内定ブルーの原因は?企業ができる4つの防止策

内定ブルーになる学生は約6割以上!?その原因と解消法

内定を得た学生たちですが、心晴れ晴れしていると思いきや、実は内定ブルーに陥っている学生が多いのです。

学生
・給与や福利厚生面
・対人スキルに自信がないから、職場環境が心配
・色々な企業を見すぎて、自分が行きたい所がわからなくなった

などなど、不安要素ももちろん十人十色です。

「同じ企業を受けているから」「同じようなタイプの子だから」といって、同じ悩みを抱えているとは限りません

そこで今回は、なぜ内定ブルーになるのか?原因や、防止策などについて解説を行っていきます。

内定ブルーとは

内定ブルーとは

内定ブルーとは、内定をもらった企業に本当に就職して良いのか」「正しい選択なのか」と不安やマイナス思考を抱き、入社前の学生が漠然と抱く不安感を指します。

確かに、初めて社会に出る学生にとっては、色んな事が分からないままに物事が進むため、特にこれといった原因がなくとも抽象的な不安感に襲われることは少なくありません。

結婚が決まったのに、これでよかったのかな・・・と考え込んでしまう「マリッジブルー」になぞらえて、入社までの漠然とした不安感を抱いてしまう状況を「内定ブルー」といいます。

内定ブルーになる学生の割合

マイナビが発表する「2020年卒マイナビ学生就職モニター調査」によると、7月時点で学生の52.8%が内定ブルーになっているとの報告があります。

内定ブルー割合

引用:株式会社マイナビ『2020年卒 マイナビ学生就職モニター調査 7月の活動状況』

つまり内定をもらい入社先企業を決めたのち、半分以上の学生が不安や悩みに駆られ内定ブルーに陥っているという状況です。

このような状況で、学生をより良いモチベーションで入社させるためには、内定ブルーの原因の解明や防止策の実施が求められます

内定ブルーになりやすい学生のタイプ

防止策などを立てる前に、まずはどんなタイプの人が内定ブルーになりやすいのか把握しておく必要があります。

そうすることで、内定を出した学生に対して適切なフォローや防止策を立てることができます。

変化に対応しづらい

自分の身の回りの変化に恐怖を抱き、変化に対して対応が苦手な人は内定ブルーになりやすい傾向にあります。

入社後は、様々なビジネスマナーやビジネススキル、企業理解など、インプットしなければならないことが多く発生してきます。

そのため今までの生活とは大きく環境が変わり、社会人として成長と変化を求められます。

身の回りの変化に対して対応が苦手な人は、この「学生から社会人へ変わること」に恐怖感を覚え、入社前に気分が沈みやすい傾向があり、最終的に内定ブルーに陥ってしまう可能性が高いです。

自分に自信がない

また自分に自信がない人も内定ブルーに陥りやすいタイプと言えます。

今までは学生として知識を与えてもらう側の立場でしたが、社会に出るとそうはいきません。

多くの場合は自分自身で知識やスキルを吸収し、それをクライアントや社内でアウトプットして実際に利益を生む必要があります。そのため自分の能力に自信のない人ほど、将来的な不安が付きまとい入社前に気分が落ち込んでしまいます。

また、いくらインターンシップやアルバイトなどで社会経験を積んでいたとしても、実際には社会人としては未経験です。そういった経験のなさも不安につながるため、自分に自信を持てない人は、入社日が近づくにつれ大きな不安に駆られやすいのです。

物事をマイナスに捉えがち

自信が持てない人の特徴にも繋がってきますが、同じくマイナス思考な人も入社日が近づくにつれモチベーションが下がっていくことが考えられます。

確かに社会に出ることは、人生の中でも大きなターニングポイントの一つです。

そのような状況に差し掛かった際、プラス思考の人は希望や期待に満ち溢れますが、マイナス思考の人は不安や恐怖といった感情が先行してしまいます。この場合、将来起こる良いことよりも、悪いことに目が向きがちです。

そのため、マイナス思考の人の多くは常に最悪の想定をしてしまい、入社後に起こりうる失敗などリスク面を気にしてしまうあまり、気分が沈んでしまうことが多いです。

内定ブルーに陥りやすい時期

内定ブルーに陥りやすい時期

人それぞれ内定ブルーになる時期は様々ですが、多くの場合は内定直後入社日直前に不安の気持ちが迫ってくる場合があげられます。そのため、時期によって適切な内定フォローが求められます。

内定直後

晴れて念願の内定を獲得したとしても、第一希望以外やあまり入社意欲の高くない企業の場合、内定をもらったことで気分が沈んでしまうことがあります。

内定を得たことで、多少の安心感を覚え緊張がほどける一方で、あまり志望度の高くない企業からしか内定をもらえていない場合、ある程度の余裕とまだ続く就活に対しての気だるさから、気分が上がらず内定ブルーになってしまう学生も多くいます。

入社日直前

この場合は実際に自分が社会人になる実感が湧いてくると同時に不安感に襲われたり、「本当にこの企業に決めて良かったのか」という疑問から、モチベーションが低下しがちです。

特にマイナス思考や優柔不断な人に多く見られ、これからの社会人生活に対し、楽しみよりも不安が先行してしまう時期と言えます。

内定ブルーの原因

実際に学生が内定ブルーになってしまう場合、大きく分けて以下のような原因があります。

  1. 選択が正しかったのか不安
  2. 入社後に活躍できるか不安
  3. 周囲に反対されて不安

「内定ブルー」の内容を具体的に聞いたところ、多かった意見は「自分の選択が正しかったかどうかわからず不安」「入社後に活躍できるかどうか不安」というものでした。

選択が正しかったのか不安

「本当にこの会社に決めて良かったのかという疑問。急にすることがなくなったので落ち着かなかった」
「最初はここで働きたいと思っていたが、だんだんその気持ちが薄れてきて、就活をやり直したいと思った」

というように、就活中に数多くの会社を見てきた末で選んだ1社であるものの、決めた後に「これでよかったのか」と不安になったという声が挙がっています。

就活中は、会社説明会に、書類作成に、面接に・・・と大忙し。就活が終わり、急に自由な時間ができたことで、「本当に良かったのか、他の選択肢もあり得たのではないか」などと考えすぎている・・・といった状況です。

入社後に活躍できるか不安

「他の内定者と私の普段の友人とのギャップが大きく、コミュニケーションが取れなかったため、春から親しくできるのかどうか不安に思う気持ちから」
「自身の持つ能力より会社で求められる能力がはるかに高いと感じ、やっていけるか心配になった」

というように、未体験の環境に飛び込むことに対する不安の声が聞かれました。

春からは、さまざまな年代にもまれ、社会人として企業活動を支えることになります。内定を得たことにより、社会人として担わなければいけない責任の大きさを実感し始め、「本当に自分にできるのか」「そもそも全く新しい環境になじめるのか」という不安が押し寄せているようです。

周りからの反対

近年、「オヤカク」という就活用語が出てきましたが、これは、学生の就職活動に干渉をする親が出てきたことが原因です。

いくら本人の入社意思が強くても、学生も社会に出たことがないので、自分の決断に自信を持てず、周りに意見を求めます。その意見が、反対であったり、心配されたりしてしまうと、余計に自分の意思がブレてしまいます

また、親や周りの意見を押し切り、自分の選んだ企業へ就職をしようと決めたとしても、後になって本当に正しい選択だったのか、親の言いうことの方が正しかったのではないかと言う葛藤に襲われ、内定ブルーになってしまうというケースです。

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内定ブルーを防止する!企業ができる対策4選

ここまで内定ブルーになってしまう人の特徴や原因を解説してきましたが、採用担当者は、学生が内定ブルーになってしまわないように対策をとる必要があります。

内定ブルーを防止する!企業ができる対策4選

座談会・説明会などの実施

内定を出した学生に対して、随時座談会や説明会などを実施することは非常に効果的です。

特に入社数年程度と年の近い先輩などを出席させることで、学生が入社後のイメージをつけやすく、「先輩社員との会話をきっかけに、自分の決めた道に納得し前向きな気持ちになれた」と、不安な気持ちを払拭できるケースもあります。

そのため、現役社員とのクロストークや改めて事業戦略の説明などをして、入社後のプラスなイメージを与えることも効果的な対策と言えます。

カウンセリングや相談会の開催

人事担当者が適宜内定者からの質問に答えるなど、カウンセラー的な役割を担うことで内定者の不安を払拭することができます。

内定獲得後、実際の入社までは時間があるため多くの学生が様々な疑問や悩みを持っています。本当に入りたい!と思ってくれている学生に、辞退されないためにも、まずは学生の味方になって、真摯に話を聞いてあげてください。

その上で周囲を説得できる情報を与えてあげると、本当にこの会社は自分のことを考えてくれているんだな!と学生に思ってもらえ、承諾率の上昇が見込まれるでしょう。

そのためには、学生からの疑問や悩みを答える場を用意し、精神的に学生に安心を与えることも良いでしょう。

内定者懇親会のセッティング

ここまで一人で就活を戦ってきた学生たちにとって、将来の同期達は非常に心強い仲間となります。

入社前の不安をお互いに話し、入社後の夢を語り合うなど同期同士では非常に盛り上がる話が沢山あります。

そこで現役社員との交流の他に、内定者同士が赤裸々に交流できる場をセッティングすることで、仲間内で不安などを共有でき心にゆとりを作ることができます。

定期的な内定フォロー

内定を出した後、人事担当者が特にフォローなどもなくただ待っているだけでは内定辞退に繋がってしまいます。

毎回大掛かりな座談会や交流会を開く必要はないとしても、随時電話やメールで連絡を入れ、オンラインでのカジュアル面談などを実施しするなどして、入社日までフォローは続けておいた方が良いでしょう。

内定フォローにも「学生が求めるフォロー内容」と「NGなフォロー内容」がありますので、学生の気持ちをよく理解してフォローしてあげることが重要になってきます。

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まとめ

企業側・学生側がお互いに強い意志を持って、内定・入社に至ることが秘訣です。そのためには、やはり学生の入社意思を高める必要があります。

先述通り、今後の社会人生活に期待を寄せている一方で、社会に出ることへの不安や恐怖を抱え、内定ブルーになってしまう人が多くいます。またその割合も半分以上と意外に多く、内定者の2人に1人以上が入社することに関して何かしらの悩みを抱えています。しかし、多くの学生は「周囲と会話」をして「自分の気持ちを整理」することで、内定ブルーを脱しています。

そのため人事担当者は、学生の悩みを解決・フォローを行い、内定辞退に繋がらないよう対策を取ることが求められます

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