緊急事態宣言が全国に発令され、今まで通りの外出が困難になりました。この未曾有の状況下で、中途採用はどのように進めていくべきなのか悩まれている方も多いのではないでしょうか。
経済活動が中止せざるを得ない状況ですが、中途採用市場はどのようになっているのでしょうか。新型コロナが中途採用にあたえる影響、企業の動き、求職者の動きをまとめましたのでぜひご覧下さい。
大手転職サイトのイベント開催状況
「マイナビ転職」5月末までイベント開催中止・延期
マイナビは2月下旬より、各地域のイベントを中止・延期していましたが、4/14ここ数週間の感染拡大状況を鑑みて、「5月9日(土)~5月30日(土)」の期間におけるマイナビ転職フェア(17拠点)の開催を【中止】することを決定いたしました。
パーソルキャリア 4月~7月までDODA転職フェア開催中止
総合人材サービス、パーソルグループのパーソルキャリア株式会社は、国内の新型コロナウイルス感染症の拡大状況を踏まえ、感染拡大抑止の観点から、2020年4月と5月に開催を予定していた「doda転職フェア セレクト」と、6月と7月に開催を予定していた「doda転職フェア」の中止を決定いたしました。なお、6月以降の「doda転職フェア セレクト」の開催につきましては、事態の状況を見極め判断いたします。
【他社の活動状況】中途採用は止まっていない!
なんと!半数以上の企業が採用継続している
新型コロナの影響で全ての企業の中途採用がクローズしたわけではありません。
大手中途採用サイトであるリクナビNEXTの2020年4月17日時点での掲載総数は39,588件、dodaの掲載総数は67,401件と数多くの求人が掲載されています。新着求人数も両サイトとも1,000件以上となっており、決してすべての募集がクローズしたとは言えません。
また、エン・ジャパン株式会社が運営する「ミドルの転職」上で、サイトを利用している転職コンサルタントを対象に「感染症拡大による中途採用への影響」についてをアンケートをとったところ、85%が「新型コロナが流行する中、半数以上の企業が採用を継続している」と回答しています。
(画像参照:エンジャパン)
エンジニア領域の採用支援をするFindy社のアンケートでも、85%が採用を継続しており、66.7%が採用人数は変わらない、そして14.8%が採用人数を計画より減らして採用継続をしているとのことです。3.7%と少ない数値ではあるものの、採用人数を当初の計画より増やして、採用実施をしているという声も見られます。
好機ととらえる企業も!?
新型コロナの影響で動きが鈍化している企業もある中で、この状況を好機と感じている企業もいます。「ミドルの転職」を利用する転職コンサルタントへのアンケート調査によると、ベンチャー企業や中小・中堅企業、外資系企業を中心に、全体の3割が採用好機ととらえているそうです。
(グラフ引用:エンジャパン)
大手企業の方が、中途採用活動の手を緩めないかと思いきや、意外にもベンチャー・中堅中小企業の方が積極的に採用活動を行っている印象だということです。
職種別に見ると、IT・Web・通信などの技術系職種と、営業系職種は積極的に採用活動を継続しています。競合企業が動きを止めているうちに優良人材を囲い込みに行きたい、事業のキャッシュに余裕があるうちに採用を進めておきたい、といった意見が目立ちます。
企業がこの状況を好機と捉え、中途採用活動を積極的に行っているのには、下記理由が挙げられています。
- 大企業が採用を控えると考えられ、ベンチャーや中小企業には質の高い人材獲得のチャンス。
- 今まで大手企業に採用されていたような優秀な人材が、中小企業でも採用ができるのではと期待している企業が増えている。
- 採用を延期、見合わせている企業がいるため、採用上のライバルが単純に減っている。
転職希望者の動きも活発化している!?
- 通常なら転職市場に出てこないような方が動き始めていると感じる。
- 業績悪化した企業から優秀な人材が転職を考えマーケット上に出てくると期待している。
- 在宅勤務の機会やWEB面接の浸透により、今まで時間のとれなかった候補者が動いている。
採用成功へのカギは「オンライン面接」のひと工夫
新型コロナの影響で3月末の三連休明けから、徐々に外出自粛ムードが高まりました。最初はマスクをして対面面接を実施している企業もありましたが、都心部の感染者が急増したことを背景に、面接は急速にオンラインへ移行しました。
この状況こそが好機だと捉えている企業も中にはあり、その理由としてはこんな意見もあります。
- WEB面接が一般的となり、この状況を利用して「きちんと対策している」とアピールができ、候補者からの印象が上がるため。
- 遠方の方や来社できない方に対してWEB面接を行なうことで、スケジュール調整をしやすいので、採用スピードも実際に早く、幅広い面接ができる。
しかしながら、採用成功をするためのカギとしては、ただオンラインで面接をするのではなく、オンラインならではのひと工夫が必要ということです。
たとえば、オンライン面接で相手が話しやすいようにするために、アイスブレイクを15分ほど長めに設けることも1つの手法でしょう。対面よりも候補者の話す姿勢、視線の動きが分かりづらいため、面接前になるべく場をほぐして話しやすくする工夫が必要です。
その他にも、面接中にジェスチャーを多めにする、画面の背景に社名や採用担当者名・企業ロゴを映す、画面上のチャット機能で質問を送り答えやすいようにする等、さまざまな工夫が重要でしょう。
▼オンライン採用での面接見極めポイントは下記で詳しく紹介してます。
新型コロナの影響は大きく、多くの企業で新卒採用業務がオンライン対応となりました。 しかし、オンラインで採用をする際、面接では上半身しか見えないため、なかなか人材の見極めができずに、苦戦を強いられている企業様も多いのではないでしょうか[…]
採用を継続する企業は<チャンス>です
新型コロナの影響で、今後どのように採用活動を行っていくべきかわからない。または、この状況下で採用業務以外の対応に追われ、今まで通り採用人事にリソースを割けないという悩みもあるかと思います。
しかし、まだ採用を継続されたい企業は今まさに「チャンス」のときです!
とはいえ、リモートワークで対応ができない・・という企業様は当社で採用アウトソーシングが可能です。新型コロナウイルスが落ち着くまで短期間だけ・・というご相談も可能です!
また短期間の採用支援や、部分的に業務を切り出してご依頼いただくことも可能ですので、この時期をチャンスと捉えて採用活動を成功させたい企業様は、ぜひお問い合わせください。