【2020年度総括】新型コロナウイルスが与えた採用市場の変化&学生・企業動向

【2020年度総括】新型コロナウイルスが与えた採用市場の変化&学生・企業動向

2020年12月16日に「21卒総括から22卒動向を大胆予測!コロナ禍でも採用成功した企業が「実践した◯◯」とは!?」というテーマでWEBセミナーを実施しました。

本記事では、第一部でお伝えした「2020年度の採用総括としてコロナ禍での学生・企業動向をご紹介します。

第二部でお伝えした内容はこちらの記事でご紹介していますので合わせてご覧ください。

▶▶22卒採用成功にむけたWEB・広報戦略について

新型コロナウイルスが与えた影響とは?

2020年は、新型コロナウイルスによりさまざまな環境の変化や市場への影響がありました。

  • 2/20 リクナビイベントの中止発表
  • 2/26 マイナビイベントの中止発表
  • 3/24 オリンピックの延期決定
  • 4/16 緊急事態宣言発表

就活イベント中止やオリンピック開催により採用計画を変更していた企業などは、急な延期発表で採用に関してかなり混乱を招いたのではないでしょうか。

また、コロナウイルス流行以降後の働き方の調査を実施したところ、約7割の人が働き方が変化したと回答し、テレワークや働く時間の短縮など、良くも悪くも変化が大きい一年となりました。

参照:ソフトブレーン・フィールド株式会社―コロナとの共存を見据えた働き方の意識調査―

採用市場に与えた影響

次に採用市場に及ぼした影響についてご紹介します。

業種別

業種による影響の差はあれど、大なり小なり新型コロナウイルスの影響がありました。特に倒産や採用中止等のニュースが飛び交っていたフード・ホテルや、美容・理容などのサービス業は、大きな影響が見られました。

参照:careermap「コロナウイルス禍における企業の採用活動への影響について」

有効求人倍率

参照:リクルートワークス研究所「大卒求人倍率調査」総務省統計局「労働力調査」

今年発表された有効求人倍率は1.53と、前年より0.3pt低下しました。

新卒採用は入社年と採用計画時期にギャップがあり、景気変動と1~2年ズレて影響が出てくるため、今後数年かけてコロナの影響が数字に現れると考えられます。

倍率は緩やかに下降、もしくは横ばいに推移していくと思われ、倍率低下=買い手市場にシフトするとの見方もできます。しかし、Withコロナでの採用活動が続く中、手放しで採用がしやすくなるとは言い難く、学生獲得ための市況に合わせた採用手法の見直しはマストと言えます。

「学生」動向から紐解く21卒採用

参照:リクルートキャリア「就職プロセス調査 (2021年卒) 「2020年10月1日時点 内定状況」」

新型コロナウイルスによって大きくスケジュールが変動した2021卒採用ですが、内定取得率をみると実は、コロナピーク時にも関わらず例年以上の数字を更新しました。

採用活動を中断・延期していた企業が多かった中、学生はどのように就職活動を進め、内定をもらっていたのでしょうか?

参照:マイナビ「2021年卒 大学生 活動実態調査 (6月1日)」

それは、学生の活動時期にあります。

2021卒学生の企業へのエントリー時期を見てみると、54.2%の学生が、エントリーした企業のうちの5割以上を2月以前にエントリーしています。早期から活動していた学生の就職活動が例年よりも活発になったことで、コロナ禍においても、例年以上に早期から内定取得をしていたと言えます。

「企業」動向から紐解く21卒採用

学生の就職活動が活発化されたのに対して、企業の動きはどうだったのでしょうか。

説明会の実施状況

まず、こちらはナビサイトの掲載企業数と説明会実施数になります。注目していただきたい部分はリクナビ・マイナビのWebで説明会を実施した割合です。

数値を見ると、月ごとに右肩上がりで増加していることが分かります。就活の終息に向けて説明会の実施数が減っているにも関わらず、WEB開催の割合が増えているのは、継続的にオンラインを活用していることが見て取れます。

参照:HR pro「Withコロナ時代における新卒採用の現状と未来」に関する調査

オンラインが活用されたということで、企業に今後もWebを活用していくのかという調査を行ったところ、最も多く声が挙がったのは、「部分的にオンライン選考が継続し、対面と混在」でした。22卒においても、オンラインと対面でのハイブリッド採用は続いていくと考えられます。

インターシップの実施状況

参照:2020年卒マイナビ「企業新卒内定状況調査」

次にインターシップの実施状況についてです。こちらのグラフを見ると、67.7%の企業はインターシップを実施していることがわかります。ここで注目してもらいたいのが初めてインターシップを実施した企業が増加していることです。

これはつまり、業種のバラつきはあるものの学生同様企業側も活動量が増加していることを意味します。

22卒採用の現状

学生登録者数の減少

新型コロナウイルスにより大学訪問ができないこともあり、かなりマイナビ・リクナビの学生登録者数が半減している状況になっています。

この数値だけ見ると、学生の就職活動が鈍化しているように見えますが、実際に早期から活動してた企業のデータをみると、下記のような結果が出ています。

どの業種も昨対比を見るとほどんどの企業が例年以上の実績をたたき出しています。つまり、学生の数は減少したものの、登録している学生の中の行動は非常に活発になっていると言えます。

2022卒においては現時点で大量にアクティブに動く学生がいます。秋冬に実施されるインターシップに向けてしっかり対策をし、早期からより優秀な人材を確保しましょう。

採用成功に導くWEBの活用

2021卒採用を振り返ると、新型コロナウイルスにより働き方と変化やオンライン化などさまざまな影響が見られました。今後の採用成功には、早期化の加速に対応すること、どれだけWEBを活用することができるかがカギとなるでしょう。

第二部で説明したWEBの活用につきましては、下記のリンクの第二部をご参照ください。

 

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