Instagramとは、SNS大手Facebook社が買収した、写真や動画をシェアできる著名なSNSサービスです。「インスタ映え」という言葉の流行りとともにユーザー数は現在3300万人を超えました。
今回は、日常の「映え」写真を知人同士でシェアするInstagramを活用した、Instagram採用についてまとめます。SNSそれぞれの特徴を活かした採用活動の方法を知ることで、今まで出会えていなかった候補者層にもリーチできる可能性が高いです。
本記事では導入編として、Instagram採用の基礎知識や、Instagram採用の始め方と基本的な注意点について取り上げていきます。
Instagramとは
Instagramとは、四角く切り取った写真や、比較的再生時間が短めの動画をシェアするためのSNSです。
24時間で消えていくストーリーズ機能や、スマホ全画面表示でフォロワー以外にも見てもらえるリール機能、気になる用語で投稿を検索できるハッシュタグ機能などを使いながら、知人とインターネット上で交流ができるサービスとなっています。
インスタグラマーや、インスタ映え、といった言葉が流行ったと同時に、Instagramユーザーは20代~40代中心に3300万人ユーザーまで増加しています。この数値は2019年度のものですが、InstagramはFacebookやTwitter、YouTubeやTikTokと並ぶ、SNSの代表格といえる存在です。
なお、Instagramのユーザー数は男性43%、女性57%となっています。若者向けの印象が強かったInstagramですが、ここ最近は30代~40代のユーザー数も増えており、年齢ごとの分布は以下のとおりです。
参照元:ガイアックス ソーシャルメディアラボ「Instagramの年代別ユーザー数(国内)」
驚くことに、各年代の人口と照らし合わせると、それぞれの年代の37%~53%の割合でInstagramを使用していることがわかりました!3人に1人、2人に1人は当たり前にInstagramを使っているという計算になるのは、Instagramがさまざまなビジネスにつながっていく要因ともいえます。
なぜInstagramで採用活動するのか?
Instagram採用が流行したのは、先の章でお伝えしたように、Instagramが想像以上に私たちの身近なサービスへと進化しているためです。Instagramは誕生から10年の間に、若者の娯楽的なSNSから幅広い世代のコミュニケーションツール、そしてビジネスツールへと進化しています。
10代のうち41%、20代のうち37%がInstagramを使用しており、多くの人はマスメディア経由ではなくインターネット経由で情報収集をする時代となりました。今までのようにテレビCMやラジオ、新聞を使うのではなく、インターネットを中心とした採用活動が必須となっています。
インターネット経由の採用活動の中で、SNSを活用するのは自然の流れであり、求人サイトやWeb広告と同じように、Instagram採用を取り入れる企業が増えたのです。
そのほかにも、Instagram採用には次の特徴があります。
- アカウント立ち上げ、運用などにシステム費用がかからない
- インスタグラマーとコラボしたり、動画コンテンツを使ったり、幅広い訴求方法がある
- DM機能を使って、ダイレクトリクルーティングができる
このような機能を利用すれば、Instagram採用の可能性はとても広がります。
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Instagram採用の始め方
ここからは、Instagram採用の具体的な始め方について解説します。
ステップ①:アカウント立ち上げ
まず最初に、採用活動に使うInstagramのアカウントを解説しましょう。アカウントを立ち上げる方法は何種類かあります。
企業公式アカウントをつくる
まず、企業公式アカウントをつくるのは1番オーソドックスな方法です。メリットとしては、運用する担当者が複数いても、一貫して「企業アカウント」の名前で発信ができます。1つのアカウントにフォロワー・情報を集約させて、シンプルに運用する方法です。
採用担当のアカウントをつくる
次に、採用担当専門のアカウントをつくる方法です。採用担当は1人でも、複数でもどちらでも構いませんが、「企業が発信する」ではなく「採用担当者という人が発信する」と見せることで、よりコミュニケーションがリアルになるメリットがあります。
ただし、名前や顔出しを嫌がる採用担当もいますので、アカウントをつくる際は慎重に協議しましょう。
複数名の社員アカウントを使う
3つめに、複数名の社員アカウントを使う方法があります。可能であれば、すでにフォロワー数の多い既存のアカウント(社員のプライベートのアカウント)を利用できると、ゼロからフォロワー集めをしなくても良いというメリットがあります。
プライベートアカウントは嫌がられる可能性もあるので、社員それぞれの企業アカウントを作成するほうが無難かもしれません。
複数アカウントで運用するメリットとしては、発信力の強化や、ノウハウの共有がしやすい点にあります。フォロワーがうまく集まった社員のノウハウを社内でシェアしながら、多くの人とコミュニケーションを重ねていきましょう。
ステップ②:投稿開始
アカウントを立ち上げたら、いよいよ本格的な運用開始です。運用方法は多岐にわたり、「この方法が絶対正しい」というものはありません。
ここでは、採用につなげやすい投稿の仕方をいくつかご紹介します。
採用にこだわらず社員の日常をどんどん載せる
運用に時間をかけられない場合は、とにかくブログ感覚で社員の日常をどんどん投稿していきましょう。必ずしも写真映えするものが好まれるわけではありません。
朝礼の風景、ランチ写真、入社式やイベントの集合写真など、バリエーション豊富なほうが見ごたえがあります。
求人応募の問い合わせ先を載せる
せっかく日々の投稿でフォロワーを集めたのに、求人に関する問い合わせ先を案内しなかったら集客につながりません。プロフィールページにURLを載せる、投稿文に問い合わせ方法を記載する、DM受付をするなど準備をしましょう。
インスタライブを行う
インスタの日々の画像投稿だけでは、いまいちフォロワーと交流ができません。インスタライブを企画して、採用担当者がしゃべる・内定者同士で雑談する・社員インタビューするなど、企画を盛り込んでいきましょう。
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ステップ③:Instagram広告を活用する
Instagram採用の運用方法は、タイムラインやストーリーズの投稿だけではありません。Instagramのプラットフォームを利用して、Instagram広告を出稿するのも一つの手です。
Instagram広告は、Facebook広告と同様に、年齢や住んでいるエリア、趣味嗜好など、さまざまな絞り込みをして狙ったターゲットに訴求が可能です。
Instagramで採用活動する際の注意点
Instagramで採用活動する際の注意点について、絶対におさえておいてほしい代表的なものをご紹介します。
①情報漏えいに注意
Instagramの運用を社員や採用担当に任せる場合、どこまでカジュアルな内容を投稿していいか判断が難しくなります。リアルな情報を発信したいがために、機密情報をうっかり発信して大炎上しては本末転倒でしょう。
写真に映っている人や資料など、社外秘のものはないか事前にルールを決めて確認してください。
②運用コストがかかる
いくらアカウント立ち上げ費用は無料といっても、運用する手間暇は無料ではありません。Instagramの運用担当に、業務外の時間で投稿をお願いしていないか、DMやり取りなどが深夜・早朝に発生していないかなど、管理する体制が必要です。
まとめ
幅広い層に人気のSNS、Instagram採用についてご紹介しました。Instagramは、業界職種問わず、さまざまな候補者とコミュニケーションがとれるプラットフォームです。
アカウント立ち上げ費用もかからず、ダイレクトスカウトもできる優れものなので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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