学生が企業選びの際に一度は考えること。それは自分の働く会社がブラック企業か否かです。
今回は学生目線で思う、ブラック企業の特徴をランキング形式でご紹介します。あなたの企業が当てはまっていないか、この機会にぜひ、確認してみてください。
ブラック企業とは?
突然ですが「ブラック企業」というと、どんなイメージが浮かびますか?
ブラック企業という言葉は1990年代に生まれたとされています。2013年に新語・流行語大賞を受賞してから、ブラック企業という概念が日本中に広まることになりました。
ブラック企業の完全な定義はありませんが、一般的には、労働基準法や企業経営の際に守らなければいけない法律を無視している企業や、社員に長時間労働やサービス残業を課す企業などを指します。
また、現代の生活スタイルに合っていない価値観や規律を押し付ける企業も学生からブラック企業と思われる可能性があります。
約90%学生がブラック企業を気にしている
2018年には厚労省が初めて「ブラック企業リスト」を公開するなど、今の就活生も企業選びでかなり意識しています。
下記はディスコが調査した「就活生に聞いたブラック企業とホワイト企業への考え」という調査データになります。19卒と20卒学生の比較データになりますが、比べると5.5ポイントも気にした(している)学生が増加していることがわかります。
引用:キャリタスリサーチ
また同調査によると、ブラック企業を調べた経験がある学生は全体の約8割であり、その調べ方で最も多かったのは口コミサイトで、なんと約9割にも上る結果となりました。
それでは、学生にブラック企業とみなされる企業には、具体的にどのような特徴があるのでしょうか?
ブラック企業の特徴
サービス残業(残業代が支払われない)
サービス残業とは、規定の時間を超えて労働した場合に払わないといけない賃金が支払われない状態を指します。
労働基準法の37条で取り締まられているにも関わらず、サービス残業は今も当たり前に存在しているのではないでしょうか。
「定時以降はタイムカードを入力できない」「始業時間以前に出社しなければならない」などの情報がインターネット上にあると、学生にブラックな企業だと思われてしまいがちです。
OB・OG訪問で一日の流れを何名かに聞いた後、会社の電気が夜何時までついているか確認する学生もいるそうです。
パワハラ・セクハラ
パワハラ・セクハラには以下のような発言がその判断材料になってきます。
- 面接の時に面接官の態度が高圧的だった
- 圧迫面接だった
- 女性は●●である男性は●●であるなどの性別に関する発言
家族構成や恋人について事細かく聞かれること、女性に対して結婚や出産の予定を聞くこともパワハラ・セクハラと認識されやすいでしょう。
また、来社時に怒鳴り声が聞こえたり、女性がお茶を汲んで周っている場面などを見聞きした時も、学生にブラック認定されるかもしれません。
数あるブラック企業の特徴の中でも、パワハラ・セクハラは一番可視化されやすいと言えるでしょう。
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凝り固まった慣例
凝り固まったルールや暗黙の了解がある場合、ブラック企業ではないかと疑われてしまいます。その例として、先輩社員より先に退社してはいけない、飲み会は全員参加、退社後の遊びを断ると関係が悪くなる雰囲気を出すなどが挙げられます。
有給休暇は成果が出ている社員でないと取得できない、男性の育児休暇は取りにくいなども、暗黙の了解として社内にある会社も多いでしょう。
このようなルールが存在していると「学生は上司に逆らうことができない=自由でない」と感じてしまい、ある程度の柔軟さや自由さを求める現代学生には、そのような会社は敬遠されてしまうこともあります。
HP記載・採用時に提示された条件と違う
ホームページや採用時に提示された条件と違う場合、学生はその企業に対してブラックと言う印象を持ちます。
- 採用ホームページでは、有給休暇取得率100%とあったのに実際は5年以上働いた人しか取れない仕組みだった。
- 採用時には営業職ではなくエンジニア職として働くことを口頭で伝えられたが、実際は営業兼エンジニアだった。
このように、提示された条件と違う仕事内容や福利厚生が発覚した場合、ブラック企業と思われる可能性があります。
口頭でのコミュニケーションによるミスや学生側の誤解もあるため、一概に企業側が悪いとは言えませんが、防ぐためには、書面でのやり取りや曖昧な言い方を辞めるなどの対策が必要でしょう。
土日出勤(労働条件が過酷)
ワークライフバランスを重視している一部の学生にとっては、土日に出勤させること自体がブラックであると思っている人もいます。
一方で、サービス残業のように、賃金を払わずして出勤させている場合は完全に違法(ブラック)ですが、賃金がでるのであれば大丈夫と割り切れる学生もいます。土日出勤に関しては学生によって感じ方が様々なので、面接時などに土日出勤がある旨を説明しておくといいでしょう。
持ち帰って仕事をせざるを得ない環境
サービス残業と似ていますが、持ち帰ざるを得ない量の仕事を課す企業やそのような風潮がある企業はブラックと思われがちです。
もちろん、個人の仕事の生産性や効率の良さによってもこなせる仕事の量が変わります。
しかし、持ち帰って仕事をしている時間分の賃金が発生していないと、サービス残業と同じ扱いになります。
また、働き方改革で定時に上がらなければならなくなったのにも関わらず、仕事の量が変わらないので持ち帰るしかない、という状況を意図的に作っているのであれば、ブラックと見なしてもよいでしょう。
インターネット上の社員口コミなどで発覚することが多いです。
まとめ
学生が思うブラック企業の特徴ランキングをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
インターネットが発達している現代では、社員の口コミやOB/OG訪問でリアルな情報を集めることができます。
少しでも当てはまった企業の方は、ぜひとも早めに対策を練ってみてください!
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