会社説明会資料・パワーポイントの作り方、プレゼンのコツ

会社 説明会 資料

新卒向けの会社説明会は、学生の応募を後押しする重要な役割といえるでしょう。そんな会社説明会で学生に興味関心を抱かせるにはどうしたら良いのでしょうか。

今回は資料作りに焦点を当てて、魅力的な資料をスムーズに作るポイントをご紹介します。

プレゼンの際のコツもお伝えしているので、説明会を成功させるためにも担当者の方はぜひチェックしてください。

目次

なぜ会社説明会の資料が重要なのか?

会社 説明会 資料

そもそも会社説明会にはなぜ資料が必要なのでしょうか。会社説明会の目的は参加した学生に自社への興味関心を強めて、応募までつなげることです。

そのためにも、会社説明会で使う資料は次のような3つの役割を果たしています。

メリハリをつけて魅力をアピールできる

資料があると視覚的な情報をプラスすることが可能です。口頭での説明だけではイメージができにくく単調になりやすいことも、資料があると視覚的なインパクトを与えられるので、流れにメリハリが生まれます。
また、資料のイラストやグラフの果たす役割も大きいです。

たとえば、
「前年と比較して〇%成長しています」など、イラストやグラフを効果的に使うとイメージしやすいです。

このように、資料を上手く活用することで重要な部分が分かりやすく、学生にインプットしてもらいやすくなるのです。

興味関心や正しい理解を促すことができる

TwitterやInstagramといったSNSやネット上にあふれるすべての情報が正しいものばかりではありません。間違った情報や企業イメージを拡散されてしまうということもあるでしょう。
そんな情報が氾濫するなかで、オフィシャルな正しい情報を届けることができるのが会社説明会です。

会社説明会の資料として学生に共有することで、自社に対しての情報を統一し、平等に情報を届けられるのです。

持ち帰ることでリマインド効果になる

説明会の資料として学生に共有することで、説明会が終わったあとも自社を思い出してもらうきっかけになります。そのため、対面の場合は資料を配布し、ンラインの場合はPDFで共有するなど、会社説明会が終わっても学生の手元に資料が残るのが理想です。

特に新卒採用の場合、学生は数多くの会社説明会に参加するので企業ごとの特徴などがあいまいになりがちです。

持ち帰った資料を繰り返し見ることで、企業理解や興味関心も深まるでしょう。

新卒向け会社説明会の資料に必要な情報

それでは実際に学生に自社をアピールするために、新卒向けの会社説明会資料にはどのような情報を入れれば良いのでしょうか。ここから説明していく項目は資料に盛り込めると良いでしょう。

会社概要:会社の基本情報

社名や設立年月日、創業者といった会社の基本的な情報をまとめます。

注意したいのは、ホームページの会社概要を見ても分かるような情報を羅列するだけにならないという点です。
拠点数や従業員数、組織図なども盛り込むことで、学生自らが将来どこでどのように働くかイメージがしやすくなるでしょう。

企業理念・MVV:会社の目指す方向性

MVVとは、ミッション(使命)、ビジョン(理念)、バリュー(行動指針)を表す略語です。

こちらも、ただ企業理念を記載するだけではなく、なぜその仕事が必要なのか、企業の存在意義や解決すべき課題を共有したり、創業ストーリーを伝えたりすることで、企業の考えに共感してもらいやすくなります。

事業内容:業界やビジネスモデル

応募してもらうためには、自社がどの業界に属しているのか、業界についての理解も必要です。

どのようなビジネスモデルで収益を上げるのか、その業界の成長見込みやどのような事業で課題を解決していくのかといったことを伝えていきます。
業界内でどのようなポジションにあるのか、シェア率などの数字を用いて説明しても良いでしょう。

仕事の内容:職種やスキル・キャリアパス

学生に自社で働くイメージを持ってもらえるよう、自社の仕事の内容についてさらに詳しい説明が必要です。

自社のなかにどのような職種があるのか、仕事内容や研修体制などについて記載しましょう。
自社で働く社員にやりがいや1日の流れなどをインタビューして、コンテンツを作ると、社内の雰囲気がよりリアルに学生に伝わるのでおすすめです。

募集要項:求める人物像

最後に自社で働くイメージの解像度を高めていきましょう。

勤務地や初任給、福利厚生といった具体的な募集要項を記載します。

学生が実際に応募するイメージをつかむために、どのような人物を求めているのか、実際の選考フローやスケジュールを提示しても良いでしょう。

会社説明会資料をパワーポイントで作る時のポイント

会社 説明会 資料

会社説明会資料に何を記載するのか決まったら、実際に作成するポイントをおさえましょう。

会社説明会の資料を通して学生に好印象を持ってもらうための作り方のポイントをお伝えしていきます。

事実の羅列ではなくストーリーを意識

会社説明会の資料を作る時に注意したいのは、ただ情報を羅列するのではなく学生に共感してもらえるようにストーリー構成で伝えるという点です。

Z世代といわれる最近の学生は、自分が何をするのかよりも誰とやるのか、どのように承認してもらえるのかを重視する傾向があります。
その点を考慮し、実際に働いている社員のリアルを伝えるなどして、学生自身がその企業で働くイメージを抱かせるようなストーリーに落とし込むことが重要です。

出典:中川製作所 説明会資料

図や写真で見やすさ・分かりやすさを追求

スライドに図や表、写真やイラストなど、説明を補足するビジュアルを入れることで分かりやすさがアップします。

また、文章を読まなくても直感的に理解できるようになるため、伝えたいメッセージが協調できるという効果もあります。
この時に注意したいのは挿入する写真やイラストの著作権です。使用する素材によっては商用利用不可の写真やイラストもあるため、自社で撮影した写真や著作権フリーの素材を使うようにしましょう。

出典:OLTA会社紹介資料

スライド一枚にひとつのメッセージ

1枚のスライドに情報を入れ過ぎると何が重要なのか伝わりません。説明全体に使える時間やスライド1枚あたりに使う時間からスライド1枚あたりに記載する情報量を考えましょう。
基本的に1スライド1メッセージがベストです。

伝えたいメッセージとその根拠となることをまとめると分かりやすくなります。

出典:プロダクト開発チームの紹介

魅力はオリジナルの言葉でより具体的に

資料を作るときに聞こえの良い言葉を選ぼうとして抽象的であいまいな言葉になっていませんか。

「働きやすい職場です」「働き方改革を行っています」といった言葉はどこの会社でも使われているような言葉であるため、具体的なイメージがつかみにくくインパクトに欠けます。

たとえばSmartHRでは、
その人らしく働くというコーポレートミッションを「Well-Working」というキャッチフレーズに表しています。「よく在る」という意味のWell-Beingをもじった独自のフレーズがインパクトを与え、より興味を持ってもらえるでしょう。

出典:SmartHR会社紹介資料

デザインにメリハリをつける

視覚的にインパクトを与えるためには、デザインが単調では意味がありません。

強調したい部分を大きくしたり、色やフォントを変えたり工夫して視覚に訴えるデザインを心がけると良いでしょう。モノクロ印刷の場合、色だけで訴求できないので、太字にしたり下線を引いたりする方法も効果的です。

出典:HiCustomerプロダクト開発チームの紹介

 

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学生の心に全く刺さらない、良くない資料の例

ここからはよくない例を見ていきましょう。ここで紹介するような残念なパワーポイントにならないように注意してください。

ホームページを見れば分かる情報ばかり書いてある

会社説明会に参加する学生は、ホームページで知り得る情報よりもさらに詳しい内容やリアルな声を求めています。そのため、すでに知っている情報しか手に入らない資料には魅力を感じてもらえません。
会社説明会に参加した学生の期待に応えるためにも、ホームページやパンフレットにすでに記載されている内容だけではなく、実際に働く社員のリアルな声や仕事内容に関するこぼれ話などプラスになるコンテンツを用意すると良いでしょう。

デザインがごちゃごちゃしてどこを見ればいいのか分からない

あれもこれも強調しようとすると、かえってどこを注目すればいいのか分からなくなってしまいます。

1スライド1メッセージを徹底し、そのスライドで伝えたいメッセージだけを厳選して強調しましょう。
反対に、補足的な部分は文字を小さくすると視覚的にメリハリが出てより分かりやすくなります。また、構造化して情報のかたまりで考えてデザインするとさらにすっきりするのでおすすめです。

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会社説明会の資料をうまくプレゼンするコツ

会社 説明会 資料

会社説明会の資料が良くてもプレゼンが退屈では意味がありません。ここからはプレゼンを成功させるコツについてお伝えしていくので参考にしてみてください。

パワーポイントを読み上げるだけにしない

会社説明会の資料を作ったからと言って、パワーポイントをそのまま読み上げるだけでは学生が退屈してしまいます。資料にはない情報をプレゼンで盛り込むことで、会社説明会に参加した意義を見出してもらえるでしょう。
おすすめなのは「ここだけの話」といった会社説明会でしか聞くことのできない特別感のある話題です。

  • 「このプロジェクトで実はこんなことがあった」
  • 「新入社員時代にこんな失敗をしてしまった」

といった話題は学生に親近感を与えます。

専門用語ではなく分かりやすく丁寧な言葉を選ぶ

学生相手とはいえカジュアルになりすぎてはいけません。会社説明会の担当者はいわば会社の顔です。

会社説明会の担当者がなれなれしかったり、質問への答えが適当だったりすると、会社のイメージにも大きく影響してしまうので注意しましょう。
また、学生にとって業界の専門用語やビジネス用語などは聞きなじみがないため、なかなか理解してもらえないこともあります。

なるべく専門用語は使わず、誰にでも分かりやすい言葉を選ぶように心がけてください。

学生とのコミュニケーションも忘れない

大人数で行う講義型の会社説明会では一方的なプレゼンがメインになりがちですが、可能であれば学生とのコミュニケーションが取れるような対話型の会社説明会が望ましいです。
質疑応答はもちろんのこと、進めていく段階で意見を聞いてみたりクイズを出してみたりするなど、学生が説明会に参加する場を設けることで親近感が生まれます。

効率的に作りたいなら無料テンプレートを活用もしよう

ここからは効率的に会社説明会の資料を作るために活用できる無料テンプレートをご紹介していきます。

Canva

Canvaは誰でも簡単にデザインを作れる無料のオンラインツールです。

豊富な写真や動画といった素材だけではなく、61万点ものテンプレートを取り揃えています。プレゼンテーションのテンプレートには新卒向け会社説明会のテンプレートも豊富にあり、ブラウザ上から簡単に編集が可能です。
内容を書き換えるだけでクオリティの高い会社説明会資料を作成できるので、資料作成の時短になるでしょう。

株式会社ビューポイントウェア

新卒採用支援と人材育成のサポートを行っているビューポイントウェアでは、パワーポイントで使用できるWEB説明会用の会社説明スライドのテンプレートを無料で提供しています。
青を基調とした清潔感のあるデザインから黒地に黄色がアクセントになった洗練されたデザインなど、企業向けのテンプレートが多く用意されています。

Slidesgo

Googleスライドやパワーポイントのテンプレートを配布しているのがSlidesgoです。

英語のテンプレートのみですが、クオリティの高いデザインが多いのでおすすめです。
企業紹介用の「Company Profile」というテンプレートは400以上もあり、デザインも幅広いため自社のイメージに合うものを選ぶと良いでしょう。

まとめ

会社説明会資料は説明会が終わったあとにも企業を思い出してもらうために重要な役割を果たします。

そんな会社の顔ともなる会社説明会の資料を作るためには、記載する内容はもちろんのこと、構成やデザインも意識して作成しなくてはなりません。
通常業務もある忙しい中で専門外のデザインなどに気をつけながら資料作成をしなくてはいけないのであれば、時短のためにテンプレートの活用も検討しましょう。

今回の記事を参考に、より学生を引き付ける説明会にするために改善してみてください。

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