中途採用市場で、求人媒体や人材紹介を使っている企業の中には「応募が集まらない…」「募集は来るけど適した人材から募集が来ない…」と悩んでいる人事も多いでしょう。
そこでおすすめしたいのが、自社にマッチした採用ができるダイレクトリクルーティングサービスのミイダスです。
今回はミイダスの特徴、メリット・デメリット、評判、他サイトとの違いまで詳しく解説します。
ミイダスとは
ミイダスとは、パーソルグループのミイダス株式会社が運営をする、自社に合った人材に直接スカウトを送れるダイレクトリクルーティングサービスです。
ダイレクトリクルーティング機能に加え、人材育成に関する機能が豊富に備わっています。
累計会員数は110万人以上(2023年5月時点)、導入企業は約43万社(2024年1月時点)と、多くの求職者、企業に利用されています。
ミイダスの特徴
ミイダスの特徴について3つ紹介します。
コンピテシー診断・バイアス診断ゲームによるミスマッチの減少
ミイダスで登録した求職者が受けられる機能として、コンピテシー診断、バイアス診断ゲーム、市場価値診断の3つがあります。
企業側はこの診断結果を無料で確認することができるため、この先成長できそうな求職者、自社に合った求職者かどうか見極めることができます。
これにより、どのような教育をしていけばいいのかが明確になり、ミスマッチが減ります。
費用対効果が高い
ミイダスの料金は定額制のため、求職者へのオファー、メッセージの送信数、採用人数に制限はありません。
他のダイレクトリクルーティングサービスでは、スカウト通数が決まっていたり、採用人数を増やすとなると追加で費用が掛かったりしますが、ミイダスでは追加料金は発生しないため、費用対効果が高い媒体と言えます。
1,733種類の詳細な検索項目からターゲット人材を検索できる
スカウトを送る際に詳細な条件を検索することで企業にとって最適な人材を見つけることができます。詳細な検索項目があるため、最適な人材が埋もれることがありません。
ビジネスパーソンとしてのソフトスキルや、内面的な特徴など、貴社にとって採用活動においてここだけは外せない項目や、他社に負けないような強みの項目を選択することで、潜在的な求職者に出会うことができます。
ミイダスで活用すべき機能
ここでは、ミイダスで活用すべき機能を紹介します。
コンピテシー診断
コンピテシー診断とは、求職者の適正を見極める適性検査となっています。これを使うことで、自社に合った人材を見極めるとともに、これからの教育の仕方も考えることができます。
また、ミイダスのアカウントを作ることで、従業員30名まで無料でコンピテシー診断を受けられるので、パーソナリティー、ストレス要因などにあわせて、最適な配属、教育が可能になります。
組織サーベイ
組織サーベイとは、月1回、5分ほどで受けられるアンケートです。
従業員の「やりがい」 「ミッション」 「健康」 「支援」 「人間関係」」 「組織」に関しての組織改善に直結するデータを効率的に集めることができます。
また、データは自動的にレポート化されるので、従業員のコンディションが把握できます。
これにより、ひとり一人の変化や離職の兆候などをいち早くキャッチし、適切なアプローチを行えるようになります。
自動スカウト機能
ミイダスでは一度条件設定すれば、自動でターゲットとなる人材へスカウトできる機能があります。
職務経歴書の読み込みや、スカウト文面の作成など工数をかけることなく、効率的な採用活動ができます。また、毎日自動配信されるので、新規登録した求職者にも素早くアプローチができます。
従来の採用活動は、求人広告を出して応募を待つ「待ちの採用」が一般的でした。しかし近年では、企業がターゲット人材に直接アプローチする「攻めの採用」が注目されています。特にスカウト型採用は、条件に合う人材をピンポイントで見つける効率的な手法とし[…]
企業向けのアプリ機能
一般的な求人広告媒体では求職者側にアプリが提供されていますが、企業側には提供されていないものです。
しかし、ミイダスでは企業側にもアプリが提供されているため、手元にパソコンがない状態でも、応募者への対応などが可能になります。
採用担当の方は、別業務で忙しく求職者への対応がおろそかになりがちですが、ミイダスでは企業向けアプリを提供しているので、時間や、隙間時間で求職者への対応をすることができます。
返信などの対応が早いと好印象につながり、内定が出た先の入社にもつながりやすくなります。
ミイダスの料金
定額制のため、何人にスカウトを送っても、何人採用しても、費用は一定で、追加料金はかかりません。
また無料プランもあり、無料プランでもできることは多いですが、有料プランでスカウトを送ることがミイダスを最も効果的に使う方法です。
しかし、ミイダスの料金は公式で公開されていませんので、お問い合わせが必要になります。具体的な料金を知りたい方は、ミイダス公式サイトのお問い合わせフォームより連絡してください。
また、弊社ではスカウト配信の代行をしておます。
スカウトの工数によって、貴社の主力業務に悪影響が出ないようお手伝いします!
下のリンクより資料ダウンロードできますので、気になる方はダウンロードしてください。
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ミイダスのメリット
ミイダスを利用するメリットについて紹介していきます。
自動スカウトで工数の削減
上記の「活用すべき機能」のところにも記載があるように、ミイダスでは自動スカウト機能が使えます。自動スカウト機能を活用することで、人事担当のスカウト工数を削減することができます。
中途採用では主力業務と兼任で行う場合が多くありますが、ミイダスではスカウトを送る条件を設定するだけで自動で配信してくれるため、忙しい人事にとってはミイダスを使うメリットがあります。
社員のデータ分析ができる
ミイダスには無料で使える機能が多く備わっています。その中には、求職者向けだけの機能ではなく、今いる従業員の管理もできる機能があります。
それにより、退職の兆候や今後の教育方針を知ることができ、安定した組織作りが実現できます。これからの企業成長にとって、導入するメリットを感じられる機能のひとつです。
ビジネス研修を取りそろえている
ミイダスに掲載するとついてくる機能として、ビジネス研修が受けられるサービスがあります。
基礎的なエクセルの使い方から、最新のビジネストレンドまで、150以上の研修を受けることができます。
これらの理解度テストや受講の管理も可能になっているので、従業員の成長を採用と同時並行で行いたい企業には、導入するメリットがあります。
ミイダスのデメリット
続いて、ミイダスのデメリットを解説します。
希望勤務地や、居住地を指定できない
近年転職活動において重要視されるようになった点として、働く場所が挙げられます。
スカウトを送っても希望勤務地や、居住地の指定ができないため、ピンポイントでの採用ができません。
例え魅力のある企業でも、地元で働きたい、引っ越しが伴う就職は考えたくない、という人が多い中では、リモートワークなどを推奨している企業でなければ募集も来にくくなってしまいます。
機能が多すぎる
ミイダスは多くの機能を兼ね備えている反面、機能が多すぎて使いこなせないということもあります。
全ての機能を使おうとすると、うまく採用が進まなくなってしまう恐れがあるので、便利な機能だけを使うなど、取捨選択が必要になります。
個人に向けてのスカウトができない
自動スカウトがあるが故に起こることですが、求職者ひとりひとりに合わせた文面の作成ができません。
そのため、個人に合わせた文面ではなく、そこに当てはまりそうな人が魅力を感じるような文面の作成をしなくてはなりません。
自社に興味を持ってもらうには、だれが見ても募集したくなるような文面作成スキルが必要になります。
ミイダスの企業からの評判
ミイダスの企業からの評判について見てみましょう。
良い評判
- サービスが豊富
- 採用プロセスがスムーズ
- スカウトが無制限かつ自動で配信できる
- 従業員の良さを活かせる配属ができる
- 組織改善に役立てられた
機能が多い分、企業によって活用方法が異なり、うまく活用できている人事担当も多いようです。
採用ツールとしてだけでなく、組織改善もできる便利なツールという意見が多いです。
悪い評判
- サポートが遅い
- 直通電話がないから問い合わせに手間がかかる
- 診断結果を良くしようと良い回答を選ぶ傾向にあるから、信憑性に欠ける
- ブルーカラーでは採用できない
運営のサポートが遅いという評価が多いように見受けられました。急用や忙しい人事担当だからこその評価だと見えます。
また、職種によって機能の使いやすさが変わってくるという意見もありました。
ミイダスの求職者からの評判
続いては、ミイダスのユーザーである、求職者からの評判を見ていきましょう。
良い評判
- 自分の市場価値を客観的にできる
- 自己分析をするのに役立つ
- 求人の数が多い
求職者は自己分析できるツールとして利用する人も多いようです。
利用者側も、自身の分析結果に基づいたおすすめ企業が出てくるので、マッチングしやすいのでしょう。
悪い評判
- 結果がでたらめ
- 診断に時間がかかるからやる気がなくなる
- 地方求人が少ない
求職者側も在職中に転職活動を行うので、時間の無い方にはあまりいい評価がありません。また、掲載している企業のほとんどが都市部のため、地方での転職には向いていません。
ミイダスと他類似サービスの違い
ミイダスと同じダイレクトリクルーティングサービスとして、dodaダイレクトやエン転職ダイレクトなどがあります。
また、従来のダイレクトリクルーティングでは、少ないスカウトでどれだけ魅力を伝えるかが大切でしたが、
ミイダスでは診断結果を基に、企業に合った人材に自動でスカウトを送ってくれる点が、他にはないミイダスの大きな特徴と言えます。
また、機能が多いうえに採用だけでなく、従業員の管理もできるツールとなっているので、人事全般の仕事をお助けしてくれる点がミイダスのメリットです。
そのため、採用だけでなく、組織的な人材に関する課題もあわせて改善したい企業にとって、おすすめのサービスとなります。
「売り手市場」と言われている中、採用活動をするにあたって様々な悩みや課題を抱えている人事の方も多いのではないでしょうか。 実際、あらゆる採用手法が増え続けている中で、「どの媒体が適しているのか」「どんな採用スケジュールで動けば採用成功[…]
ミイダスの利用に向いている企業
ミイダスはどのような課題を抱える企業に向いているサービスなのか、紹介します。
スカウト配信に時間をさけない企業
ミイダスは自動配信ができるため、条件を設定するだけで自動でスカウトを送ることができます。
業務が立て込んでいる、採用担当を兼任で行っている人事にとってはうれしい機能となっています。
ホワイトカラー中心に採用したい企業
これからのキャリアアップを目指している20代30代が多いため、キャリアアップしやすいホワイトカラーが集まりやすくなっています。
そのため、ホワイトカラーでの採用が強くなっています。
採用以外の人事課題の解決も行いたい企業
ミイダスではコンピテシー診断や組織サイベーユ機能があります。
これらを従業員に受けてもらうことで、現在の不安感や、これからの教育方針を把握することができ、組織課題の改善に役立てられます。
ミイダスの導入事例
ミイダスの導入事例を3社紹介します。
フードサービス:N社
導入前の課題 | コロナの影響で会社の存続が危ぶまれていました。 |
施策内容 | 百回試して、千回改善するという行動指針の下、粘り強く改善を重ねてきました。 |
導入後の成果 | ミイダス導入直後はスカウトの反応がありませんでしたが、試行錯誤を繰り返し、1か月で多くのエントリーをいただけるようになりました。ミイダスを活用して、今では年間4人も採用できるようになりました。 |
メーカー:N社
導入前の課題 | そもそも応募も来ない。地方向けに募集しても「仕事に興味がある<ただ就職したい」になっていました。 |
施策内容 | チャレンジできる人材なのかを見極めることができる、コンピテシー診断の導入をしました。 |
導入後の成果 | 欲しい人材に欲しいタイミングで迅速にアプローチができ、ローコストで無理のない採用ができました。 |
建設/プラント/不動産:E社
導入前の課題 | 地方ということもあり募集が集まりにくかったことが課題でした。 |
施策内容 | 待ちの姿勢ではなく、こちらから登録者情報を確認してスカウトしていきました。 |
導入後の成果 | 組織に合ったチーム作りができました。コンピテシー診断の結果を基に、即戦力人材の選定、教育ができるようになりました。 |
ミイダスの利用までの流れ
- 公式HPにある「採用ご検討中の企業はこちら」から、「無料で求職者を検索する」をクリック。
- 企業情報の入力
- 担当者情報の入力
最短1分で登録ができるうえ、登録後には下記のサービスが無料で利用できます。
・求職者データの検索(無制限)
・求人の掲載(無制限)
・自社採用ホームページとの連携(無制限)
・組織体質診断
・人材の検索 - スカウト/メッセージの送信
- 面接
- 採用
このような流れになっています。ミイダスには無料で使える機能が多くあるので、無料登録から試してみてください。
※有料プランのみ4以降の機能もご利用できます。
ミイダスでよくある質問
ミイダスの利用を検討するうえで、よく挙がる質問を紹介します。
ミイダスでは実際にどういった企業が利用している?
ミイダスは、大手企業はもちろん、中小企業、ベンチャー企業、また職種業種問わず採用実績があります。導入事例などはミイダス公式ホームページから確認できます。
無料アカウントでできることは?
ユーザデータの閲覧、自社HP経由の応募者管理、フィットする人材の分析、分析結果の詳細レポートが利用できます。
無料アカウントで使いたい機能だけ使うのもいいでしょう。
有料プランでは何ができる?
求人の掲載、スカウト配信、求職者とのメッセージ、従業員管理、組織サーベイ、助成金・補助金検索サービス、健康経営優良法人認定取得支援サービス(360日以上の契約)などを利用できます。
まとめ
ミイダスを導入すれば、採用ツールとして利用できるうえに組織管理もできるようになります。実際に、企業側・求職者側ともに良い評価が多く見受けられます。
有料プランではスカウトを送る通数も無制限で、自動でのスカウト配信により多くの求職者にアピールできる採用ツールになっていますが、一方で全て自動スカウトであるため、求職者側はスカウトメールが埋もれやすいのが現状です。
ミイダスの効果を得るためには、スカウト文面を工夫する必要があり、条件を少しずつ変えるなどして運用を試していく必要があります。
ミイダスで採用成功している企業はトライ&エラーを続けながら運用しているところが多いようです。
ミイダス以外のダイレクトルクルーティングサイトの特徴についても、こちらの記事で解説しているので、参考にしてください。
求人サイトや人材紹介のエージェントなどを利用しても「応募は集まるけど企業に適した人材がみつからない…」という人事の方も少なくないはず。 そこでおすすめしたいのが、企業が自社にマッチした人材を直接スカウトできるダイレクトリクルーティング[…]