【新卒採用とは?】採用手法の多様化における知っておきたい基本情報

  • 田上 ゆうき
    • 2026-01-22
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    はじめての新卒採用に携わる方は、不安や疑問が多くあると思います。

    採用スケジュールを考えても長い期間があるため「何から手を付けていいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか?

    自社の求めている人材確保のための採用活動を行うためにも、新卒採用と中途採用の違い、新卒採用のメリットやデメリット、採用フローなど新卒採用の基本的な情報を紹介していきます!

    新卒採用とは

    新卒採用とは、就業経験のない学生を採用することを指します。

    卒業予定の学生に対し求人内容を公開して、各企業がほぼ同時に説明会や選考会を行い、卒業後に入社をするのが慣行で、長く人材採用の基本となっている日本独自の採用手法です。

    今でも大手企業を中心に従業員の過半数から、場合によっては全員が新卒採用者ということもよく見られます。近年では専門分野に優れた人材を採用する「ジョブ型雇用」も増えてきています。

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    新卒一括採用の時代は終わる

    中途採用との違い

    新卒採用は、基本的にスキルがなくても採用することを前提としていて、学生のポテンシャルを重視して中長期的な成長を見据えています。

    反対に中途採用は、学校卒業後3年以上経過した社会人経験のある人が対象となり、即戦力として活躍できる人材を採用しているのが特徴です。

    新卒採用のように採用開始時期が3月や4月と決まっておらず、欠員や増員募集など企業のニーズが出たときに随時募集するので採用時期が決まっていないことがほとんどです。

    新卒採用を行う目的

    新卒採用行う目的は主に以下の2つになります。

    企業文化の継承・将来のリーダー育成

    中途採用者の場合、企業理念を自分の理想の形に変えてしまう場合がありますが、新卒採用者はまっさらな状態なので企業文化や理念を受け入れやすい傾向にあります。企業理念を継承した企業にあった人材へと育成ができ、将来のリーダーになっていくことも期待されています。

    組織の活性化・フレッシュな社風の保持

    目まぐるしく変わる環境の変化に対応するためには、適応力のある若い人材が必要になってきます。新卒採用を行うことで将来性のある人材を確保でき、変化に対応して企業を導く存在になっていくことが期待できます。

    新卒採用のスケジュール

    新卒採用のスケジュールを、新卒一括採用と通年採用に分けてみてきましょう。

    新卒一括採用の場合

    企業は前年度の8月までに採用計画を立て予算と人員の確保を行いましょう。

    前年度9月から11月頃、採用サイトや会社のパンフレット制作など広報活動の準備をしていきます。

    前年度12月から2月、広報活動・選考・内定出しまでのスケジュールや広報物の確認を行うなど最終チェックを行います。3月以降は選考学生の対応に力を入れましょう。内定後も、気を抜かず内定辞退を防ぐために学生のフォローを行なっていくことが大切です。

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    採用計画

    通年採用の場合

    通年採用とは年間を通して行う採用活動です。

    採用時期は限定されておらず、1年を通じて採用をしているので企業側はゆとりを持って採用活動のスケジュールが組めるようになります。

    対象者が新卒者のほかにも、留学生や海外大学出身者などさまざまな人材にアプローチできる特徴があります。現段階では新卒採用で通年採用を実施している企業は多くありませんが、今後徐々に増えていくことが予想されます。

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    新卒採用のメリット5つ

    そもそも新卒採用をすることでどのようなメリットが得られるのか、5つ紹介していきます。

    企業文化を継承しやすい

    社員が会社への思いや熱意を持つことは、企業へ大きな貢献をもたらします。

    就労経験のない新卒採用は、他の企業を経験してきた中途採用者よりも会社の理念や文化を受け入れやすく、企業文化を継承しやすい傾向にあります。

    将来の幹部候補を育てやすい

    若いころからジョブローテーションや全国転勤を経験することで、業務知識やノウハウ、技術を習得していきます。会社を幅広く深く理解し、昇進を重ねていくことでプロパーの幹部候補として期待することができます。

    社員の年齢バランスが取れる

    定年制度を導入している企業は、定年退社していく人員を補うために新しい人員を採用する必要があります。新卒採用をすることにより適正な年齢構成のバランスが取れ、スムーズな世代交代が可能です。

    社内の活性化につながる

    フレッシュな人材が入ることで、社内の雰囲気や人間関係に刺激を与え、社内の活性化につながっていきます。新入社員の教育をすることで、先輩社員もスキルや知識を再確認することができるので双方にメリットがあります。

    同期とのつながりが強くなりお互い高めあえる

    同じ時期に入社した社員が同じ研修を受けながら企業文化に馴染んでいくことで切磋琢磨しながら成長しあうことができます。また、同期同士で悩みを共有しながら励ましあえるので早期離職も防止にもつながります。

    新卒採用のデメリット4つ

    メリットがあればデメリットもでてきます。新卒採用のデメリットを4つみていきましょう。

    即戦力は期待できない

    新卒採用は中途採用と異なり、社会経験のない人材が入社してくるため、育成していく必要があります。活躍するまでに時間を要し、教育する人も必要になってくるので業務の手を止めなければならないこともあるでしょう。

    採用期間が長期化する

    新卒採用は準備から採用までに長い期間が必要です。就活セミナーや説明会を開いたり、多くの人数の面接を複数回行ったりする必要があるので採用期間が長期化します。採用計画を立ててから、1年ほどかけている企業も少なくありません。

    採用コストがかかる

    採用活動は企業説明会に面接、選考と多くの手間と費用がかかります。採用後も戦力になるまでに研修が必須なので、育成コストが膨らむのもデメリットです。

    景気動向により採用状況が変化する

    新卒採用は景気の状況にされます。

    景気が悪化しているときは、安定を求めて公務員や知名度のある会社に集中する傾向があります。認知度が低いと人材を確保することが難しくなり、予定していた採用人数に満たないことも珍しくありません。

    母集団形成から内定式までの主な流れ

    採用フローについて簡単な流れを紹介していきます。

    募集活動

    採用計画を立てたら、自社に興味をもつ学生を集める母集団形成をするための募集を行います。母集団形成手法には就職サイトの活用や合同説明会などのイベント、学内セミナーなどがあります。

    会社説明会

    エントリーのあった学生に向けて、自社を知ってもらうために会社説明会や合同説明会、就活セミナーなどを開催します。自社をしっかりとアピールして求めている人材からエントリーしてもらえるようにしましょう。

    書類選考

    エントリーシートや履歴書などの書類選考を行います。事前に求めている人物像を明確にしておけば、選考をスムーズに行うことが可能です。

    筆記試験

    一般常識や時事問題、適性検査を実施する企業がほとんどです。最近では自宅からパソコンで受験できるようなシステムを活用する企業が増えてきています。

    面接

    面接回数も企業によって異なりますが、多くの企業は2,3回程実施しているのが特徴です。

    内定

    就活ルールに従って、内定通知の出せる10月1日に内定式を開催する企業がほとんどです。10月1日より前に合格が決まっていても学生に内定通知が出せないので、内々定という形をとっています。

    新卒採用を行うべき企業の特徴

    企業文化を継承していきたいと考えている企業は新卒採用が向いていると考えられます。

    新卒採用は企業文化が浸透しやすい傾向があり、若手のうちから文化を人材が増えれば組織の一体感が生まれます。

    また、規模の拡大や事業の拡大を考えている場合は、新卒採用であれば多くの人材を確保できるうえ、知識を吸収する力があるので活躍が期待されるでしょう。

    初めての新卒採用時に準備すべきこと

    初めて新卒採用担当になったら事前準備すべき2つのことを紹介します。

    そもそもなぜ新卒採用をするのか理解する

    新卒採用をすることで期待すること、得られることを明確にしておきましょう。この目的が明確にされていないと、採用活動の中で軸がぶれて、期待していたことが達成できずに終わってしまうこともあります。

    求める人物像を採用担当者と共有する

    採用担当者が2人以上の場合は、求める人物像を明確にして共有する必要があります。人によっても捉え方が違うので、選考の際にズレを生じさせないためにも細かく決めておきましょう。

    現在の就職活動の状況

    これまでの多くの採用手法により、その時代に適した採用が各企業で行われてきました。

    現在は完全な売り手市場により、どの企業も学生の獲得に非常に困難し学生の動きとしてもインターンシップやエントリー含む早期化や、その早期化に加えて学生が選定する動きもより一層高くなってきています。

    そんな中、現在の採用状況に対して人事担当者の皆様は自社にあった採用が実施できているでしょうか?

    大切なのはどの時代にもあった多様な採用手法と実際に、自社の採用についてどうマッチングさせるか。
    しっかりと学生へのリマインド、連絡付けなど確保した学生の囲い込みができているか。

    まずは自社の採用について1番に友好的に使える採用手法を取り入れるとともに獲得した学生にどう内定まで導いていくのか、そのような内定までのプランニングが大切であり、それがそのためのこれまで作り上げられてきた様々な採用手法であると言えます。

    新卒採用でおすすめの採用手法

    新卒採用は、中途採用とは違い、学生を相手にする採用活動です。学生が利用しているツールや、いまどきのトレンドをしっかりと把握して使っていく必要がでてきます。

    こちらの記事で、新卒採用をする際には絶対に利用した方がいい、おすすめの採用ツールを7つ紹介しています!一緒に確認してみてください!

    まとめ

    新卒採用をすることで企業文化の継承がしやすかったり社内の活性化につなげるというメリットがあります。

    採用活動をする前に、なぜ新卒採用活動をするのか理解しておくと今後の採用活動がスムーズになってきます。

    そのために自社がどんな人材を求め、将来どのような会社に成長していきたいかを見定め、1人でも多く欲しいターゲット人材に入社してもらえるように最も有効な採用手法を選択し採用を成功させましょう!

    自社の魅力を引き出せる方法で学生にアピールし、求める人材の確保につなげてください。