ここ最近、採用マーケットにおいてよく耳にする「リファラル採用」。中途採用活動において検討の企業様も多いのではないでしょうか。導入するにあたり、報酬の相場は気になりますよね。今回は「リファラル採用の報酬相場と報酬額の設定方法」をテーマにお届けしていきます!
リファラル採用【referral】とは
リファラル採用とは、参照・照会・委託・紹介の事で、既存社員からの紹介を介した採用方法の事を言います。昔は縁故と呼ばれていた方法で、今は、縁故採用2.0と呼ばれていたりするそうです。
何十万円かけて中途媒体に掲載しても採用が0人だったりと、新卒中途共に採用活動に苦戦している企業様が非常に多い中、昔ながらの「つて」を頼った採用が注目を集めているようです。このリファラル採用、成功した際に紹介者(既存社員)に支払われる報奨金はいくらぐらいなのでしょうか。
リファラル採用という言葉を聞いた事ある 26%
社員紹介の報償制度を導入している 23.8%
報酬金の平均設定額
リファラルリクルーティング株式会社が実施した、東京都内の中小・ベンチャー企業227社に調査した「リファラルリクルーティング調査レポート」によると、リファラル採用における報奨金(インセンティブ)の平均額は133,519円だったそうです。ただ、最も低い1万円から最も高い35万円まで、企業毎に大きく差が開く結果になったそうです。
報酬の決め方は?
媒体に掲載しても採用が難しく、早期離職も多い今の時代・・・そんな中、応募数を増やし、入社後の離職率を下げるのにも効果的なリファラル採用。成功させるためには、何と言っても『既存社員の積極的な協力』が必要不可欠です!社員のモチベーションを上げるために、どのように報酬を決めればよいのでしょうか。
採用単価によって報酬を分ける
1人当たりの採用コストは、以下の金額が一般的だと言われています。
新卒採用 | 中途採用 |
平均50万円 | 平均80~300万円 |
自社の採用単価を計算されている人事の方も多いと思いますが、職種や役職によって採用単価にばらつきがあるのではないでしょうか?採用単価の高い職種は報酬も高く・・・など、基準を分けてみるのはいかがでしょうか?
(例)
職種別 | 営業職採用で10万円、事務職採用で5万円など |
経験・スキル | 職種や業種など、紹介者の経験やスキルによって基準を設定
経理業務経験3年以上の場合:3万円/法人営業経験5年以上の場合:5万円 |
年収ベース | 紹介者が入社した場合の年収想定額により基準を設定
~500万まで:10万円/501~1000万まで:30万円 |
そうすれば、採用単価の高い職種にも社員の関心が高まり、同時に紹介意欲も高める効果が期待できるのではないでしょうか。
採用・紹介人数でボーナスを設定する
「採用確定1人につき、●●円」というのが一般的な考え方だと思います。それ以外にも、人数ボーナスを設定してみるのはどうでしょうか。
・紹介人数5人につき → + 数千円!
・書類選考5人通過で → + 数千円!
・採用確定3人 → + 数万円!
リファラル採用に対するモチベーションを高める具体的な基準を設けることで、紹介の人数の増加が見込まれるのではないでしょうか!
期間を設定する
今回は、「応募の期間」と「入社後の期間」の2軸で見ていきたいと思います!
「応募の期間」
いくら採用費用を抑えられるからとはいえ、あまり応募期間をダラダラと続けては社員の積極性を見い出すことはできません。「●月●日 ~ ○月○日まで!」と、しっかりと期間を提示することで特別感を演出することもでき、社員⇔友人間でも具体的なスケジュールをもって話をすることができるでしょう。
「入社後の期間」
社員からの紹介で入社といえども、早期離職の可能性がゼロとは限りません。そこでオススメするのは“分割報酬”です!例えば、採用1人につき5万円の報酬だとします。採用確定時に全額支払うのではなく、
(例)採用確定時で2万円 → 入社3ヶ月経過で1万円 → 入社半年で2万円
というように数ヶ月に分けて支払う仕組みです。
採用費用を抑え、採用した社員にはできるだけ長く勤務してもらいたい!というのがリファラル採用における大きな目的です。分割報酬制度を導入すれば、紹介者が入社後もフォローを行い、離職率を抑えることにもつながります。きちんと目的を果たした上で報酬が支払われるので、これはオススメです!
以上、リファラル採用の平均報酬額と報酬の決め方についてお届けしてきました!まだまだ進化を続けるリファラル採用。今後の動向からも目が離せません。もし、まだ試した事がないようでしたら、1度社内で検討してみるのもありかもしれませんね!是非、また更新した際は見に来ていただければと思います!
それでは。
さて、本日は、中途リファラル採用で成功する方法を伝授致します。最近では、採用業界のトレンドになってきている「リファラル採用」ですが、何がそんなに良いのでしょうか。 「リファラル採用(referral)」のメリット 思っていたよりも「ミス[…]