【LINEで新卒採用】LINE公式アカウントの採用活用成功事例

【LINEで新卒採用】LINE公式アカウントの採用活用成功事例

現在LINEは日本国民の約6割以上が利用している代表的なメッセージアプリですが、単なる連絡手段だけではなく、様々なサービスを展開しています。

その中でも近年、多くの企業が採用活動においてLINEを上手く活用し、優秀な人材を多く集めています。

このように採用手段の一つとして需要が高まり、多くの人事からも注目を集めているLINEですが、実際に運用をしたくても、具体的なイメージが湧かない人事も多くいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、実際にLINE公式アカウントを利用し、優秀な人材の確保に成功した採用活用事例を中心に、徹底解説を行っていきます。

LINE新卒採用とは

LINE新卒採用とはソーシャルリクルーティングのひとつです。ソーシャルリクルーティングとは、SNSを用いて候補者にアプローチ・採用していく手法のことを指します。主に企業が使っているSNSはInstagram、Facebook、Twitter,、して今回ご紹介するLINEなどがあげられます。

また、ダイレクトリクルーティングとは、企業が候補者に直接スカウトをかけていく能動的な採用手法のことです。
LINE新卒採用とは、SNSであるLINEを用いて行う採用活動で、かつ候補者に積極的にコミュニケーションをとっていくダイレクトリクルーティングの1つであると言えます。

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LINE公式アカウントとは

そもそもLINE公式アカウントとはどのようなものか、疑問に思う人も多くいるのではないのでしょうか。
LINE公式アカウントとは、本来はスーパーやコンビニなどで主に利用され、ポイント機能やクーポンを配信するための手段として運用されていました。
それが現在では各企業が自社の公式アカウントの運用を行い、採用活動に応用したことから、新たな採用ツールの一つして注目を集めています。

LINE@の廃止→LINE公式アカウントに統合

LINE公式アカウントの歴史はLINE@の時代までさかのぼります。
当初LINE公式アカウントはLINE@という名称でサービスを開始し、店舗やスーパー向けにクーポンの配信やポイントサービスの利用を目的として運用をしていました。
またその集客手法を応用し、自社の説明会や就職フェアなどに出展した企業が、その場で求職者たちへアカウント登録を促し、企業アカウントを通して情報を発信する採用活動も展開されていました。
その際同時に法人向けに展開されたサービスが、LINE公式アカウントです。LINEはその2つのサービスの統合を発表し、2020年の2月にLINE@を完全に廃止した後、LINE公式アカウントに統合を行っています。

新卒採用支援ツール「LINE採用コネクト」サービス終了

またLINEでは同時に新卒採用支援ツールであるLINE採用コネクトの展開もしていました。
2019年にリリースをし、そのわずか2週間後には導入企業が100社を超えるなど、順調な滑り出しをきったLINE採用コネクトですが、こちらもLINE@同様2020年時点で廃止になっています。

LINEを採用で効果的に使う為の運用前準備

現在国内には多くのLINEユーザーがおり、採用活動にLINEを導入するメリットは多くあります。
ユーザーを大学生に限定した場合、9割以上の学生がLINEを利用しているため、大学生と連絡を取る上でLINEが必要だということは、一目瞭然でしょう。
しかし一方で、事前に準備しなければならないことも多くあります。
そこで必要な事前準備を以下にまとめたので、LINE公式アカウントの導入を検討している企業や、人事の方はぜひ参考にしてください。

企業アカウントの作成・審査

企業はLINE公式アカウントを運用する際に、申し込み手続きを済ませ、企業アカウントのID、QRコードの発行などの作業が必要になります。
またLINE公式アカウントには承認アカウントと未承認アカウントの2種類があります。
承認アカウントになると、LINE内で学生が検索をかけた際に表示されることや、友達追加の広告を出すことができるなど、採用活動に直結する違いが生まれます。
承認アカウントになるには審査が必要になるため、LINEへ承認申請を行ってから運用しましょう。

リッチメニューの作成

次に、アカウント取得後にリッチメニューを作成する必要があります。
リッチメニューとはLINEのトーク画面上で、学生が実際にその企業アカウントを利用する際に使うメニュー画面のことです。
使いやすさやはもちろんですが、その企業のカラーが学生に伝わるように魅力的なリッチメニューを作成する必要があります。
リッチメニューは自由にカスタマイズできるため、採用情報ページへのリンクや、スタッフブログなど、配信したい内容を随時更新することができます。

企業アカウントの販促方法・プロモーション立案

リッチメニューを作成した後は、プロモーション方法を決める必要があります。
ただ企業アカウントを作って保有していても、学生たちはその存在を知りません。
そのため、どのように自社のアカウントの知名度を上げていくか、効率よく友達数を増やしていくかなど、具体的な戦略を事前に組むことも非常に重要になってきます。

LINEを用いた新卒採用 活用事例

では実際にLINEを使ったどのような事例があるか、採用活動事例をもとに解説していきます。

1対1トーク

LINE公式アカウントでは、応募があった学生と1対1のトークルームで連絡を取り合うことができます。
そのため学生別に対応を変え、こまめに連絡やフォローを入れることで、応募後の離脱や、駆け込み辞退を防ぐことができます。
また多くの採用管理システムがLINEと連携を取っており、中にはチャットボット機能が搭載されているものもあるので、効率よく学生とやり取りができます。

選考日程のコミュニケーションツールとして

2つ目に、選考時のコミュニケーションツールとして用いる方法です。
従来は電話やメール、または採用媒体上でのやり取りが主流でしたが、LINEで面接日程の調整をすることで、よりスピード感を持って対応が可能です。
学生にとって非常に身近なアプリのため、コミュニケーションが活発化し、企業に対する親近感を持ちやすくなるでしょう。

説明会やセミナーなどのイベント告知

新卒採用では合同企業説明会や、セミナーなどのイベントに学生を多く呼び込み、そこから応募を集めていく手法が一般とされています。しかし近年では多くの企業が説明会に力を入れており、自社のブースへ足を運んでもらうことがなかなか難しい状況にあります。
そこで、企業アカウントを登録している学生向けに、事前にイベントの告知を行うことで、当日の集客アップにつなげることもできます。

友達追加広告

LINE公式アカウントは、承認アカウントになるとタイムラインに友達追加の広告を打ち出すことができます。
定期的にタイムラインへ広告を出すことにより、LINEを利用する学生へ向けた認知度アップなどが狙えるため、この活用は非常に人事にとっては大きな武器となります。

スタッフブログの運用

マイナビが実施した2021年卒就職モニター調査では、学生が企業選定の時に見るポイントとして、社員の人間関係の良さは常にTOP3にランクインしています。

そのため、LINE公式アカウントにブログページを開設し、面接だけでは見えない、社内の雰囲気を発信していくとで、より学生からの信頼を得ることができ、応募数の上昇につなげられる可能性があります。

若手社員のクロストーク

若手社員の同士の意見交換や話し合いから、社内の雰囲気などがわかるクロストークは、これから就職をしようと思っている学生にとっては貴重な情報です。
自分と年の近い先輩のストーリーを読むことで、数年後の自分の想像がでることから、企業を選ぶ際には若手社員のクロストークは非常に重要なパートの一つになります。
そのため、積極的にクロストークを掲載し、学生に良いイメージを発信することも、非常におすすめできる活用事例の一つです。

LINE公式アカウントを活用した企業の成功事例

LINEを活用した企業の成功事例を2つ紹介します。

潜在ユーザーに効率的な商品サンプル配布で応募8倍に増加(花王株式会社)

家庭用商品で有名な花王は、潜在ユーザーに効率的な商品サンプル配布方法を検討していました。
これを実現する手段としてLINE公式アカウントを活用し、応募が従来の8倍以上になりました。
具体的には「LINEの友だち」と「過去にLINEメッセージを開封・クリックした友だち」をターゲットにLINE広告を配信しました。この結果、商品サンプル費用を半分にコストダウンすると共に応募件数は8倍以上に増加することを実現しました。

コロナ禍においても新規会員3〜4名/月を獲得(絵画教室ウニアトリエ)

昨年からのコロナ禍の影響で対面式のカルチャー教室経営は大打撃を受けています。
この中で新潟県にある絵画教室の「ウニアトリエ」は2019年に「オフラインのLINE公式アカウント」に加えて「オンラインのLINE公式アカウント」を立ち上げました。
2つのLINEは対象ユーザーに応じて使い分けています。
更に新たなイベントとして100人限定で作品の品評を無料で行うことでコロナ禍でも新規会員を獲得しています。

まとめ

前述で解説した通り、現在LINEはメッセージアプリの領域を超えて、人材採用においても重要なツールになっています。
また多くの大手企業や有名企業が実際にLINE公式アカウントを運用し、新卒採用を成功させるなど、多くの採用活用事例もあります。
少子高齢化が進み、新卒採用が激化しているこの状況では、従来のイベントや求人広告だけでは、優秀な人材の採用が難しくなっています。
その中で新たなLINE公式アカウントの存在は、採用課題を抱えている企業の大きな味方になることでしょう。
この記事を読み、LINE公式アカウントを上手く活用し、ぜひ新卒採用で優秀な人材を集めてください。

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