現在の就活市場には、マイナビをはじめとする就職情報サイトや、ダイレクトリクルーティングサイトなどのさまざまなサイトが乱立しています。
自社ではじめて新卒採用に取り組むことになったとき、どの媒体を使えばいいのか、判断しづらい方も多いのではないでしょうか?
今回は、キャリタス就活の特徴やメリット・デメリット、料金プラン、評判についてまとめて紹介いたします。
新卒採用における媒体選定の判断材料として、活かしてもらえれば幸いです。
キャリタス就活とは
キャリタス就活は、株式会社ディスコが運営する新卒学生向けの就職情報サイトです。2016年に前身の日経就職ナビからキャリタス就活に名称を変更し、サービスを開始しました。
現在では、登録学生数40万人、掲載企業数24,000社と比較的多くの学生・企業が利用する就職情報サイトになっています。(2022年6月時点)
参考:キャリタス就活より
キャリタス就活の特徴・強み5つ
では、キャリタス就活の特徴を5つ紹介します。
- 「気になる配信」により学生との接点を創出できる
- キャリタスUCによる効率的な母集団形成が可能
- 学生とのコミュニケーションがLINEで完結
- キャリタス就活Meet Upによる特定の学生とのマッチングが可能
- キャリタス就活フォーラムで多くの学生と接触できる
それぞれ解説します。
「気になる配信」により学生との接点を創出できる
特徴1つ目は、「気になる配信」により学生との接点を創出できることです。この「気になる」は、マイナビやリクナビにはないキャリタス就活だけに備わっている機能であり、企業・学生が相互に送りあうことができます。居住地や資格、志望業種、学校などから絞り込んで送ることが可能です。
「気になる」を学生に送ることで、自社の認知度向上と学生とのコミュニケーションを深める効果が期待できます。
キャリタスUCによる効率的な母集団形成が可能
画像引用:キャリタスUC
2つ目は、「キャリタスUC」を利用することで効率的な母集団形成が可能になることです。
キャリタスUCとは、企業が自社の求人票やインターンシップ情報を学校に配信し、学校が学生に公開するオンライン求人配信システムで、マイナビ・リクナビにはないキャリタス就活独自のサービスです。
学校単位で絞り込んで配信できるため、採用ターゲット校の学生から応募を集めやすくなるメリットがあります。学校が学生に情報を提供する形をとるので、学生側も安心してエントリーができ、効率的な母集団形成が可能な仕組みとなっています。
学生とのコミュニケーションがLINEで完結
画像引用:キャリタス就活2023
3つ目はキャリタス就活の新オプション「キャリタスContact」によって、採用活動における学生とのコミュニケーションをすべてLINEで完結させられることです。
マイナビ・リクナビにはないキャリタス就活独自のサービスになります。今の学生はメールや電話よりもLINEで連絡を取り合うことが主流です。LINEを活用することでメッセージの開封率が高まり、スピード感のあるコミュニケーションを実現できます。
実際に、キャリタスContactを利用した企業はどのような効果が得られたのか見てみましょう。
画像引用:キャリタスContact
- 開封率 63%→89%
- 合説からのエントリー率 38%→71%
- 合説からのセミナー参加率 21%→58%
上記項目のすべてに数値の改善が見られます。キャリタスContactを活用することで、歩留まり率の改善が期待できるでしょう。
キャリタス就活Meet Upによる特定の学生とのマッチングが可能
画像引用:キャリタス就活2023
4つ目は「キャリタス就活Meet Up」による、特定の学生とのマッチングが可能なことです。
キャリタス就活Meet Upとは、キャリタス就活に登録した学生とのマッチング企画を組むサービスです。学生のプロフィール情報をもとにキャリタス就活側が学生をスカウトし、自社に興味・関心を持った学生のみを招待してくれます。
自社に興味を持った学生や、特定のプロフィール、志向性を持つ学生に絞り込んだうえで、会社の魅力をPRできることが大きなメリットです。
キャリタス就活フォーラムで多くの学生と接触できる
画像引用:キャリタス就活2024
5つ目はキャリタスが主催する合同企業説明会「キャリタス就活フォーラム」で多くの学生と接触できる点です。
全国主要都市で毎年200回以上、50~100社程度が参加する中規模の合同説明会で、「Uターン就職」や「理系学生限定」など就職の目的に合わせて行われることもあります。
また、学生と直接話せる場が設けられているため、自社をアピールできるチャンスにもなるうえに、実際に学生と交流することで入社後のイメージも想像できます。
面接とは違って人事との距離が近く、カジュアルな雰囲気で質問できるため、学生にとっても気軽に参加できます。企業にとっては多くの学生に直接アピールでき、普段出会えない人材とも接触できる機会があります。
キャリタス就活のスカウト機能
キャリタス就活のスカウトは「特別スカウト」と呼ばれ、学生のプロフィールを閲覧して1通ずつスカウトを送る機能です。学生のプロフィール内容に合わせてアプローチを最適化できるため、訴求力が高いのが特徴です。
特別スカウトを打つことによって、学生からの興味・関心を高めてアクションを促せます。
ただキャリタス就活は、スカウト配信に特化している媒体ではないため、スカウトを効果的に活用したいと考えている企業は、キミスカやOfferBoxといったダイレクトリクルーティングサイトの利用が多い傾向にあります。
求人サイトや人材紹介のエージェントなどを利用しても「応募は集まるけど企業に適した人材がみつからない…」という人事の方も少なくないはず。 そこでおすすめしたいのが、企業が自社にマッチした人材を直接スカウトできるダイレクトリクルーティング[…]
キャリタス就活に掲載するメリット・デメリット
現在、さまざまな就活情報サイトがありますが、キャリタス就活に掲載することでどのようなメリットがあるのでしょうか
キャリタス就活に掲載する企業側のメリット・デメリットをそれぞれ解説します。
企業側のメリット・デメリット
キャリタス就活を利用するメリットは、学生に見つけてもらうための豊富な仕掛けがあることです。
特定の学校に絞り込んで自社の求人票を配信できる「キャリタスUC」や「気になる」「特別スカウト」などの配信機能、特定のプロフィールや志向性を持つ学生に絞って自社をアピールできる「キャリタス就活Meet Up」など膨大な企業の中から自社を見つけてもらうためのサービスが整っています。
逆にデメリットは、豊富な機能があるものの、限られた予算の中でどのサービス・機能にリソースを割くかの判断や、そのサービスを有効活用するためのリソースの確保が難しいことが挙げられます。
学生からのキャリタス就活の評判
キャリタス就活を実際に利用している就活生からはどのような評判を得ているのでしょうか?
良い評判
- キャリタス就活フォーラムはマイナビほど会場の広さはなかったが、企業についてしっかり知れるという印象。
- 企業と小規模でのイベントなども開催していたところがよかった。
- さまざまなイベントも用意されているので、進みたい道がまだ決まっていない人たちにも一回で沢山の企業を見る機会を与えてくれるように感じた。
- 就活のhow toがわかる資料や先輩のエントリーシートの見本などがあり、非常に参考になった。
学生からは、キャリタスが主催する「キャリタス就活フォーラム」と呼ばれる合同企業説明会が好評でした。またサイトがシンプルで使いやすく、就活に対するコラムや業界の記事が充実しているという声も多く、学生から一定の支持を受けているといえます。
悪い評判
- 情報量が多くて助かったが、登録して間もなく沢山のメールが届き、対応するのが大変で困った。
- 都市圏の求人は非常に多かったが、地方だと中小企業は少なく、希望の条件は見つからなかった。
悪い評判は多くありませんでしたが、強いて挙げれば「たくさんのメールが届く」「地方だと求人が少なく希望の条件が見つからなかった」といった声が見受けられました。
キャリタス就活の掲載料金
プラン名 | プレミアムプラン | スタンダードプラン | エントリープラン | |
詳細 | 150万円 | 90万円 | 50万円 | |
基本企画 | 企業情報 | 〇 | 〇 | 〇 |
採用情報 | 〇 | 〇 | 〇 | |
エントリー受付・セミナー受付 | 〇 | 〇 | 〇 | |
貴社応募者へのメール送信 | 〇 | 〇 | 〇 | |
公開質問受付 | 〇 | 〇 | 〇 | |
よくある質問公開 | 〇 | 〇 | 〇 | |
求人票配信実績のフィード表示 | 〇 | 〇 | 〇 | |
応募者情報管理システム | 〇 | 〇 | 〇 | |
検索誘導オプション | 企業検索結果画面上位表示(2回) | 〇 | ー | ー |
企業検索結果アピール表示 | 〇 | ー | ー | |
企業情報画面オプション | 先輩情報 | 〇 | 〇 | ー |
オリジナル画面 | 〇 | ー | ー | |
スタートページ設定 | 〇 | ー | ー | |
DM・メッセージ | Web DMテキスト版(本サービス8万通) | 〇 | 〇 | ー |
「気になる」配信(本サービス版6万通) | 〇 | 〇 | ー | |
特別スカウト | 〇 | 〇 | ー |
- エントリープランは、費用50万円で新卒採用にあたって必要とされる基本的な機能が備わっています。
- スタンダードプランは、費用90万円でエントリープランの内容に加えて、学生からの発見性を高める「気になる配信」や「特別スカウト」が利用できます。
- プレミアムプランは、費用150万円でスタンダードプランの内容に加えて検索画面の上位表示オプションが付き、自社の発見性を高められます。また別途費用は掛かりますが、企業情報をオリジナル画面で作成できるので、自社のカラーを学生にアピールしやすくなります。
キャリタス就活に掲載すべき企業の特徴
キャリタス就活を利用すべき企業の特徴は、以下の2つです。
- 多方面から学生にアプローチして求める人材を確保したい企業
- ターゲット層の学生に自社の情報をきちんと届けたい企業
キャリタス就活には、学生にアプローチするためのさまざまなオプションがあります。そのオプションを通じてターゲット学生に自社を知ってもらい、効率よくアプローチすることが可能です。
学校を絞り込んで求人情報を配信できるキャリタスUCや、キャリタス就活フォーラム、キャリタスMeet Upなどのサービスを通じて自社の発見性を高め、学生との出会いをサポートしてくれる豊富なサービスが揃っています。
キャリタス就活、導入から掲載までの流れ
求人掲載までの流れは以下の通りです。
- お申込み
- 原稿作成
- 掲載審査
- キャリタス就活へ掲載
お申し込み後、ログインID、ユーザーID、パスワードの3点を取得します。キャリタス就活掲載用の原稿作成と入稿を行い、審査が通ったら掲載開始です。
申し込みから掲載開始までは、原稿作成にかかる時間によりますが、1~2週間程度となります。
キャリタス就活の導入事例3社
キャリタス就活の導入事例について、以下の3つの観点から紹介します。
- 導入前の課題
- 行った施策
- 導入後の成果
I社(小売り)
<導入前の課題>
- 複数媒体利用と採用活動長期化によって非効率な採用活動をしていた
- 媒体オプションの追加でコストの膨張が課題だった
<行った施策>
- LINE採用ツールによる学生とのコミュニケーションの強化
- 早期イベントの参加による母集団の確保およびリアルでの接触の強化
<導入後の成果>
- 母集団形成と学生の質向上
- 採用コストを削減しつつ、内定辞退率60%→30%へ改善
U社(IT・通信)
<導入前の課題>
- 事業環境の変化に伴って、求める人材像が変化した
- 従来と異なる人材と出会うための接点が不足している
<行った施策>
- 外国人人材が集まるキャリタスフォーラムへの2回の出展
<導入後の成果>
- 高い費用対効果で優秀な人材を確保
- 新たな求める人材像にマッチした人材の採用ができた
A社(メーカー)
<導入前の課題>
- 多数の就職ナビサイト、人材紹介サービスの利用により採用コストと工数の増加
- 人材紹介の利用率が高く、自社に採用ノウハウが蓄積しづらい点
<行った施策>
- 就職ナビサイトと人材紹介サービスをキャリタスに一本化
<導入後の成果>
- 採用コストと採用工数の削減を実現
- 採用媒体活用によってノウハウが蓄積するようになった
- 引く手数多な欧州人材を獲得
マンパワー・ノウハウ不足なら採用代行(RPO)
「キャリタス就活のイベントに出展したい」「求人を掲載してみたい」けれど、マンパワーや採用ノウハウの不足といった課題がある場合は、採用代行(RPO)で解決可能です。
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まとめ
今回は、キャリタス就活の特徴や強み、料金プラン、メリット・デメリットなどについて解説してきました。
キャリタス就活では、学生との接点を生み出す豊富なツールが存在します。豊富なツールの中で自社に合うものを見極めて利用することで、新卒採用における費用対効果を高め、採用を成功させましょう!
今回は「マイナビ・リクナビ・キャリタス・あさがくナビ」4種類の新卒就職サイトを徹底比較していきたいと思います! 「結局どのサイトの何がいいの…?」「今、利用しているサイトは本当に適しているんだろうか…?」 など、考えてらっしゃる[…]