- 「即戦力となる人を採用したいけど、何を活用したらいいかわからない……」
- 「採用手法が増えてきて、どれを活用することが自社にあっているかわからない……」
今回は上記のように悩む採用担当者向けに、即戦力の採用をするのにぜひ活用してもらいたい「リクルートダイレクトスカウト」について、利用料金やスカウト機能の詳細など実際に利用した企業からの評価とあわせて紹介していきます!
リクルートダイレクトスカウトとは
リクルートダイレクトスカウトとは、株式会社リクルートが運営するハイクラス向けの転職スカウトサービスです。
最近は松坂桃李さんを起用して、テレビCMなどでプロモーションを打っており、毎月6,000名以上の新規会員が増えています。公開求人数は約50万件以上と、国内トップクラスの豊富さです。
リクルートダイレクトスカウトの特徴3つ
では、リクルートダイレクトスカウトの特徴について3つ紹介します。
登録者の属性
データベースによると約7割以上が年収600万以上で、営業や企画・コーポレートの職種が多いです。ITエンジニアに関しては、全体でみるとそれほど多くない印象ですが、その中で見てみるとWeb系より業務系のエンジニアが多いです。
年齢構成で見ると、25~44歳までの登録者が約56%、残りの44%が45~60歳以上となっています。
スカウト配信代行
候補者の検索とその後のスカウト配信をリクルート側で代行することができます。スカウト代行を導入することで業務を効率化し、求職者とのコミュニケーションに集中し採用成功率をアップできる可能性が高くなります。
ヘッドハンターからのスカウトにより返信率が高い
リクルートダイレクトスカウトは複数のヘッドハンターからのスカウトのあるハイクラス向け転職サイトで、求職者は登録レジュメに興味を持った企業からの直接スカウトも並行して受け取れる仕組みになっています。
自分に合ったヘッドハンターと出会えるという転職ニーズに応えるブランディングをしているため、開封率の高さが期待できます。
リクルートダイレクトスカウトの料金体系
リクルートダイレクトスカウトの料金体系は、初期費用は無料かつ成功報酬型となっており、詳しくは以下のようになっています。
- 【初年度】初期費用0円+採用決定時の成果報酬手数料(理論年収の15%)
- 【2年目以降】データベース利用料+採用決定時の成果報酬手数料(理論年収の15%)
初年度で採用に至らなかった場合、翌年以降データベース利用料が発生してしまいす。(150万円/年)
リクルートダイレクトスカウトのスカウト機能・仕組み
リクルートダイレクトスカウトには、6種類のスカウトがあります。では、それぞれのスカウトの特徴を見ていきましょう。
スカウトの種類 | 書類選考の有無 | 面接確約の有無 |
---|---|---|
ヘッドハンター | あり | なし |
一球入魂 | あり | なし |
FIT HUNTER | あり | なし |
企業 | なし | あり |
顧問求人 | あり | なし |
GOLD | なし | あり |
- ヘッドハンター:提携しているヘッドハンター(転職エージェント)から送る一般的なスカウト。
- 一球入魂:ヘッドハンターや企業が対象会員を選んで送るもの。送れる通数が決まっているため、経歴などを見てから送っている企業が多い。
- FIT HUNTER:経験業種を得意としているヘッドハンターが送るスカウトで、業界や職種に専門化しているため、レアな案件や詳細情報を持っている。
- 企業:求人企業から直接送るスカウトで、各企業の採用担当者が職務経歴を見て送るもの。
- 顧問求人:企業顧問としての契約をオファーするスカウト。
- GOLD:企業が話してみたい人のみに送る特別なスカウトで、返信が来た場合に面談・面接が必須。
リクルートダイレクトスカウトと他サービスの違い
企業としてはどんな手法を使うにも知りたいポイントとなる、費用面から違いを紹介していきます。
ビズリーチ
まず企業側は、リクルートダイレクトスカウトを利用するのに初期費用はかからず、採用決定時のみ成果報酬にて理論年収の15%が発生しますが、ビズリーチは初期費用で最低85万円かかる上に採用決定時に成果報酬にて理論年収の15%が発生します。
そのため、費用面については、ビズリーチの方が多くかかるといえるでしょう。
また、ビズリーチの特徴や料金、導入事例について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
doda ダイレクト
企業側の利用料に関しては、上記同様リクルートダイレクトスカウトを利用するのに初期費用はかからず、採用決定時のみ成果報酬にて理論年収の15%が発生しますが、 doda ダイレクトは初期費用が80万・180万・330万とプランがあり、採用決定時の成果報酬費用はかかりません。
そのため、doda ダイレクトは初期費用こそかかるものの、何名採用しても金額の変更がありません。
他のリクルート系サービスとの違い
リクルートダイレクトスカウトと同じ、他のリクルート系サービスとの違いについて知らない方に向けて、解説していきます。
リクルートエージェント
リクルートエージェントはいわゆる人材紹介での募集方法です。利用の際には費用はかかりませんが、採用決定時に成果報酬として費用が発生します。
基本的に理論年収の30∼35%ですが、採用が難しいとされる職種や同業他社とのバッティングが多く見込める職種に関しては、さらに費用が掛かってくる場合もあります。リクルートダイレクトスカウトより費用はかかりますが、手間のかからない手法です。
リクナビNEXT
リクナビNEXTは求人広告を掲載する媒体です。掲載する企画により費用は変わってきますが、最低20万円~最高180万円と幅広くあります。
先に支払って掲載するため採用できなかった際にも費用が掛かってしまうことはデメリットではありますが、採用成功時に費用はかからないため多くの人数を採用できた際には採用単価を抑えることができます。
リクナビNEXTの特徴や料金など、詳細を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
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リクルートダイレクトスカウトのメリット・デメリット
リクルートダイレクトスカウトの費用面と運用面で、メリットとデメリットについて見ていきます。
メリット
先にメリットにおける費用面から見ていきましょう。
費用面
費用面では、採用できた際にしか費用が掛からないため、採用できなかったが費用が掛かるといったリスクを防げるということです。運用するには完全無料なので、導入の検討もしやすいでしょう。
運用面
運用面では、候補者ごとに「最終アクセス日」「レジュメ登録日」「レジュメ更新日」があるため、転職活動をアクティブにしている候補者にアプローチができるということです。登録者の半数が最終ログイン日1ヶ月以内のアクティブ層となります。
デメリット
続いても、デメリットにおける費用面から見ていきましょう。
費用面
費用面では、1名採用するごとにコストがかかってくるため、採用人数が増えれば増えるほど比例して費用も掛かってきてしまいます。また優秀層を採用するとなると、年収も高くなるため採用単価も高くなります。
運用面
運用面では、ターゲットを採用年度でしか検索できないため、年齢で絞ることができないということです。また、配信対象の候補者リストを作成する機能がないため、候補者検索時にヒットしたタイミングでしか配信できないこともデメリットです。
リクルートダイレクトスカウトの企業からの評判
- 人事A:私がリクルートダイレクトスカウトを初めて利用した時、その使いやすさに驚きました。特に、候補者のプロフィールを一覧で確認できる機能は、私が求めていた人材を素早く見つけるのに非常に役立ちました。また、直接スカウトメッセージを送ることができ、これにより私は優秀なエンジニアを採用することができました。以前は人材探しに時間と労力をかけていましたが、リクルートダイレクトスカウトの導入により、その問題が大幅に解消されました。特に、あるプロジェクトで短期間に複数のエンジニアを採用する必要があった時、このサービスのおかげで迅速に対応することができました。
- 人事B: CMでもやっており、最近は非常に引き合いがあるみたいです。その分、登録者も急増しているみたいで、エントリー率も担保されているみたいですが。 採用のペルソナ像から、スカウトを配信する検索軸の相談まで聞いてくれ、非常にたすかりました。 結果的に採用にも繋がりました。大手企業は求人広告の掲載である程度の応募は見込めるが、中小企業はアプローチをしていかなければ応募に繋がらない。 このサービスはそういったスカウト配信を自動的に送ってくれるサービスのため、効率よくターゲットに合った人材から応募を獲得できました。
引用:ボクシル
リクルートダイレクトスカウトの利用に向いている企業
リクルートダイレクトスカウトの利用に向いている企業はどういった企業なのでしょうか?
即戦力となる人物の採用をしたい企業
ハイクラスを謳っていることもあり、登録者は経験豊富な方や資格所有者が多くいるので、入社後に即戦力として活躍できる人材の採用が見込めます。
人材探しに時間と労力がかかっているという課題をお持ちの企業
現在は、リクルート側やアウトソーシングサービスを提供している企業が工数を負担してもらえる設計になっており、求人作成・スカウト配信・採用管理ツールへの候補者登録まで行ってもらえます。業務委託として依頼できるので、採用担当者の負担が軽減します。
リクルートダイレクトスカウトの導入成功事例3社
リクルートダイレクトスカウトを導入した企業の事例を以下3項目で紹介します。
A社:エンジニア職
<導入前の課題>
- 候補者が集まらない。
<施策内容>
- ほしい人材へ向けて説明選考会などのイベント案内、求人情報の案内など、スカウトの文面を何度も変えて送信し、登録者側のタイミングで応募獲得できるよう工夫。
<導入後の実績>
- 厳選した登録者にピンポイントにスカウトメールをお送りするものだと思っていたが、検索軸を変えて幅広くアプローチしたり、文面を変えたりして何回もスカウトメール送ることができるので、新しい可能性に気づくことができた。
B社:海外営業職
<導入前の課題>
- 求人メディアにて採用していたが、目標人数の10名に至るまで採用ができていなかった。
<施策内容>
- 独自のデータベースとスカウト配信代行を取り入れることで、多くのターゲットへのアプローチができた。
<導入後の実績>
- 当社のマンパワーを割かずに、広くスカウトできた。
C社:設計職
<導入前の課題>
- 地方での設計職の採用で、人材紹介でもなかなか推薦が上がってこなかった。
<施策内容>
- 独自のデータベースを配信代行と共に活用し、新しい登録者に確実にアプローチをした。
<導入後の実績>
- 母集団数は少ないものの、スカウトからの返信率が高く、面接も実施できている。
リクルートダイレクトスカウトの利用までの流れ
- 申し込み:リクルートもしくは取り扱いのある代理店に申し込みをします。
- キックオフMTG:担当者とともに、スカウトの進め方や料金や、スカウトの活用方法などについて解説してくれます。
- スカウト準備:スカウトしたい人材の条件の設定や求人票の作成をします。
- スカウト送信:スカウト準備にて用意した人材要件に当てはまる方をスカウトをします。状況に合わせて、スカウト送信作業を代行で依頼することも可能です。
- 選考:返信があった候補者に対して、メッセージの返信や選考の案内をし、面接・面談を実施していただきます。
まとめ
今回はリクルートダイレクトスカウトについて、メリットデメリットや金額をメインに紹介しました。
現在のキャリア採用の市場は求人広告媒体・ダイレクトリクルーティングサイト・人材紹介の3種類がメインの手法になっており、それぞれ特徴が異なります。
企業ごとにニーズや課題感を明確にし、利用ツールを選定・併用することが重要です。ダイレクトリクルーティングサイトも様々な種類がありますので、詳細をさらに知りたい方は、以下の記事で各社比較しているので、ぜひ参考にしてください。
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