転職サイトと転職エージェントの違いは?特徴・料金・利用場面を比較

転職サイトと転職エージェントの違い

人材不足で悩んでいる企業や、自社に新たに戦力となる人材を迎えたいと考えている企業は、中途採用も検討していることでしょう。中途採用を行う場合、さまざまな人材にアプローチをしたいと考えているなら、アウトソーシングに頼るのも有効的な方法です。

今回は「中途採用でよく利用されている転職エージェントと転職サイトの違いについて」説明していきます。

転職エージェントと転職サイトとの違い

転職サイトと転職エージェントには、どのような違いがあるのかみていきましょう。

転職サイト・転職エージェントの特徴比較

転職サイトの特徴

まず転職サイトとは、転職サイトとよばれる求人媒体に求人を掲載し、求職者自身がその求人情報を検索・応募し、選考が進められていくというサービスです。特徴を書き出してみましょう。

1 採用単価が安い傾向
2 求職者はスマホでも手軽に閲覧可能なため、潜在的な転職者にもアプローチ可能
3 求職者に対して直接スカウトのメールを送ることも可能

転職エージェントの特徴

一方、転職エージェントとは転職希望者に対して専任のキャリアアドバイザーが存在し、企業側の求める人材にマッチした求職者の紹介を行ってくれるサービスです。特徴を書き出してみましょう。

1 初期費用がかからない
2 非公開でも採用が可能
3 キャリアアドバイザーが、求めている人材によりマッチした求職者を見つけてくれる

それぞれに魅力的なメリットがあります。費用の面でも違いがありますので、次で詳しく見ていきましょう。

転職サイト・転職エージェントの料金相場比較

転職サイトの料金相場

料金発生時期 求人を掲載する最初の段階で料金が発生
料金相場 18万円~35万円
※掲載期間や上位表示などの違いでも料金は変わっていきます。

転職サイトでは独自の母集団を持っているため、どのサイトに求人掲載をするかもしっかりと考える必要があるでしょう。

転職エージェントの料金相場

料金発生時期 採用が決定した場合に企業がエージェントに手数料を払う(成功報酬型)
料金相場 手数料 30%~35%程度
※手数料は採用が決定した人材の初年度理論年収に利用料率をかけた金額で算出されます。

転職エージェントを利用して就職した人材が一定期間内で退職した場合に、手数料の一部が返却されるシステムもあります。契約締結する前にしっかりと確認するといいでしょう。

転職サイト・転職エージェント利用者層比較

転職サイトと転職エージェントの利用層ですが、各サイトやエージェントによって様々です。

転職サイトの利用者層

転職サイトの利用者層は、転職サイトの特色によって利用者層に違いがみられます。

管理職や専門職の求人に特化しているところには役員やマネジメント職の人が登録していたり、第二新卒や20代の若手の層が多く登録していたりするサイトもあります。

転職エージェントの利用者層

転職エージェントの利用者層も幅広くなっています。キャリアチェンジをしたいと考えている層や現在は在職しているが転職活動を行いたいと考えている層なども利用しています。

転職エージェントでは年代問わず支持されているところや、女性向けや若年層に強いエージェントも存在し、転職サイト同様、各エージェントの違いで利用者層も異なっているのが特徴です。

転職エージェントと転職サイト、利用率が高いのは?

参照:転職サイト比較Plus「転職経験者のうち転職サイトを利用するのは何割!?転職エージェントを利用した約8割が転職に成功している!」

転職サイト比較Plusが行ったアンケート結果では、若干転職サイトの利用率が高くなっているようです。

転職サイトにもよりますが、登録者数は100万人~800万人以上の人が登録しています。スマホなどで手軽に求人情報を閲覧できることや、いつでも会員登録が可能なことが登録者数の多い要因のひとつでしょう。

転職エージェントの登録者数は、転職サイトよりも少なくなるものの、希望の条件で転職が叶ったという事例が約8割を超えることから、今後も転職エージェントを利用する人が増えていくでしょう。

転職サイトを利用した方がよい場合

ここからは転職サイトを利用して中途採用を検討した方が良い場合についてみていきましょう。

とにかく応募者数を多くしたい

インターネットが日常的な生活の中に定着してきたこともあり、転職をする際の情報収集をインターネットで行うというケースが増えています。転職サイトなら時間と場所に制限がなく、求職者が自由に閲覧することが可能です。

サイトの登録者数も多く応募も時間を問わずできるため、応募者数も多くなることも期待できます。とにかくたくさんの応募が欲しい場合は、転職サイトを利用する方がよいでしょう。

働くイメージを写真などで伝えたい

転職者が気にしているのは、賃金と共に職場の雰囲気や人間関係です。

転職サイトでは職場の風景を撮影した写真や先輩の声などを載せられるところもあります。雰囲気の良い写真やオフィスの写真が掲載されると、転職者が実際に働くイメージを膨らませやすくなるでしょう。

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転職エージェントを利用した方がよい場合

続いて転職エージェントを利用して採用活動をした方がよいのはどのような場合なのか見ていきましょう。

書類選考の時間を短縮したい

応募者が多いと書類選考の段階で時間を要してしまします。

しかし転職エージェントでは求職者との間にキャリアアドバイザーが存在しているため、企業の条件によりマッチした求職者のある程度の人選をしてくれます。書類選考に時間がかからない分、研修やそのほかのことにも時間が使えるようになるでしょう。

非公開求人を出したい

転職サイトとは違い、転職エージェントは細かい条件や要望などを出しやすくなっています。

退職や移動でのポジションが空いた場合やすぐに人材が欲しい場合にも、スピーディに対応してもらえることもできるでしょう。また戦略的に公にはしたくない求人を出す際にも有効的に活用できます。

募集に苦戦しがちな職種を採用したい

母集団形成に苦戦しがちな職種の場合には、媒体に掲載するよりも転職エージェントの利用をおすすめします。

そもそも採用難易度や採用ニーズの高い職種や業種の場合、転職サイトで募集をかけたとしても「1人も採用できずに終わってしまった…。」なんてことに成りかねません。その点、転職エージェントを利用すれば、ピンポイントで自社にマッチした人材に出会える可能性があり、予算を無駄にせずにコスパの良い採用ができます。

まとめ

転職サイトや転職エージェントによって、幅広い求人を網羅しているところや得意とする年齢層があるところもあります。

各サイトやエージェントの強みを踏まえる必要もあるでしょう。費用面やスピード感などにも目を向けながら、アウトソーシングを上手に活用していきましょう。

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