【内定者フォローツール比較】活用メリット・デメリット&成功事例

【内定フォローツール比較5選】活用メリット・デメリット&成功事例

昨今、新卒の採用活動にSNSが活用されており、各企業は就活生の獲得に向けて細やかなケアが求められています。

そのひとつとして最近注目されているのが内定者フォローツールです。

そこでこの記事では、内定者フォローツールの用語説明からツール比較および成功事例までを解説します。

内定者フォローツールとは

内定者フォローツールとは内定者と企業間のコミュニケーションを効率的かつ円滑にするためのサービスツールです。

内定通知を出してから入社までの期間、学生は様々な要因の元に「本当にこの会社で良かったのか」「もっと良い会社があったんじゃないか…」といった不安な気持ちを抱えてしまう場合もあり、内定者フォローツールは、そういった不安や疑問、心配事などを払拭させてあげるための適切なフォローを行うことができるツールであるため、内定辞退防止にも役立ちます。

主な機能としてメッセージ送受信やイベントを告知する掲示板や日程調整機能に加えて、内定者が学べるeラーニング等もあります。

これまで内定者一人ひとりと個別にフォロー対応していたものを、ツールを活用することによって人事担当者の採用業務を軽減できるというメリットもあり、近年の採用市場においては欠かせないツールになりつつあります。

内定者フォローSNSとは

内定者フォローSNSとは上述した内定者フォローツールの1部分です。

内定者と企業間のコミュニケーションを補完するため、内定者と企業に限定したSNSを立ち上げて活用しています。

過去には入社前に内定式や懇親会等のイベントを使ってコミュニケーションを図っていましたが、最近の新卒者は実際に会わずともSNSで交流を深めることが可能なため、内定フォローにSNSを活用しています。

SNSにおける内定者フォローの方法

内定者フォローに活用できる代表的なSNSを3つご紹介します。

LINE

就活生が最も活用しているSNSがLINEです。

登録が簡単でかつ多くの機能を持つ便利ツールとして就活生を中心に絶大な支持を得ています。
職場見学会や懇談会等のイベント告知はもちろんのこと1対1トーク機能により個別に内定者とのやりとりもできます。

LINEは、採用スタート時に採用の公式アカウントを作成しておけば、内定者フォローよりも前段階の選考時から学生に対してフォローや企業アピールを行っていけるのも活用のメリットです。

【関連記事】採用LINE公式アカウントの始め方ガイド|導入メリット・手順・料金・注意点

Twitter

内定者フォローにTwitterを活用する目的はアクセスが容易で内定者の閲覧率が高いためです。特に就活の時期になると「就活アカ」と言って就活専用のアカウントを取得して企業の情報収集を行う学生が多数います。

LINEのように1対1でのフォローという形での使い方ではなく全体に向けてになりますが、人事担当者が日々採用や日常について呟くことで、企業アピール・会社の好感度UPにつなげることができます。

文字数が制限されることから複雑な連絡はできませんが、学習アンケートの締切や懇談会の通知等には最適なツールです。

【関連記事】Twitter採用の効果的な運用のコツ・他社の成功事例3選 

Facebook

実名登録が基本なのでビジネスで使う方が多いのが特長で、プロフィールを記入している人が多いため、内定者の趣味や嗜好も分かり易いです。このため、内定者とのコミュニケーションはより密度の高いやり取りが出来ます。

ただ、総務省の調査(2021年)によると、Facebookの利用者は30代のビジネス層の利用者が多いため、内定者フォローとしてSNSを活用するのであれば、LINEやTwitterのほうが適しているかもしれません。

内定者フォローをSNSで行うメリット

企業にとって採用コストを費やして獲得した内定者が内定辞退になってしまうことは避けなければなりません。このため、入社前の不安や悩みを解消するため、企業は内定者へのフォローが必要です。

その重要となる内定者フォローをSNSで行うメリットは以下の3つです。

内定者と容易に接触できる

従来、企業側は電話やメールを使ってフォローしていました。
しかしながら個別にフォローするのは手間が掛かり、最近の学生はプライベートを重視するため、直接の電話やメールを嫌がる傾向にあります。

これに対してSNSに抵抗がない若者が多いため、内定者フォローにSNSを活用している企業が増えています。

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内定者同士の繋がりが強くなる

企業が内定者フォローにSNSを活用することで、SNSの特性である拡散性や利便性により、内定者同士の繋がりが入社前でありながら強くなります。
この結果、内定者同士の結束力が高まることで企業にとっては強い組織活動ができるメリットがあります。

入社前に準備ができる

入社前に内定者が不安になるのは、目の前にある就業に対して漠然と何の準備ができていないことです。

これに対してSNSを活用することで企業側から準備するべきことを内定者にアナウンスすることが可能となります。これにより、内定者はモチベーションを低下することなく入社を迎えることができます。

SNSで内定者フォローする際のデメリット・注意点

内定者フォローにSNSを活用することはメリットだけではありません。ここではSNSを活用するデメリット・注意点を紹介します。

内定者とコミュニケーションを取る距離感が難しい

内定者フォローにSNSを活用するのは企業側にとって非常に便利です。しかしながら内定者との距離感を間違えるとあまり気分の良いコミュニティになる可能性があります。
相手は小学生でありません。内定者とのコミュニケーションは手取り足取りの指導を避けましょう。
好ましいコミュニケーションの距離感は、内定者に寄り添って相手の話を聞くことです。

内定者とのコミュニケーションは若手社員に任せる

内定者とのコミュニケーションは同世代の若手社員に任せることが賢明です。
内定者にとって年長者からのメールは、同じ言葉でも年長者というだけで威圧的に感じることがあるためです。
これに対して同世代であれば先輩感覚で相談できる雰囲気を作ることもできます。

内定者フォローツールの効果・他社成功事例

ここでは内定者フォローツールを使った効果と成功事例をご紹介します。

リンクモンスター株式会社

与信管理ASP・クラウドサービス事業やデジタルデータ化サービス等の各種BPO事業を展開、提供している会社です。

内定者フォローツールを導入することで、インターンシップから内定者フォローまでを1本化し、学生にとって必要な情報が確認しやすいようにしました。紙で実施していたOBOG座談会のヒアリング集計もクラウドで自動で行えるようになり、人事担当者の負担も軽減でき作業効率が図れました。

また、内定者には次年度生のインターンシップにも参加してもらい帰属意識を持ってもらうとともに、企画の中で1年目の先輩社員とも交流・意見交換を行ってもらうことで入社までの不安解消などに役立てています。(参考:エアリーフレッシャーズクラウド導入事例より

三井住友海上火災保険株式会社

言わずと知れた日本における大手損害保険会社です。

コロナ禍において、それまで月一で開催していた内定者懇親会・同期会をオンラインで行うために内定者フォローツールを導入し、100人以上の内定者を7グループに分けて同時に内定者交流会を開催したところ、真面目過ぎないコンテンツを共通の目標に向けて一緒に取り組むことで団結することができたとのことです。

例年懇親会や交流会は「飲み会」を実施してきましたが、オンラインにすることで全国各地の内定者と交流でき、内定者の新たな一面や価値観を共有することができたため、飲み会では得られない新たな発見ができたそうです。(参考:バヅクリ活用事例より

ベルリッツ・ジャパン株式会社

世界基準の語学力とコミュニケーションスキルを提供している会社です。

「内定者同士や人事担当者とのコミュニケーションをより充実させるため」に内定者フォローツールを導入したところ、入社前に一体感が生まれ、内定者同士の結束感が生まれたとのことです。

その結束感や一体感のおかげで、1か月半におよぶ研修がスムーズに行うことができ、内定式も和やかに開催することができたとのことです。(参考:内定者パック導入事例より

内定者フォローSNSの始め方

内定者フォローSNSの始め方として自社で独自運用することは可能です。
しかしながら単一機能だけを導入しても採用活動を効率化するのは難しいと言わざるを得ません。

更に、多くの個人情報を扱うため、セキュリティーには専任者が必要となり、独自運用はおおすめできません。
そのため、内定者フォローSNSは多くの企業で活用している内定フォローツールを活用することが最適です。

始め方としては内定者フォローツールを提供する企業の数社から話を聞いて自社にあったツールを選ぶことです。

おすすめ内定者フォローサービス比較

ここでは注目を浴びている内定者フォローサービスをご紹介します。

マイナビAOLフレッシャーズ

AOLフレッシャーズ

株式会社マイナビが運営する内定者フォローツールで、採用管理システムAOL(アクセスオンライン)を導入すると無料で使うことのできるフォローツールとなっています。

AOLフレッシャーズ単体で利用する場合にかかる費用は60万円ですが、採用管理システムAOLの1シーズン料金が150万円であるため、AOLとセットで利用したほうが圧倒的にお得になります。

基本的な機能としてSNS機能・コミュニティ機能・イベントスケジュール調整などがあり、ログイン履歴確認も行えるため、近々のログインが少ない内定者に効率的にフォロー・アプローチが可能となります。

また、採用管理システムAOLと合わせて利用することで、選考時の状況等も瞬時に把握することができます。

内定者とのやりとりは、LINE連携の機能を使うことによって直接通知できるため、漏れのないやりとりと反応率UPが期待できる内定者フォローツールです。

AOLフレッシャーズ・採用管理システムAOLについてもっと詳しく知りたい方はこちら>>

エアリーフレッシャーズクラウド

エアリーフレッシャーズ

EDGE株式会社が運営する内定者フォローツールです。
4000社以上の導入事例をもとに、母集団形成から入社までをトータルサポートしてくれる国内シェアNo.1の内定者フォローツールとなっています。

アプリも存在するため学生と手軽にLINEやTwitterを利用する感覚でやりとりすることが可能で、企業情報や先輩社員情報などを発信することができます。

料金は10名192500円~で定額のパック制となっています。

採用一括かんりくん

採用一括かんりくん本ツールは採用から内定者の入社までのフォローを一元管理できます。
特長は採用活動の効率化を全面に打ち出した連携機能の充実です。
内定者とのやりとりはZoomやLINEでやりとりし、アクションが必要になったらSlackやChatworkで通知できます。
本ツールの導入企業は500社以上と多くの企業から支持を受けています。
費用は月2万円のライトパックがおすすめです。

内定者パック

内定者パック本ツールは3200社以上の導入実績があり、抜群の知名度を誇るツールです。
特長は内定者15万人以上が学習したeラーニングが使い放題です。
また、内定者毎に連絡やアンケートの進捗状況をすぐに確認できます。
費用は1人当たり5000円からです。100名以上の契約がある場合は特別な割引システムも用意しています。

MOCHICA(モチカ)

MOCHICA本ツールはLINEと連携した採用管理システムです。
特長は面接等の日時設定はLINE上で全て完結できます。
また、面接官が管理者画面に評価を入力することで、採用担当者は次にすべきことが一目瞭然で分かります。
費用は1人当たり5000円からです。(ライトプランの場合)

Any See(エニーシー)

Any See(エニーシー)本ツールは採用時の様々な業務負担をサポートします。
特長は入社後の即戦力を高めるeラーニングを提供します。
また内定辞退の兆候を自動検知する機能を持っています。
費用は2万円からとなっています。

他社の内定者フォロー事例

上記紹介した内定者フォローツールを使って、内定者フォローをするのも一つの手ですが、他社はどんな内定者フォローを実施しているのかを知ることも成功への近道です!

内定者フォロー事例集

上記から無料でダウンロードできますので、ぜひ、ご活用ください!

まとめ

この記事では、内定者フォローツールの用語説明からツール比較、そして成功事例までを解説して来ました。
内定者フォローツールは採用業務を効率化するため、今や企業に必要不可欠といっても過言ではありません。

しかしながらツールの使い勝手が悪くては、逆に業務効率を低下させる恐れがありますので、ツールの導入には必要な機能をしっかり検討した上で決定しましょう。

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