新しい仲間を迎える入社式は、せっかくなら新入社員たちに喜んでもらえるような内容にしたいものです。
そこで今回は、「入社式の目的・事前準備について」解説します。
入社式の内容はだいたいの流れはわかるけど、実際の準備はどんなことが必要なのか知りたいというかたはぜひ参考にしてみてください。
入社式とは
そもそも入社式とは、企業側が新卒の社員を迎え入れるための式典です。
入社式はほとんどの企業が、入社初日に行います。この日は、新入卒社員にのとっては社会人生活の第一歩となる大事な日と言えるでしょう。
企業としては、緊張した気持ちやワクワクした気持ちで臨む社員達を、正式に会社の一員として歓迎してあげましょう。
なぜ入社式を行うのか?入社式を行う目的
それではなぜ入社式を行うのでしょうか。
会社の一員としての自覚を促す
入社式を行う目的には、社長、その他企業のトップの人間と新入社員の対面、企業理念の確認、などがあります。
その中で新入社員に会社の一員としての自覚を持ってもらうことも大きな目的のひとつです。学生から社会人となり、より責任を持った行動ができるように働きかけます。
新入社員同士、先輩社員とのつながりをつくる
基本的に日本の企業は新年度に一斉に新卒社員を入社させます。新年度である4月に、みんなが同じタイミングで入社するので一斉に式典を行いやすくなっています。そのため、社長、その他企業のトップの人間と新入社員の対面が可能となり、これから一緒に働いていく仲間との親睦を図ることができます。
ちなみに、海外では卒業の時期がバラバラで、入社時期も一斉ではないケースがあるようです。入社時期が日本のように同じタイミングではない海外の国々では、入社式の文化がなくても納得できますね。
今回はのテーマは、『新卒採用の海外事情』についてです。 例えば、日本の企業では当たり前の行事となっている入社式。でも実は新卒採用という視点から海外に目を向けてみると、文化の違いなどから新卒の概念が異なることもたくさんあるんです。 […]
入社式の基本的なプログラム内容
では実際に、入社式の流れを構成するときにどのようなプログラム内容にするべきなのでしょうか。以下の流れを確認しましょう。
社長あいさつ
まずは社長から新入社員に向けての挨拶からスタートするのが一般的です。
これから働いていく会社のトップと顔を合わせて、社会人としての緊張感、躍進意欲を高めてもらいましょう。
入社辞令書授与
社長から入社辞令書を直接受け取ります。この儀式で、晴れて正式に入社です。
新生活の幕開けをスタートさせてあげるためのプログラムとなります。社長本人から直接、入社辞令書を受け取ることで、新入社員たちにとってもより特別な経験となるでしょう。
記念撮影
社長も一緒に、これから会社の顔となっていく新入社員たちと記念撮影をします。記念になるだけではなく、次年度の就活生へ向けたパンフレット作成などに使用する場合も多いです。
オリエンテーション
ここからは入社後の具体的な話をしていきます。配属先の説明や、会社の福利厚生について、必要な提出書類等の説明も行います。
翌日からの研修内容について全体で共有があれば、ここで話しても良いでしょう。
懇親会
最後に、緊張感から解放されて先輩達と話す機会を作ってあげるために懇親会を行うという流れが一般的です。翌日からの出社に備えて、配属先のメンバーの顔が少しでもわかっていると安心感を持てます。
この他にも1年先輩の前年度入社の社員から、新入社員に向けたあいさつや新入社員代表のあいさつなどを行う会社もあります。
入社式にアサインするべき人物
入社式に出席するべきなのは、下記のような方になります。会社理念、概要について説明するためには必須な人物でしょう。
- 社長
- 役員
- 人事部担当者
- 部課長職
他にも、課ごとの先輩社員、もしくは全社員が出席している企業もあるようです。新入社員にとっての晴れ舞台、これから一緒に働く仲間として可能な限り全員でお祝いしてあげてみてはいかがでしょうか。
入社式開催の日程と所要時間
入社式の開催日は、4月1日が一般的です。通常は午前中に1~2時間の時間で行われます。
入社式後のオリエンテーションや懇親会の内容によってはもう少し長く時間がかかる場合もあるでしょう。中には、入社式の後そのまま研修にうつる企業もあります。
入社式の前に準備しておくべきこと
入社式前の準備については以下の通りです。
日程の調整と会場の確保
4月1日に行われることが一般的ですが、会社や出席役員のスケジュールによっては日程の変更が必要になる場合もあります。事前に確認しておきましょう。
会場は、ホテルや貸ホールなど出席人数に合わせて押さえておく必要がありますので、日程の決定後早めに確保しておきましょう。
資料の準備
入社式で渡す資料の準備も必要です。一般的に入社式で渡すことが多いものは、就業規則・入社辞令書・研修資料などです。会社によって様々なので事前に確認してから準備しましょう。
あいさつ担当者の方
社長や役員の中であいさつを担当する人、社員の中で祝辞を担当する人、新入社員代表であいさつする人などへの連絡と確認事項の打ち合わせが必要です。また、来賓の方への連絡も早めに行うようにしましょう。
24卒入社式は対面?オンライン?それぞれのメリット・デメリット
新型コロナの影響で、一時期は入社式をオンラインで行う会社も多くみられるようになりましたが、2024年4月に入社を迎える学生はどう思っているのでしょうか?
画像引用:株式会社学情
あさがくを運営する株式会社学情が調査したデータによると、リアル(対面)開催希望が63.4%、どちらかといえばリアル(対面)希望が22.0%、オンラインでの開催希望者はたったの6.1%という結果でした。
ただ、オンライン入社式には、遠方の方からのあいさつや祝辞を賜ることも可能なので、海外のグループ会社がある場合や日本の各地に支店がある場合などには便利といったメリットも存在します。自社ではどちらで開催した方が学生の希望に応えることができるのか、考えてみると良いでしょう。
開催後の新入社員フォローはどうしたらいい?
入社式の開催後は、実際に配属された部署での研修に入っていくことになるでしょう。また、提出書類などの期限もしっかり決めて全員分を早めに回収できるようにします。
基本的なことは各部署に任せて、提出書類についての相談・質問がある場合の部署と担当者については、しっかりオリエンテーションの段階で伝えておくと入社後の手続きもスムーズです。
学生の心をつかむ!ユニークな入社式事例 10選
ユニークな入社式を行っている会社が近年増えてきています。10個の事例を紹介します!
サイクリング入社式
画像引用:ホダカ株式会社
自転車販売のホダカ株式会社の「サイクリング入社式」では、社員に自転車に触れてもらい、サイクリングを通じて先輩社員や同期の仲間との絆を深めてもらうことを目的として行われました。
ウェディングスタイル入社式
画像引用:株式会社一家ダイニングプロジェクト
ブライダル事業を展開している、株式会社一家ダイニングプロジェクトの「ウェディングスタイル入社式」は運営している結婚式場を使用して、実際の結婚式のような進行で入社式を行いました。
靴磨き入社式
画像引用:株式会社コロンブス
靴のクリーニング商品を販売する株式会社コロンブスでは、「靴磨き入社式」が行われています。新入社員と先輩社員が自社製品を使って靴を磨き合います。
家族同伴入社式
画像引用:株式会社坂井建設
工務店の株式会社坂井建設では「家族同伴入社式」が行われています。門出である入社式を家族にも見守ってもらうということが目的です。
アイロンがけ入社式
画像引用:株式会社ホワイトプラス
宅配クリーニング事業を展開する株式会社ホワイトプラスの「アイロンがけ入社式」では、先輩社員からアイロンがけのアドバイスをもらいながら自分のシャツにアイロンをかけます。
温泉旅館で入社式
画像引用:株式会社三春情報センター
不動産会社の株式会社三春情報センターでは「温泉旅館で入社式」で行っています。新入社員には新しい仲間との交流、先輩社員には前年の働きを労う目的で行われています。
水中入社式
画像引用:鳥羽水族館
鳥羽水族館で行われているのは「水中入社式」です。新入社員が館内の水槽に潜り、お客様にも見える状態で入社式を行っています。
契りの会
画像引用:株式会社星野リゾート
リゾート事業を展開する株式会社星野リゾートでは入社研修を1週間に渡って行い、最終日に入社式として「契りの会」を行います。全員で横断幕に手形を押して契りを交わします。
カンナがけ入社式
画像引用:株式会社アキュラホーム
住宅メーカーの株式会社アキュラホームでは「カンナがけ入社式」で、社長自ら見本を見せて、新入社員達にもカンナがけを体験してもらいます。
イギリスのパブで入社式
画像引用:PRTIMES「イギリスで入社式を実施しました!」
英国風パブを経営している株式会社ハブでは「イギリスのパブで入社式」を行っています。本場を知ることで今後の仕事に役立てることが目的です。
入社式事例集【無料ダウンロード】
入社式の成功がその後の早期離職率を左右する!?入社式の本当の目的とは?学生が語る「がっかりだった入社式」とは一体…?
・入社式の目的
・一般的な入社式の流れ
・これだけはやっておきたい入社式準備
・ユニークな入社式事例9選
・学生が語る!「こんな入社式はがっかりだ!」
まとめ
入社式は社会人の第一歩になる大事な日なので、新入社員が素敵な社会人生活を送るためにも、内容をしっかりと考えてあげると良いでしょう。
自分も新入社員になった気持ちで、新入社員の頃を思い浮かべると、良いアイデアが浮かんでくるかもしれません。
今回のテーマはこちら!『来たる・2024年度入社式』についてです。毎春の恒例行事「入社式」ですが、今回は「貴社でも起こりうるかもしれない!?本当にあった入社式事件簿!」をご紹介します。 入社式の案内はいつ?出すタイミング みなさんは、入[…]