近年、学生や企業の動きの変化が激しく変わりゆく中で、「情報収集」や「学生との接点」を得ることが難しくなっています。
また、ツールの多様化も進み、どの媒体を使えばよいかといった悩みも絶えないでしょう。
そこで、学生利用率No.2のワンキャリア(ONE CAREER)が提供する企業向けサービス、「ワンキャリアクラウド」の特徴やメリット、デメリット、料金について紹介します。
ワンキャリアクラウドとは
学生利用率2位の就職サイトであるワンキャリア(ONE CAREER)を運営する株式会社ワンキャリアが、独自で保有する約30万件の学生の声をもとにし、データやコンテンツを活用して企業の採用課題を解決するといったサービスになります。
ワンキャリアの登録学生数は現在32万人以上(2023年時点)となっており、月間訪問数は150万人を誇っています。また、東大や京大就活生の利用率はなんと98%以上、早慶MARCH就活生の用率は75%以上と上位校学生の登録率が高くなっている媒体です。
ワンキャリアクラウドの特徴
ワンキャリアクラウドの特徴を3つ紹介します。
分析・管理の効率化が可能
学生の口コミから自社と競合他社との比較分析ができ、また大学ごとのエントリー数推移や学生事情も一目でわかることにより、業務の効率化が図れます。
学生データベースの豊富さ
なんといっても就活生の半数以上が利用している国内最大級のデータベースを保持しているワンキャリアを利用し、スカウトを直接送ることで採用したい学生へのアプローチができ、攻めの採用活動が可能になります。
採用動画配信サービスにより認知度の向上が可能
求人掲載だけでなく、 ONE CAREER LIVEといったオンラインの採用動画配信サービスを通じて多くの学生からの認知度を高めることができ、エントリー数向上にもつながります。
ワンキャリアクラウドで利用できるサービス
ワンキャリアクラウドで利用できるサービスを5つ紹介していきます。
求人掲載
ワンキャリアクラウドでは、就活ナビサイトと同様に、企業情報や説明会、インターンの情報を掲載することができます。
それだけでなく、自社の選考体験の口コミを求人ページに蓄積していくことで、採用ブランドの構築が見込めます。
スカウト
ダイレクトリクルーティングサイトのように大学やエリアなどで検索することが可能なだけでなく、インターン実績でも学生検索が可能となっているため、自社が欲しい学生に対して効率的にアプローチができます。
また、ワンキャリアは求人やES、選考に関する情報が豊富なため学生のログイン率が高く、スカウトの閲覧率も高くなっています。
ONE CAREER LIVE
ONE CAREER LIVEは累計750回以上開催されているオンライン企業説明会or合同説明会になっています。
説明会の形式はカンファレンス型と説明会/セミナー型の2種類あり、カンファレンス型にはONE CAREER SUPER LIVEや理系LIVE、インターン直前LIVEがあり、説明会/セミナー型には1社独占LIVEなどがあります。
また、アーカイブ配信も可能で、ワンキャリアクラウド内で抱えているプロの撮影・編集 スタッフが、品質の高い動画に仕上げてくれます。
採用計画
学生から見た自社の評価や他社の動向の情報収集、採用戦略設計の効率化から候補者体験の可視化、改善を約40万件以上の独自データをもとに実施することが可能となります。
ワンキャリアクラウドの料金
ワンキャリアクラウドの各機能における料金について説明します。
求人掲載
フリー | ライト | スタンダード | |
---|---|---|---|
こんな方におすすめ | まずは無償で始めたい
公式の企業情報ページを整えたい |
年間を通じてコストを抑えたい
まずは試してみたい |
定額予算で利用したい
エントリー期間にあわせてスポット掲載したい |
費用 | 0円 | システム利用料30万円
+ 10万円/月 |
システム利用料30万円
+ 30万円/月 |
公式企業ページ掲載 | 〇 | 〇 | 〇 |
イベント情報掲載 | 1イベント | 1イベント | 5イベント |
スケジュール掲載数 | 3日程 | 無制限 | 無制限 |
イベント掲載期間 | 最大2カ月 | 無制限 | 無制限 |
「注目の企業」枠の掲載 | × | × | 〇 |
参考:ワンキャリアクラウドサービス資料
掲載プランは3つあり、採用コストを抑えたい企業などはライトプランを使用していますが、実際はスタンダードプランで掲載している企業が多い状況となっています。
イベント情報は多いほど上位に表示されるといった特徴がありますので、スタンダードプランにされる企業が多いことも要因として挙げられます。
スカウト
項目 | 定額プラン | 成功報酬プラン |
---|---|---|
スカウト送信可能数 | 50通/月 | 50通/月 |
初期費用 | 30万円 | 30万円 |
利用料 | 15万円/月 | 1名:30万円 |
内定辞退による返金 | なし | あり |
参考:ワンキャリアクラウドサービス資料
料金プランは定額プランと成果報酬プランの2種類あります。
定額プランはインターンと本選考の両方で活用したいといった早期から学生にアプローチしたい企業におすすめとなっており、成果報酬プランは本選考のみで活用したいといった採用人数が少ない企業や初期費用を抑えたい企業におすすめです。
スカウトの送信可能数はどちらも月に50通になります。初期費用は30万円どちらも発生する形になり、利用料は毎月15万円、成果報酬については1名採用すると30万円発生する形になります。
ONE CAREER LIVE
イベント名 | 開催時期 | 個人情報取得見込み数 | 金額(税抜) |
---|---|---|---|
ONE CAREER SUPERLIVE | 5月/10月/12月/2月 | 平均350~450件 | 300万円 |
ONE CAREER SUPERLIVE ZERO | 3月/11月 | 平均300~400件 | 300万円 |
1社独占LIVE | 5月/6月/8月/9月/10月/11月/2月/3月 | 平均500~1,000件 | 200万円 |
インターン直前LIVE | 6月 | 平均200~300件 | 200万円 |
理系LIVE | 7月/11月 | 平均100~150件 | 200万円 |
参考:ワンキャリアクラウドサービス資料
1つのイベントに参画するのに最低200万円から参加が可能といった料金体系となっています。LIVEの種類によって、エントリー数の見込みは100~1000までとかなり幅があります。訴求したい時期やターゲットなど、予算に合わせてカスタマイズが可能となっています。
採用計画
採用計画については、自社だけでなく、競合の分析や学生の動向も把握することができます。ワンキャリアクラウドにお申し込みをいただくと誰でも無料で利用できる機能となっています。
ワンキャリアクラウドのメリット・デメリット
ワンキャリアクラウドのメリットとデメリットについて紹介していきます。
メリット
求人掲載を始め、スカウト機能や学生の口コミを利用して採用計画を立て、採用活動をトータルサポートすることが可能になっているため、採用の効率化が実現できます。
デメリット
スカウトの一括送信ができず、1通ずつ送らないといけないため、工数がかかってしまう点がデメリットとして挙げられます。
ワンキャリアクラウドの利用に向いている企業
ワンキャリアクラウドの利用にはどのような企業が向いているのでしょうか。
作業工数を削減したい企業
採用計画を立案する際に、大学のホームページや学生へのヒアリングなどの情報収集を地道に行うことでかなりの時間を要します。
しかし、ワンキャリアクラウドの採用計画機能を使うことによって、エントリー開始時期や大学ごとの催事スケジュール、競合他社の選考情報などをまとめて取得できることで、作業時間の削減が見込めます。
自社のブランディングを強化したい企業
ワンキャリアクラウドでは、オンライン説明会や企業へのインタビュー動画の配信など、自社の採用ブランド構築を促してくれます。
ワンキャリアクラウドでは企業ブランディングを形成しやすくなっており、学生への認知度やイメージの向上が一番の目的という企業にとってはおすすめです。
ワンキャリアクラウドの導入事例
ワンキャリアクラウドの導入によって成功した3社の事例を紹介していきます。
不動産・建設業界:B社
<課題>
- ターゲット学生への認知、営業、施工管理職の魅力を伝える機会
<施策内容>
- 「ONE CAREER LIVE」の動画配信を行ったことで、1,000名以上の母集団形成を実現
<成果>
- オンラインイベントだけでなく、アーカイブ動画を利用することで、会社理解が深まり、ミスマッチを防ぐことができた
金融業界:K社
<課題>
- 初めての新卒採用で、社内にノウハウがなかった
- 特に、「優秀人材に響くメッセージ」や「母集団形成方法」の2つが分からない点だった
<施策内容>
- ONE CAREER LIVEによる説明会動画の配信
<成果>
- ワンキャリアクラウドを導入することで最新の情報が手に入り、初年度に1名採用することを実現。年々応募が増え、23卒採用では掲載を開始してから半年足らずで300名弱のエントリーを獲得
広告・マスコミ業界:J社
<課題>
- 関西圏以外の地域の認知が少なく 、関西圏以外の学生のエントリーを増やしたい
<施策内容>
- ワンキャリアクラウドと共同で生放送Youtube企業説明会「西日本POWER LIVE」を開催
<成果>
- 関東の他にも接点が少なかった地方からもエントリーが集まるようになった。テレビ業界以外の分野に興味を持つ学生のエントリーも増加
ワンキャリアクラウドの利用の流れ
ここでは、ワンキャリアクラウドの求人掲載までの流れを紹介します。
- 申込
※ID,PWが発行されます - ログインして会社情報入力
- 原稿作成・入稿
※審査を終えた後、入稿されます - 掲載
最短2営業日で、募集まで可能です。
ワンキャリアクラウドにサポートはある?
企業情報登録からその後の流れまで専任のカスタマーサクセス担当がサポートとしてつきますので、安心してお使いできます。
また、ワンキャリアライブですと、企画から運営までフルサポート制度が整っています。
まとめ
今回は、ワンキャリアクラウドについてメリットやデメリット、導入事例などを紹介しました。
エントリー不足や認知度、業務工数の多さなどが新卒採用の課題として主にありますが、こうした課題をお持ちの企業はぜひワンキャリアクラウドを使用して少しでも課題を減らし、採用成功へとつなげていければと思います。
学生が利用するワンキャリアの詳しい内容につきましては、下記の記事で解説していますので、あわせて参考にしてください。