オンライン研修まるわかりガイド|導入方法や失敗しないコツを紹介

  • 福永 はるか
    • 2026-01-27
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    感染症の拡大や働き方が多様になっている現代、社員の教育方法としてオンライン研修が注目を集めています。しかし、オンライン研修の知識が乏しいまま闇雲に導入しても、うまくいかないかもしれません。

    そこで今回は、オンライン研修について深掘りしていきます。基本的な知識からメリット、導入方法などを紹介します。オンライン研修の注意事項もまとめました。

    オンライン研修で新入社員の育成や社員のスキルアップを検討している人事担当者は、内容を参考に自社の人材教育を充実させませんか。

    オンライン研修とは?概要や種類を解説

    オンライン研修

    オンライン研修とは、その名のとおりインターネットを介して実施する研修です。

    Web会議システムを活用して講師と受講者をつなげ、研修を実施します。オンライン研修は、ひとつの会場に不特定多数の人が集合しなくても開催できるため、新型コロナウイルスの感染予防策として普及しました。

    また、働き方改革の推進にともない、テレワークや時短勤務している人も珍しくありません。

    人材育成の面でも多様な働き方に対応するため、オンライン研修の需要が高まっています。

    オンライン研修のタイプ

    オンライン研修には、ライブ配信型とオンデマンド型の2タイプあります。各種類の特徴とともに、メリット・デメリットをお伝えします。

    ライブ配信型

    ライブ配信型は、研修を生中継する方法です。リアルタイムで研修を配信するので、受講者が講師に質問したり、受講者同士で話し合えたりと、双方向のコミュニケーションがとれます。

    ただし、ライブ配信型で研修するには、日程を調整しなければなりません。都合が合わなければ、受講できない人もいるでしょう。

    オンデマンド型

    録画された動画やスライドを配信して研修を進めるのが、オンデマンド型です。記録済みのデータを配信するため、受講者は何度も見返して勉強できます。また、生中継ではないので、決まった日時に開催する必要もありません。

    オンデマンド型の場合、双方向コミュニケーションがとれない点がデメリットです。

    オンライン研修の受講パターン

    オンライン研修の受講方法には、個人参加型とサテライト型があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

    個人参加型

    個人参加型は、自宅やオフィスから個別でオンライン研修に参加する方法です。インターネット環境や設備が整っている場所なら、どこからでも受講できます。

    受講者がテレワークしている、あるいは全国各地の拠点にいる場合でも参加してもらいやすいでしょう。

    サテライト型

    サテライト型は、複数の会場を設け、そこに受講者が集まってオンライン研修を行うパターンです。拠点ごとに講師とインターネットをつなぐので、受講者一人ひとりのPCや設備の準備が難しくても開催できます。

    対面研修との違い

    同じ会場に受講者を集めて研修するのが、対面研修です。オンライン研修は画面を通したやり取りになるため、座学以外対応しにくいのがデメリットです。

    しかし、対面研修なら実技や技術教育といったプログラムを組みやすいでしょう。受講者の反応や表情を見やすいのもメリットです。

    一方で、会場費や受講者の交通費といったコストがかかります。受講者の居住地によっては、会場が遠くて参加しにくいケースもあります。

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    オンライン研修を実践するメリット

    続いて、オンライン研修のメリットを見ていきましょう。

    経費削減につながる

    オンライン研修の大きなメリットは、コストを抑えられるところにあります。というのも、オンライン研修なら会場に支払う費用や、講師の交通宿泊費などを捻出する必要がありません。

    インターネットの回線を契約したり、機材を揃えたりと初期費用はかかりますが、対面研修より経費をかけずに開催できるでしょう。

    研修の機会を平等に提供できる

    オンライン研修は、場所を問わずに開催可能です。「場所が遠くて足を運べない」「参加したいけれど育休中で会社に行けない」という人でも受講しやすく、研修の機会を平等に提供できるのです。

    また、受講者がどこから参加しても同じ研修を受けられるため、勤務地による教育格差が生じません。研修内容を録画しておけば、欠席者へのフォローも行き届きます。

    双方向のコミュニケーションがとれる

    ライブ配信型のオンライン研修なら、双方向のコミュニケーションがとれます。

    Web会議システムにはリアクションやチャットなどのツールが搭載されており、気軽にやり取りできるようになっています。受講者をグループ分けする機能を使えば、ディスカッションも可能です。

    受講者の状況を把握しやすい

    受講者の出欠席や参加履歴などがインターネット上で可視化できます。受講者の一覧表を作ったり出欠をとったりと手作業で管理しなくて済むため、手間が省けるでしょう。

    受講者の状況を把握できれば、欠席が多い人に参加を促すなど個別のフォローにもつなげやすくなります。

    感染症対策ができる

    オンライン研修の場合、会場内に不特定多数の受講者が集まらないため、感染症対策の面でも有効です。

    コロナ禍を経て、そこまで感染症対策を徹底する必要性はなくなりましたが、冬の感染症が流行しやすい時期などは、オンラインで行うことによって、双方安心して開催できるでしょう。

    オンライン研修がマッチするケース

    オンライン研修

    魅力的なメリットが多いオンライン研修ですが、すべての企業や研修内容にマッチするとは限りません。

    次に、オンライン研修が向いているケースを解説していきます。

    受講者の働き方が多様である

    フレックスタイム制やテレワークなど受講者の働き方が多様である場合、対面研修よりオンライン研修の方が向いています。というのも、受講者がさまざまな働き方をしていると同じ場所に集まる機会が少なく、対面研修を企画しにくいのです。

    オンライン研修を導入すれば、個人の働き方を尊重しつつスキルや知識のレベルアップが目指せます。

    拠点・部署が多い

    受講対象の社員が複数の拠点や部署に所属しているのであれば、研修方法をオンラインにしてみましょう。受講者の拠点や部署がバラバラだと、会場に移動するだけで時間がかかります。だからといって、各地で同じ研修を実施すると経費が膨らんでしまうでしょう。

    オンライン研修であれば、全国各地に拠点があってもコストを抑えつつ同じ内容を展開できます。

    継続した研修を予定している

    単発ではなく、継続した研修にもオンラインが最適です。オンデマンド型で実施する場合、複数の動画を事前に用意しておけば、受講者は好きなタイミングで学習に取り組めるので継続してもらいやすいでしょう。さらに、受講者が自身の課題や理解度に応じて、動画を視聴することも可能です。

    ライブ配信型で継続した研修を開催する際は、録画を残しておいてください。終了後に動画が確認できることで、次の研修に向けて講義内容のブラッシュアップができます。

    オンライン研修の導入方法3ステップ

    では実際に、オンライン研修を導入する方法を見ていきましょう。3ステップで解説します。

    ステップ1:Web会議システムを導入する

    まず、オンライン研修の際に使用するWeb会議システムを導入します。Web会議システムは複数のサービスがあり、内容や料金はもちろん、セキュリティーレベル、サポート体制なども異なります。どのサービスが自社にマッチするか、じっくり検討しましょう。

    Web会議システムの代表的なサービスを紹介します。

    • Zoom
      無料
      ※有料プランあり
      チャット、ホワイトボード、文字起こしなど多彩な機能が搭載されている
    • Google Meet
      無料(要Googleアカウント)
      ※有料プランあり
      データが高度に暗号化され、プライバシー管理や不正使用対策が万全で安心できる
    • Microsoft Teams
      月額500円~ プランによって、1対1から最大1,000人までの研修を開催できる

    ステップ2:オンライン研修ができる環境を整える

    次に、オンライン研修に向けて環境を整えます。具体的には、次のような準備を進めましょう。

    • インターネットの環境整備
    • セキュリティーのチェック
    • PC、タブレット、カメラ、マイクなどの機材の準備
    • Web会議システムのインストール
    • オンライン研修の導入目的の案内 など

    さまざまな場所からアクセスしても快適に通信できるか、セキュリティーに問題はないか、きちんと環境を整えておくのが重要です。また、デバイスの扱いに慣れていない受講者がいれば、アプリのインストールや設定などをサポートしてください。

    そして、オンライン研修を導入する際は、社員に目的の周知を行いましょう。

    ステップ3:操作マニュアルや資料を作成する

    オンライン研修の環境が整ったら、Web会議システムやツールのマニュアルを作成します。接続方法や基本的な使い方をまとめておけば、当日もスムーズに進められるでしょう。

    同時に、オンライン研修で必要な資料も作成していきます。資料が完成したら、画面の共有方法や動作確認をするために、一度リハーサルしておくと安心です。

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    オンライン研修に失敗しないための注意事項

    オンライン研修

    最後に、オンライン研修の際に気をつけたいポイントをチェックしておきましょう。

    事前準備の手を抜かない

    オンライン研修が成功するかどうかは、事前準備に左右されます。

    オンライン研修の大きな懸念点は、通信トラブルです。ネットワークの接続に不具合があると、映像が固まったり音声が途切れたりと研修がスムーズに進みません。同様に、デバイスやカメラ、マイクの動作確認も必須です。

    受講者全員が快適にオンライン研修に参加できるよう、事前準備は抜かりなく行ってください。

    オペレーターをおく

    オンライン研修を実施する際には、講師だけでなくオペレーターも選任しましょう。

    オペレーターがいれば、進行サポートやトラブル発生時のフォローをしてもらえます。臨機応変に対応できるよう、Web会議システムの操作に慣れている人が適任です。

    顔出し受講を基本にする

    研修中は、基本的にカメラをオンにして顔出しで受講してもらいます。

    というのも、カメラをオフにしていると、聞き流しながら受講する人が出てくる可能性があるためです。顔が見えないと、受講者同士でグループワークするときにも臨場感がありません。
    オンライン研修は原則顔出し受講とし、カメラに映りこむ背景が気になる人にはバーチャル背景を設定してもらうよう促しましょう。

    時間配分に気をつける

    オンライン研修では、時間を細かくスケジューリングしておくのがポイントです。

    その理由は、受講者の集中力にあります。画面越しに研修を受けていると、どうしても目が疲れてきたり、まわりの生活音が気になったりと、集中力を削いでしまう要因と隣り合わせになります。
    そのため、こまめに休憩を挟む、グループワークの時間を設けると効果的です。

    受講者が飽きないよう時間配分にも工夫しましょう。

    オンライン研修を導入して人材育成を効率化させよう

    オンライン研修には、対面にはないメリットがたくさんあります。

    支店や部署が多い企業でも、気軽に実施できるでしょう。社員がどんな働き方をしていても平等に学びのチャンスを提供できるのも、大きな魅力です。

    ただし、オンライン研修を成功させるには、事前準備が欠かせません。あらゆる事態を想定し、誰でも快適に参加できる環境を整えてからスタートしてください。

    この機会にオンライン研修を導入し、社員育成の効率化を実現させませんか。

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