本日のテーマは「学生が本当に知りたい・聞きたい企業の情報内容」について。「何を今更、、、」と思う方もいるかも知れません。
しかし!実は、学生の知りたい情報と、企業の伝えたい情報には意外とギャップがあるようなのです…。
そのギャップとは何か。そして、そこから見えてくる「学生が本当に知りたいこと」とは?学生のリアルな声を聞いてみたいと思います!
学生が知りたい情報と企業が伝えたい情報のギャップ
新卒説明会を行う際、学生が知りたいと思う情報を貴社はきちんと提供できていますか?
学生が聞きたかった内容と実際に聞いた内容に誤差が生じている企業がかなり多く存在することがわかりましたので、見ていきたいと思います。
学生が企業研究を行う上で知りたい情報
1位 実際の仕事内容 …81.3%(前年83.5%)
2位 社風 …62.7%(前年62.5%)
3位 給与水準・平均年収 …57.9%(前年54.3%)
4位 他社と比べた強み・弱み …53.2%(前年49.7%)
5位 求める人材像 …52.8%(前年52.3%)
<株式会社ディスコ キャリタスリサーチ キャリタス就活学生モニター調査結果>
一見どれも重要な情報に思われますが、実は学生の8割以上が知りたがっていた情報は「仕事内容」だったのです。仕事内容を説明する際は、より具体的に学生が働くイメージを描けるように説明することを心がけてみてください。
学生が聞きたい説明会内容
- 1位 具体的な仕事内容
- 2位 社風・社内の雰囲気
- 3位 入社後のキャリアモデル
- 4位 採用スケジュール
- 5位 企業が求める能力・人材像
- 6位 入社後の待遇
学生が個別企業セミナーで聞きたかった内容1位の「具体的な仕事内容」、6位の「企業が求める能力・人材像」に関しては、実際に聞くことができているため、満足できる結果となっていますが、「社風・社内の雰囲気」「入社後のキャリアモデル」「入社後の待遇」はその差が大きく、ここのギャップを埋められるかどうかが、説明会成功のカギであると言えるでしょう!
データ引用:マイナビ 2024年卒 学生就職モニター調査 4月の活動状況
逆に、「企業理念」や「製品・商品について」、「詳しい業界説明」などは、とくに聞きたい話ではないという結果となっています。
もし、今までの説明会の内容が、企業理念や業績中心で、思うように母集団形成が出来なかった…という場合、もちろん一概に上記の結果が全てではありませんが、こういった学生と企業側のギャップが関係している可能性は十分にあります!
仕事においてもお客様のニーズに応えなければ成果は上がりませんよね?採用においてもその縮図は変わりません。ぜひ学生目線での内容検討をしてみましょう!
- 説明会の内容を、実務内容や企業の強みなどを多く取り入れてみる
- 就職サイトの企業アピール欄にもなるべく実務を取り入れた情報を掲載してみる
それだけでも学生の見え方は随分変わってくるのではないでしょうか?
説明会は、WEB?対面?
ここ数年、WEBセミナーを開催せざるを得なかった企業も、今年はどう開催しようか…と迷われているのではないでしょうか?
こちらは、マイナビが「個別企業セミナーの参加・視聴経験がある割合」を調査した結果です。24卒は、23年卒に比べてやや対面式での参加割合が増加しましたが、22年卒時よりは低く、以前としてWEBで参加している割合が圧倒的に多いことがわかります。
データ引用:マイナビ 2024年卒 学生就職モニター調査 4月の活動状況
WEB(録画)の場合は「倍速」対応を!
こちらはWEB(録画)で説明会を行った場合「早送りしてみるか」を調査したものです。
なんと7割以上が早送りで見たことがあるという結果になっており、約半分の学生は「いつも早送りして見る」と回答していました。しかも、その割合は22卒からじわじわと微増していて、Z世代は特にタイパを意識する世代でもあるため、今後も同じような傾向が予測できます。
データ引用:マイナビ 2024年卒 学生就職モニター調査 4月の活動状況
学生が「参加したい!」と思う説明会の内容
下記は「参加したいと思う企業セミナー内容」について形式別で調査を行ったアンケートです。
形式を問わず、学生が参加したい!と思う説明会の内容は「社員と話せる場が設けられている」「選考に関する情報が得られる」が多い結果となっています。
対面で行う場合には、「職場の雰囲気がわかる内容」が求められ、オンラインで行う場合には、ライブで配信されることや、スムーズに接続できる(簡単には入れる)こと、開催後のオンデマンド配信を求める声もあります。
データ引用:キャリタス就活 2024 学生モニター調査結果(2023 年 3 月発行)
【学生が語る!】なぜその情報が知りたいのか
なぜ、学生はその情報がそんなに知りたいのでしょうか。学生の心のうちを見ていきたいと思います。
「他社と比べた強み・弱み」を知りたい理由は
理由はシンプルで、選考中に学生が1番時間を使って考える「志望理由」が、その大きな材料になるからです。
「何で、他ではなく、この会社に入社したいんだろう?」
学生は選考中ずっと考えています。
ですが、企業毎にそれを見つけるのは意外と大変で、特定の業界を絞って就活を行っている学生なら尚更です。
「自社の強み、弱み」がしっかり伝えられているか。今一度振り返ってみてください。
それだけでも学生は志望理由がより明確になることで、面接などでも貴社への思いを伝えやすくなるのではないでしょうか。
それはつまり、他社より時間を使ってもらうきっかけにもなり、学生を惹き付ける為の鍵ともなります!
「求める人材像」が知りたい理由
こちらも過半数が知りたい情報として挙げています。エントリーシートの作成や、その後の面接を見据えた企業研究の姿勢が伺えます。
会社説明会において、会社の求める人物像と自分がマッチしているか否か、判断することが出来れば、企業側もミスマッチな採用をしなくて済みますし、学生側も無駄な労力を使わなくて済みます。
学生を集めたい!資料
▼学生を集めたい!そのお悩みを解決するためのヒントをご紹介しています。
<資料内容>
- 「なかなか学生が集まらない!」
- 「学生管理が大変!マンパワー不足」
- 「インターンシップって何したらいい?」
説明会の集客でお悩みの方はぜひ、こちらの資料をご参考ください!
まとめ
以上、「採用説明会で学生の知りたい企業情報」をお届けしてきました。
「この情報さえ分かれば説明会に行きたいのに、踏み出せない…」
たったそれだけで、学生が集まらないなんてことが起きてしまいます。
2025卒に向けて、何を伝え続けるべきか、また変えていくべきか。
今回の学生の声を参考にして、ぜひ、学生の気持ちに沿った情報を採用説明会や就職サイトにて伝えてあげましょう!
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