さて、今回のテーマは【24卒学生の学生動向】です。コロナ禍も明け、売り手市場・早期化によって昨年よりも内定辞退に悩まされている企業も少なくないのではないでしょうか。
現時点でそうお悩みの方は特に、24卒学生の動きや傾向が今どうなっているか、改めて分析する必要があります。
- 内定率は、どのような変化があったのでしょうか?
- 昨年と比較すると、どのような動きが見えてくるのでしょうか?
今回は、「学生の内定率」や「就職活動実施率」をチェックしつつ、「一体、24卒学生はいつまで動いているのか」をお伝えしてまいります!
24卒、内定辞退企業数の増加
こちらは、23卒時に学情が企業の採用担当者を対象に、「内々定辞退・選考辞退」に関するインターネットアンケートを行った結果です。36.2%の企業が「内々定辞退者が前年と比べて増えた」と回答したということがわかっており、これは24卒採用においても変わらない傾向にあるかと思います。
引用:学情
実際に、リクルートが調査している22卒~24卒の内定辞退企業数を比べて見てみても、前年に比べて24卒学生の方が辞退企業数が多く、平均値、2社以上の合計値も年々増加していることがわかります。
データ引用:就職プロセス調査 (2024年卒)「2022年6月12日時点 内定状況」
24卒、結局いつまで動いている?
新型コロナに翻弄された21卒と比べ、比較的順調に動けた22卒学生ですが、一体、いつまで就職活動をしているのでしょうか?
24卒6月時点 内定率80.0%
6月12日にリクルートが行った学生モニター調査では内定率は 80.8%でした。前年・前々年実績と比較すると74.1%→76.5%→80.0%となっており、前年から3.5ポイントも上回る結果となっています。
コロナ以前の2019卒採用時に調査された6月中旬の就職内定率が76.0%だったことから、市場は完全に回復し、売り手市場が急速に進んでいることが伺えます。
データ引用:就職プロセス調査 (2024年卒)「2022年6月12日時点 内定状況」
6月時点、就職活動実施率 前年比2.3%マイナス
以下は、17卒採用時からの就職活動実施率の推移データです。数字を見てもらえればわかる通り、年々早期化していることがわかります。
このグラフで視覚的に24卒の就職活動実施率の推移を見てみます。
動き出しは、22卒時と同じくらいでしたが、その後は、過去の4年間で最も低い活動実施率をたどっており、6月中旬の時点では、就活をしている学生の割合は4割を切る結果となっています。
長期戦で臨む覚悟は必要
そもそも学生はいつ頃までに就職先を決定して就職活動を終了したいと考えているのでしょうか。
こちらはディスコが調査したデータになります。内定保持者を含め就職活動を継続している学生(全体の 25.7%)に、今後の方針・戦略を尋ねたところ、6月調査時よりも、「新たな企業を探しながら、持ち駒企業の幅を広げていく」と答えた割合が増加していることがわかりました。
キャリタス就活 2024 学生モニター調査結果(2023 年 7 月発行)
また、一方で、1社も内定を保持していない「未内定者が内定を得る見通し」を調査したところによると、「近々内定をもらえる見通しが立っている」と答えた割合が減少し、「内定が出るかわからない」「まったく見通しが立っていない」と回答した割合が若干ですが増えている結果となっています。
このことから、24卒採用では完全に就活を終了している層と未内定者層の活動実施期間が、二極化していると言えるのではないでしょうか。
キャリタス就活 2024 学生モニター調査結果(2023 年 6 月発行)
したがって、まだ採用目標数に到達していない企業にとっては、23卒以上に学生・企業双方において長期戦になるのではないでしょうか。
これからの24卒採用の対策
では、そんな長期戦になってしまうかもしれない24卒採用をどうやって乗り切ればよいのでしょうか。
秋採用を行う
留学や研究室等の関係で春には就活ができなかった学生も一定数存在しています。また就職内定率が上昇している今、秋まで就活をする学生の中には、粘り強く根気強い学生もいます。そういった学生に焦点を当てて、秋採用で勝負をかけるというのも一つの手ではないでしょうか。
現在、少子高齢化社会が進んでいるという要因も加わってか、新卒学生自体の人数は減っており、新卒採用の場は求人数の方が多い「売り手市場」となっています。 大手企業であれば求職者と求人者のバランスが取れ採用活動もスムーズにいくかもしれません[…]
長期戦を「短期決戦」に持ち込む新卒紹介
新卒紹介を利用すれば、早期に学生とのマッチングが可能です!
やみくもに母集団を作るだけではなく、母集団内のターゲット学生割合を向上させる施策も必要かと思います。相互にマッチング度合の高い状態で選考を進めることで、内定承諾率の改善を図れるかと思われます。採用にかかるコストも成功報酬型になるので、今から考える募集人数が少人数であるならば、効率的に採用できる最もおすすめの手法となっています。
新卒紹介について詳しく検討したい方は、下記におすすめサービス会社をまとめましたので、合わせてご覧ください!
24卒採用、順調に進んでいますか? 売り手市場を続けてきたここ数年の流れから一転、学生からしても思うように就活が進まず、企業側もWEB説明会・面談の導入など感染対策に準じた対応が求められ、双方もどかしい採用活動・就職活動を強いられてい[…]
成功報酬型のダイレクトリクルーティングサイトを使う
欲しい学生に対して企業側からスカウトやオファーなどでアプローチするダイレクトリクルーティングサイトですが、媒体によっては「成功報酬型プラン」があります。
中でも、OfferBox・キミスカの成功報酬型プランがおすすめです。
一般的に新卒紹介を利用した場合、1名あたりだいたい70~90万くらいが費用相場とされているのに対し、ダイレクトリクルーティングサイトの成功報酬型プランでは、初期費用が別途かかる場合もありますが、1名あたり30万~とコストを抑えて採用活動を行うことが可能となります。
ちなみにキミスカでは、成功報酬型プランにおける初期費用0円キャンペーンを実施していますので、ぜひこの機会にノーリスクで試してみてください!
ダイレクトリクルーティングサイト「成功報酬型プラン」についてお問い合わせする
これからどうなる?25卒
24卒学生の動向を見てきましたが、25卒採用はどうなるのでしょうか?
就活スケジュールはこれまでと変わらない
一般的に、「いつからいつまで」という就活スケジュールで言えば、大学3年の6月に就職サイトのインターンシップサイトがオープンすると同時に就活がスタート。そして、大学4年の10月内定式で終わる学生が大半ではないでしょうか。
インターンシップは必須
インターンシップに関しては、9割以上が参加の意欲を持っていると、ディスコのアンケート調査から明らかになっています。24卒と25卒で比べてみると、両年9割以上には変わりないですが、94.5%→96.1%と微増しています。
参照:ディスコ
インターンシップへの参加方法に関しては、「対面のみ」が18.1%、オンライン形式のみが5.3%、対面とオンライン両方を希望する学生が76.7 %と最も多い回答となりました。学生側としては、学校の授業もオンライン化していることから、特に抵抗なく「Web」での実施も受け入れられている状況がわかります。
しかしながら、対面実施のほうが雰囲気などが感じやすいため、ほどよく対面実施を織り交ぜたハイブリッド形式のインターンシップを望んでいる傾向にあります。
↓コチラの記事で詳しく紹介しておりますので、ぜひご覧ください!
今回のテーマは『サマーインターンシップの未来予想』についてです。 24卒採用がこれから始まる大変な時期かと思いますが…。実は既に『2025卒サマーインターン』への動き出しは始まっているのです。 「いやいや、うちはまだ早いよ?いつ[…]
まとめ
24卒採用は長期戦を覚悟しないといけないことが本記事にてご理解いただけたことと思います。
学生傾向的にも市況的にも、企業側から学生に対して、積極的に情報開示を行うことは非常に大切な施策となってきますので、インターンシップの広報、採用活動に関する情報、福利厚生等の就業条件の開示等、「学生に選定される」企業になることを意識して、活動すべきです。
しかしながら、25卒のインターンシップは予定通りにすでに走り出しており、24卒と25卒の採用活動を同時進行にて行わざるを得ない企業も多く存在してくるのではないでしょうか。
先ほどもご紹介したように、25卒が本格化するまえに24卒採用に決着をつけたい!と思っている場合には、新卒紹介がおすすめです。
下記の記事では、新卒媒体と新卒紹介の違いについて紹介していますので、興味がありましたらぜひ一緒に読んでみてください。
今回のテーマは、新卒媒体と新卒紹介の違いです。 就職活動といえば、マイナビ、リクナビを代表とするナビ媒体を活用するのが定番となっています。 そのためナビ媒体の解禁となる今年では3月が就活解禁!と謳われ今年の採用活動は解禁されました。 […]