求人ボックスへの掲載方法とは?無料掲載と有料掲載の違いについても解説

求人ボックスとは

求人ボックスは株式会社カカクコムが運営する求人検索エンジンです。

コスト効率、データ活用、多様性、柔軟性、ブランディングを軸に、企業の採用をサポートする求人ボックスは、多くの求職者から注目を集めており、年々利用者数が増加しています。

そこでこの記事では、求人ボックスの掲載方法やその流れ、無料掲載と有料掲載の違い、求人ボックスの効果的な使い方などを紹介していきます。

「求人ボックスを使って求人を掲載したい」、「より多くの応募数を獲得したい」という方はぜひ参考にしてください。

求人ボックスとは

求人ボックス 掲載

まずは、求人ボックスについて理解を深めましょう。

求人ボックスの仕組みを解説

求人ボックスは、Yahoo!やGoogleのようにオンライン上にある求人情報を集約し、自動的に掲載するプラットフォームです。

求職者はそれぞれの求人サイトを探す手間を省くことができ、企業は効率的な採用活動が叶います。

基本的にはインターネット上の求人情報を自動で収集し掲載しますが、求人ボックスに直接求人情報を投稿することも可能です。

求人ボックスのユーザー数やユーザー層

求人ボックスは2024年9月時点で月間利用者数が1,052万人を突破しています。

首都圏から地方まで様々な求人を掲載し、若者からシニア層まで幅広い層が利用しているサービスです。

他の求人サイトと何が違うか

他の求人サイトの相違点は、「無料掲載の可否」です。

求人ボックスは無料掲載が可能で、有料のクリック課金制にした場合でも1クリック25〜1000円程度で利用でき、無駄な求人広告費がかかりません。

比較的コストを抑えて運用できるため、採用単価を抑えたいスタートアップ企業や中小企業などに最適といえるでしょう。

また、求人ボックスは直接投稿が可能な点も特徴です。

自社の採用サイトがなくても求人が出せるため、自社サイトを一から制作するような大きな手間やコストがかからない点もメリットといえます。

求人ボックスへの掲載方法

ここでは、3種類ある求人ボックスへの掲載方法を紹介していきます。

採用ボードから直接投稿する手順

求人ボックスの採用ボードとは、求人作成と管理ができるシステムです。このシステムを使い、無料で自社の求人を直接求人ボックスに投稿することができます。

《採用ボードを利用する手順》

  1. 求人ボックスの利用登録を行い、ログインする
  2. 募集要項や求める人材、仕事内容などの詳細を入力する
  3. 審査

用意されているフォーマットに情報を入力し、審査が通れば掲載完了です。掲載後は何度でも内容を編集できます。

自社サイトの求人情報をクローリングしてもらう方法

クローリングとは、インターネット上にある求人情報をクローラーが自動的に集約・掲載するシステムです。

この方法なら、利用登録や審査はなく、自社の採用ページを整えて待つだけで求人ボックスへの掲載が完了します。

採用ページの求人情報を編集したり削除したりした場合は、求人ボックスに表示される求人情報にもその情報が反映されます。

求人検索エンジンである求人ボックスは、Yahoo!やGoogleなどの「求人版」です。そのため、ネット上のあらゆる求人情報を自動的に検索し表示してくれるのです。

リスティング広告の掲載方法も知っておこう

リスティング広告とは、より効果的に、求人情報を求職者へ発信できる有料のプランです。

この有料プランを利用すると、目立つところに求人が掲載され、より多くの求職者から関心を集めることができるでしょう。

《リスティング広告を利用する手順》

  1. 問い合わせ
  2. 審査
  3. 申し込み手続き
  4. システム連携
  5. アカウント発行
  6. 運用開始

料金体系|無料掲載と有料掲載の違い

求人ボックス 掲載

求人ボックスには、無料掲載と有料掲載ができることがわかりました。ここでは、求人ボックスの無料と有料のプランについて違いを詳しく紹介しましょう。

無料で使える機能とその制限

無料で使える主な採用ボードの機能を以下にまとめました。

・求人票の複製
求人票作成後、データの複製ができます。他の職種や業種の採用で求人票が必要な場合に便利です。

・写真の掲載
文章だけでなく写真を掲載することで、仕事内容や職場の雰囲気などが求職者に伝わりやすくなるでしょう。

・仕事や職場の特徴のグラフ化
職場の雰囲気や仕事のスタイルなどをグラフ化することで、文章では伝わりにくい会社の特徴を伝えやすくなります。

・応募項目の選択
求職者が応募する際に入力する項目(メールアドレスや電話番号、名前など)を自由に選択できます。例えば、名前とメールアドレスだけで募集することも可能です。求職者にとっては気軽で、応募しやすいでしょう。

有料プランの内容と料金体系

求人ボックスの有料プランでは以下の機能を利用できます。

・注力キーワードの設定
有料プランのリスティング広告では、「女性×20代」や「男性×40代」のように、特定のキーワードを設定して、配信を強化したいユーザーに向けて効果的な運用ができます。

・配信スケジュールの設定
有料プランでは、求人の配信スケジュールを設定できます。例えば「土曜日は配信しない」や「よく見られるこの時間帯に配信する」など細かくスケジュールを設定可能です。

・配信しないユーザーの設定
例えば「若い年代を積極的に採用したい」などの場合、それ以外のユーザーに求人を配信しない機能です。精度の高いターゲティングが実現します。

有料プランの料金は「クリック数×クリック単価」で決定するのが特徴です。クリック単価は25〜1000円まで自由に設定できます。

また、月間の予算を10000円から設定することも可能です。予算上限を超えると自動的に有料配信が停止される仕組みになっています。

クリック課金制ってどういう仕組み?

有料プランはクリック課金制を導入しています。クリック課金制は、求人がクリックされたときだけ料金が発生する仕組みです。

求人の掲載時や採用の決定時に料金を請求されることがなく、最低限の金額だけで運用できます。

求人ボックスに掲載するメリットとは?

これまで、求人ボックスの特徴や機能について紹介してきました。ここからは、求人ボックスを利用するメリットについて見ていきましょう。

掲載が無料で始められる

求人ボックスには有料プランもありますが、無料でも運用を開始することができます。

求人票の作成から掲載まで無料で、採用に成功しても料金を請求されることはありません。

応募単価が抑えられてコスパが良い

求人ボックスの有料プランでは、クリック課金制を導入しているとお伝えしました。

クリック単価は25〜1,000円の範囲で自由に調整できるため、応募単価を抑えられてコスパ良く運用ができるでしょう。

求職者にしっかり届く検索エンジン設計

求職者が求人を検索する際、「勤務地」や「雇用形態」を選択できるのはもちろん、「急上昇検索求人キーワード」や「人気の求人検索ランキング」なども閲覧可能です。

また、企業側は有料プランを使えば、注力キーワードや配信スケジュール、除外ワードなどが設定できるため、ターゲットとなる求職者層へ効果的に求人を届けられます。

求人タイトルで企業の魅力が伝えられる

求人票を作成する際、求人タイトルを「子ども用品店の販売スタッフ」や「人材サービスの営業」などのように、自由に設定できます。

職種や業務内容がイメージできる具体的なタイトルを設定することで、店舗や企業の魅力や仕事内容が効果的に求職者へ伝わるでしょう。

応募が来ない理由もデータで見える!

求人ボックスにはレポート機能が搭載されています。レポート機能は、「どのような層が求人をチェックしているのか」や「どのようなキーワードで検索されているのか」などを可視化できます。

応募が来ない場合は「なぜ効果が出ないのか」までもレポート機能によってわかるため、レポート内容を分析して課題を改善すれば効果的な採用活動につながるでしょう。

掲載がうまくいかないときのチェックポイント

求人ボックス 掲載

求人ボックスを初めて使う方は、「掲載がうまくいかない」というケースもあるでしょう。ここでは、掲載がうまくいかないときのチェックポイントを紹介していきます。

原稿の書き方に問題はない?

求人ボックスに掲載されない場合は、原稿をチェックしてみましょう。

例えば、事業内容を求職者が理解しづらい場合や目的が採用ではないと判断されるような内容の場合、求人が掲載されないケースがあります。

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ガイドライン違反になっていないか確認

求人ボックスには掲載ガイドラインがあります。

差別的な表現のある内容や公序良俗に反する求人など、掲載ガイドラインに違反していると、掲載ができないまたはサービス停止となる可能性があるため、違反がないか原稿をチェックしましょう。

表示されないときのよくある原因とは

求人が表示されないときは、以下の原因がないかチェックしてみてください。

・求人タイトルが的確か
求人タイトルにキャッチコピーや不要な情報が含まれていないか確認しましょう。

・求職者を制限する内容がないか
例えば、募集する年齢層に関して、単に「35歳まで」と入力するのではなく、「35歳まで(長期勤続によるキャリア形成を図るため)」のような入力方法が適しています。

・法律に反した内容がないか
よくあるのが、最低賃金を下回った給与が明記されている事例です。地域の最低賃金をよく確認しましょう。

・求人票を複製していないか
効果をより高めるために、同じ求人であるにも関わらず、求人票を複製してそのまま掲載することは禁止されています。

・リンク切れを起こしていないか
遷移先のサイトがリンク切れを起こしていると、対象ページが表示されません。この場合、求人が非掲載になる可能性があります。

他の求人検索エンジンとの違いを比較

求人検索エンジンは求人ボックスだけではなく、Indeedやスタンバイなど他のツールもあります。ここでは、Indeedやスタンバイとの違いを紹介していきます。

Indeed・スタンバイとの違いとは

Indeedは多言語対応で、世界約60ヶ国以上で利用されている国際向けの求人検索エンジンです。そのため求人掲載数やユーザーが圧倒的に多いのが特徴です。

一方、求人ボックスは国内向けの求人検索エンジンです。国内に特化した求人やサポートで、ユーザー数を増やしています。

求人ボックスとスタンバイの主な違いは、Yahoo!ユーザーへのアプローチの可否にあります。

スタンバイはYahoo! JAPANとの統合により、Yahoo!の検索画面にも求人が表示される点が特徴で、より広範な露出を得意としています。

ただし、スタンバイは、求人ボックスのような直接投稿ができません。

クローリングと有料のリスティング広告のみを採用している点が求人ボックスとは異なります。

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求人ボックスの強みと弱みを比較

求人ボックスは、Yahoo!やGoogle検索のように、ユーザーが検索したワードに対して求人を表示する高品質な検索エンジンです。

求職者は自分のニーズに合った求人を見つけやすいため、利用者も増えており、将来的にも効率良く利用できるでしょう。

一方で、運用に工数がかかりやすい点がデメリットといえます。

求人ボックスの採用ボードを利用するには、求人票を一から作成しなければなりません。また、求人ボックスをより効果的に運用するには、ノウハウが必要です。

求人の表示回数や応募率などを分析し、定期的なキーワードの見直しを行うなど、専門的な知識が求められるでしょう。

求人ボックスを効果的に活用するコツ

最後に、求人ボックスを効果的に活用するコツを紹介していきます。

ターゲットに合わせた原稿作成

求人ボックスを効果的に活用するには、ターゲットに合わせた内容の原稿を作成することが大切です。ターゲットとなる層の興味や関心を理解し、適切な職種タイトルやキーワードを設定しましょう。

例えば、若年層をターゲットとするなら、「キャリアアップの機会があること」や「柔軟な働き方ができること」などをアピールするのがおすすめです。

経験豊富な中堅・シニア層をターゲットとするなら「具体的な仕事内容」や「給料形態」について詳しい記載があると良いでしょう。

他媒体との併用で露出アップ

他媒体を併用して求人を掲載するのも、採用活動に効果的です。

求人ボックスは無料掲載ができるため、他媒体との併用も実現しやすいでしょう。複数の窓口を設置することで、求職者へ求人が届きやすくなります。

定期的なデータ分析で改善しよう

求人ボックスには、レポート機能があることをお伝えしました。募集が集まらない求人票は、編集しなければいつまで経っても結果は変わりません。

レポート機能を利用してデータを分析し、求人内容の定期的な見直しを行いましょう。

まとめ

求人ボックスは、コスパ良く運用できる高品質な採用検索エンジンです。

適切に利用するには、運用の工数や知識が求められますが、多くのサポート機能がついているため、安心して活用できるでしょう。

採用コストを抑えて求人の露出を増やしたい方や、シンプルに操作できる求人検索エンジンを探している人事担当の方は、ぜひ求人ボックスを活用してみてはいかがでしょうか。

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