オープン・カンパニーとは?インターンとの違いや企業側のメリットを解説!プログラム事例もご紹介

オープンカンパニー

2023年度から、インターンシップの定義が変わり、今まで扱ってきたプログラムが4つに分類されます。(2025年卒業予定の学生から適用)

そのひとつである「オープン・カンパニー」は、学生に対して企業の情報を届けられる大切な機会です。しかし、オープン・カンパニーをどのように行えばよいのか、悩んでいる人事担当者もいるのではないでしょうか?

そこで今回は、オープン・カンパニーの内容やインターンとの違いをはじめ、企業側のメリットや具体的なプログラム事例についてもご紹介します。オープン・カンパニーについて詳しく知りたい方は、ぜひご一読ください。

オープン・カンパニーとは

オープン・カンパニーとは、企業や大学のキャリアセンター、就職情報サイトなどが主催する、イベントや説明会のことです。大学が行う、オープンキャンパスの企業版ともいえます。では、オープン・カンパニーの目的や具体的な内容について見ていきましょう。

オープン・カンパニーの開催目的

オープン・カンパニーを開催する企業側の目的は、学生に対して企業や業界の情報を提供することです。あくまでも、「学生が企業や業界について知り、キャリアを主体的に考えること」が目的となるため、企業側の採用活動とは違う点を理解しておきましょう。

オープン・カンパニーの具体例

オープン・カンパニーの具体的な内容は、座学で行われる企業の事業・業務の説明会、社員やOB・OGによる講演会・座談会・交流会などです。また、実際に会社を訪問し、職場見学を行うプログラムもあります。

オープン・カンパニーとインターンの違い

「オープン・カンパニーとインターンはどう違う?」と疑問に思う人事担当者もいるでしょう。近年、インターンシップは職業体験だけでなく、会社説明会なども含み、目的や形態が多様化していました。

しかし、インターンシップの本来の目的は「学生が主体的にキャリアについて考えること」です。そこで、従来のインターンシップは「学生のキャリア形成支援活動」として次の4つのタイプに分類されました。

  1. オープン・カンパニー(企業・業界の説明会、イベント)
  2. キャリア教育(大学の授業・講義、企業の教育プログラム)
  3. 汎用的能力・専門活用型インターンシップ(職場での実務体験)
  4. 高度専門型インターンシップ(特に高度な実務体験)

新たな定義では、この中で「インターンシップ」に該当するのは③と④のみです。そのため、オープン・カンパニーはインターンシップとは別のものになります。

では、オープン・カンパニーとインターンシップの違いを具体的に見ていきます。

職業体験を伴わない

オープン・カンパニーとインターンシップとの大きな違いは、職業体験をするかしないかという点です。学生に対して、企業や業界、仕事への理解促進を目的としているオープン・カンパニーでは、職業体験を伴いません。そのため、1日など短期間で終了する特徴があります。

一方、インターンシップでは職業体験が必須です。そのため、企業や業界について深く知ってもらえますが、長期間を有します。

参加対象とする学生の学年は不問

オープン・カンパニーでは、参加する学生の学年を不問としているところも、インターンシップとは違う点です。オープンカンパニーは、学士・修士・博士課程のどの期間でも参加できます。

学生にとっては早い段階での情報収集ができるため、業界選びに役立つのです。

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インターンシップの内容

オープン・カンパニーの企業側のメリット

オープンカンパニー

オープン・カンパニーを行うことで、企業側にはどのようなメリットがあるのでしょうか?具体的に見ていきましょう。

学生の参加意欲が高い

株式会社ワンキャリアが、2025年卒の大学生・大学院生を対象に行ったアンケート調査では、全体の79.9%の学生が業界・企業が主催するオープン・カンパニーに参加したい意向があることがわかりました。

オープンカンパニー

画像引用:株式会社ワンキャリア

また、汎用的能力・専門活用型インターンシップ(職場での実務体験)に参加したい学生は全体の77.1%で、オープン・カンパニーへの参加意欲が高いことが伺えます。

オープン・カンパニーをきっかけとして学生が業界自体に興味を持ち、得た情報を就職活動で活用することも考えられます。そのため、多くの学生に業界を知ってもらえることは、企業にとってメリットになります。

学生に自社の情報を直接届けられる

オープン・カンパニーの大きなメリットは、学生に対し自社の情報を直接届けられることです。オープン・カンパニーは採用活動とは違いますが、学生との接点を持てる重要な機会になります。

WEBサイトやパンフレットでは伝わらないような詳しい事業内容や、職場の働き方なども学生に知ってもらえるので、採用活動における企業と学生のマッチングも期待できるでしょう。

社員の人材育成・モチベーションアップになる

オープン・カンパニーには、社員の人材育成につながり、モチベーションアップを期待できるメリットもあります。特に、質問会や座談会などのプログラムでは社員の協力が必要です。

任された社員は普段と違う観点で仕事を見つめ直す機会となり、モチベーションアップや仕事面での成長につながるでしょう。

オープン・カンパニーを開催する時の注意点

多くのメリットがあるオープン・カンパニーですが、注意すべき点もあります。オープン・カンパニーを開催する前に、注意点について理解しておきましょう。

学生の情報を採用活動に活用するのはNG

オープン・カンパニーでは、参加した学生の情報を採用活動に活用できません。先述した通り、オープン・カンパニーは企業や業界について知ってもらうことが目的です。

企業説明会や選考会の案内送付など、自社へのエントリーを促す目的で学生の情報を活用してはいけません。

採用活動に活用してよいのはインターンシップに参加した学生の情報のみです。オープン・カンパニーでは、知り得た情報を利用しないように注意しましょう。

学生一人ひとりとのコミュニケーションは難しい

オープン・カンパニーの注意点として、一人ひとりと直接的なコミュニケーションを取るのは難しいということも挙げられます。

オープン・カンパニーは基本的に大人数に対して実施するため、一人ひとりへ自社をアピールすることは難しいでしょう。あくまで、多くの学生に企業や業界を知ってもらう目的で行うことをおすすめします。

自社の魅力を伝えきれない

オープン・カンパニーは、自社の魅力を伝えきれない可能性がある点にも注意が必要です。オープン・カンパニーでは、業務の説明や講演が中心となりますが、大人数に向けた説明や講演だけでは魅力を伝えきれない場合があるでしょう。

そのため、単なる説明だけでなく、質疑応答や、職場見学・社員との座談会を盛り込むなどの工夫が必要です。

オープン・カンパニーの開催スケジュールをチェック!

オープン・カンパニーを開催するなら、より多くの学生が参加しやすい時期がよいでしょう。最適な時期がわかれば、いつから準備が必要なのかが見えてきます。

株式会社学情が団体・企業の人事担当者を対象に行ったアンケートによると、オープン・カンパニーの広報開始時期を5月・6月、開催時期を7月・8月に予定している団体や企業が最多です。これには、「学生の就職活動への動きが早まっている」「企業側が学生と早期から接点を持ちたい」という背景があります。

オープンカンパニー

オープンカンパニー

画像引用:株式会社学情

また、オープン・カンパニーは、学生の授業時間に配慮し、平日の夕方以降や週末、長期休暇中に開催すると、多くの参加が期待できるでしょう。

オープン・カンパニーの開催時期が決まったら、プレゼン内容やタイムスケジュール、参加スタッフの選定などを行い、広報に向けた準備なども開始します。

魅力が伝わる!オープン・カンパニーのプログラム内容例

オープンカンパニー

オープン・カンパニーで自社の魅力を最大限に伝えるためには、どのようなプログラム内容にすればよいでしょうか?オープン・カンパニーで取り入れたいプログラム内容について、詳しく見ていきましょう。

業界・職種について解説する

学生に企業について知ってもらうために、まずは業界や職種について解説します。オープン・カンパニーは会場に集まって座学で説明する方法や、オンラインで行う方法があります。ただし、単なる概要の説明だけでは魅力が伝わらないかもしれません。

そのため、例えば、「新入社員の1日のスケジュール」や「プロジェクトを行うときの職種別の働き方」などの情報を盛り込んでみるのもひとつの方法です。また、現場の動画を見せたり、グループワークを取り入れたりする工夫も、自社を知ってもらうために効果的でしょう。

現役社員との座談会

現役社員の生の声は、実際に働く姿をイメージしやすく、企業について知ってもらうために有効です。実際の社員による情報はリアルであるため、学生も興味を持ちやすいでしょう。

複数の現役社員の協力を得られれば、社員同士の関係性が見え、社内の雰囲気が伝わりやすくなります。

パネルディスカッション

オープン・カンパニーでは、パネルディスカッションを取り入れる方法もあります。パネルディスカッションは、3人以上の人がテーマについて意見交換し、その後聴衆も参加して話し合うものです。

例えば、先輩社員が学生の質問について意見交換をすれば、リアルな声が伝わりやすく、企業への理解が深まるでしょう。

質疑応答

企業や業界について学生に理解してもらえるよう、質疑応答の時間も大切です。質疑応答では、時間を多めに設定しておき、自社の情報や社員自身の経験に基づく情報、一般的な知識として正しい情報をしっかりと伝えるとよいでしょう。

ただし、学生から思わぬ質問が来ることもあります。企業に対する間違った情報や認識があった場合にははっきりと否定し、誤解やネガティブなイメージを生まない対策も必要です。

職場見学

オープン・カンパニーで職場見学を取り入れるのも、自社の魅力発信に効果的でしょう。オープン・カンパニーではインターンシップのような職業体験はしないものの、見学などの体験型イベントを取り入れている企業もあります。

例えば、給湯器やガスファンヒーターなどのメーカーである「株式会社ノーリツ」では、研究開発拠点・ラボの見学を実施しました。職場見学イベントは学生にとって、入社後に取り巻く環境や活躍できるフィールド、成長環境などについて体感できる貴重な機会となるでしょう。

仕事のイメージが広がるゲーム

オープン・カンパニーには、座学だけではなく、ゲームを取り入れて仕事への理解を促す方法もあります。例えば、企業の魅力が伝わるような謎解きゲームや、ビジネスの疑似体験ができるゲームなどです。

特に、ビジネスの疑似体験ができるゲームでは、カードでモノやカネの動きがわかり、口頭では伝わりにくいビジネスの仕組みについてイメージを持ってもらうことができるでしょう。

企業理解を促すワーク

企業が仕事を進める中で大切にしているスキルや姿勢を、ワークにする方法も企業理解に有効です。具体的には、自己分析ワークやビジネスコミュニケーションワークなどが挙げられます。

座学だけでなく、学生が参加できるワークショップを取り入れることで、企業の魅力が自然に伝わるようなオープンカンパニーになるでしょう。

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まとめ

オープン・カンパニーはインターンシップとは違い、職業体験を伴わないプログラムです。説明や講演だけでは、学生一人ひとりに企業のことを深く知ってもらうことは難しいかもしれません。

そこで、社員との座談会や職場見学などを盛り込んでみてはいかがでしょうか?オープン・カンパニーの内容を工夫し、企業の魅力をより伝えられるようにしましょう。

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