ホワイト企業の特徴は?ホワイト企業と認識してもらうポイントも紹介

  • 福永 はるか
    • 2026-01-20
    • 641view

    就職活動をしている学生や転職希望の求職者にとって、応募する企業が「ホワイト企業」であるかどうかは、重要視するポイントの一つといえます。

    今回は、ホワイト企業の特徴や認識されることで得られるメリットなどを紹介していきます。ホワイト企業と認識してもらうための方法も紹介するので、人事担当の方は参考にしてみてください。

    ホワイト企業とは?

    ホワイト企業とはホワイト企業とは「働きやすい企業」を表す言葉として使用されています。

    ホワイト企業という言葉に明確な決まりはありませんが、一般的に福利厚生の充実や就労時間の適正さ、離職率の低さといった、社員が働きやすくなる職場環境を整えている企業を指しています。

    ホワイト企業が注目されている理由とは?

    ホワイト企業が注目されている理由の一つに、ホワイト企業の対局にある「ブラック企業」と呼ばれる存在があります。

    ブラック企業は過重労働に加え、サービス残業や休日出勤など社員への待遇が悪く離職率の高い企業を表した言葉です。2013年のユーキャン新語・流行語大賞に選ばれるなど話題になった言葉で、過酷な労働環境が原因で過労死や自殺が大きな問題となっています。

    そんな、ブラック企業の対極として生まれたのがホワイト企業であり、働きやすさを表す一つの指標となるでしょう。

    関連記事
    あなたの企業は大丈夫?学生が思う「ブラック企業の特徴ランキング」

    学生が企業選びの際に一度は考えること。それは自分の働く会社がブラック企業か否かです。 今回は学生目線で思う、ブラック企業の特徴をランキング形式でご紹介します。あなたの企業が当てはまっていないか、この機会にぜひ、確認してみてください。 […]

    就活生が思う「ブラック企業の特徴ランキング」

    ホワイト企業の特徴

    ホワイト企業の特徴を紹介します。

    1. 平均の勤続年数が長く離職率も低い
    2. 福利厚生が充実している
    3. 残業がないまたは残業時間が短い
    4. 基本給が高く給与が安定している
    5. 有給が取りやすい
    6. 働いている年齢層に偏りがない
    7. 研修制度が充実している
    8. 社員を評価する基準が明確になっている
    9. 女性が働きやすい環境づくりをしている

    上記以外にもフレックスタイムや短時間勤務など、社員が働きやすくなるよう柔軟な勤務体制をとっている場合もホワイト企業の特徴になります。「ホワイト企業」と一言でいっても様々な企業が存在し、働く側の感じ方によってはホワイト企業の特徴も変わってくるといえるでしょう。

    ホワイト企業の特徴あるある

    ここでは、ホワイト企業の特徴「あるある」について解説していきます。

    特徴その1:働き方

    まず、ホワイト企業の働き方「あるある」について紹介します。

    残業が少ない

    ホワイト企業は、定時出勤で定時退社、休憩時間もしっかりとれる会社が多いでしょう。そのため、基本的に残業が少ない特徴があり「ノー残業デー」を作るなど、企業全体で定時には帰宅という雰囲気が当たり前になっています。自分の時間や家族との時間を大切にしてほしいと考える社員や上司が多いのもホワイト企業の「あるある」といえます。

    有給休暇取得が当たり前

    有給休暇が当たり前の雰囲気で取得できるといった特徴もあります。企業によっては、有給休暇に対して良いイメージを持たない場合もあります。しかし、社員のワークライフバランスを重視しているホワイト企業では、有給休暇の取得を推進する声かけや取り組みが多い傾向にあるでしょう。

    育休・産休制度がとりやすい

    社員が働きやすい環境づくりを基本としているホワイト企業では、ライフステージの変化が大きい女性を支えるための制度や取り組みを実施している場合が多いでしょう。そういった企業では、女性の役職者や役員が多いのも「あるある」といえます。

    特徴その2:福利厚生

    ホワイト企業では福利厚生の充実が特徴としてあげられます。ここでの福利厚生は、健康保険や厚生年金といった法律で決められたものではなく、会社独自のものになります。

    各種手当が充実

    ホワイト企業の福利厚生で当たり前といっていいほど充実しているのが、通勤や住宅(家賃)手当の支給でしょう。通勤・住宅手当ともに、一部または全額支給をする企業がほとんどといえます。また、扶養家族がいる社員に対しては、家族手当を支給している企業もあり、各種手当が充実している企業が多いといえます。

    育児支援が手厚い

    ホワイト企業では、社員の子育てを支援するために社内に託児所を設けているケースがあり、ベビーシッターを雇う会社もあります。また、法的な義務として与えられる育児休暇とは別で、休暇をとれる制度を設けていることもあるでしょう。

    レクリエーションの開催

    ホワイト企業は、社員全員が心も体も健康でいてほしいと願うので、レクリエーションやスポーツ大会などの開催を率先して行っています。また、スポーツジムなどを安く使用できる制度を設けている場合もあります。

    特徴その3:働く環境

    ホワイト企業での働く環境「あるある」を紹介していきます。

    オフィスが清潔

    ホワイト企業では、オフィスの環境が重要と考えるため、清潔である場合が多いです。ホワイト企業は、業績が安定していることが多く衛生管理のために費用をかける企業も多いでしょう。また、清潔さだけでなくオフィスの備品にも力を入れるので、体に負担をかけないデスクや椅子を取り入れるなど、働く社員への配慮があります。

    研修制度が充実している

    人材の教育や育成といった研修制度が充実しているのも、ホワイト企業のあるあるでしょう。「社員の長期的な雇用」をベースに考えるホワイト企業では、社員がスキルアップできるよう定期的な研修を開催しています。

    ホワイト企業と認識されることで得られるメリット

    ホワイト企業の特徴について解説してきましたが、ここでは、ホワイト企業と認識されることや、そうなるために取り組むことで得られるメリットについて解説していきます。

    採用活動が有利になる

    求職者にホワイト企業と認識されることにより、採用活動が有利になるメリットがあります。求職者は、仕事内容と同じくらい労働環境についても注目している場合が多いでしょう。そのため、ホワイト企業と認識されることは、応募者への大きなアピールとなるのです。

    優秀な人材の獲得に繋がる

    優秀な人材が集まりやすいというのも、ホワイト企業と認識されることで得られるメリットの一つです。「あの企業はホワイト企業である」と聞くと、自分も働いてみたいと思う求職者が多くなります。そのため、多くの求職者と出会う機会が増え、優秀な人材の獲得に繋がる可能性が高まるでしょう。

    企業の生産性が上がる

    ホワイト企業であるということは「働きやすい環境」「社員のスキルアップ」「社員個人の尊重」など、社員が心身ともに健康な状態で働ける環境が整っている証です。そういった部分で取り組み、改善を図っている企業は生産性が上がるといえるでしょう。

    企業のイメージアップになる

    ホワイト企業と呼ばれることによって、良い会社であるという最も分かりやすい指標になるでしょう。ホワイト企業と認識されれば、「安定した働き方ができる」「福利厚生がしっかりしている」「社員ファースト」といったイメージを持ってもらえます。

    企業に対して良いイメージを持ってもらえれば、知名度や注目度が上がることにも繋がる可能性があります。

    自社の抱える課題が明確になる

    ホワイト企業と認識してもらうための基準は広範囲にわたります。

    「どのような基準を満たせば良いのか」「自社の何が基準に満たしていないのか」などを企業全体で考えることで、自社の抱えている課題が明確になるでしょう。そのような課題に取り組む姿勢が、評価されることに繋がります。

    ホワイト企業と認識してもらうための方法

    ここでは、ホワイト企業と認識してもらうための方法について紹介していきます。

    ホワイトマークの取得

    ホワイトマークとは

    画像引用:厚生労働省

    厚生労働省では、労働者の健康維持や安全対策に積極的に取り組み、常に高い水準を維持している企業を「安全衛生優良企業」と認定しています。「安全衛生優良企業」と認められると、認定マークである「ホワイトマーク」が付与されます。

    認定には約80ある項目の基準を満たすなどをクリアする必要があり、付与されたホワイトマークはホームページや求人広告などにつけることが可能になります。世間や求職者へホワイト企業だと認識されることに繋がるでしょう。

    企業対象の表彰制度を活用

    民間が運営するホワイト企業表彰制度を活用するのも、ホワイト企業と認識してもらうための方法の一つでしょう。

    一般財団法人日本次世代企業普及機構が運営する「ホワイト企業認定」例えば、ホワイト企業大賞企画委員会が企画運営する「ホワイト企業大賞」や、一般財団法人日本次世代企業普及機構が運営する「ホワイト企業認定」などがあります。

    ホワイト企業とされている企業事例

    最後に、ホワイト企業とされている企業を何社か紹介していきます。

    トヨタ自動車

    世界でもトップを誇る自動車製造の大企業トヨタ自動車は、「安全衛生優良企業認定 ホワイトマーク」を付与されています。トヨタ自動車では社員形態に関係なく、やる気のある社員をバックアップするといった企業の特徴があります。

    そのため、新卒の新入社員でもチャンスをつかみ活躍できる環境が整っている企業です。また、大企業でありながら会社全体の交流が多いのもこの企業の特徴です。

    デンソー

    自動車部品メーカーのデンソーは2022年のデータによると、平均年収が780万円以上であり、平均勤続年数が約22年と長いのが特徴です。2023年には、社員の健康増進に力を入れている企業として、7年連続で「健康経営優良法人ホワイト500」に認定されています。

    トヨタグループの中でも特に地域との繋がりを大切にし、国内の災害地へは資源を迅速に送るなど社会貢献も積極的に行っています。また、産休や育休以外にも短時間勤務の申請がしやすいといった、女性が働きやすい環境づくりも整えています。

    石油資源開発

    石油資源開発は東証プライムに上場している企業で、海外の事業にも力を入れています。企業の特徴としては、教育部門に尽力している点があげられます。英語に関する教育に熱心で海外研修などもある企業です。

    また、残業などの労働時間は徹底して管理しており、無理な残業がないというホワイト企業特有の特徴があります。非営利一般社団法人安全衛生優良企業マーク推進機構によると、認定マークとして、「健康経営優良法人ホワイト500」のほか、子育てサポートに関する「くるみん」マーク、女性の活躍を推進する会社づくりをしている印の「えるぼし」マークを付与されています。

    まとめ

    2023年2月版の非営利一般社団法人安全衛生優良企業マーク推進機構公表の「ホワイト企業ランキング」では、1位にケーブルテレビ株式会社(本社:栃木県栃木市)、2位に千葉銀行(本社:千葉県千葉市)がランクインしました。

    2023年1月に実施された第9回ホワイト企業アワードの受賞企業(一般財団法人日本次世代企業普及機構が認定)には、最優秀賞に株式会社サンテック(本社:香川県綾歌郡)、スワロー工業株式会社(本社:新潟県燕市)が選ばれています。これらの企業がどのような取り組みをしているのかを調べることも、ホワイト企業と認定されるための参考になるかもしれません。

    現代社会において「入社できてもブラック企業だったらどうしよう」と、先行きが見えない不安を抱えながら就転職活動をする方も多くいます。そのような中で、会社が安心して働ける環境であることは、採用活動が有利になるだけでなく社員の離職率を下げることにも繋がります。

    ホワイト企業と認識してもらうためにも、この記事を参考に今一度、労働の条件や環境を見直してみてはいかがでしょう。