25卒学生の新卒採用はいつまで出来る?最新の内定状況&学生の動向

いつまで就活している?最新の内容状況&動向

さて、今回のテーマは【25卒学生の学生動向】です。コロナ禍も明け、売り手市場・早期化によって昨年よりも内定辞退に悩まされている企業も少なくないのではないでしょうか。

現時点でそうお悩みの方は特に、25卒学生の動きや傾向が今どうなっているか、改めて分析する必要があります。

  • 内定率は、どのような変化があったのでしょうか?
  • 昨年と比較すると、どのような動きが見えてくるのでしょうか?

今回は、「学生の内定率」「就職活動実施率」をチェックしつつ、一体、25卒学生はいつまで動いているのかをお伝えしてまいります!

25卒の内定辞退率、内定企業数

マイナビキャリアリサーチLabの調査によると、2024年7月時点で、2025年卒学生の内々定率は前年から16.2ポイント増の34.3%となっており、2025年卒の学生の内定辞退率は24卒と比べて増加しているとのデータもあります。

リクナビの調査では、24卒の時点での内定辞退率は全体的に約60%とされていますが、25卒ではさらに増加する傾向が見られています。

また、内定辞退企業数に関しても、以下のような調査結果となっており、2社以上のの内定辞退企業数は34.4%で24卒より0.1pt増加、平均では1.28社という結果となっています。内定辞退企業数25

データ引用:就職プロセス調査 (2025年卒)「2024年7月1日時点 内定状況」

25卒、結局いつまで動いている?

採用市場が回復し、超売り手市場となっている25卒学生ですが、一体、いつまで就職活動をしているのでしょうか?

25卒6月時点 内定率84.8%

6月12日にリクルートが行った学生モニター調査では内定率は 84.8%でした。前年・前々年実績と比較すると74.1%→76.5%→80.0%→84.8%となっており、前年から4.8ポイントも上回る結果となっています。また、7月1日時点では、88%にも上っており、就職内定率はここ数年で最高値となっていることがわかります。

内定率25

データ引用:就職プロセス調査 (2025年卒)「2024年7月1日時点 内定状況」

7月時点、就職活動実施率 前年比6.9%マイナス

以下は、17卒採用時からの就職活動実施率の推移データです。数字を見てもらえればわかる通り、年々早期化していることがわかります。

就職活動実施率(データ参照:リクルート)

このグラフで視覚的に25卒の就職活動実施率の推移を見てみます。

動き出しは、23卒時と同じくらいでしたが、その後は、過去の4年間で最も低い活動実施率をたどっており、7月1日時点では、就活をしている学生の割合が2割程度という結果となっています。

就職活動実施率(リクルート)25

参考:就職みらい研究所

長期戦で臨む覚悟は必要

そもそも学生はいつ頃までに就職先を決定して就職活動を終了したいと考えているのでしょうか。

こちらはディスコが調査したデータになります。7月調査では「新たな企業を探しながら持ち駒企業を広げる」学生が増え、28.5%に達しています。また、「現在選考が進んでいる企業に絞る」学生も増加して26.8%となりました。一方、「志望度の高い企業に絞る」学生は減少し、5月の34.3%から7月には21.1%に減少しています。これは、学生がより柔軟な戦略を取るようになっていることを示しています。

就職活動継続学生の今後の方針

キャリタス就活 2025 学生モニター調査結果(2024 年 7 月発行)

また、一方で、1社も内定を保持していない「未内定者が内定を得る見通し」を調査したところによると、2025年卒学生のうち、13.4%が「近々内定をもらえる見通しが立っている」と回答しており、52.3%が「選考中の企業はあるが内定が出るかはわからない」としています。

これは、半数以上の学生がまだ内定を確保していない状況にあることを示していますが、見通しは前年に比べて改善傾向にあります。このことから、24卒採用に引き続き、25卒採用でも、完全に就活を終了している層と未内定者層の活動実施期間が、二極化していると言えるのではないでしょうか。

キャリタス就活 2025 学生モニター調査結果

キャリタス就活 2024 学生モニター調査結果(2023 年 6 月発行)

したがって、まだ採用目標数に到達していない企業にとっては、24卒採用同様に学生・企業双方において長期戦になるのではないでしょうか。

これからの25卒採用の対策

では、そんな長期戦になってしまうかもしれない25卒採用をどうやって乗り切ればよいのでしょうか。

秋採用を行う

留学や研究室等の関係で春には就活ができなかった学生も一定数存在しています。また就職内定率が上昇している今、秋まで就活をする学生の中には、粘り強く根気強い学生もいます。そういった学生に焦点を当てて、秋採用で勝負をかけるというのも一つの手ではないでしょうか。

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長期戦を「短期決戦」に持ち込む新卒紹介

新卒紹介を利用すれば、早期に学生とのマッチングが可能です!

やみくもに母集団を作るだけではなく、母集団内のターゲット学生割合を向上させる施策も必要かと思います。相互にマッチング度合の高い状態で選考を進めることで、内定承諾率の改善を図れるかと思われます。採用にかかるコストも成功報酬型になるので、今から考える募集人数が少人数であるならば、効率的に採用できる最もおすすめの手法となっています。

新卒紹介について詳しく検討したい方は、下記におすすめサービス会社をまとめましたので、合わせてご覧ください!

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成功報酬型のダイレクトリクルーティングサイトを使う

欲しい学生に対して企業側からスカウトやオファーなどでアプローチするダイレクトリクルーティングサイトですが、媒体によっては「成功報酬型プラン」があります。

中でも、OfferBoxキミスカの成功報酬型プランがおすすめです。

一般的に新卒紹介を利用した場合、1名あたりだいたい70~90万くらいが費用相場とされているのに対し、ダイレクトリクルーティングサイトの成功報酬型プランでは、初期費用が別途かかる場合もありますが、1名あたり30万~とコストを抑えて採用活動を行うことが可能となります。

ダイレクトリクルーティングサイト「成功報酬型プラン」について問い合わせる

これからどうなる?26卒

25卒学生の動向を見てきましたが、26卒採用はどうなるのでしょうか?

就活スケジュールはこれまでと変わらない

一般的に、「いつからいつまで」という就活スケジュールで言えば、大学3年の6月に就職サイトのインターンシップサイトがオープンすると同時に就活がスタート。そして、大学4年の10月内定式で終わる学生が大半ではないでしょうか。

一般的な就活スケジュール

インターンシップは必須

インターンシップの開催は、学生のキャリア形成において欠かせない重要な要素です。

キャリタス就活のアンケート調査結果によれば、25卒に続き、26卒の学生も96%近くがインターンシップに参加したいと考えており、その関心は非常に高いことが示されています。

<インターンシップ等への参加意向

データ参照:キャリタス 26卒学生のキャリア意識やインターンシップ等に関する調査レポート

インターンシップを通じて学生は実務経験を積み、企業文化や職場環境を理解することで、より現実的なキャリア選択が可能となります。また、企業側にとっても将来の人材確保や学生との早期接点を持つ絶好の機会となります。したがって、インターンシップの開催は企業にとって必須事項です。

まとめ

25卒採用は長期戦を覚悟しないといけないことが本記事にてご理解いただけたことと思います。

学生傾向的にも市況的にも、企業側から学生に対して、積極的に情報開示を行うことは非常に大切な施策となってきますので、インターンシップの広報、採用活動に関する情報、福利厚生等の就業条件の開示等、「学生に選定される」企業になることを意識して、活動すべきです。

しかしながら、26卒のインターンシップは予定通りにすでに走り出しており、25卒と26卒の採用活動を同時進行にて行わざるを得ない企業も多く存在してくるのではないでしょうか。

先ほどもご紹介したように、26卒が本格化するまえに25卒採用に決着をつけたい!と思っている場合には、新卒紹介がおすすめです。

下記の記事では、新卒媒体と新卒紹介の違いについて紹介していますので、興味がありましたらぜひ一緒に読んでみてください。

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