今回のテーマは、『学生に開封されるメール』についてです。
採用競争が激化する新卒採用。いまや就活生が企業から受け取るメールは、1日で約30通といわれています。
説明会の案内や選考日程の案内、事前確認の連絡にダイレクトメールなど、さまざまなメールが行き交うなか「どうしたら学生にメールを開封してもらえるのか!?」にフォーカスを当てて、徹底解剖していきたいと思います!
「効果的なメール件名作成」事例4選
「企業紹介は定型文の用意があるけど、『件名』はどうしようか?」社内でそんな会話をされたことはありませんか?
そこで!より効率よく件名を決めることができるように「学生の検索キーワード」と「心理を読んだメールの件名」をご紹介していきます!
1:要点を文頭に記載する
下記例を見て、自社のメール件名に当てはめてみてください。
2、★当日選考受験可★社長が話す限定説明会(社内見学ツアー付き)
どちらがこの時期の学生にヒットするでしょうか?
それは後者になります。
なぜかというと、メリットである『★当日選考受験可★』という要点を文頭にもってくることで、表示範囲外の文章もチェックしたい!という心理に働きかける効果があるからです!学生の就職活動期間の早期化・短期化が目立つ今、手っ取り早いと思わせるメリットは大きな意味を持つかもしれませんね!
2:具体的な数値や対象を入れる
では、この2つではどちらの方が目に留まりやすいと思いますか?
2、≪4月25日(水)〆切≫TOPセミナーのご案内!
こちらも、恐らくクリックされやすいのは後者。
「4月25日(水)」と、具体的な〆切を表記することにより、いつまでに何をしなければならないか?といった、設けられた締切日に向けて行動を起こさせる効果が期待できます!
また、具体的な勤務地などを件名に含んで送ることによって、あらかじめ対象者を細分化することもできるため、とても重要なポイントであると言えますね!
3:特別感を出す
2、【早期選考のご案内】スカウト限定日程のご案内
では上記2つでは、どちらのほうが特別感が出ていると思いますか?それは、前者です。
文頭で『●●対象者限定』とあることで、誰にでも送っているわけではないと一目で分かる前者ののほうが、開封率が高いと予測できます!
その他にも、「新鮮さを演出する」ことも重要なポイントです。
こちらはアパレル業界からのダイレクトメールですが、
2、★速報★タイムセール情報/○月○日○○時より新作○○を限定値下げ
内容自体は同じであっても、後者の『★速報★タイムセール情報』が文頭に入ることによって、新鮮化が異なり、開封率は高くなると想定しています。
4:件名の長さ
欲しいと思った人材には件名にも気持ちを入れてしまいがちですが、力を入れすぎて件名が長くなってしまい読みづらく、くどい印象になってしまう可能性も。しかし、逆に短いと素っ気ない印象になってしまいます。
件名は25文字~30文字でサラッと読めるくらいの文字数にしましょう!
件名に入れるワードの中でも、あまり好ましくないネガティブワードがあります。急募や大量採用というワードは良い印象を与えないことがあるので、使用は避けたほうが良いでしょう。
誰にでも送っているわけでなく、少なくとも自分は複数人の中から選ばれている!という心理を突くことで同じ一通のメールでも学生にとっての重要性は大きく変わってくると思います!
メールの内容の書き方については、こちらの記事でご紹介しています!合わせてご覧ください!
こんにちは。 採用アウトソーシング会社CareerMartのオフィシャルブログ、 キャリブロ金曜日担当のFridayスジです。 長かった夏も終わり、肌寒い日々が続いておりますが 皆様、体調管理は万全でしょうか。 私は、辛い[…]
通常のメールラリーに近しいかたちを活用!
●【説明会のご案内】(□□株式会社) ←不特定多数へ送っている感満載
弊社の企業様でも、説明会への予約状況が芳しくなく、応募者へメール配信をしている企業様は多く見受けられます。そのため、いわゆる就職サイト上のメッセージのやり取りの中でも通常のメールと同様の雰囲気を出すことが重要です。
本来であれば「採用担当の○○です。」と会社名だけでなく、お名前も開示した方が学生は安心しますよね。
ホームページや就職サイトで会社の雰囲気がわかるようにすることと同様、メール文章内であっても開示できる情報は開示をした方が学生にとっては安心感を与える材料となります!
記号【】★を使った視覚の工夫!
上記をお読み頂いた方でもうお気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、「これを伝えたい!これを見てほしい!」といった要点には【】、≪≫、★のような記号を用いることが大変効果的です。
★当日選考受験可★社長が話す限定説明会(社内見学ツアー付き)
⇒ 当日選考に進めるメリットを★を用いて強調。
というように、「本当に伝えたいこと」を視覚の心理で工夫することで、見え方は一段と変わってくると思います!
件名が一行の文章のようになっていませんか?まずは記号を取り入れるという簡単な作業からはじめてみるのも良いかもしれません!
【緊急】や【重要】などの使い分け
よく、皆様の元に届くメールで【緊急】や【重要】、さらには【訂正】・【お詫び】といった件名のものはありませんか?
こちらも記号【】を使い、伝えたいことを文頭に持ってくるまでは前述でお届けした通りなのですが、ここで重要なのは、いかに正しく伝えるか!?の使い分けです。
例えば、ある1人の学生へ選考結果のメールを送るとします。
内容は、「ぜひ最終選考に進んで頂きたいので、都合の良い日時を返信してほしい」といった内容。他の選考対応や通常業務を考えると、なるべく早く返信してもらいたいですよね!
そこで。以下A~Cの3つで最も件名に適切ではないものはどれだと思いますか?
B:【緊急】重要です。ご確認ください。
C:【お願い】最終選考日時の調整
最も不適切なのは、『B:【緊急】重要です。ご確認ください。』です。
理由はお分かりの通り、これでは要点も用件も何も伝わってきません。また、「緊急」や「至急」といった言葉は、本当の緊急事態の際にやむを得ず使用するほうが良く、日程調整などではあまり適切とは言えないかもしれませんね。
さらに!「重要」という言葉は、受け取る学生によっては要返信事項ではなく、何かのPRや広告かな?と思ってしまう学生もいるんだとか。
確かに、受け取り手によっては色んな意味にとられても不思議ではありません。せっかく最終選考のご案内をしても、件名の時点で正しく伝わらなければ開封にすら至らない可能性も0ではないのです・・・。
いかに正しく伝えるか!?といった細かな使い分けは非常に重要ということになります!
「Good文面」「NG文面」の事例
ここでは、求職者がGood/NGと感じるポイント、文面パターンをご紹介していきます!
Good文面
「未経験に安心の研修あり!〇〇様の受け入れ環境が整っています。」
未経験でも安心できる研修があるというGoodなポイントです!さらに、特別感を出すために個人名を使ってあげることは親近感を持ってもらえます。硬くなりすぎず、威圧感を出さないようにしましょう。
Goodポイント
- 自分だけに送られているような特別感
- 希望条件に合っている
- 要点がわかりやすい
- 入社後の働くイメージがわく
NG文面
「急募で○○職募集~ぜひ一度お越しください!」
この文面だと、人が足りていなく、会社の経営がうまくいっていない印象を受けてしまいます。また、誰にでも送信してそうな件名にも見え、開かれない可能性が高いです。内容がよくても、件名のせいで誰にでも送っているような文章に見えてしまいます。特別感も全くないので、このような件名は避けましょう。
NGポイント
- 一斉送信メールだとわかる
- なぜ自分にメールが送信されたのかわからない
- そもそも希望条件に合っていない
- 文章が長くてわかりづらい
まとめ
以上、『学生に開封されるメール』についてお届けしてきました。最後に簡単にまとめると、『具体的』な『要点(メリット)』で『特別感』を出す!といったところでしょうか。
いかに件名で伝えるかが鍵となります!ぜひ今一度、普段学生に送っているメールが「開封したくなる件名になっているか」!? 確認してみましょう!!
本採用は出だしが肝心!ちなみに2020卒学生。マイナビのスカウト開封率(2019年4月)は約20%。
ということは・・・『いかにメールを開封してもらう仕組みを作るか』がイマドキの学生の攻略法になるということですね!!我々も日々勉強中です。。!
今後も、皆さまにお役立ち出来るような情報に加え、「誠」を持って、弊社スタッフ一同対応させて頂きます。
お困りな点や、ご相談などがあればいつでもお気軽にお問合せください!
それでは!また次回も宜しくお願いします!!
今回は、『スカウトメールの開封率』をお届けしたいと思います! スカウトメールとは 企業側は、スカウトを送るターゲットを選択・設定し、応募者側はスカウトサービスに登録していると企業からスカウトメールを受け取ることができるシステムです。 […]