アメリカでは浸透していますが、日本の人事でギグワーカーとは何か、まだあまり知らない人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、フリーランスやクラウドワーカーとはなにか、雇うメリットやデメリットな何かなど、詳しく解説を行っていきます。
ギグワークとは
よくフリーランスと混同されがちなギグワークですが、結論からいうとギグワークはフリーランスの一部です。またギグワークの特徴として決定的なポイントは以下の3点です。
- 拘束時間:1時間~
- 雇用契約:無し
- 納品義務:無し
上記を要約すると、雇用契約やノルマが発生せず、時間単位で仕事を引き受ける働き方がギグワークです。日本ではまだ馴染みがないギグワークですが、アメリカでのギグワークの割合はすでに30%前後となっています。
特定の雇用契約を結ばないギグワークの代表例としてはウーバーイーツの配達員などが挙げられます。ウーバーイーツの配達は、配達件数のノルマや特定の契約がなく、稼働できる時間で働くことが出来るワークスタイルです。
このように、ノルマや雇用契約に縛られずに仕事を引き受けるスタイルのことをギグワーク、ギグワーカーと呼びます。
クラウドソーシングとの違い
ギグワークとよく似たワークスタイルとして、クラウドソーシングが挙げられますが、この2つには以下のような違いが存在します。
| 拘束時間 | 雇用契約 | 納品義務 | |
| ギグワーク | 1時間~ | 無し | 無し |
| クラウドソーシング | 納期次第 | 無し | 有り |
上記がギグワークとクラウドソーシングの違いです。ギグワークは基本的に、自分の空いた時間を基準に1時間単位で納品義務のない仕事を引き受けます。
一方のクラウドソーシングは、依頼を受けた案件ベースで拘束時間が変動し、納品義務もあります。そのため、働き手にとってはギグワークの方が自由度が高く、より柔軟なワークスタイルが実現できるとされています。
アルバイトとの違い
次にギグワークとアルバイトとの違いですが、決定的な違いは以下の通り雇用契約の有無です。
| 拘束時間 | 雇用契約 | 納品義務 | |
| ギグワーク | 1時間~ | 無し | 無し |
| アルバイト | 1時間~ | 有り | 案件により有り |
ギグワークはフリーランスの一種のため、基本的には企業に属さず、雇用契約を結ぶ必要もなく、それに伴う手続きをする必要はありません。
一方のアルバイトは、企業に属するため雇用契約を結ぶ必要があり、社会保険やその他福利厚生の対象になります。
どういう契約なのか?ギグワークの雇用形態
先述の解説通り、ギグワークは特定の企業や団体と雇用契約を結びません。
つまりギグワークはフリーランス、個人事業主の一種でありその都度単発で仕事を引き受けます。そのため、各種社会保険や福利厚生、雇用契約書の手続きなどを行う必要がありません。
ただし、ギグワークの場合でも成果や働きぶりが良ければ、継続的に仕事を依頼することも可能です。
ギグワーカーを雇うメリット・デメリット

近年日本でもギグワーカーが浸透していることもあり、ギグワーカーを雇う企業も増えています。
ギグワーカーを雇うことで企業が得られるメリットも多いですが、逆にデメリットとなる点も多いです。以下にギグワーカーを雇うメリットとデメリットをまとめましたので、ギグワーカーへ仕事を依頼する予定のある企業は参考にして下さい。
メリット
まずはじめに、ギグワーカーを雇うことで得られるメリットは以下のとおりです。
- コストダウンにつながる
- スケジュール管理の簡略化できる
- ハイスキル人材と出会える
コストダウンにつながる
ギグワーカーに仕事を依頼する際、雇用契約が発生しません。そのため各種保険や福利厚生にかかる費用などを抑えることが可能です。
また、従来どおり企業と契約をし仕事を依頼するよりも、ギグワーカーへ依頼する方が金額が安いこともあります。そのため、ギグワーカーへ上手く仕事を依頼することで経費を削減することも可能です。
スケジュール管理の簡略化できる
またギグワーカーへ仕事を依頼する際は、案件ベースで発注が可能です。自社の社員として雇用契約を結ぶ必要がなく、仕事の割り振りなどのスケジュール管理が案件ベースで行えるため、圧倒的にスケジュールの管理が簡略ができます。
ハイスキル人材と出会える
ギグワーカーへ仕事を依頼することで、社内の人材よりも高いスキルを持っている人材と出会えることもあるでしょう。特定の企業に所属しないギグワーカーへ仕事を依頼するということは、ある意味一期一会な側面もあります。
しかし、多くの人材とやり取りをすることで突出したスキルを持った、ハイスペックな人材を見つけられる可能性もあります。
デメリット
メリットの多いギグワーカーですが、一方で以下のようなデメリットもあるので事前に把握するようにして下さい。
- スキルやノウハウが社内に蓄積しない
- 業務上のトラブルが発生しやすい
スキルやノウハウが社内に蓄積しない
案件ごとに適した人材をアサインできる一方で、次も同じギグワーカーに仕事を依頼できるとは限りません。今回雇ったギグワーカーは良かったが、次に雇ったギグワーカーは良くないなど、人によって差が出ます。
そのため、案件を通して社内にスキルやノウハウが蓄積されないため、社内の組織力が上がりにくいデメリットがあります。
業務上のトラブルが発生しやすい
また雇用契約を結ばない以上、業務上のトラブルの発生には常に気をつけなければなりません。全ギグワーカーが責任感がある人であることが望ましいですが、稀に依頼中の仕事の途中で連絡が取れなくなるギグワーカーも残念ながら存在します。
雇用契約を結ばないことはメリットににもなりますが、場合によってはデメリットにもなる事があるので注意が必要です。
ギグワーカーと相性の良い職種
付き合い方によっては非常にメリットの多いギグワーカーですが、特に以下の職種との相性は非常に良いといえるでしょう。
配送関係

まず最初に相性の良い職種としてあげられるのが配送関係です。
すでにウーバーイーツなどのデリバリーサービスでは浸透しています。ギグワーカーが空いた時間に配達を依頼できることや、荷物を運ぶだけという業務の単純さから、配達業務をギグワーカーに任せる企業も多くなってきています。
Web/IT関係
また働く場所を選ばないWeb/IT関連の仕事の依頼も、ギグワーカーと相性が良いです。
少し前にノマドワーカーというワークスタイルが注目を浴びていましたが、その際もWeb/IT関連をメインに受注するノマドワーカーが多くいました。その影響もあり、現在ギグワーカーとして働いている人たちの中には、Web/IT関連のスキルを持った人が多く存在するため、アサインしたい人材を探しやすいでしょう。
ギグワーカーを募集したい場合の手段
ギグワーカーへ仕事を依頼するときは、まず効果的な手段でギグワーカーを集める必要があります。主なギグワーカーの募集方法は以下の3点です。
ギグワーカーの募集サイト
最も効果的なのが、ギグワークスやタイミー、ココナラなどの時間単位で仕事を探している人がいる、ギグワーカーのための募集サイトです。
基本的にギグワーカーは仕事を探す際、ギグワーカー向けの募集サイトをまず利用します。そのため、多くのギグワーカーがいるサイトを中心に募集を発信することで、多くのギグワーカーへアプローチが可能です。
SNS
次に効果的な募集方法がSNSです。
ギグワーカーの中には、仕事を獲得するためにSNSを運用している人も多くいます。そのため企業用アカウントや募集用アカウントなどを作成し、SNS上で発信することも効果的でしょう。
自社メディア
多くの企業が新卒・中途採用のために自社で採用サイトを運用していますが、募集要項にギグワークを掲載することで、ギグワーカーからの応募も見込めます。
事例としてはyahooが積極的にギグワーカーを募集しており、「ギグパートナー募集」の専用ページで情報を発信しています。
まだあまり浸透していないギグワークというスタイルに対応し、自社でもギグワーカーを募集していることを積極的に発信することで、ギグワーカーからの注目を集めることが出来るでしょう。
まとめ
ここ最近で注目を集めているギグワークというワークスタイルですが、これはギグワーカーだけではなく、企業側にも多くのメリットがあります。
従来の人材採用にとらわれず、柔軟なスタイルを取り入れたい企業は、ギグワーカーを雇うメリットやデメリットを理解し、積極的にギグワーカーへ仕事を依頼してみてはどうでしょうか。