市場規模を年々拡大し続けている求人検索エンジンは、現在の採用において欠かすことのできない重要な求人媒体になりつつあり、注目を集めています。
代表的な求人検索エンジンといえばIndeedなどですが、昨今では様々な求人検索エンジンがあり、それぞれ特徴が異なります。
そこで今回は、求人検索エンジンについて解説し、その後主要な5社のサービスについて紹介していきましょう。求人検索エンジンの利用を検討している方や自社の採用に求人検索エンジンを役立てたい方は必見です。
求人検索エンジンとは?
求人検索エンジンとは、求人情報専門の検索エンジンのことです。普段調べもので利用することの多いYahoo! JAPANやGoogleのような検索エンジンに、求人情報だけを絞り込んで集約したものを指しています。
似たものとして求人サイトがありますが、求人検索エンジンと求人サイトの違いは何なのでしょうか。
- 求人サイトは「それぞれのサイトで求人を投稿するもの」、求人検索エンジンは「ネット上の求人情報を集約したもの」であり、別物です。
以前は求人サイトが採用手法の主流でしたが、昨今ではIndeedや求人ボックスなどの求人検索エンジンが需要を伸ばしています。
求人検索エンジンの仕組み
では、求人検索エンジンはどのようにして機能しているのでしょうか。求人検索エンジンはクローリング・直接投稿・ATS連携によって求人情報を集めています。
以下でそれぞれについて詳しく紹介していきましょう。
クローリング
クローラーというロボットがネット上を巡回して、様々な企業の採用サイトや求人サイトから求人情報を集める作業がクローリングです。
求人検索エンジンは、クローリングによって様々な求人情報を集めています。
クローラーにクローリングされるにはいくつかの条件があり、その条件をクリアして「これは求人情報である」と判断される必要があります。
直接投稿
直接投稿とは、求人サイトのように自社の求人を直接投稿する方法です。
クローリングではクローラーが巡回してくるまで1日程度の時間を要しますが、直接投稿ならすぐに求人情報を公開することができます。
直接投稿を利用すれば、自社の採用ページを持たない企業もすぐに求人の掲載が可能です。
ATS連携
ATSとは、採用管理システムのことです。採用管理システムと連携して、求人検索エンジンに自社の求人情報が出るようにする方法をATS連携と言います。
導入している採用管理システムが連携できるものである場合、それをそのまま連携して利用できるため、プログラミングの知識がない方や、採用管理システムを活かしたい方におすすめです。
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求人検索エンジンが注目される背景
求人検索エンジンは、近年普及しており注目のアグリゲート型サイトに分類されます。
なぜアグリゲート型サイトが注目されているかというと、日々増え続ける情報から自分にとって有益となる情報を入手する手伝いをしてくれるためです。
以前は、転職サイトに登録して求人情報を検索して閲覧することが主流でした。しかし昨今では、検索エンジンに自分が探したい仕事に関するキーワードを入力して検索する方が増えているのです。
求人検索エンジンのメリット
ここでは、求人検索エンジンのメリットについて紹介していきます。
多くの求職者の目に留まりやすい
近年求人検索エンジンが注目されている理由として、SEOに強いことが挙げられます。SEOに強いと、求人情報が検索結果の上位に表示されやすくなるため、多くの求職者の目に留まりやすくなるのです。
例えば、求人サイトAと求人サイトBに求人を掲載していた場合、どちらかのサイトに登録していなければ求人を見つけることができません。
しかし、これらの求人サイトの登録に加えて求人検索エンジンで検索してもらえれば、求人サイトA、Bどちらの求人も閲覧可能になります。
採用コストを抑えられる
求人サイトや人材紹介などを利用すると数十万円〜かかるのが一般的です。
しかし、求人検索エンジンはすでに利用している求人サイトや自社の採用ページから情報をクローリングしたり、求人情報を直接投稿したりするため、無料で利用できます。
地方の求職者にも見てもらえやすい
求人サイトや人材紹介は求人が都市部に集中しやすく、地方の方に求人を見てもらいにくいというデメリットがあります。
一方で求人検索エンジンは、クローリングによって全国各地の求人を掲載しているため、多くの求職者に求人を見てもらえるでしょう。
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求人検索エンジンのデメリット
次に、求人検索エンジンのデメリットを紹介していきましょう。
専門的な運用知識が必要
求人検索エンジンは、クローリングによって自動的に掲載されている求人が多く、何もしないままだと自社の求人が埋もれてしまう可能性があります。
そのため、検索エンジンで上位表示されるようにしたり、効果的な広告を考えたりなど、求人検索エンジンを運用することが重要です。そのためにはある程度の専門的な知識が必要になります。
運用知識がない場合は、アウトソーシングに頼ったり、有料ブランを利用したりするのもおすすめです。
自社の求人が埋もれやすいため定期的な更新が必要
前述したように、何もしないままでいると自社の求人が他社の求人に埋もれてしまう可能性があります。そうならないためには、定期的な更新が必要です。
定期的な情報の更新をして、求人情報の表示回数をできるだけ増やしましょう。
クローリングには条件がある
冒頭でもクローリングについて紹介しましたが、クローリングされるには条件があり、その条件をクリアしないと検索結果に表示されない仕組みになっています。
条件として多いのは「1職種1勤務地ごと、個別のURLを設けていること」や「HTML形式であること」などです。
求人検索エンジンを利用して応募を増やすポイント
ここでは、求人検索エンジンを利用して応募を増やすポイントを紹介していきましょう。
魅力的なキーワードをできるだけ入れる
求人検索エンジンを利用して求職者からの応募を増やすには、魅力的なキーワードをできるだけ入れ込むのがポイントです。
特に求職者からのニーズが高いキーワードは以下をご覧ください。
- 完全土日休み
- 交通費支給
- 未経験者歓迎
- 年間休日120日以上
- 在宅可能
自社でも入れ込めそうなキーワードがあればぜひ記載して、より魅力的な求人にしていきましょう。
有料プランを利用する
無料プランにこだわって応募数が集まらない場合は、有料のスポンサー求人を利用するのがおすすめです。有料プランは、求職者に求人が表示されやすい仕組みになっています。
求人応募の進捗状況を見ながら無料と有料を使い分けることで、求人検索エンジンをよりコスパ良く利用できるでしょう。
おすすめの求人検索エンジン比較5選
ここでは、おすすめの求人検索エンジンを5つ紹介していきます。それぞれの概要をまとめたので、ぜひ参考にしてください。
Indeed(インディード)
Indeedは世界最大級の求人検索エンジンとして、多くの国と地域で利用されている有名なツールの一つです。TVCMでもよく宣伝されていて、認知している方も多いでしょう。
Indeed はSEOに強いため、多くのユーザーに閲覧してもらうことができ、圧倒的な集客力が魅力です。
無料掲載
・クローリング
・直接投稿
有料掲載
クリック課金型
メリット
・最大72時間程度で求人が掲載される
・業種や雇用形態問わず、様々な形態に対応できる
デメリット
・クリック単価は変動制のため、広告のノウハウが少なからず必要
・無料掲載の場合、掲載数が多いジャンルでは埋もれてしまう可能性もある
Careerjet(キャリアジェット)
Careerjetは、日本での知名度はまだまだ低いものの、世界各地で利用されている求人検索エンジンです。無料掲載ができないため、利用する際は必ず費用が発生します。
しかし、有料掲載のクリック単価の下限が低いため、低コストで運用が可能というメリットがあります。
無料掲載
不可
有料掲載
・クリック課金型
・月額固定料金
メリット
・キーワードで検索できるのはもちろん、業種や職種などカテゴリ別で求人を探せる
・求職者の希望条件に当てはまる求人が掲載されたときに、メールで知らせるジョブアラート機能がある
デメリット
・無料掲載ができない
・日本人の利用者が少ない
Googleしごと検索
Googleしごと検索は、Googleが運営している求人検索エンジンです。Googleしごと検索の最大の特徴は、Googleで検索した際に求人枠として求人情報が表示されることです。
Google検索は世界最大のシェア数を誇っているため、多くの人に求人を見てもらえるでしょう。
無料掲載
クローリング
有料掲載
なし
メリット
・Googleで検索したときに求人専用の枠に表示されるため、求職者の目につきやすい
・Googleが培ってきた人工知能や技術などの高度な仕組みを利用して、求職者に最適な求人を表示できる
デメリット
・自社の求人サイトに求人情報を載せておく必要がある
・直接投稿や有料の掲載枠がない
求人ボックス
求人ボックスは、検索エンジンが初めての方でも5分ほどで簡単に求人掲載ができるツールです。初期費用や掲載費用、成果報酬も無料のため、低コストで求人掲載したい方におすすめです。
求人をより多くの求職者の目につくようにしたい場合は、有料プランを利用すると良いでしょう。有料プランは、好きなタイミングで利用を停止したり、1日だけ利用したりなど、自社の採用状況に合わせて柔軟に運用できます。
無料掲載
・クローリング
・直接投稿
有料掲載
クリック課金型
メリット
・プッシュ通知で新着の求人を求職者へ伝えられる
・勤務地はもちろん、働き方や雇用形態から求人を探せる
デメリット
・1クリックの最低入札単価がやや高め
・運用に知識と経験が必要なうえに、工数がかかる
スタンバイ
スタンバイは国内最大級の求人検索エンジンで、求人ボックスやIndeedなどの競合他社に匹敵するほどの勢いがあります。初期費用、掲載料金が無料であること、幅広いユーザーが利用していることが魅力です。
また、スタンバイはYahoo!JAPANなどの運営元であるLINEヤフー株式会社とビジョナル株式会社の合弁事業会社であるため、Yahoo!JAPANのユーザーに向けて効果的なアプローチができます。
無料掲載
クローリング
有料掲載
クリック課金型
メリット
・求職者が気軽に利用できるアプリがある
・Yahoo!JAPANで求人関連の検索をするとスタンバイの求人が優先して表示される
デメリット
・求人の直接投稿ができない
・無料で掲載でき閲覧数も多いため、ライバルの企業が多い
まとめ
求人検索エンジンは、ネット上の求人を集めて表示してくれるサービスです。メリット・デメリット双方ありますが、上手に運用できれば効果的に応募数を増やせるでしょう。
ぜひこの記事を参考にして自社に合った求人検索エンジンを選び、効果的に採用活動を行ってください。
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