転職市場において、求人サイト・人材紹介を利用しても「適した人材がいない」、「選考途中で辞退されてしまう」など、何かしら問題を抱えている人事の方が大多数でしょう。
そこでおすすめしたいのが、自社にマッチした人材を直接スカウトできるサービス、ダイレクトリクルーティングです。
今回は、ダイレクトリクルーティングの中でもパーソルキャリア株式会社が運営している、dodaダイレクトの利用料金やスカウト機能の詳細などを、実際に利用した企業からの評価とあわせて紹介していきます。
dodaダイレクトとは
dodaダイレクト(旧doda Recruiters)とは、パーソルキャリア株式会社が運営をする、求職者に直接アプローチできるダイレクトリクルーティングサービスです。
企業は345万人以上のdodaスカウト会員データベースから、自社に合う人材を見つけ出し、スカウトメールを送信することが可能で、doda会員の約4割がスカウト機能を利用しているため、業界を問わず幅広い人材にリーチしやすく、双方の意向が一致すれば、スムーズに選考が進行できます。
dodaダイレクトは、企業が効率的に採用活動を行い、ミスマッチを減らし、求職者とのつながりを深めることを目指しているサービスです。
また、2023年12月11日にdoda Recruitersから現在のdodaダイレクトに名称変更しています。「doda Recruiters」から「dodaダイレクト」への名称変更は、サービスの内容や目的をより明確に伝えるためと考えられます。
「ダイレクト」という言葉は、企業が直接求職者にアプローチする「ダイレクトリクルーティング」を強調しており、サービスの特徴を端的に表現しています。この変更により、企業や求職者に対してサービスの本質をより理解しやすくする意図があると推察されます。
dodaダイレクトの特徴
dodaダイレクトの特徴を7つ解説していきます。
日本最大級のスカウト登録者数
約345万人ものスカウト登録者数がおり、多くの求職者に直接スカウトすることが可能です!
登録者数が多いからこそ、自社に合う求職者を選んでスカウトを送ることができ、貴社にマッチした人材確保が可能になっています。
サポート体制の活用
dodaダイレクトは、企業が求職者に直接アプローチができるダイレクトリクルーティングサービスとなっています。
売り手市場の今だからこそ、企業側による攻めの採用が必要ですが、採用を成功させるにはいくつかのポイントを抑えておく必要があります。
利用開始時の設定や、スカウトメールの送信方法のレクチャー、原稿修正や応募者への対応方法などについて、メールや電話でのサポートを受けることができます。
スカウト開封率・閲覧数がともに高い
dodaダイレクトのスカウトには、通常スカウトとプレミアムスカウトの2種があり、プレミアムスカウトは、配信後2週間はトップに表示され、通常のスカウトよりも上に表示されるため求職者に見てもらいやすいです。
さらに、プレミアムスカウトの開封率は75%と、高い開封を誇ります。
求職者側も、届いたスカウトを絞って選定できるので、よりマッチした採用活動が可能になります。
幅広い職種・業界で採用活動している求職者が多い
dodaダイレクトでは幅広い業界・職種で採用活動をしている求職者が多いので、自社が求める人材に向けてスカウトを配信することができます。
※2023年10月末時点のdodaスカウト会員データベースの内訳
画像引用:dodaダイレクト公式サイト
求職者へスピーディーなアプローチができる
一般的な求人サイトでは、求職者へアプローチできるまで1~2週間程度の掲載準備期間が必要となります。
dodaダイレクトでは利用開始日から最短1日で初回の面接設定ができ、またあらかじめ求職者を選んでスカウトメールを送れるため、求職者からの返信が早く、すぐに面接をすることができます。
システム上、利用開始して最短1日から面接設定が可能なので、素早く求職者にアプローチできます。
何人採用しても追加料金なし
他のダイレクトリクルーティングサービスのビズリーチやリクルートダイレクトスカウトでは、採用した人数分の成功報酬費がかかります。
しかし、dodaダイレクトにおいては、基本料金以外に追加料金はかからないため、何人採用しても追加の費用はかかりません。
※スカウトメールの追加に関しては、別途追加料金が発生します。追加する場合、料金プラン問わず100通で165,000円となります。
求職者の転職熱意が可視化されている
dodaダイレクトでは、転職への熱度が炎マークで見られるようになっており、炎マークが増えるほど、転職熱意が高くなります。
そのため、企業側は求職者の動きによってそれに合った文面の作成や、アプローチ方法を変えることができます。
画像引用:dodaダイレクトサービス資料
dodaダイレクトの料金
dodaダイレクトはライトプラン、スタンダードプラン、プレミアプランの3つに分かれています。
ライト | スタンダード | プレミア | ||
利用期間 | 8週間(2ヶ月) | 24週間(6ヵ月) | 48週間(12か月) | |
システム利用料 | 基本利用料 | 80万円 | 180万円 | 330万円 |
入社時の成功報酬 |
0円 |
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サービス | 面接確約スカウト通数 | 最大400通 | 最大1,000通 | 最大2,000通 |
追加スカウト通数 |
16.5万円/100通(1通あたり1,650円) |
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求人表作成件数 |
無制限 |
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カスタマーアクセス |
無料 |
基本料金は上記の表のようになっています。
- ライトプランでは400通のスカウトを送ることができ、金額感も抑えめとなっています。営業職や人気の業界だと、ライトプランでも満足した採用活動ができます。
- スタンダートプランは1,000通ものスカウトを送ることができ、複数人を採用したい企業にお勧めです。
- プレミアムプランは2,000通のスカウトが送ることができる、上位プランになります。利用期間も長いため、長期的に採用を行いたい企業に向いています。
- 利用期間と、スカウト通数が多くなるごとに料金が上がっていくものとなっています。
- プランが上がるごとにスカウト通数も多くなってきます。せっかく選んだプランなのにスカウトを送り切れなかったなど、もったいないことがないよう注意しましょう。
dodaダイレクトのオプションや効果的な使い方などより詳細について知りたい方は、弊社までお問い合わせください。
dodaダイレクトのメリット
dodaダイレクトを利用するメリットを3つ解説していきます。
採用コストのカット
一般的な求人広告では、掲載する職種ごとに掲載料金が発生してしまい、オプションでスカウトメールをつけるとさらに上乗せになってまいます。
しかし、dodaダイレクトではいくつもの業種・職種で採用でき、何人採用しても金額は一律です。そのため、dodaダイレクトを最大限使いこなせば大量採用も可能なうえに、採用コストカットも実現できます。
知名度やブランド力に左右されにくい
知名度、ブランド力がある企業が使ってももちろん成功できますが、それらを必要としないのがdodaダイレクトです。
また、スカウトが来たから受けてみようと思う求職者もおり、求職者としてはスカウトが来ている企業を「調べてみよう!」とも思ってもらえるため、どんな会社なのかをわかってもらえます。
そのため、知名度やブランド力に左右されない採用活動ができます。
プレミアムスカウトを送ることができる
特徴のところで説明しましたが、dodaダイレクトではプレミアムスカウトを送ることができます。
プレミアムスカウトは、普通のスカウトと比べて、開封率が約75%と、求職者に見てもらいやすいスカウトになっているため、エントリーにもつながりやすくなっています。
スカウトメールの配信は、欲しい人材にメッセージがピンポイントで送れるけど、文面の作成やターゲットの抽出作業に時間がかかってしまって大変・・・。 と、マンパワー不足で思うようにスカウトメールを配信できていない…という[…]
dodaダイレクトのデメリット
続いて、dodaダイレクトを利用するデメリットについて解説していきます。
採用に関しての知識が必要となる
ダイレクトリクルーティングを行うには採用知識が必要となります。独自の手法や運用で、成功につながる可能性は低いでしょう。
そのため、運用を始める前に一定の採用知識と、リスクヘッジが重要です。
また、企業側が求める人材にマッチしない人材にスカウトを打ってしまう可能性も考えられるので、注意が必要となります。
あらかじめ下調べをしてからの運用をお勧めします。
採用工数がかかってしまう
ダイレクトリクルーティングは求職者に合わせたスカウト文面が作れる半面、一人一人に対して行わなければなりません。
テンプレートでの配信も可能ですが、工数が多いことに変わりはないので、複数人で行うなどの対応が必要となります。
地方での採用に向かない
dodaダイレクトは 、dodaデータベースからスカウト設定している求職者のみにスカウト配信ができます。
dodaの利用者の半数が関東で約50%、関西が約20%、その他で30%となっています。
そもそものデータベース上でこれだけ地方圏の登録者数が少ないと、地方での採用活動は不向きな可能性も考えられます。
地方の採用で、スカウトを打って応募に繋げるには、企業自体の魅力が必要不可欠と言えます。
画像引用:doda会員レポート
dodaダイレクトを使って採用成功させるポイント
dodaダイレクトを使って採用成功させるポイントを3つ紹介します。
各求職者に合わせたスカウト文面
スカウトの文面は求職者一人一人に合わせて変えることができるので、求職者に寄り添った採用ができ、採用率も高くなるでしょう。
ただ、工数がかかってしまうので、スカウト配信を送る人員の増加や、配信代行などの対策が必要となります。
採用活動を行ううえで、求職者に自社について興味を持ってもらい、理解を深めてもらうことは重要です。企業のリアルな情報を伝えられる「スカウト動画」を使えば、採用活動をより効率的かつ効果的に行えるのをご存知ですか? 今回はスカウト動画を制作[…]
求職者のスカウト通数の確認
dodaダイレクトは、求職者のスカウト受信数を確認することができます。
スカウト受信数が少ないと返信率が高く返信が返ってきやすいなど、求職者の反応を予測してスカウトを送ると成功につながりやすくなります。
代理店を使う
求人広告代理店を利用することで、dodaダイレクトのサポートも利用でき、代理店のノウハウも共有できるので、一度相談してみるのもいいかもしれません。
中途採用において専任の担当者は少なく、主力業務と兼任で行っている人事が多くいると思いますが、ダイレクトリクルーティングでは、コンスタントにアプローチをしていくことが大切になってきます。
そこで、弊社ではスカウト配信代行サービスをやっています。
サービス資料のダウンロードができるので、サービス概要を知りたい方はダウンロードしてみてください。
スカウト配信代行サービス概要はこちらから
dodaダイレクトの評判
dodaダイレクトの企業からの評判について解説します。
良い評判
- スカウト配信の予約機能
配信予約機能を活用することで、平日休みの求職者に対して見てもらいやすい時間に配信できます。 - 類似求職者の自動ピックアップ機能
検索条件でヒットした求職者以外にも、少し幅を広げた条件の人材が自動的にピックアップされる機能で、探す手間が省けます。
悪い評判
- 他媒体に比べて登録者が少ない
デメリットにもあるように、求める人材も地域によって変わってくるので、検討するときの注意ポイントです。 - 動作が重い
切り替わりまでに時間がかかってしまう場合もあるので、時間に余裕がないときは運用を控えた方がいいかもしれません。
dodaダイレクトと他類似サービスの違い
dodaダイレクトの類似サービスとして、エン転職ダイレクトとビズリーチが挙げられます。
エン転職ダイレクトは、基本システムは同じですが、年齢層がエン転職ダイレクトのほうが若くなっています。そのため、経験者採用をしたい場合は、dodaダイレクトを使うことをお勧めします。
ビズリーチもdodaダイレクトと同じダイレクトリクルーティングサービスですが、基本料金+成果報酬型の料金体制と採用費が高くなりやすいので、予算を抑えながら採用活動をしたい企業にはdodaダイレクトをお勧めできます。
dodaダイレクトの利用に向いている企業
dodaダイレクトはどのような企業に向いているのかについて、解説していきます。
条件に合った応募を集めたい企業
dodaダイレクトでは、求職者を選定してスカウトを送れます。自社のニーズに合った求職者を見つけ出し、採用することができるため、自社の条件に合った応募を獲得することが可能です。
経験者採用、優秀層へアプローチしたい企業
dodaのスカウトデータベースでは、35歳までの若手が多くを占めており、多くの経験者、優秀層へのアプローチが可能です。
企業側からアプローチするので、経験者、優秀層をピックアップして採用したい企業には向いています。
コストを抑えたい企業
dodaダイレクトは定額プランで、何人採用しても料金は変わらないので 、コストを抑えつつ、複数人採用を考えている企業に向いています。
dodaダイレクトの導入事例
dodaダイレクトを利用した企業の事例を3社紹介します。
メーカー:K社
導入前の課題
専門知識を有する仕事のため、その経験を保有する求職者が少ないことから、マッチした採用活動ができていなかった。
施策内容
しかし、求職者の職務経歴を詳しく見ながらスカウトを打ち、潜在的な求職者へのマッチが可能となり、スカウト応募が増えていった。
導入後の成果
自社が求めていた職種の経験者の採用ができた。また、将来的に採用候補者になる方を見つけることに役立てられている。
販売/サービス業:M社
導入前の課題
人材紹介では単価が高く、求人広告では他社と比較されて思うように募集が来なかった。
施策内容
しかし、求職者一人一人の転職理由に合わせたスカウト文の作成をしたことで、自社のことを知ってもらい、より志望の高い応募を集めることができた。
導入後の成果
結果的に7名採用できた。また、従業員が増えたことで、労働環境が大きく改善され、年間休日も増え、残業時間も大きく減った。
営業:S社
導入前の課題
複数の職種かつ、関連資格保有者、同業での経験がある人の採用になるため、母集団が少なかった。
施策内容
運用するにあたり、dodaダイレクトで無料開催されているセミナーに参加し、採用ノウハウを学んだ。そこで学んだスカウト文に特別感を出すための、非公開求人や、直接オファーなどと題名、文面に記載し、応募者を募った。
導入後の成果
即戦力かつ優秀人材のスカウトができ、企業側、求職者側ともに満足のいく採用ができた。
dodaダイレクトの利用までの流れ
dodaダイレクトの利用には、5つのステップがあります。
- 企業への要望のヒアリング
- 企業に最適な規格のご提案
- お申込み
- 求人票作成、メールテンプレートの登録
- スカウト配信
求人票作成とメールテンプレートの登録だけですぐにスカウト配信ができるので、最短1日でアプローチができます。
dodaダイレクトにサポートはある?
特徴の見出しでも説明したように、dodaダイレクトには専任のカスタマーサクセスによるサポートがあります。
サポートは手厚く、ダイレクトリクルーティングに関してのノウハウや効果的な利用方法など、無料講座に参加して学ぶことができるので、安心してサービスを始められます。
dodaダイレクトでよくある質問
dodaダイレクトでよくある質問について、回答します。
巨大なデータベースから欲しい人材をどうやって見つければいい?
求職者が直近一ヶ月の間に他社から受け取っているスカウト数や、ログイン日、選考状況などで絞り込みが可能となっています。
採用ターゲットに効果的なスカウト配信ができ、潜在的な求職者を探し当てることができます。
求人サイトのスカウトメールと何が違う?
一般的な求人サイトでは、オプションとしてスカウト機能が利用可能となっています。
そのため、求人票一つに対して、一業種でしかスカウト配信ができません。しかし、dodaダイレクトでは、職種をまたいだスカウト配信が可能となっています。
他のスカウトメールに埋もれることはないの?
dodaダイレクトには、プレミアムスカウト機能があります。このスカウトを送ることで、配信から2週間はメールの上に表示されるようになり、埋もれることがありません。
また、プレミアムスカウトの開封率は約75%となっており、通常のスカウトよりも見てもらいやすいので、応募にもつながりやすくなっています。
まとめ
今回はdodaダイレクトの特徴から料金、評判、導入事例について解説しました。
dodaダイレクトは国内最大級の会員データベースにアクセスし、企業に合った求職者にアプローチができます。
一定料金で何人も採用可能なため、一人当たりの採用単価が抑えられる一方で、運用するにあたっての採用知識が必要になります。
金額感もほかのサービスに比べて使いやすいので、検討してみてはどうでしょうか。
今回はdodaダイレクトだけの説明となりましたが、他のダイレクトリクルーティングサービスについて比較した記事もありますので、あわせてご覧ください。
求人サイトや人材紹介のエージェントなどを利用しても「応募は集まるけど企業に適した人材がみつからない…」という人事の方も少なくないはず。 そこでおすすめしたいのが、企業が自社にマッチした人材を直接スカウトできるダイレクトリクルーティング[…]