内定者フォローのポイント&絶対NGな内定者フォロー事例

今、必要とされる内定者フォロー4点と、絶対やってはいけない内定者フォロー3点

今回のテーマは、『内定者フォロー』です。

内定承諾書を出したのに学生に「内定辞退」されてしまった経験はありませんか?

出来るだけ内定を出した学生には、そのまま承諾して入社してもらいたいですよね。

  • 「どうすれば内定辞退率は減るの?」
  • 「どうすればよかったの?」

そんな悩みが少しでも解消されるように、様々なデータなどを参考に“今、学生が必要としている内定者フォロー”を考えていきましょう!!

学生が必要とする内定者フォローとは?

内定者フォローをしていても、それが学生に刺さらなければ意味がありません。一体どんな内容の内定者フォローを求めているのでしょうか?

全体の約9割以上がフォローは必要だと思っている

まずは、学生が必要だと思っている内定者フォローについてです。

株式会社ディスコ キャリタスリサーチ調べによりますと、2024年卒・内定学生のうち「フォローの必要はない」と回答した学生は、たったの5.9%でした。

意思決定のための内定フォロー24

引用:キャリタス就活 2024 学生モニター調査結果(2023 年 5 月発行)

ということは、約9割の学生が就職先決定のために何かしらフォローが必要だと思っているとになります!下記グラフを見て頂ければわかるとおり、年々フォローしてほしい学生が増えているという結果です。

意思決定のためのフォローの必要性2021

これは言い換えればチャンスです!!フォローの内容次第で、学生の心を繋ぎとめることができるのです!

ここで気になるのが、「対面」で内定者フォローを行うべきか、「オンライン」でもいいのかという問題です。

ディスコが24卒学生におこなったアンケート結果では、「対面でのフォローが必要」だと答えたのは47.4%、「内定までに対面での接点がなければ必要」としたのは35.6%となっており、「オンラインのみで十分。対面でのフォローは必要ない」と回答したのは17.0%でした。

学生生活をずっとコロナ禍で過ごした24卒学生は、22卒・23卒時と比べてみても、より対面でのフォロー施策を求めていることがわかります。

対面でのフォローの必要性24卒

引用:キャリタス就活 2024 学生モニター調査結果(2023 年 5 月発行)

学生がしてほしい内定フォローランキング

では、どんなフォローが必要だと思っているのでしょう。まず、24卒のアンケートからひも解いていきましょう!

先にも紹介しましたが、内定企業への意思決定に必要だと思うフォローのランキングは以下の通りです。

第1位:「社員との交流機会」(72.9%)前年71.5%
第2位:「人事担当者との面談」(51.3% 前年46.9%)
第3位:「他の内定者との交流機会」(47.0% 前年48.0%)
第4位:「社内や施設などの見学」(39.2% 前年33.7%)
第5位:「電話やメールなどでの定期的な連絡」(24.6% 前年23.4%)

1位は、22卒から引き続いて「社員との交流機会」となっています。

21卒時にはランキングに入っていた「食事などの懇親会」においては圏外となり、脱コロナで対面を希望する学生が増えているとはいえ、コロナ前と同様だと捉えていると逆に内定者の入社意欲が下がってしまう可能性もありますので、24卒学生に適した内定者フォローを行う必要があるでしょう。

志望度が上がった!必要とされる内定後フォロー4つ

こちらはディスコのキャリタス就活2023の学生モニター調査から実際にフォローを受けて、「嬉しかった・志望度が上がった!」と回答した学生の声を紹介します。

〇今の悩みにしっかりと向き合ってくれて、内定を承諾させるためだけでない面談の形をとってくれたことがうれしかった。
〇内定者同士の交流会を開催していただき、入社までの不安や悩みを共有することで、安心感を得ることができました。
〇勤務地や職場環境など、内定前には聞きづらいことに回答してもらえるフォローアップイベントがあった。
〇社員との座談会では、会社や働き方のイメージがアップした。

といったように不安になっている学生のことを考えているフォローという傾向が強いように見えます。

逆に「志望度が下がった・・・」NGフォロー3つ

〇かなり頻繁に電話をされたり、面談を設けられたりした際は鬱陶しいと感じた。
〇就活を継続したい理由を伝えると、反論された。また第一志望企業の悪口を言われた。
〇内定承諾期限までに何の接触もなかったため、志望度は下がった。

こちらはディスコのキャリタス就活2023の学生モニター調査から逆に「志望度が下がった」事例を紹介しています。

連絡をマメに取った方が良いと考えた結果、鬱陶しがられてしまう例や、逆に内々定の連絡をしてからまったく接触しなかった事例など、不安や不信感の声が上がりました。

24卒学生は、学生時代をすべてコロナ禍で過ごしてきた学年でもあるため、例年以上に、慎重に、世の中の状況を捉えながら臨機応変に対応していくべきでしょう。

内定後も不安は続く学生の心理

本来なら、内定を得て一安心し、気分も晴れそうな気もしますが、そうもいかないのが学生の心理のようです。

内定もらったのに何で?それは不安だから。

ブルーな気持ちといえば、憂鬱な気持ち・落ち込んでいる・浮かない気分といった何ともネガティブな意味で使われますよね。よく、マリッジブルー・子育てブルー・ブルーマンデーなどと言われていますが、近年学生さんたちを悩ませているのは、「内定ブルー」だということなのです。

「え??内定もらったのに何で!?」と思うかもしれませんが、その理由はいたってシンプルで「不安だから」です。

入社予定先企業が決まっても不安

引用:マイナビ 2023年卒内定者意識調査

マイナビ調査によると、2023年卒の学生の中で入社予定先企業を決めた後、不安になったことはあるか?という質問に対して、「ある」と回答した学生は60.1%となり、22卒時は60.8%でした。コロナ前の20卒時の調査では52.8%、19時では51.2%でしたので、内定後に不安に思う学生の割合が増えていることがわかります。

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「内定後」辞退に至る学生の心理

では、何がそんなに不安なのでしょうか?

そのワケは、

  1. 社会やその会社への適応
  2. 漠然とした不安
  3. ネガティブな情報や評判、近親者の意見
  4. 就職活動への未練
  5. 企業の対応や雰囲気、人間関係
  6. 待遇や条件に対しての不満

に分類されるようです。

中でも、1の社会やその会社への適応に関して特に多かった声は、

  • 社会人としてやっていけるかどうか
  • この会社できちんと務まるかどうか

という声です。

積極的なコミュニケーションは、学生を一人の社会人として成長させていく上でも大きな安心感につながっていくはずです。その安心感がやがて入社の「決め手」へとつながり、内定辞退を防ぐことへもつながっていくのではないでしょうか。

今どき内定フォローをご紹介!

簡単に3つほどご紹介いたします!

SNSやスマホアプリで学生の負荷を下げる

今どき学生さんたちの特徴の一つといえば、SNS普及による電話・メール離れというのは間違いないですね。いくら積極的なコミュニケーションをとろうにも、メールの未開封や見落としによる連絡不通では先に進むものも進みません・・・。それは同時に人事担当者さんたちのストレスにもなりかねませんね。

そこで!SNSやスマホアプリを用いることにより、学生たちからの返信もリアルタイムで得られるようになり、未読か既読かを把握できるようにすることでより効率よくコミュニケーションをとることが可能になるそうなのです。まさに現代ならではの方法ですね!

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学生自ら翌年の採用パンフレットを作成

これも今どきでは増えてきた実例だそうです。

学生自身が自分の就職活動の振り返りをし、社内から会社を見つめなおすことで、「就活生」から→「社員」という意識に転換していくという効果があるそうで、また、翌年の後輩たちが参考にするという責任感が生まれ、人事担当者さんにとっても自社の採用の見え方をリアルに知るきっかけにもなるということです。一石二鳥ですね!!

内定アルバム

学生の会社説明から内定通知までの選考でのポジティブ評価を含めた履歴をまとめてアルバムにして・・・最後のページには「内定書」が!!という仕掛けだそうです。

個人の履歴は選考の段階でまとめられていると思いますので、それをコピーして綴じていくだけで手間もあまりかからず。たったそれだけでも内定者へのささやかなサプライズプレゼントになりそうですよね。

きっと嬉しくて温かい気持ちになり「いい会社!」と、入社を決意することでしょう。

まとめ

ここまで内定者フォローの重要性をお伝えしてきました。学生にとっても、企業の人事担当にとっても、「内定」はゴールではなく、ココがやっとスタート地点だと思って頂けるととても嬉しく思います。

未来の「つなぐ」はココからスタートです!!ぜひ、最高のスタートダッシュを!!最後までお読みいただきありがとうございました。それでは!またお会いしましょう!

▼内定フォローでインターンシップを行う場合は、こちらの記事をご参考ください!

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