月(27.4%)、9月(26.3%)、10月(25.8%)となっており、秋まではインターンシップ、それ以降は本選考の準備…といった感じで進めている企業が多そうです。
引用:株式会社リクナビ『インターンシップいつから始める?参加時期・申し込み時期は?【先輩アンケート】』
なかでも商社などの大企業は、サマーインターンは実施せず、秋冬のインターンのみを行い、選考に直結させている企業もあるようです。
開催する企業の特徴
日系企業
オータムインターンを就業体験と位置付けていることが多いようです。就業体験としてのオータムインターンは、単純に企業に興味がある学生を受け入れるため、志望理由がシンプルでも選考を通過させる傾向があります。
外資系企業
本採用に向けた重要な通過点としてオータムインターンを捉えていることが多いようです。
本採用で行う面接に近い質問や難易度の高い課題を出すことが多く、志望理由もしっかりしたものを求める傾向があります。
オータムインターンに参加している学生の割合
リクナビの調査によると、2023年卒のインターン参加者の人数は、以下のようになっています。春夏に企業の情報を集め、秋冬に本格的なインターンに参加する流れが主流のようです。
引用:株式会社リクナビ『インターンシップいつから始める?参加時期・申し込み時期は?【先輩アンケート】』
参加する学生の特徴
サマーインターンを経験した学生が、より企業への理解を深めるために、引き続きオータムインターンに参加する学生や、サークル活動などが忙しく、サマーインターンに参加できなかった学生などが参加する傾向です。
また、実際に興味のある企業で就業体験をして、より知識を深めたいと考える意欲的な学生もいます。
オータムインターンを開催したい!募集開始までの手順
オータムインターンを開催するにあたり、募集開始までの手順をご紹介しましょう。
環境を整える
オータムインターンの開催に向けてまず取り組みたいのが環境を整えることです。
責任者を決定し、学生が仕事をする場所の確保や、学生をフォローアップする人材を決めておきましょう。また、学生とやり取りをするための連絡手段も早い段階で決定しておくと、スムーズにオータムインターンが開催できます。
社内環境とオフィス環境、どちらもきちんと整えておくことが大切です。
実習内容を決める
実際に学生がオータムインターンで何をするかを決めておきます。
どのくらいの期間実施するのか、カリキュラムなどを決めておくのが基本です。とはいえ、長期的なオータムインターンを計画するのであれば、学生に通常業務に携わってもらうケースが多いので、大掛かりなカリキュラムを組む必要はありません。
実習内容やインターンの流れが決まったら、各部署に広報して、会社全体でよりスムーズなオータムインターンの開催を目指しましょう。
必要な書類を用意する
オータムインターンを行うにあたって、トラブル回避のために契約書などの書類も準備しておく必要があります。契約書には、就業内容や実施期間、給料などの待遇といった項目を記載しておくのが一般的です。
また、実際にオータムインターンが始まってから学生に書いてもらう日報なども準備しておくといいでしょう。
選考に繋げるためのポイント
せっかくオータムインターンで自社のノウハウを教えるのなら、採用につなげたいと考える企業も多いでしょう。そこで、オータムインターンから選考につなげるためのポイントをご紹介します。
必要人数に応じた方法を取り入れる
ある程度まとまった人数を選考対象としたい場合
短期的、中期的なオータムインターンを実施するのがおすすめです。
短期、もしくは中期のオータムインターンであれば1~2日程度のうちに説明会やセミナーを行ったり、学生同士でチームを組んだりするため、母集団形成を効率的に行うことができます。
少人数の人材を選考につなげたい場合
長期的なオータムインターンを実施するのがおすすめです。
長期的なオータムインターンは、ひとりひとりの長所がじっくりと見極められ、さらには企業と学生との間でミスマッチが防げるため、選考につながりやすくなります。長期的なオータムインターンで選考につなげられれば、今後即戦力となる人材を確保できるでしょう。
オータムインターン後のフォローが大切
オータムインターンから選考につなげるには、その後のフォローも欠かせません。定期的にメールや電話などで連絡をとり、学生の気持ちを繋ぎとめておく必要があります。
社員を交えた座談会を開催したり、動画配信やSNS配信などを活用したりして、コミュニケーションを深めるやり方もおすすめです。
オータムインターンが終了したからと気を抜かず、何らかの方法で学生と繋がっていられるよう、企業側の努力も重要ポイントと言えます。
まとめ
サマーインターンに続けて参加する人が多いオータムインターンは、より選考を意識したインターンと言えます。学生との間でミスマッチをできるだけ防ぎ、優秀な人材を確保するためにしっかりと準備をすることが大切です。
また、オータムインターン後のフォローも忘れないよう実施し、未来を支える新入社員を獲得しましょう!
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