アウトソーシングと人材派遣って何が違うの?

アウトソーシングと人材派遣って何が違うの?

本日のテーマは「アウトソーシング」と「人材派遣」です。

 

アウトソーシングと検索すると一緒にヒットするのが「人材派遣」。

それぞれの違い、皆さまはもうご存じですか??

 

近年の社会で人材不足が大きな問題となっている中で、業務の効率化を図るために導入を検討される企業が多くいらっしゃいます。

そんなとき、「アウトソーシング」と「人材派遣」の2つの「違い」や「意味」を理解することによって、上手な使い分けが可能となります。

 

一見似ているようですが、それぞれ特性が異なりますので、今回はその違いを説明しようと思います!!!

「アウトソーシング」と「人材派遣」の違いは?

「アウトソーシング」とは

アウトソーシングとは、従来は組織内部で行っていた、もしくは新規に必要なビジネスプロセスについて、それを独立した外部組織から労働サービスとして購入することをいいます。

 

砕いて言うと、自社の業務を別会社に委託し行ってもらうことをアウトソーシングといいます。

 

 

「人材派遣」とは

派遣元である人材派遣会社に登録している者を派遣先の事業所に派遣して、派遣先の指揮命令のもとに仕事をする雇用形態のことをいいます。

簡単に言えば、人材不足の会社が派遣会社から必要な人材を手配もらい自社の業務を行ってもらうことを人材派遣といいます。

 

違いは、それぞれの指揮指令者にあり!

 

アウトソーシングと人材派遣では「指揮命令者」に大きな違いがある事が分かります。

 

アウトソーシングは、依頼する業務全般を外部企業に委託するものです。

業務の進め方や作業スペースの確保、実際に業務を行う人材の管理などは、委託された企業がすべて担うことになります。

また、依頼した会社が、業務を行う人材に直接、指示を出すことはありません

 

事前の細かい打ち合わせや準備は必要ですが、アウトソーシングを活用すると、委託した業務に関して社内で管理をする手間がなくなります。

 

一方、派遣とは人材派遣会社と契約し、必要な人材を手配してもらう仕組みです。派遣社員は派遣会社と雇用契約を結び、派遣先に直接雇用されるものではありません。

人材派遣会社から派遣されてきた人材は、自社内、あるいは指定されたスペースで業務を行い、業務の進め方などは派遣先の社員が指示や指導を行うことになります。

また派遣は、急に人材を補充する必要があったときや、繁忙期だけの増員といった一定の期間内での人員確保にも活用できます。

 

つまり、アウトソーシングは外部企業への業務委託を行うことであり、派遣は業務を行う人を手配してもらことです。

 

なぜ「アウトソーシング」が注目されるようになったのか?

アウトソーシングが注目されるようになった理由としては、2つの要因があると言われています。

 

1、経営の多角化

近年では経営を多角化する企業が大幅に増加しており、幅広い分野の業務を手掛ける一方で、企業が確保できる人材には限りがあるため、多角化を進める事が困難になっている企業も少なくありません。

 

その中で、限られたリソースを有効活用するために、業務効率を図る必要があり、このような背景からアウトソーシング(業務請負の専門業者や代行)を求める傾向が強くなったと言われています。

 

2、労働人口の減少

そして、アウトソーシングが注目されるようになった要因のもう1つが、労働人口の不足です。

年々、労働者が減り続けていることが原因で、今まで企業が取り組んできた業務を同様のリソースで遂行していくのが困難になっているのが現在の特徴です。

 

 

 

経営の多角化に対応するために、業務の効率化を図る対策と人材不足の問題の対策としてアウトソーシングに注目が集まり、現在、活用している企業が大幅に増加しています。

 

利用するなら「アウトソーシング」?「人材派遣」?

「アウトソーシング」が良いのか?「人材派遣」が良いのか?

それは、現状の社内事情によって異なります。

しかし、業務内容やその量などによって向き不向きがあり、下記の項目がそれぞれの簡単な判断基準となります。

 

アウトソーシングが向いている状況

・定形的な業務が大量にある
・業務を社外に出せる
・業務を社内に出せなくても複数名で担当している
・社内にノウハウが溜まらなくても経営上支障がない
・業務が定期的に発生する
・自社にノウハウや施設がない

 

人材派遣が向いている状況

・人の補充がすぐ必要
・業務を社外に出せない、かつ必要人員が1名以下
・継続的な業務でない(年に数回、期限がある)
・管理者が直接指示を出す必要がある
・イレギュラー業務が多い

 

 

それぞれの利用ケース

 

人材派遣:人が足りない!仕事が回らない!!

仕事が回らない、急な退職がある、人件費を抑制したい、といった課題がある場合、解決手段のトップは人材サービス、特に「人材派遣を利用する」ではないでしょうか。

 

人材派遣の特長は、必要なタイミングで相応のスキルをもった人材を人材派遣会社から素早く派遣してもらえるので、業務に穴を開けずに済むということです。

 

就業してもらう時間帯も指定でき、当然、契約範囲内で直接指示を出すことでもできます。
また、パートやアルバイトと違い、社会保険の負担もなく、単純に時間給(人材派遣会社のマージン含む)で働いてもらうことができます。

 

アウトソーシング:まるっとすべてお任せしたい!

アウトソーシングは、業務そのものを切出して、代わりに行うという手段です。
そのため、業務に携わる人材の勤怠管理や教育、派遣交代時の引継ぎ負荷などを、依頼する会社は一切管理する必要がなくなり、かつ、業務品質の安定化が見込めるため、一旦軌道に乗るとかなり楽になります。

 

つまり、業務自体を切り出し、予め取り決められた成果物をきちんと納品することがアウトソーサーの価値であるため、アウトソーサー側の人員が退職してしまっても交代してしまっても、依頼側に影響はないということになります。

 

まとめ

 

人材派遣とアウトソーシングの大きな違いは、依頼するのが人材そのものか、業務かという点にあります。

人材派遣は人を送ってもらいますが、アウトソーシングは業務を任せるという違いです。

人材派遣には、一定のスキルを持つ人材を大きな負担なく得られるというメリットがあります。
そのため、期間的な人材不足や自社にノウハウを蓄積したい時に向いている手法です。

一方でアウトソーシングは、2次的で定形的な業務を切り出してすべて専門的な企業(人材)に任せられるというメリットがあるので、本来業務に集中して、業務を効率化したい場合に役立つ方法です。

こうしたアウトソーシングと人材派遣の違いをよく理解して、状況と業務内容を考えながら、業務委託の需要が増加傾向にある現代の社会において、数多くある委託(アウトソーシング・派遣)会社の中で最も自社に適応したサービスを見極め利用することが重要になります。

 

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