福利厚生代行サービスとは?メリットや注意点、おすすめ10社比較!

福利厚生代行サービス

企業が福利厚生を充実させる理由には、従業員の満足度向上や人材の定着度強化、企業ブランディングなどさまざまあります。

そんな中、企業から注目されているのが「福利厚生代行サービス」です。近年、ワークライフバランスが重要視されるようになり、福利厚生は従業員や求職者が企業を選ぶうえで、とても大きな要素といえます。

そこで今回は、福利厚生代行サービスのメリットや導入時のポイントのほか、福利厚生代行サービスのおすすめ10社も紹介するので、ぜひご一読ください。

目次

福利厚生代行サービスとは

福利厚生代行サービス

福利厚生は給与や休暇など、基本的な労働条件とは別に、従業員やその家族を対象に暮らしをサポートするものとして企業が用意します。
福利厚生代行サービスとは、企業が用意する福利厚生業務を外部の業者に依頼するサービスのことです。

福利厚生代行サービスは、企業から委託を受け、企業の代わりに福利厚生サービスの運用と整備を一括して行います。

福利厚生代行サービスを意識する企業が増えた理由

福利厚生代行サービスを意識する企業が増えた理由には、慢性的な人手不足が関係しています。総務省が発表したデータによると、少子高齢化が進む日本では生産年齢人口(15~64歳)が、1995年を境に減少し続けています。

生産年齢人口の減少が要因となり、多くの企業で業務を行ううえで必要な人材が確保できずにいるのが現状です。

最近は働きやすい環境を求める従業員や求職者が増えています。従業員のモチベーションや採用率アップを図るためは、従業員をサポートするための福利厚生の充実が、企業にとって欠かせないポイントの一つとなっています。

しかし、福利厚生を充実するには、コストやノウハウが必要になり、資金面で限りのある企業にとってはハードルが高くなってしまいます。

そこで、コスト面などを考慮しながら、福利厚生を全て委託できる福利厚生代行サービスが注目され、多くの企業が活用を検討しています。

福利厚生代行サービス

画像引用:令和4年版 情報通信白書|生産年齢人口の減少|総務省

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2種類ある福利厚生代行サービスを比較

福利厚生代行サービス

福利厚生代行サービスは2種類あり、パッケージ型とカフェテリア型に分けられます。両方を比較するため、メリット・デメリットを含めつつ特徴を解説していきます。

パッケージ型

パッケージ型は、従業員1人あたりの定額料金を支払うシステムです。特徴は、あらかじめサービス業者が用意したパッケージプランを選択する点です。決まったメニューから選ぶので、手間をかけずスピーディーな導入を検討する企業に適しています。

ただし、提示されるメニューの偏りや他業者とサービスが似ている場合もあり、他の企業と差別化を図りたい企業には向いていないでしょう。

カフェテリア型

カフェテリア型は、従業員にポイントを支給するシステムです。従業員は福利厚生メニューの中から、ポイントの範囲内で好きなものを自由に選べます。自社でカスタマイズできるカフェテリア型は、企業独自のユニークな福利厚生を整備したい企業におすすめです。

ただし、企業自らメニューをカスタマイズするため、準備に時間がかかる点には注意しましょう。

福利厚生代行サービスを企業が導入するメリット

福利厚生代行サービスを企業が導入する3つのメリットを紹介します。

コストを抑えながら福利厚生を整備できる

自社で福利厚生を整備するには、メニューを何もない状態から構築する必要があり、多くの時間や労力を費やし費用もかかります。
さまざまなメニューやプランが用意された福利厚生代行サービスの活用により、企業はその中から選択するだけで時間や労力を使わずに福利厚生の整備が可能です。

また、ほとんどのサービス業者が、月額料金を低く設定している場合が多く、運用にかかるコストを抑えられ予算内での利用が実現するでしょう。

従業員の満足度向上と人材の定着度強化が期待できる

労働環境を重視する現代では、働くうえで福利厚生の充実を意識する人が増えています。福利厚生代行サービスを導入すると、企業の福利厚生が充実し従業員の多彩なニーズに対応できます。

自分に合ったサービスを利用できることが、従業員の満足度向上に繋がるでしょう。また、従業員の満足度向上により人材が定着しやすくなるともいえます。

企業の信頼度を高められる

福利厚生の充実に力を入れている企業は、従業員ファーストという印象が強い傾向にあります。そのため、企業の信頼度が上がる=イメージアップに繋がれば、応募者が増えて企業の求める人材を確保しやすくなるでしょう。

福利厚生の充実は、人材採用の面でも有効なアピールポイントになりえます。

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福利厚生代行サービスを導入する時のポイント!

ここでは、福利厚生代行サービスを導入する時のポイントについて解説します。

導入する目的を明確化する

福利厚生代行サービスを導入する時は、まず導入の目的を明確にすることが大切です。

サービスによっては、料金体系やサービス内容が異なるため「何を目的に導入するのか」という点が定まっていないと、比較検討がしにくくなってしまいます。

従業員のニーズに沿ったサービス内容か確認する

福利厚生代行サービスには、多彩なサービスとプランがあります。せっかく導入しても従業員のニーズに合ったサービスでなければ、利用される可能性は低くなります。

そのため、ヒアリングやアンケートを行い従業員の意見を集めることが重要です。実際に働く従業員の意見を聞くことで、自社に必要なサービスを見極められるでしょう。

福利厚生サービスで主にあるサービスの種類

福利厚生代行サービス

福利厚生サービスで主にあるサービスの種類について紹介します。

休暇に関する補助

休暇に関する補助は企業にとって特に重要といえます。

心身ともに健康な状態で従業員に就業してもらうためには、法律で定められた休暇以外にリフレッシュやアニバーサリー、病気の際などに利用できる休暇制度を整えることが大事です。

健康・医療に関する補助

どれだけ優秀な人材であっても、健康を損なってしまっては仕事において十分なパフォーマンスを発揮することは難しいでしょう。

そのため、人間ドックや社内フィットネスジムの設置といった従業員の健康管理に関する補助は、生産性向上や人材定着といった面を考えても取り入れたい福利厚生の一つです。

食事に関する補助

日々かかる食事代の負担の軽減を目的に実施するのが、食事に関する補助です。

食事手当や社員食堂の設置などの補助は、食費軽減や健康維持の観点から、従業員だけでなく、求職者からも人気の高い福利厚生といえます。

育児・介護に関する補助

育児・介護に関する補助も、従業員にとってポイントの高い福利厚生の一つです。育児や介護を理由に退職する人も多くいます。

そのため、託児所の設置や介護費用補助など、育児や介護と仕事との両立を企業がサポートすることで、働き続けられる環境を整えられます。

働き方に関する補助

より多くの従業員がワークライフバランスを大切にしながら働くためには、多様な働き方ができることが重要です。

多様な働き方の一部にテレワークやフレックスタイム、短時間勤務などの制度があり、さまざまな働き方を導入することで、従業員のやる気や満足度向上も期待できます。

キャリア支援に関する補助

キャリア支援に関する補助によって従業員の能力向上が期待でき、企業の生産性を上げることにも繋がります。

資格取得補助や海外研修制度などの福利厚生は、キャリアアップを考える求職者へのアピールポイントにもなるでしょう。

住宅に関する補助

従業員の満足度や定着率を上げることに繋がる福利厚生として、住宅に関する補助は大切です。

特に継続的に支払う住宅ローンや賃貸料は、生活に関する支出の中でも負担が大きくなりやすく、住宅手当や社宅の整備といった補助は求職者も注目する要素の一つといえます。

福利厚生代行サービスおすすめ比較10社!

ここからは、福利厚生代行サービスのおすすめ業者を紹介します。

シェア率が業界内トップクラスの「福利厚生俱楽部」

福利厚生代行サービス

福利厚生倶楽部は、株式会社リロクラブが提供するサービスです。

日本ではどこよりも早く開設した福利厚生代行サービスで、モットーとして「中小企業にも大企業並みの福利厚生を」を挙げ、低価格かつ多彩なメニュー内容を特徴に持ちます。

会員数が業界No.1の「ベネフィット・ステーション」

福利厚生代行サービス

ベネフィット・ステーションは、2004年に上場を果たしている株式会社ベネフィット・ワンが運営しています。

2023年4月時点で、導入企業16,719社、会員数1,594万人となっており、高い実績を誇ります。カフェテリア型で利用でき、グルメやレジャー、ライフイベントに関わる幅広い特典を用意しているのが特徴です。

サービス内容の充実さが魅力の「WELBOX」

福利厚生代行サービス

株式会社イーウェルが提供するWELBOXは、女性支援、高齢者支援、介護支援などに力を入れているのが特徴です。

午前10時から午後の9時まで対応可能なサポートセンターを設置しており、利用者からの問い合わせに全て対応してくれるので、企業側の負担が軽減される点もポイントでしょう。

余暇の充実にベスト!「Benefit Station for So-net」

福利厚生代行サービス

Benefit Station for So-net はJTBベネフィット株式会社が運営するサービスです。

そのため、JTBならではの魅力的なプランが充実しているのが特徴です。グルメやレジャーエンタメなどの特典が豊富にあり、JTBの旅行に割安で行けるほか、無料eラーニングも充実しています。また、導入するにあたり初期費用が発生しないのも企業にとって大きいポイントです。

低コスト導入が可能な「ライフサポート倶楽部」

福利厚生代行サービス

パッケージ型の福利厚生サービスのライフサポート倶楽部は、入会金ゼロかつ従業員1名につき月額350円から利用できます。

ライフサポート倶楽部では、基本のパッケージサービスにプラスαのサービス提供もあり、自社独自の福利厚生を構築したい企業におすすめです。

全世代向けのサービスを取り揃える「福利アプリ」

福利厚生代行サービス

株式会社Leafeaが運営する福利アプリは、全国70,000以上の店舗で利用可能なサービスを取り揃えています。

エンタメや健康、介護、育児、旅行など多彩なメニューが用意されており、幅広い世代にマッチする福利厚生を整備することが可能です。

健康維持のための福利厚生として!「コナミスポーツクラブ」

福利厚生代行サービス

コナミスポーツクラブと法人契約することで、従業員とその家族が全国にあるコナミスポーツクラブと提携施設をリーズナブルな価格で利用できます。

月会費と都度利用のプランが用意されているため、生活スタイルに合わせて利用できる点もポイントです。従業員の健康増進に力を入れたい企業におすすめでしょう。

従業員満足度94%の「オフィスおかん」

福利厚生代行サービス

オフィスおかんは従業員の食事を「健康面と費用面の両方でサポートしたい」と考える企業に、おすすめの福利厚生サービスといえます。

お惣菜が全品100円から購入でき、提供されるメニューは栄養管理士監修となっているのも特徴です。数名規模から1,000名超まで業種業界を問わず幅広い企業が導入しています。

従業員の健康維持に役立つ「オフィスde健康チェック・プラス」

福利厚生代行サービス

従業員の健康維持や促進に重視したい企業におすすめなのが、リソルライフサポート株式会社が運営するオフィスde健康チェック・プラスです。

リソルが提供する健康支援サービスには、企業が「ワークライフバランス」「健康経営Ⓡ」施策のために導入できるさまざまなサービスが用意されています。

従業員の能力向上に特化したサービス「グロービス学び放題」

福利厚生代行サービス

グロービス学び放題は法人向けの育成サービスです。

育成目的に合わせたコンテンツを選定でき、学びを促進する便利機能が満載なのもグロービス学び放題の特徴です。若手から中堅、管理職にいたるまで、幅広い従業員の能力向上に特化したサービスです。

まとめ

福利厚生代行サービスは、企業の福利厚生を充実させるため、効率よく多彩なメニューを低コストで導入できます。福利厚生の充実は従業員の満足度向上に繋がり、ひいては人材の定着強化、企業の生産性向上にも貢献します。

今回紹介した内容を参考に、ぜひ自社に合ったサービスの導入を検討してみてはいかがでしょう。

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